7匹の竜に挑むものたち   作:BTトトロ

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プロローグ 中編

 同日ーーー東京都庁、広場

 

 都庁の広場には、参加者と思われる6人と主催者と思われる3人がいる

 

「…集まった候補生たちは、これで全員かしら?」

 

 主催者側の1人ーナツメーが傍にいる気弱そうな男性に聞く

 

「しょ、少々お待ちを…!」

 

 男性ーキリノーがナツメに焦りながら言う

 

 彼は恐らく22歳位の若い男性で気弱のように見えるが、立ち方などを見るとただ者ではないようだ

 

「リストによると…あと3人がまだのようです。」

 

 キリノがナツメに言う

 

「そう…」

 

 ナツメがそういうと1人の少年がバタバタと走ってくる

 

「すいません‼ 少し遅れました‼」

 

 そうハアハアと息を呑み込みながら言ったのは遅れている候補生の3人の中の1人

 

「あと2人はどうしました?」

 

「おれが一番速いので先にいって待ってもらうよう伝えるために先に来ました。」 

 

 キリノが問うと少年はハアハアと息も絶え絶えに答えた

 

「そう…なら先に貴方の名前を聞くわ」

 

 ナツメが聞くと少年は息を整えて

 

「鷹永 弦希です。特技はスピードと狙撃です!」

 

 ゲンキと名乗った

 

 1、2分経つと後ろから残りの2人がバタバタと走ってきた

 

「「遅れてすいません‼」」 

 

 2人とも息も絶え絶えに謝った

 

「かまいません、先ほど彼から事情を聞きました。さあ、あなたたちも名前をお願いします。」

 

 ナツメが問うと2人のうちの小柄の少年が

 

「梯 リクです。できることは魔法が使えます!」

 

 とリクが一拍あけ自己紹介をした

 

「よろしくねリク、あと、あなたは…?」

 

 ナツメはリクにあいさつしてもう1人の少年に聞いた

 

「上…野……翔太…です…他の…人…よりもコンピューターの…扱いはたぶん上手です。」

 

 ショウタが今にも死にそうな声であいさつをした

 

「だ、大丈夫…?もう少しゆっくりしてからで良かったのに…」

 

 逆にナツメに心配されてしまった

 

「と、とりあえず、3人ともそこに並んで聞いてください。」

 

 キリノがそう言いナツメが「では」とくぎって話し出す

 

「まずは、突然の招致に応じてくれたみなさんに感謝します。」

 

「紹介が遅れました…

 私は、ムラクモ機関の長、日暈ナツメです。」

 

「ムラクモ機関って…あの、マモノ退治の…?」

 

 突然のことに戸惑っている女が尋ねた

 

「…よくご存知ね。都市伝説として語られることもあるから、そのせいかしら?」

 

「エリートしか入れない、秘密組織とかって…」

 

 ナツメの言葉に目つきの鋭い男が思い出すように呟く

 

「…それは事実よ。私たちの機関に入るには、厳しい審査にパスするひつようがあるわ。」

 

「そしてあなた達は…今まさに、その審査の場にいるってわけ。」

 

 ナツメの言葉に数名の者が反応する

 

「マ、マジかよ…!」

 

「審査って…

 ボクはいきなり連れてこられただけで…!」

 

 ナツメは

 

「審査の方法は例年、違うんだけど…」

 

 と言うと都庁を見上げて

 

「現在、あの都庁内に多数のマモノが

 入り込んでいるの。」

 

「今年は、そのマモノの討伐によって、

 審査を行います。」

 

 と言った。

 

 すると、1人の女が戸惑いながら

 

「そ、そんなこと急に言われても…」

 

 と言った。

 

 そう言われた、ナツメが

 

「拒否権はもちろん、あるわ。

 でも、ムラクモの候補生に選ばれることが、

 すごい名誉なことなのよ?」

 

「それは、あなた達がムラクモ機関…

 いえ、日本政府に認められた

『S級』の才能の持ち主だということ。」

 

 と言い終えると何人かの人が

 

「日本政府のお墨付きか…」

 

「お、俺はやるぜ!

 ムラクモの話、聞いたことあるし。」

 

「じ、じゃあボクも…

 こんなチャンスは…もう、ないよな…」

 

 と思い思いに言い出した

 

 それを聞いたナツメは

 

「少なくとも、拒否する者はいない…

 そう認識して良さそうね。」

 

 と言い

 

「…キリノ、試験の説明を。」

 

 と言い説明を終え、キリノに変わった。

 

 キリノはそれを聞いて

 

「…はい。」

 

 と言い前に出て

 

「皆さんへの課題は『マモノ討伐』です。

 そのために、まずは3人でチームを

 組んでもらいます。」

 

「単身、2人のチームも認めはしますが…

 安全性の問題もありますので、オススメしません。」

 

 左のコンピューターを見て

 

「チームの編成が決まったら

 あちらの端末…『ターミナル』で登録してください。」

 

「お互いに能力を補えるような、

 バランスの良いチームを組むと良いでしょう。」

 

「『マモノ討伐』については

 実地で教官から説明があります。」

 

 説明を終えるとナツメが

 

「今回、あなた達の審査を担当する

 教官の1人を紹介しておくわ。」

 

「…ガトウ。」

 

 そう言うとキリノの反対側の男が前に出て

 

 男は少しイカツイ容姿で、顔にはキズがある

 

「ムラクモ10班のガトウだ。

 …ガハハハッ!」

 

「辛気臭い顔すンじゃねェよ!

 俺に従って行動してりゃ大丈夫だ!」

 

 と豪快な自己紹介をして候補生を励ました

 

 ナツメがガトウのあいさつが終わったのを見て

 

「…それでは、現時刻をもって

 第75回、ムラクモ選抜試験をはじめます。」

 

「皆の活躍、期待してるわ。」

 

 試験の開始を宣言した

 

「よォし…!

 じゃあ、まずは言われたように、

 3人でチームを組め!」

 

「それが終わったヤツから、

 都庁のエントランスで待機だ!」

 

 そう言うとガトウは都庁のエントランスに向かって颯爽と駆けていった

 

        ーーーーーープロローグ 中編 End

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