それとこれは前に投稿したのを改編した物なので、前に見た人は追加された最後の部分を見れば大丈夫だと思います。
夢を見た......
空は暗く星が一つすら輝いていない。
その空間にいるのは1匹の三つ首の龍と1人の男。
何を会話してるのか分からないが、三つ首の龍は楽しそうに笑っていた。
男は龍を睨みつけ、七つの聖剣。七聖剣を空に展開し究極の一撃を放つ。
それは空を壊し、地を壊し、空間を壊す。
天地開闢の一撃。
それを龍は嬉々とした表情で受け止め...
「う...ん...ここは?」
「目覚めましたか。少し待っていてください」
いつの間にか入っていたベットの横にいたのは、いつぞやの女店員だった。
女店員が立ち上がると、戸を開けてどこへと行く。
一誠は何か夢を見ていたそんな気分がしたが、特に覚えていなかったので深く考えることをせず、天井を見上げる。
「知らない天井だ」
木の天井を見て当たり前の事を口にする。
これに関しては昔から1度でいいからやってみたかったのだが、なかなかやる機会が無かったのでおふざけ感覚でやってみた。
なんかいいな。出来ればもう1度やりたいな。
と思い次は何を言おうかなとしていると、戸が開かれ白夜叉が部屋に入ってくる。
「起きたようじゃな」
白夜叉は一誠と視線を合わせるために畳の床に、持ってきてきた座布団を乗せその上に座る。
一誠は下半身を布団に入れたまま上半身のみを上げる。すると視線が合うどころか白夜叉の身長が小さいので胸を見つめる事になる。
そんな事はどうでもいいと扇子を取り出し、えいと一誠の頭を強打する。
「馬鹿者。死ぬ気か全く」
「やっぱり死にそうだった?」
「あぁそうじゃ。もしわしが手当しなかったら死んでおったわ」
あの時は自分でも薄々感ずいていた。
てか死んだとすら思っていたのだが...白夜叉には素直に感謝をしなければと思う。
「ありがとな。それでゲームは」
「うむ。お主らの勝ちじゃ。が、ゲーム終了後春日部は倒れたの。安心せい生命に別状はない」
春日部はあの時自分の限界を大きく越える力を行使していた。それはガルドを倒した辺りで身体が持たず気絶と言う形で現れた。
それでも白夜叉の言った通り命に関わるものではない。例えるならば容量を越えたスマホが強制的に落ちるのと同じような物で、時間が経てば元に戻る。それに何方かと言えば一誠の方が重病だ。
背中は大きく引き裂かれ、背骨も少し欠けていた。白夜叉は傷の跡を完全に消す事を諦め、命を救う事を優先した。
結果として生きているのだから良かった。
「良かった...」
「安心したついでにもう一つ。すぐにまた大きなギフトゲームを行う事になるぞ」
「またか...」
「そこでじゃ、4日間修行をつけてやる。どうする?嫌ならやめるが」
両手を目の前で組んで考える。
今回のギフトゲームは自身の実力不足で大怪我をして、全てを他人に任せてしまった。
負ければ十六夜が抜けると言うのにだ。
力があれば...だが一誠は少し前まで高校生。いかに親が強かろうが、命をかけた戦いをして強い訳ではない。
十六夜のように異常な強さはない。
春日部のように人間以外の力を使えない。
飛鳥のように他者を支配する力はない。
それでは何が自分にある?自問自答する。
そして出した答えは
「修行してくれ。いやお願いします師匠」
「よし良く言った!」
白夜叉は先日行ったように世界を変えると一誠への特別な修行を行う。
まず知識としてペルセウスを知っているだろうか?
有名なのは生き物を無条件に石化させる能力を持ったメドゥーサを、盾を上手く使い倒した事だろう。
だがそれは通過地点でしか無く、その後に切り取ったメドゥーサの頭を使いクラーケンを退治した。
コミュニティ『ペルセウス』はそれらの伝承を使い伝統的なギフトゲームを開催していた。
一つしかない目を奪われ脅迫されメドゥーサの位置を教えたグライアイ。メドゥーサの頭を使われ退治されたクラーケン。
その2体を退治するとコミュニティ『ペルセウス』と絶対戦えるギフトゲームだ。
今回元『ノーネーム』であるレティシア=ドラクレアを助けるためギフトゲームを挑んだが、現『ペルセウス』の当主であるルイオスはやだと断る。
ルイオスは黒ウサギと交換ならいいとしたが、飛鳥達がそれではいどうぞと行くわけがなく、そこで十六夜は上記のギフトゲームをクリアしレティシアをかけたギフトゲームを開催する事になる。
ギフトゲーム名″FAIRYTALE in PERSEUS″
・プレイヤー一欄 兵藤 一誠
逆廻 十六夜
春日部 耀
久遠 飛鳥
・″ノーネーム″ゲームマスター ジン=ラッセル
・″ペルセウス″ゲームマスター ルイオス=ペルセウス
・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒。
敗北条件 プレイヤー側のゲームマスターによる降伏または失格。
プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
・舞台詳細・ルール
*ホスト側のゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない。
*ホスト側の参加者は最奥に入ってはいけない。
*プレイヤー達はゲームマスター以外のホスト側の人間に姿を見られてはいけない。
*姿を見られたプレイヤーは失格扱いとなり、ゲームマスターの挑戦権を失うが、挑戦権を失うだけでゲームを続行できる。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗をホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。″ペルセウス″印
この事が書かれた『
「お」
「久しぶり!」
一誠は5人と合流はせずに白夜叉から渡せれた物で転移し、5日ぶりの再会を果たした。
「良かったな春日部」
「別に」
「どうかしたのか?」
「一誠が居ないってずっとソワソワしてたからな」
「ソワソワしてない」
そっぽを向いて否定をする。
その時顔が真っ赤になっていたが、一誠は気づかない。
十六夜の言った通りずっとソワソワしていて、飛鳥達が座って作戦を考えている時も1人だけ立っていてずっとグルグルその場を回っていた。
春日部が顔を赤らめるというのはかなり珍しいので、飛鳥もその流れに乗る。
「そうよ。目覚めたらすぐ聞いてくるのよ一誠はどこ?ってね」
「聞いてない」
「あぁ...何かごめんな心配かけて」
「うるさい!」
照れ隠しかは知らないが春日部の拳が一誠の腹部に突き刺さる。
殴られた一誠は数回むせると『契約書類』を見て思った事を聞く。
「なぁ十六夜。見られてはならないってどうするんだ?」
「それなら方法がある。必要なのは向こうからやって来るからな」
なんの事だ?と頭を傾げる。周りを見ると他の4人は理解しているようだった。
今回行われる作戦は役割分担が重要だった。
ジンが兵士に見つかれば一発でノーネームが負ける。となるとルイオスまでは誰かが一緒に行かねばならない。
敵は隷属させた魔王を有している可能性があるので、この中で1番強い十六夜は確定。春日部はハデスの兜を剥ぎ取る仕事があるので、途中まで十六夜達と同行する。
余った2人、飛鳥と一誠は大きく騒ぎを起こして気を引く役割だった。
「おら!ドラゴンブレス!!」
自身の魔力を球状にして赤龍帝の篭手で倍加の力とともに放ち兵士達を打ち倒しながら大きな音をだして注意を引く。
瓦礫が宮殿から落下し大量の土煙を巻き上げる。
(修行して良かったな。結構力がついてる)
師匠と死にもの狂いで戦っていた時は感じなかったが、今は自分の力がかなり底上げされているのがわかった。
次はどうしてやろうかなと考えていると突然頬が強打され吹き飛ばされる。
「な、なんだ!ドライグ分かるか」
瓦礫にめり込んでしまったが、すぐに出るとこういう時頼りになる
赤龍帝の篭手の宝玉の部分が光り輝き直接脳内に語りかける。
『姿を消してる奴がいるな』
(姿を?てことはハデスの兜か)
『そうだろうな。だがレプリカだなよく見れば分かるぞ』
たまたま一誠の所に来たのは本物のハデスの兜ではなくその劣化版で、姿は消せても音や匂いまでは消せない。
それをドライグのアドバイスで気づいた一誠は、足元をよく確認する。
すると、砂利が人間の足跡の形で沈み近づいてくる。
数回息を吐いてタイミングを合わせ拳を前に突き出す。
何かを殴った感触がした後柱が砕け散り瓦礫となると、その上に人が現れ兜がこちらに転がってくる。
「なぁドライグこれどうする?」
左手で兜を持ち上げ叩きながら聞く。
折角の戦利品なので何かに使いたいのだが、使い道としては被って姿を消して覗きをするぐらいしか思いつかない。
『そうだな...貰うか』
「貰う?いいのかそれ?」
『パクるわけじゃない』
声だけだが今のドライグの表情は簡単に分かった。きっと邪悪な笑みを浮かべている事だろう。
「ドライグ何かやばくね?」
『相棒!石化の攻撃だ!』
ドライグの言った通り宮殿の方から飛んできた黒い何かが当たった場所は石になっていた。
一誠は神話にこれと言って詳しくないが、石化と言われれば思いつくのがメドゥーサだろう。
ペルセウスとメドゥーサは切っても切り離せないのだろうと結論づけ、今は何をすればいいのかを考える。
「飛鳥と耀はどっちが遠い」
『お嬢様の方だな。まな板は近い』
「分かった」
ギフトカードからデュランダルを取り出し
「飛鳥を守れ!」
刃がむき出しになった状態で飛鳥のいると思われる方向へ投擲する。
デュランダルはそのまま一直線に進んでいき飛鳥の元へと向かう。
それで一誠は倍加している時間も惜しいとさっき倍加したままの状態で屋根の上に飛び上がる。
「耀の位置は!」
『そこから200...いや250真ん中に進め』
「クソ!間に合え!!」
急いで真ん中に向かうが、それよりも早く放たれた謎の力は空中で爆ぜ多方面に襲いかかる。
ペルセウスのメンバー達でさえ聞かされていなかったのか、逃げ惑いながら石化されていく。
ペルセウスのメンバー達を見捨て耀の元へと急ぐ。
まだ飲み込まれる前に耀の姿が目に入るが距離はまだそこそこあり届かない。
必死に手を伸ばすが一誠の小さな手では届きそうにない。
こんな時に白夜叉との修行中にドライグに言われた言葉を思い出した。
『あと何かが変化すれば到れるな』
「到れる?何にだ?」
『今より上の力だ』
白夜叉との特訓は通常の時間に換算して5ヵ月分はくだらない。そのおかげで神器の奥の手【
しかしまだ何かが足らず到れない。
まるで歯車がかけた時計のように。
(力があれば...そうすれば...)
「力が欲しいの?」
「え?」
辺りの風景は一変する。
必死に手を伸ばしていた先にいるはずの耀は消え、全てが真っ白で無限に広がり続ける不気味な空間だった。
そして、耀の代わりに目の前にいるのはフードを深く被っている謎の女。
「誰だお前?」
「力が欲しいの?」
「うんまぁな。仲間...違うな友達を助ける力が欲しい」
フードの女は空白の空間から杖を取り出し構える。
「
「それで友達を助けられるなら欲しい」
「英雄は貴方の考えているほどいいものでは無いわ」
そも英雄とは人間はありえない力を有し、それと対等に戦える敵がいるからこそ英雄と呼ばれる。
もしその敵がいなければ人外とされ忌み嫌われる。
その事を知ってなお
「力が欲しいよ」
力を欲した。
友達を守るために。あの時春日部を守った時身体が勝手に動いたと言ったが、内心その理由を理解していた。
友達が目の前で傷つくのを見てられない。
それが、あの時身体を動かしたのだろう。
フードの女は一誠の目を見つめ本気だと知ると頬を上にあげて笑う。
「あひひははは!!」
「なっ、笑うなよ」
「ごめんごめん。うんこれでこそ一誠よね」
「え?」
女の持つ杖が一誠の腹部に当てられると身体の奥底から何かが上がってくるような感じに襲われる。
「何を?」
「一誠貴方ならその力を使いこなせるわ!」
「力...」
「うんさぁ、友達を助けるでしょ。行ってきなさい!」
「うん分かったよ...母さん」
女の姿が消えると空白の空間も消え失せる。
現実世界に戻ってきた一誠は自分の身体の中にある力を解放する。
『これは!到るというのか!何が起こった!』
「それは後回しだ!今は助ける!!!!」
一誠の左手を覆うだけだった赤龍帝の篭手は、その覆う面積を一瞬で増やし全身を赤き鎧で覆う。
その鎧を身にまとった一誠は途方もない力により伸ばしていた手が耀の肩に届き、抱き抱えるようにして引き寄せる。
左手で耀をがっしり掴み、空いている右手で石化をする謎の力を叩き壊した。
「大丈夫か?耀」
「その声一誠?うん大丈夫だけど」
「まぁ聞きたい事は分かるが、俺も良くわかんね。だから今はこれよりも飛鳥の所に行くぞ」
耀が何かしらの反応をする前に左で抱き上げて、地面を蹴り飛ばして飛鳥の所へと向かう。
飛鳥の所を向かう最中にも石化の影響を見ることができた。
逃げる途中で石化された兵士。さっきまで耀と死闘を繰り広げた兵士などなど色も何も無い灰一色の世界。
その世界にひとつの輝きがあった。
「飛鳥怪我ないか?」
「え?...誰かしら?」
「俺だよ俺」
「俺さん?ごめんなさい俺って人は知らないわね」
「一誠だよ飛鳥」
「え......一誠君なのね。びっくりしたわ、まるで違う感じだったから」
その事は抱き上げられている耀も感じていた。
門の前であった時あの時はまだ人間と言った感じだったが、今は何方かと言えば白夜叉に近しいものを感じていた。
本人はそうは思っていないようだが。
デュランダルをギフトカードにしまい耀を離す。
「それでどうする?」
「そうね...十六夜君の所に運んでくれるかしら?ここにいても暇だもの」
「よしじゃあ行くか!」
2人を抱き抱え十六夜達のいる宮殿へと向かう。
ここで一つアクシデントが起きてしまう。
今一誠は抱き抱えるようにして片手で一人づつ持っている。
春日部はどこがとは言わないがスリムでしっかりと抱き抱えられる。
しかし飛鳥はその我が儘ボディのせいで腕を回して辿り着いたのが胸だった。
「あん......つよぉ...いぃ...」
「コロスコロスコロス」
「誤解だァァァ!!」
地獄絵図とはこの事だろう。
飛鳥は胸を揉まれているのをどうにか我慢し、春日部は肘を何回も何回も叩き込んでいる。
この地獄を終わらせるためには早く十六夜の所に行かねばと足に力が入る。
闘技場のような場所には滑り込むように到着する。
その時ちょうど目に入ったのは、一誠達より何倍も大きい巨体の敵が十六夜によって上空に上げられ、そのまま叩き落とされた瞬間だった。
「何あれ化け物すぎじゃね」
「皆さん無事だったんですね!」
「ええそうね...怪我はないわ......一誠君後で覚えておきなさい」
「はい」
「春日部さんも蹴るなら後で一緒にしまょ?」
「うん分かった」
「何があったかは聞かない方がいいですね」
黒ウサギはどうせ一誠が何か変態的な事をしたのだろうと予想し、そっとしておく方がいいと深くは追求しなかった。
巨体の悪魔アルゴールは再び石化の光線を放つ。あの時一誠が力で破壊をしたが、十六夜は力ではない別の力で粉々に踏み砕いた。
「馬鹿な!!!」
ルイオスは今まで装ってきた冷静さを全て捨て叫ぶ。
それもそのはずだ。今目の前で起こったのは白夜叉がありえないと捨て去った能力だったからだ。
一体どうすれば相反するはずのギフトがその身に宿るのか理解ができなかった。それこそ正しく『
ルイオスはあんな化け物に勝てないとその場にへたり込み負けを宣言しようとするが、十六夜はまだまだ満足できねえと立ち上がれと言うがそれは無理だと黒ウサギは告げる。
「残念ですがこれ以上は出てきません。アルゴールが拘束具に繋がれている時点で察するべきでした。ルイオス様は星霊を完全に支配できていないのです」
ルイオスは黙れと怒りの篭った目で見つめるが、それでも否定の声を出す事はしない。否定をしても制御出来てないのは見て分かる事だからだ。逆にここで否定をすれば余計恥をかくことになる。
それでも十六夜はヤリ足りなかったらしく、脅しをかける。
「なぁこれで負けたらお前ら旗印がどうなるか分かってるよな?」
「な何」
彼らノーネームの目的はレティシアだったはずだ。それなにの旗印の名前が出るのはおかしい。
「そんな事後でも出来るだろ...そうだな次は名前貰うぜ。それが嫌なら来いよ、俺を満足させてみろ!」
この戦闘で力の差が分かった。
ルイオスの奥の手であるアルゴールが無力化されたのだ、この後いくら再戦しても勝てないだろう。
親の七光りと言われたルイオスでもそれだけは嫌だとハッキリと言える。
戦意喪失しかけていた身体を強引に立ち上がらせ、ギフトカードから武器を取り出して突撃する。
誇りと思いをかけて......
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結果を簡単に言えばルイオスはあの後一方的にやられた。そして、レティシアはノーネームの元に戻ってくる。
本来は4人でレティシアの権利を分けるはずだったのだが、一誠が自分だけ辞退して別の物を報酬として貰った。
その報酬の受け渡す手続きはかなり面倒で、届けられたのはギフトゲームから3日後となった。
「うひょぉぉ!!これで除き放題だ!!」
ハデスの兜を掲げ自室で叫ぶ。
あの時ドライグはどうにかルイオスと再戦して奪い取れと言う天才的な意見を出していた。
その意見通りに、ボロボロになったルイオスを強引に起こして再戦しハデスの兜を勝ち取った。
「ひひ誰の覗こうかな」
「ふーん誰を覗くの?」
「まず耀は論外だろ見ても楽しくないからな。となると黒ウサギと飛鳥...」
普通に受け答えしたがここは自室だ。
他人の声など聞こえるはずが無い、では誰だと恐る恐る後ろを振り返ると、そこには般若の顔をしている耀がいた。
「どどどないしてここにおるんでしょうか」
「ご飯呼びに来た」
「そそっかそれじゃあいつから聞いてた?」
「うひょぉぉの所から」
最初からかよ!!と叫びたいが今はそれよりどうにか訂正をしなければいけない。
「覗きなんて」
「何で私を覗かないの!!!」
「そっちかよぉぉ!!」
耀の拳は一誠の顎に直撃し上空にかち上げると、上に飛んでる途中で蹴りを連続で叩き込みまくる。
すでに一誠の意識は無い中5分間も部屋から「私はそんなに魅力がないか!!!」などの女の声が聞こえ続けたそうだ。
彼ら問題児4人の異世界生活はまだ始まったばかりだ......
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「ふむ...一新貴様の息子のギフト...正体が分からんな」
白夜叉はルイオスとノーネームの試合を見返していた。それは十六夜もそうだが、注目すべきは一誠だった。
ギフトネーム赤龍帝の篭手。
赤龍帝と言う言葉に思い当たる節は無いが何か引っかかっていた。
そして、赤い龍と言われ思い当たるのが、ウェールズの伝説に登場する赤い龍『ウェルシュ・ドラゴン』
だがそんな有名所が人間の身に宿るのかと言う問題がある。
1人考えてその答えが出るほど知識が豊富な訳でないので、そこは専門家に任せようと連絡を取った。
「やっとでおったか」
「すみません少し忙しかったもので」
「いや構わんそれを理解していながら連絡をしておるからな」
その通信相手の顔は見えないが、その声からは凛としたオーラが含まれていて、どこぞの王だと思えたが声が高く性別は女だとも思った。
今でこそ国のトップは女がしていても大丈夫だが、昔は男が基本だ。特にこの世界では伝統のある地域では男がトップを取ることが多い。
中には女がトップの所もあるが......
白夜叉は何と伝えようか迷いながら
「お主の耳に入れておいて欲しい事があってな...アーサー王」
相手の少女の名前を呟いた。