不思議な姉妹と生活する陰キャラ学生!? 作:ユキ・E.L.F
窓から柔らかく粉ように白っぽい朝の陽ざしが瞳にうつり、あくびして学生が起きてベットから降りた。
ふたりが寝相で抱きついてくるからまともに寝れなかった・・・・・ネム
葵は可愛い姉妹の為に、朝食を作りに一階のリビングまで眠そうな顔で向かった。
一方ふたりは雪菜が雪音の抱き枕にされていて、苦しそうに寝ている。
朝食を和食の鮭焼き、玉子焼き、なめこ汁などの下ごしらえを作り、手を洗い2階に上がり、ふたりを起こしに行った。
「朝だぞ、起きろぉ」
ふたりはとろんと眠気に残った声で起きた。
「おはよう......パパ」ゴシゴシ
「うーーーん...」バタン
雪音は目を擦りながらベットから降りた、雪菜はまだ眠いのか、再び横になり、寝た。葵光は溜息をつき、雪菜の体を横に揺らし声をかけた。
「雪菜、朝食出来るから起きてぇ」
「・・・・・うーん、まだ眠い...」ウトウト
雪菜は朝が弱いのか、意外だな。いつもしっかりしている子だと思ってたけど、まだ子供なんだな・・・・・
葵光は雪菜の意外な面を知れて、少し微笑んだ。しかし、今の状況としては別の話。葵光は仕方なく腰を下ろし雪菜に背中を向けて指示を出した。
「おんぶしてリビングのソファで少し寝ていいから乗って」
「・・・・・うん」ウトウト
雪菜は背中に抱えられ葵光は立ち上がり。リビングに行こうとした時、雪音が羨ましそうに甘えてきた
「雪音もおんぶして」ピョンピョン
「おんぶは無理だよ、雪菜が占領している」ヨイショッ
「じゃあ、抱っこして」ダダコネル
俺はふたり専用の便利な運び屋ではないぞ。ここ重要!!(別にいいけどね)
雪音は顔を膨らませて両手を高くあげ、「はやくはやく」と言いながら甘え、葵光は溜息をつき腰を下ろした。
「今日だけな。次からはしないからな」ハァー
「やった」ニコ
雪音は右手を葵光の首のに手を通して肩を組んだ。葵光の左腕をイスにして、右腕は雪菜のお尻を支え、そのまま抱え立ち上がった。
「おぉ、パパ、力持ちだね」ワクワク
「まぁな、これでも人並みに鍛えてきたからな」
ふたりに怪我をさせないように慎重にリビングに向かった。
リビングに着き、雪菜をソファに寝かし、起きているふたりは腰の高いテーブルに朝食の準備をした。
少し時間が立ち、そろそろ起こしてもいいだろうと思い葵光は雪音に起こすように頼んだ。
「雪音、そろそろ雪菜を起こして」
「お姉ちゃん、起きて」ユサユサ
雪音は雪菜の体を大きく揺らし、雪菜は目を擦り背筋を伸ばして起きた。
「・・・雪音、おはよう」
「おはよう、お姉ちゃん」
「おはよう、よく寝れたか?」
「おはよう、お父さん、気になったんだけど...何で私、ここで寝てるの?」
雪菜は可愛らしく首を傾げて聞かれた。葵光は誤解が招かないように細かく説明すると、体を真っ赤になりそうなくらい恥ずかしそうに顔を抑えて、ソファに顔を埋めた。
雪菜がソファで恥ずかしがっている時に、朝食の食べれる準備が出来て、食卓に3人は揃って朝食を食べた。葵光は朝食を食べながら今日の予定を話した。
「俺は今日から学校なんだよ。夕方にふたりの小学校の入学手続きをするから、お留守番よろしくね。」
「早く、帰ってきてね」
「分かりました。時間は大丈夫なんですか?」
雪菜に言われて時間を見た。葵光は箸を止めた。
「・・・・・・・・・・30分ぐらい遅刻している。」アハハ
葵光は苦笑いをして誤魔化したが、しかし、最後の言葉にふたりの手が止まり、沈黙が続いた。
「パパ、早く学校に行って!!」
「お父さん、早く学校に行ってください!!」
「だがなぁ・・・・・」モグモグ
ふたりは血相を変えてテーブルに手を叩きつけて立ち上がった。
葵光はふたりより早く朝食を食べ終わり皿を洗い始めようとしたが、雪菜に右腕を掴また。
「皿洗いぐらい、私たちがやるので急いで学校に行ってください。」
「わかった。ありがとう」ニコ
葵光は二人にお礼を言って学校に行く準備をした。
着替えている途中3人だけで話したいことを思い出し、リビングで皿洗いをしている、ふたりのところに向かった。
「雪菜、雪音そのまま洗いながらでいいから、改めて約束してほしいことがあるんだけどいいかな」
「いいよ」
「いいですけど...今更、なんですか?」
カバンにテーブルを置いて、ふたりの綺麗な目を見て、3人の約束事を話した。
「今、ふたりが出している尻尾と耳は、他の人にバレてはいけない、例え、友達でも、多分、君たちのお母さんも言ってたんじゃないか?」
「はい、お母さんによく言われてました」
「うん、言われた」
「約束な」
葵光はふたりに近づき小指をだした。雪菜と雪音も小指を出し、指切りげんまんをして、葵光は玄関に向かった。
「あっ、そうだ、言い忘れてた。テレビ前のテーブルに大切な事が紙に書いてあるから雪菜頼んだ。じゃあ、行ってきます」
「わかった。行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい」
真っ黒なASICZの靴を履いて玄関口を開けて走って学校まで向かった。ふたりは尻尾と耳を引っ込めて、外に出て葵光の姿が見えなくなるまで見守った。
これから向かう学校は地元では有名な私立の小中高一貫学校で、高校は10年前まで女子校だったが、共学になり設備も良く、校舎改修で綺麗、制服が可愛い等などで人気が高いところに、これから2年間、葵光と明日から2人がお世話になる。
ちなみに選んだ理由は家から学校まで徒歩10分、走れば5分足らずで着く、要するに近いからである。
走っている途中、長身のモデル体型に、一目でわかるハーフとわかる鮮やかな青い瞳、アッシュホワイトの髪をハーフアップして、周りの男共が足を止めてガン見するくらい綺麗な制服を着た女子高生が周りを見ながらウロチョロしていた。
葵光は普段困っている人を見かけたら助けてしまう体質、しかし、過去に迷子になっていた女の子に話しかけたら、目つきが悪く泣かれた。
それでも彼女に少しずつ近づき弱々しく話しかけた。
「あの〜、大丈夫ですか?」
「えっ!えっと、実は迷子になりまして、スマホのマップに写っている高校はどこか、わかりますか?」
彼女はスマホのマップを見てきて、葵光は内心少し驚いてしまった。世の中こういう人もいるんだなと思った。
なぜなら・・・・・
「君、向かっている方向、逆だよ」
「・・・・・えっ!」
彼女は片手に持っている。スマホが落としそうになり、顔を林檎のように赤くなっていた。葵光はどうやら彼女に恥をかかせたような気がした。
「良かったら、一緒にいくか?、俺もその高校に向かっているから」
「えっ、お願い致します。」
彼女は頭を下げて、葵光の隣に並び付いてくる。沈黙が続く中、彼女からクリスタルグラスを打つような声で話しかけてた。
「あの、お名前を聞いてもよろしいですか?」
「高校二年生の葵光、家庭の事情により転校することになった」
「転校生なんですね。」
「まぁな」
「高校一年、藤白玲美(ふじしろれいみ)です。先輩と同じ高校に入学させていただきます。」
彼女は凛々しい笑みで上品な言葉遣い、どこかのご令嬢なのかと思えるくらい綺麗な声で、再び話しかけられた。
「ちなみに、なんて呼べばいいんですか?」
「覚えなくてもいいよ、これから学校で会うことは2度とないだろうから」
「そんなことはないと思いますよ」ニコ
藤白はそう言って、そこら辺の男子高校生が胸にときめく様な笑顔で答えた。そんな綺麗な笑顔で葵は勘違いしそうになった。
一般的な男子高生なら勘違いしていただろうが、俺はは無い。黒歴史を作るような行動はしない。正直、危うく新しい黒歴史を更新しそうになったわ。
「着いたぞ」
話しているうちに校門まで来ていた。
クリームのように白いコンクリートで四階建て校舎が東西南北に創られていて、グランドや体育館の設備が良くできていた、ありふれたマンモス校である。
葵光は背筋が凍るように思い出した。彼女はお礼を言って「入学式に遅れてしまいます。」と言って体育館に向かった。しかし、彼女は気づいていなかったようだ。
俺たち遅刻しているから、入学式始まってるけどね、
葵光は遅刻した事に怒らない。怖い先生でありませんようにと祈って少し覚悟をして校舎に入り、職員室に向かった。
職員室前まで来て、少し深呼吸をしてドアをノックして入った。コーヒーを飲んでいる、黒髪ロングのサイドダウンをしている。赤い眼鏡をかけた女性教師に話しかけた。
「転校して来た。高校二年の葵光といいます。自分のクラスが分からないので二年の学年主任に会いたいのですが、いらっしゃいますか?」
「君が転校生か、君の担任をする萩本愛香(はぎもとあいか)だ。どうして遅刻をした」
「えっと、色々とありまして・・・・・遅刻しました」
葵光は萩本先生の目を合わしていたが、質問に対し目を逸らしながら答えた。
萩本先生は少し目を鋭くしていたが、溜息をつき「まぁいい、次は気をつけるんだぞ」と言われ安心した。
「君のクラスを案内するから、キャラの印象は最初が肝心だぞ」
「ご気遣いどうも」
「では行くぞ」
萩本先生は鉄パイプの椅子から立ち上がり、ふたりは南三階の教室に向かい、少し静かな廊下を通り、「廊下で待ってて」と言われ先に教室に萩本先生が入っていった。
「みんな、早く座って、このクラスに新しい子がはいります」
萩本先生の言葉に期待を上げた。生徒たちは教室が騒がしくなった
「男かな、女かな?」ザワザワ
「イケメンの男子がいいよね」ザワザワ
「可愛い女子でありますように」ザワザワ
「二次元並みの美女でありますように」ザワザワ
「三次元に興味無いな」フッ
クラスの声が廊下で立っていた葵光に聞こえてきた。
変な期待しているが、性別が男以外はずれているから、俺が知っている限り二次元並みを超えた美女なら高校一年にいるけどね。
内心で独り言を思っていたら先生に「入れ」と言われてドアを開けて入り、教卓の前まで歩いた。
「初めまして、葵光といいます。宜しくお願いします」
クラスから葵光の印象は身長175cmぐらい少し低めの声、だるそうな顔、目つきが少し悪い陰キャラだ。
クラスメートはヒソヒソと話し出した。先生は「それだけか?」と言いそうな顔で見てきた。
「はい、以上です」
「葵の席は空いてるところだから、座ってくれ」
葵光は廊下側の前から2番目の席を座った。
ホームルームが終わり、転校生が来た場合、席を囲むようにクラスメートが来て話しかけてくるが、葵光は目立つのと話しかけてくるのが嫌な為、寝た振りをして回避した。しかし、
「こうちゃ・・・・葵?」
小さい頃から聞いたことがある凛々しい声だった為、顔を上げると、黒髪ロングのポニーテール、馴染みがある顔、火事の時に泊まる場所がなかった為、泊めてくれた子、彼女の名は竹見花(たけみはな)、幼馴染みだった。
「花か、お前この高校だったんだ。」ウトウト
「こっちのセリフよ、何でいるの!?」
彼女は机の上を叩きつけて詮索してきた。葵光はビックリして目が覚めた。周りを見るとクラスメートが鳩が豆鉄砲を食らったような顔で二人の会話を見ていた。
竹見花は昔から男子とはあまり話さず、馴染みのある葵光しかまともに話さない。
「あぁ~、説明しないといけない?」
「私が納得する説明で、お願い」
彼女は真剣な目で彼の目つきが悪い目を見た。少し省略をしている説明で彼女を納得させた。もちろんの事、雪菜と雪音の事は話してはいない。ふたりの為でもあるから、
「という訳だ。ついでに学校案内とか頼めるか?」
「別にいいけど...何時くらい?」
「空いてる時間で」
「わかった。昼休みね、健康診断だから、またね。」
細い手を振り創立されてまもない体育館に向かい、葵光は席から立ち上がり、少し威厳が保たれている体育館に独りで向かった。特に異常はなく、健康診断が終わった。
昼休みになり、小学校校舎に行って入学手続きをして、教室に戻り、
独りで昼ご飯を食べようと思ったが、廊下にハーフ美女1年生がいると言って少し騒がしかったが、黙々と自分で作った弁当を食べ始めた。
だが、廊下から最近聞いた事がある声が耳に通った。
「すいません、探している人がいるので教室を拝見してもよろしいですか?」
「それって僕のことかな?」
ハーフ美女1年生改めて藤白玲美の後ろから肩を組んできた。他のクラスの金髪に染めて服が乱れている。チャラ男が話しかけて来た。
「いいえ、違います。あと、離してください」
「えぇー、探している人よりもさ、俺と昼ご飯を食べながらお話でもしない?僕、君に興味あるんだけどね。」
「私は興味が無いので」
段々騒がしくなったので、葵は箸を止めて、廊下に出たら、藤白が人が密集している廊下の中心にいた。
あいつ、こんなところで何やってるんだ?
よく見ると葵の教室の前でナンパされていた。
ナンパされている...まぁ、美人だからな。ナンパされてもおかしくないな・・・・・
少し藤白に近づいたら、彼女が心から嫌がっている目を見て、心にチクリと刺さった。
葵光は頭を掻きながら溜息をつき、彼女のもとまで歩いていく。
新しい黒歴史が更新するようだ・・・・
葵はチャラ男の彼女の肩を組んでいる腕を掴み離し、藤白は葵の背後に回り助けてくれた人の顔を見て驚いた。
「葵先輩!!」
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「そうか、なら良かった」
チャラ男は、葵に鋭い顔で睨みつけて近づいてきた。顔色変えずに藤白を庇った。彼女は葵の右袖を掴んだ。
「オイオイ、転校生くん何邪魔してくれてんの?ボコボコにされたいのかい?」コキコキ
「それはごめんだね。出来れば、面倒な事は避けたかったんだけど、彼女、困ってたから」
「なに、ヒーロー気取りか?、無理無理、君みたいな弱そうな奴は」
「まぁ、自己満足ってやつだ。忠告しておくけど、もう少しで先生くるから、今回は引いてくれないか」
「誰が先生を呼ぶんだよ。転校してきたばかりの奴が、」アハハ
葵は顔色変えずに心を冷静に保ち、チャラ男の質問に対して答えた。
「なぁ、知っているか、人間の情報って流れるのが速いんだぜ。」
そして、中央階段から威厳のある先生の声が聞こえてきた。
「お前ら何やっているだ!!」
チャラ男は舌打ちをして、自分のクラスに戻った。先生は葵のところまで来て「何かあったのか?」と聞かれたが、「いいえ何も」と伝え、職員室に戻った。
溜息をつき、彼女に何故ここにいるのか聞いた。
「何で、二年の廊下にキミがいるんだ?」
「探している人がいて・・・・・」
「探している人?一緒に探そうか?」
「いいえ、もう見つかったので、いいです」
彼女は嬉しそうに目を輝かして葵を見ていた。
葵は彼女の目の先の後ろを見たが、特にそれらしき人はいなかった。
「えっ、もしかして俺?」
「いいえ、違います」
やべぇ、穴場があったらそこに入りたいくらい恥ずかしい・・・・・
「冗談です。先輩と屋上で昼ご飯を誘おうと思って来ました」ニコ
「その冗談はやめてくれ、俺のガラスの心が割れそうになったから」
葵は心臓を右手で抑えた。藤白は再び問いかける。
「いいですか?」
「無理、君といると目立つから」
「そんなこと言わないでください」
「いや、だからな・・・・・」
「そんなに嫌なんですか?」
あざとい、そういうの勘違いするからやめろ
藤白は上目遣いで頼んできた。
藤白玲美を見に廊下にいた二年生たちは、ふたりを見ながらヒソヒソと考察をしていた。
それに気づいた。葵は目立つ事が嫌なので、藤白の誘いに乗った。
「わかったから、場所を移ろう。すごく目立っている・・・・・」ヒソヒソ
「やった!では早速行きましょう」
ふたりは弁当を持って屋上に向かい、葵は藤白が座ったベンチに1メートルあいだをとって座った。
「先輩もう少しこっちに来てください」
「嫌だ、周りに変な噂が流れてもお互い困るだろう。特にキミは」
「何でですか?」
藤白は唇に手を当てて聞いてきた。葵は先に食べ終わり、続き話した。
「キミは美人なうえに人柄がいい、俺みたいな影が薄い性格がクズな奴と絡むと、周りからの評価がおちて、友達からハブられイジメになるのが落ちだ」
葵は予想を説明して、はっちゃんのりんご味を飲んだ。
「別に私は気にしないです。先輩の性格は優しいですよ。迷子になった私をたすけてくれたじゃないですか」
「それは単なる自己満足だ。もしかしたら、キミを恩を売って、男子共がやりそうな事やるかもよ。だから、俺とは関わらない方がいいよ」
葵は今後関わらないように、藤白から引いてくれる返事を待った。
しかし、彼女は美しい顔を表情変えずに答えた。
「先輩はそんな事をしない人だってなんとなく分かります」
なるほど、要するに度胸が無いと言うことですね。
「度胸が無いからですよ」
「おい、心を読むな。てか、遠まわしにディスってるじゃん」
彼女はやり取りが楽しいのか、フフフと笑い出し、
葵は少し安心した。
チャイムが鳴り、弁当を片付けて途中まで、一緒に話しながら彼女の教室前まで送った。
「じゃあな」
「放課後、一緒に帰りませんか?」
「善処する。じゃあな、授業遅れるから」
彼女は葵の姿が見 えなくなるまで見ていた。葵は急いで教室に向かった。
真面目に授業を受け清掃、終礼をしてその後、理由を言われず、萩本先生に呼び出され講義室に向かった。
「失礼します。何か御用ですか?」
「あぁ、取り合えず、座りなさい」
葵は空いている椅子に座った。萩本先生はコーヒーを2つ持って葵が座っている机に置き先生も座った。
「本題なんだが、君は部活動はどうする?」
「入る気は無いです」
葵はキッパリと断言をした。
萩本先生は腕を組んで、コーヒーをすすり再び聞いてきた。
「はぁー、そうか、キミは部活動には興味が無さそうだが、何故だ?」
「理由は単純です。楽しく無かったからです。」
「なるほど、一応は前の学校では、部活動はしていた様だが、何をやっていた?」
「一応はバスケを少々やっていました。すぐに辞めましたけど・・・・・」
萩本先生はそうかそうかと頷き、立ち上がった。
「わかった。今日は帰りなさい。ドアの前で誰かが待っているぞ」
えっ?、誰かが待っている。俺には友達はいないぞ。自分で言って可哀想に思えてきた・・・・・
葵は立ち上がり、ドアを開けると藤白が少し慌てて、咳払いをして話しかけた。
「何で、キミいるの?」
「先輩と一緒に帰ろうと思ってきたんですけど、講義室に入るのを見かけたので、講義室の前で待っていました。」
葵は頭を抑えた。萩本先生は誰なのか気になり彼女を見た。
「なんだ、彼女か?早くないか、まぁ、ちゃんと青春しているではないか」
「いいえ違います。あなたの目は節穴ですか?こんな完璧美人が俺の彼女のわけが無い」
萩本先生は変な誤解をして、納得していたから葵が説明した。藤白は少し顔を赤らめていた。
オイオイ、何で顔を赤くしているの
「帰りますので、先生、お先に失礼します。藤白帰るぞ」
「えっ!・・・・・やっぱり優しいですね」フフ
「次は無いからな」
ふたりは学校を出て、真っ赤な夕日を背後にして、会話をしながら歩いた
「先輩の家ってどこですか?」
「ここ」
「えッ!、歩いて10分ぐらいじゃないですか。」
「あぁ」
藤白は「私こっちなので、ではまた明日」と言い彼女は駅に向かった。
葵は姿が見えなくなるまで見送った。葵は自分の人格を変えて、やっとの思いで可愛いふたりが待っている家に帰ってきた。
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