不思議な姉妹と生活する陰キャラ学生!? 作:ユキ・E.L.F
どうぞ
ぶるぶると体に振動が伝わり懐かしい匂いが充満して、田舎だなと実感させるバス、後方の左側の2席の窓側に葵の膝の上に雪音が座っており、隣に雪菜が座って何か話したげにうずうずと様子を腕袖を引っ張り上目遣いで伺っていた。
「・・・・・これから行くところは、この前のところではなさそうですね」
「そうだな。なんか普通のデパートより2~3倍広さがある新しいデパートが出来たとか、そこに向かう」
「色々、ありますか?」
「かなり設備がいいらしい。テレビでどっかの財閥のお偉いさんが長野出身で長野をより良く、豊かにしようと頑張って、夢の一歩目がデパートだとか...。雪音、あそこにドトロいるぞ...」
「あっ!、ホントだ!。大きいね」
「お父さん、その財閥って・・・」
「おっ、話しているうちに着いたぞ」
バスが止まると同時に座席から立ち上がりお金を払った。降りると目の前にはガラスを中心に広々しく作られ、多分、このデザイナーさんは美しさの強調をするのを感じ、そこら辺のデパートとは格の違い感じた。
「わぁー、スケスケだね」
「そうだな。最近の流行りか?。長野駅や富山県の金沢駅もリニューアルしてガラス張りだよな」
「そうですね。ちなみにデザイナーさんは同じ人だそうです」
相変わらず、知識と情報量は小学五年生とは思えない愛娘だよ。雪音は小学生を代表する感想だったって言うのに。
「・・・パパ、かたぐるまして~」
「えぇ...、嫌だよ。恥ずかしい」
なんでいきなり...、っ!。なるほど、そういう事か.....。
雪音の向いている目先を見ると笑顔絶えない4人の親子が仲良く歩いていた。周りを見ると色んな家族、親子が四方八方にいた。
「・・・・うわぁ!、たかぁーい♪」
「満足したか。じゃあ、下ろすぞ」
「えぇ!、はやいよ。きょうはこれでいどうする」
「わかったよ。今日はワンピースなんだから、暴れないでよ。後、ちゃんと下を隠せよ」
「だいじょうぶだよ。隠れてるよ。見せるのはパパだけだよ♪」
「っ!?、雪音、どこからそんな事を覚えた!」
周りの視線が痛い、あれっ?、誰か電話している。警察?、いや、違うよね...。助けて、せつなっ...なんか怒ってるぅ...。
「警察呼んだ方がいいかもですね...」
「雪菜!、早まるな!、まだ、俺は何もしてない!」
「まだですか、何をするんですか?」
「えっ...、家族として一般の事をするだけだ...」
ホントは抱きついたり、抱っこしたり、モフモフしたり、服に入ってスリスリとかして欲しい!。しかし、父親としての威厳が無いといけないのだ。だから、俺からは愛娘たちに甘えてはいけないのだ。
「で、雪音、どこからそんなこと覚えたんだ...」ハァ
「えっと、たしか...、しきみおねえちゃんがパパがよろこぶって言ってた」
原因は会長かよ!。うちの愛娘に何ていう事を教えてるの!。
毎度の如く断言しよう。俺はそんな性癖は、なっ、い訳では無い...が、今更だが、どちらかと言うと妹キャラ、髪の長さがロングでバストは普通ぐらい、性格にギャップがある萌えキャラのほうが好きだ。(身近にいるような気がするが...)この世にいる訳ないがな!。
「雪音、それを他の人には言うなよ...色々、誤解を招くから、分かったな」
「うん、分かった♪」
「はァ...買い物するぞ...」
切り替えたいのだが、正直、精神メンタルをゴッソリ削られて帰りたいまでもあるが、我慢しよう...。
「雪菜、迷子になるから俺の腕袖を掴むか、手を繋ぐかどっちが嫌?...」
嫌って聞くっけ?。普通はどっちが良いだよな。こういう時。どこまで自虐的なんだよ俺は...。
「・・・・・どっちも嫌です。恥づかしいから」
「Very sad!!、引きづらないでよ~。さっきの話...」
「だけど、致し方ないので...後者をお願いします...」
「えっ...手か?。まぁ雪菜が言うなら...」
細く傷一つもない純白で可憐な手をゴツゴツして男だなと実感させる手を優しく握り、壮大にツインビューティと美しさにこだわりでもあるのかと思わせるネーミングセンスのデパートに足を踏み入れた。
「・・・・・雪菜、腕細いな」
「お父さんの腕が大きいんですよ。どうなったらそうなるですか」
「そうだな。毎日、木刀振ったり、走ったりてるからな」
「何でそんなことをしてるんですか?」
「・・・・・そうだな。趣味にしておいてくれ」
「・・・・そうですか、言えるようになるまで待ってます」
「・・・・・鋭い娘だな。ありがとう。雪菜」
何故かいい雰囲気に包み込まれて、二人だけの空間みたいになっていた事に雪音センサーは引っかかり、葵の頭上で、かまって欲しいと言わんばかりの顔でふくれていた。
「雪音にもかまってよ~」プクゥ
「悪い悪い、どこか行きたい場所とかあるか?」
「うーーん?、あっ!、あそこいきたい!」
「うん?...、ゲームセンターか...いいぞ」
「やった♪」
「雪菜もいいか」
「・・・・・いいですよ」
改めて見回すとさまざまな店があるし、不便なく買い物が出来そうだな。それにしても、やけにうちの高校の人が多いな。特にリア充が!。(チャラ男も)
・・・・・まぁともかく、そんなことはどうでもぉ・・・良いのだ。今の俺もリア充ではないが癒されるというか、今まで生きているなかでこの時間は俺にとって大切だ。
「パパ、ドンドンしてるのやりたい」
「あぁ、太鼓の仙人かいいぞ」
腰をおろして雪音をゆっくり下ろし、100円入れてバチを渡してやり方を教えると曲、難易度をかんたんに選び叩き始めた。
さんぽか、雪音。ジバリ作品好きだな~、頑張っているところを見ると癒されるな~。しかし、初めてだから致し方ないけど、凄く慌ててるからミスが多いな...。
「パパ...これ嫌い...」
バチを戻し頬を膨らませてうるうると目から涙が出そうな顔で諦めて抱きついてきた。すると、横にいた雪菜が目つきが鋭くなり葵に頼み事をした。
「お父さん、一緒に太鼓の仙人やりませんか...」メラメラ
「えっ...マジで」
「本気です...」メラメラ
「・・・・・はぁ、わかったよ」
何で怒ってるの・・・・・そういう事か、愛妹を泣かせてたから怒ってるのか。シスコンだな~。
ふたり分の料金200円を入れて曲を変えずに難易度を選択した。
「えっ!...、それ鬼の裏だぞ。大丈夫か...」
「大丈夫です...音楽は得意です」イライラ
「・・・・・ホントかよ」
やや心配なんだが...、泣きついてこないよな。俺も鬼いけるかな...音ゲー苦手なんだけど...。
ドンっと太鼓の真ん中に叩いて決定して始まった。
鬼、むずっ!!。何これ、待て待て!。手が追いつかない!。雪菜はだいじょぉ...えっ!、上手いとかいうレベルではない気がするのだが、何より腕以外動いてない事と冷血さが感じて驚きを隠せないだけど!、ヤベぇ、俺も頑張んないと。
葵も自分のことに精一杯だった。それから20秒経つと段々、雪菜の画面を見ると可が増え、挙句の果てには全部、不可になっていた。
太鼓を打ちながらどうしたのかと横を見ると、太鼓に両手を当ててしゃがんで疲れていた。
「雪菜、大丈夫か!」
「...だいじょぅぶです...ハァハァ、筋肉の無さが仇となりました」
そこかよ!。
「パパ!、おねえちゃん!、がんばってー!」
ギャシャギャシャと様々な音が混ざり合うなか、背後から応援する雪音の声が聞こえた。
「・・・・・まだ行けます。魂まで目指します」
流石、お姉ちゃんだ。妹の前だから負けてられないな。俺も頑張んないと...ヤバい、よそ見している場合ではない。ノルマ達成しないかも...。
曲が終わった。スコアは葵はノルマ達成どころか半分もいっていない。そして、雪菜はギリギリ魂がいった。
「おねえちゃん、すごぉい!」
「凄いな、やった事あるのか?」
「・・・いいえ、初めてです。ただ唯一、音楽に関係する事は得意です」
「パパは...どんまい♪」
「笑顔でも慰めにもなってないぞ...」
無駄に恥晒しになってしまったな。次から修業しよう...。
バチを片付けて買い物しようと場所を移ろうとすると葵立ちを囲むように隙間が無いくらい人が集まっていた。そして、動画を撮っている事に気が付いた。
めんどうなことになったな...だけど、この子たちの顔をあまりネットワーク中に晒したくないんだよな。有名になられても正体がバレたらこの子達の人生は確実に終わる。ならば選択肢は一択しかない...。
唾を飲み腹をくくってふたりを庇うように前に立ち、大声で注意を呼びかけた。
「噂程度に拡散するのは結構なんですけど!、今、撮った動画や写真など投稿するのはやめてください!。それでも投稿した場合は警察に訴えるので消してください!」
と呼びかけ、増しては数人、店員さんが来てちゃんと消したか確認をしてくれた。呼びかけても消さなかったのは特に10代が多く、計3人は消さなかったそうだ。意外と効果があったようだ。正直、大袈裟さな気がするが...。
これ以上この場にいてもいる意味が無いので、雪音を肩ぐるまして、雪菜と手を繋ぎゲームセンターを背後にした。
「雪菜が好きな本屋行くか。雪音も欲しい本があったら言えよ」
「わーい♪」
雪音が喜ぶなか雪菜が不意に葵を読んだ。
「・・・・・お父さん、さっきの大丈夫なんですか」
「なんの話だ?」
「注意の呼びかけ、あんな喧嘩売るようや言い方で...まるで...」
「自己犠牲か...ちょっと違うな。親の本能ってやつだ。娘を守るのが親の義務だ。さっきみたいに標的を雪菜から俺に変えることで雪菜には害が及ばないくなる。例え。俺を犠牲にしてもだ...。多分、本来であれば華麗な雪菜の太鼓を叩く姿がネット上に公開されるが、あえて喧嘩を売るようなことをすれば標的は変わり、アイツうぜぇな。女の子に負けてやがる。陰キャラキモイなど、俺、中心にdisるだろうからな」
例えとはいえ、自分でdisるとかMに目覚めてしまったか...俺。
「害だなんてっ」
「思ってないって、それは違うよな、雪菜、舐められるような視線が嫌なんだろうよう。だから、クラスでも本でも読んでるんだろう」
「・・・・・分かってたんですか」
「そりゃあ、義理とはいえふたりの親であるし、一ヶ月過ごせばわかるよ。他にも理由がいくつかあるがそれは今度三人で話し合おう」
いつの間にNew Bookとアートを感じる店名入り、かなりの人数がいるがとても静かな場所で狭そうに見えるが奥ゆきがあり思ったより広い。
欲しい本がないかと適当に見回しながら歩き回ると魅惑の美貌を持つあざとい後輩が居た。見かけた瞬間、葵はふたりを連れて彼女から遠ざけた。何故かって面倒だから...。
「あっ!、せんぱ~い」
はァ...バレた...。
「あっ!れいみねえちゃんだ。こんにちは♪」
「雪音ちゃん♪こんにちは、雪菜ちゃんも」
「こんにちは...」
逃げようとした本人は目を逸らして眠そうで怠そうな顔でひとり気まずくなっていた。
「なんで逃げようとしたんですか」
「いや、だってめんどくさそうだから...」
「酷い!、先輩はストレートだから友達いないんですよ」
「悪かったな、こんな性格なんでね。で、なんの用だ」
「せっかく会えたんですから一緒にデパートまわれたらなと思って、いいですか?」
「嫌だ!」
「即答ですか!」
「前にも言ったように君といると目立つから嫌だよ」
美少女姉妹、ハーフ美女、陰キャラ俺とか場違いにも程があるだろう。
「致し方ないですよ。雪音ちゃんと雪菜ちゃんと私は美少女、美女ですから目立ってもしょうがないですよ」
等々、それを言ってしまうか...。まぁいいや、段々だが藤代といるのは馴れてきた。メンタル削らるけどな。
「わかったよ...一緒にまわればいいんだな。」
「やった♪、ではでは先輩端から端まで店を見ていきましょう♪」
そんなこんなで彼女に引っ張られ、後からふたりは楽しそうにしている高校男女ふたり組について行った。最初に着いた場所はとある売り場である。
「おい、藤白、ここになぜと俺は入らないといけないんだ?...」
「先輩がどんな下着が好きなのかなと思って」
男に聞くとかこいつは痴女だろつか...。
「男に聞くとかバカだろう...ましては俺みたいなヤツが下着売り場にいるとか不審者だろ...」
あーヤバい...、様々な角度から目線を感じる...。ここから消えたい...(もはや、口癖になってるな。嫌な口癖だ...)
「じゃあ、ふたりに選んでもらおうかな♪」ニコニコ
「良いよ♪」
「私はお父さんといます」
「お父さん?」
「俺のニックネームだ...」
「先輩が?」
「そうだよ。♪いえではパパってよんでるんだよ。パパみたいだから、おにいちゃんっていうのも、こんらんするから、けっきょく、おとうさんってそとでもよぶようにした。」
彼女は笑いを噛み締めるように口元を抑え必死に頑張って話を繋げた。
「フっ...フフっ...、先輩がお父さんって良いニックネームですね。」
「笑いたきゃ笑え...早く、雪音を連れて買いにいけ...。こっちは雪菜の買い物が終わってないから買い終わったら連絡くれ、行くぞ。雪菜...」
少し違う趣味だが本が好き同士、雪菜を連れて再び藤代玲美と会った本屋に向かった。下着売り場にいる残ったふたりはどんなのがいいか選んだ。
あっという間に時間が立ち、それぞれ自由気ままに買い物をして満足になり、連絡をもらってデパートの入口付近に落ち合った。
「どうでしたか。デパートは?」
「どうでしたかって...お前はここのオーナーかよ」
「そうですよ♪」
「・・・・・・・・・・はっ?」
呆気に取られて気の抜けた声が出てしまった。
「実はですね。正確にはお父さんの代理なんだけど、それで今日は先輩の家に行けなかったんです」
「すごいね、れいみおねえちゃん♪」
「えっ、凄い?、ありがとう~♪。雪音ちゃん」
「あっ...思い出した。このデパートを作ったのは藤白財閥ですよ。お父さん」
「よく分かったね♪。雪菜ちゃん」
なんでだろう?。玲美お姉さんに褒められるとお父さんと同じ気持ちになる・・・・・。
「そうだったのか・・・・・。親父さんは確か社長と仕事に趣味でバスケチームを作り、監督やってるよな」
「先輩はそんなことも知ってるんですね」スゴイ
「まぁな、情報は命っていうだろう」
まぁ、俺の立場からしたらバイトの社長であり監督だから頭が下がる一方だ。なるべく会いたくないな。正直・・・・・。
「あっ!。そろそろ私、お父さんにデパートの評価の報告を伝えないといけないので、じゃあ先輩♪、また学校で会いましょう。では、失礼します」
彼女の先輩とはいえ庶民に価値のある頭を下げ、藤白を待っていたスーパーカーの代名詞、全体が黒く染まったフェラーリーに乗って窓越しから手を振って去っていった。
「ガチのお金持ちじゃねえかよ...」
「凄いね。おねえちゃん」
「あれがフェラーリーですか。初めて見ました」
「俺もだよ...。そろそろ暗くなるから帰るか...」
「そうですね」
雪音が眠そうにウトウトしてたのでおんぶをして、雪菜に軽い荷物を持ってもらい。バス停に向かった。
次回は遅れるか2週間ぐらい忙しいので無理かも知れません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回はさまざまな学校トラブルでも書こうかなと思います。(青春も)