不思議な姉妹と生活する陰キャラ学生!? 作:ユキ・E.L.F
また、言い訳になりますが、なかなか、書く時間が無くてコツコツと書かせていただきました。
御手柔らかにお願いします。
周りに誰もいない。何も無い。暗い不思議な空間に一人でいた。「また同じ夢か」と思った。いつも、何も無い暗い空間に中学時代の自分が現れる。
毎回この夢を見ると無意識に中学時代の自分と今の自分を比較してしまう。
今も昔も変わらず、惨めで残酷な救いようがない人間で、目標が無ければ才能すら無い。本当の自分が見えていない。未だに変わらない、ちっぽけな自分が嫌いだった。
まぁ、それなりに変われたところはあったな...
中学時代、俺は人生で初めて努力というものをした。それは、険しい道だった。正直、辞めたいとも思った。だけど、楽しいという感情が体の奥底から湧き上がる。ワクワクが止まらなかった。何回、何十回、何百回、負けても笑って立ち上がっていた。
その時、その瞬間に勝ちを取った時、才能とかではなく、自分の力で勝てた嬉しさがあった。得るものがあった。
だが、逆に上手くいかないことがあった。
人と人が繋がる。人間関係が上手くいかない。と言うよりか、自分から避けていた。
例えば、A君が座っててB君が話しかけてきたとしよう。だが、A君の心の内は“相手は俺と喋って楽しくないであろう。ただ気を使ってるんだろう”と思う自分がいる。
だから、寝たフリや教室から姿を消すなどを繰り返していたら、いつの間にか、B君は他の人と喋っているのだ。自分の教室の居場所は自分の机だけになった。
俺はこれで良いと思った。何故なら、俺は人と関わりたくないからだ。人間と関わったら、葵光という一人の人間が本当の自分を見失ないそうだからだ。いや、既に見失っているかもしれない。
そして、相手にも利益があるからだ。楽しくない会話しても意味が無い。
何故、人と関わりたくないのに、生徒会や藤白に関わるのか・・・・・自身がお人好しなのだ。絡んで来るから応じるだけだ。だけど、同時に希望を寄せているのだろう。
あの人達と一緒にいたら、多分、今の自分の中に何個もある人間関係の黒いモヤの悩みが消えるだろうと期待をしているのだろう。
だけど、そんな救いを求めているのであろうか...自分でもよく分からない
あの子達も同様。出会ってから、いつか心の底から頼られる。血は繋がってないけど、ふたりの父親でありたい。と新しい目標が見つかった。
しかし、本当に俺は“あの子達にお父さんと呼ばれて本当にいいのであろうか”とよく思う。あの子達は「俺でいいのか」って聞きたいぐらいだった。
こういう事を考えてしまうのは、葵光自体の性格上の問題だった。
昔、母親に「光ちゃんは私に似て、捻くれてる」って言われた。確かにそうだと思った。いつもいつも自分を否定している。相手が褒めても〝そんな訳がない〟と誤魔化していた。
周りの人にもヒソヒソと「アイツ、捻くれてるよな。何、考えてるのか、分からん」とか耳を傾ければ聞こえてくる。
だけど、一部の人達は葵光に「優しいな」ってよく言っている。挙句の果てには「優男」なんて呼ばれた。見た目のギャップとニックネームが合わないのがイイネとも言われた。
俺は〝優しい〟という言葉を自分に投げかけてくるのが、虫唾が走るぐらい大っ嫌いだった。そんな言葉は俺に合わないと嫌なほど感じた。
何故なら過去に色々と悪い事をして来た。今の自分が過去に罪滅ぼしをして生きている人間だ。俺は最低な人間だ。自分の気持ちが罪悪感でいっぱいだから、消したいと思いながら生きているんだ。
きっと、俺の罪は重すぎた。その罪が家族の死まで巻き込んだ。家族を殺したのは自分と言ってもいいくらい・・・・・きっと悲劇はまた来るだろう。
中学二年生に起きた事件は一生消える事の無い罪だ。消えるとしたら、自分がやったのと同じ事がふりかかるだろう。
もし、その時が来たのなら、俺は堂々として向かい打とう。愛娘達に俺の罪が巻き込まらないように体を張って守る。二度と失いたくない...
・・・・・幾ら何でも、大袈裟だな。俺の考えすぎかもしれない。これも、もう一人の自分なのかもな。
変な事を考えてると、ふと、いつの間にか目が覚めていた。時間を見ると午前5時だった。まだ、太陽も出てないがバイトの準備の為、ジャージに着替えようと雪菜たちを起こさない様に起き上がった。
葵のお腹の上で寝ていた。ギンギツネの紺がコロンと転がり、目をぱっちくりと起きた。
「ごめん。起こしちゃったな...」ボソッ
「キュ〜♪」
黒に少し銀色が入った綺麗な毛並みが整った小さな頭を撫でた。起き上がりペットに降りて、歩き始めた葵に紺は可愛らしく歩いてでついてきた。むしろ目が覚めてしまったようだ。
自分の部屋に入り、スポーツ用の黒いショルダーバッグに貴重品、着替え、タオル等など入れ、服装は少しまだ寒いので、高校一年の頃に部活に使っていた。“俺はまだまだ強くなる”と、どっかのアニメのキャラセリフが書いている長袖Tシャツを半袖シャツの上に来て、下も同様に半ズボンの上に長ズボンに着替えた。
特に目立たない格好に着替えたつもりだ。むしろ悪い意味で警察に呼び止められそうで不安であるが、それはダストボックスにシュートして、ふたりへの置き手紙すらすらと書いた。
荷物を持つと紺が甘えに近づいてきた。動物に言葉が通じるわけがないのに、紺を胸まで持ち上げて頭を撫でながら呟やき歩いた。
「紺、ちょっと、出かけてくるからふたりを頼んぞ」ナデナデ
「キュー♪」
「まだ、朝まで時間があるから、ふたりと一緒に寝てろ」
紺をふたりが寝てるベットに下ろした。紺も小さなあくびをして、再び眠りについた。
寝ている様子を見て、ついスマホを取り出し、色々な角度から起こさない様に写真を10枚ぐらい雪菜たちの寝顔を撮ってしまった。
やばいぞ...やはり、この可愛さの破壊力...これはなかなかいい写真だ。トップ画確定だな。
小さくガッツポーズを作り、ひとりで元気を出して家を出て行った。
目的地は自転車で一時間ぐらいかかる。少し遠いがこことは違い土地が盛んな場所に向かった。
葵が外出して少し時間が経ち、太陽が見えてきた頃に最初に雪音が大きなあくびをして起き上がった。
「ふぁ~...おはよう...パパ...あれ?いない」
周りを見渡しても葵光の姿が無い。隣で寝ていた雪菜が眠そうに目をこすりながら起き上がった。
「おはよう...雪音、どうしたの?」
「パパ...いない......」
雪音に指摘され、言われてみれば居ない。いつもは起こしに来てくれるのに、それどころか紺も居ない。
すると、紺が手紙をくわえてテクテクと持ってきてくれて、雪菜が手紙を受け取った。
「お父さんからの置き手紙だ。えーと...」
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ふたりへ
昨日、言い忘れてたけど、朝からバイトに行ってくるからお留守番よろしく。一旦、昼には帰ってくるから。朝食は昨日の晩にカレー作ってあるから温めて、しっかり食べろよ!。もし、困った事があったらスマホ買ってあるので連絡してくれ...。ホントに一秒一秒心配だから!。何回も電話して欲しいくらい不安だから...。
追伸、紺はまだ、子供なのでミルクを上げてください。暇であれば、俺を呼んでいいよ。今すぐ駆けつけるから!!。働きたくない!。
光より
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「...だって」
最後の追伸にはお父さんらしいと思いながら、シンプルなライトがある机にスマホを置いてあるのを見つけて取り出した。雪音が赤ちゃんのハイハイ歩きで近づいて来た。
「...おねえちゃん、パパ、呼ぼう!スマホ貸して!」
「ダメ!お父さん、バイトに行ってるんだから」
即座にスマホを後ろに隠した。雪音は思いっきり手を伸ばし取ろうとするが届かないかった。
「えぇー、なんで~おねえちゃんもパパ、居てほしいでしょ~」ブゥー
「そうだけど、お仕事の邪魔になるからダメ!」
雪音は目をうるうると葵が相手だったらチョロいが、姉が相手ならもっとチョロい。しかし、雪菜とって初恋の人と最愛の妹を選ぶなら強く初恋の人を選び、心を鬼にして雪音に言いつけた。
「いつもより、おねえちゃんが厳しい......うん?あ〜、なるほど~」
「何...ニアニアしてるの...」
雪音が時々出てくる小悪魔の様な笑みで雪菜を見ていた。雪菜は頬を赤らめてアワアワとしていた。
「ちっ、違うから」アワアワ
「えっ、何が?、あれれーどうしたの?、おねえちゃん」ニアニア
雪音改めてデビル雪音があからさまに満面な笑みで鎌をかけた。それに気づき、余計、頬が益々膨らみ赤くなった。
「とっ、とにかく!、ご飯食べるよ。紺も」
「えぇ~、話は終わってないよ。おねえちゃん」
話を逸らして朝食の準備の為に寝室から出ていった。背後でずっとニアニアとしながら、後について行った。
一方、葵は・・・・・
とある建物で廊下の自動販売機の側の椅子に座っていた。周りに避けられるほど、まるでトラクエのザギでも唱えてるような漆黒のオーラを纏ってアグエリアスを持って休憩していた。
あくまでも周りの人から見たらの話であり、内心ではふたりの事が心配しているのである。
大丈夫かな...凄い心配なんだが、速攻帰りたいまでもある...
不安に不安が溜まり、頭を抱えて落ち込んでいた。自分に近づく足音が聞こえ、日本語になれてない外国人に呼ばれた。
「アオイ、キュウケイオワリ、イクゾ」
「すいません。ヴェールさん」
二十代半ば、身長190cmくらいありそうなガチムチな黒人に呼ばれた。応答して急いで後について行った。
ふたりは朝食を食べ終わり、今日は休日なので、雪音は何をするのか考えていた。
「何する?おねえちゃん」
「私はお父さんに買って貰った小説で読書する」
「よく、そんなむずかしい本、読めるよね。おねえちゃん」
「とても面白いよ。夏目漱石の〝吾輩は猫である〟オススメするよ」
それ、おねえちゃんが猫が好きだからじゃないの...パパ帰ってこないかな~かまって欲しいな・・・・・
ピンポ~とインターホンが鳴った。雪音は誰だと思い玄関に向かった。雪菜が大きな声で呼び止めた。
「雪音、耳と尻尾!!」
言われて気づき、ふたりは耳と尻尾を引っ込めて玄関に向かった。
ゆっくり、ドアを開けると何処かで見た事がある。少し雪菜に似ている清楚な黒髪ロングのお姉さんが立っていた。
「あの~、どちら様ですか?」
「そうか、自己紹介して無かったね。竹見花って言います。君のお兄さんの幼馴染です」
中腰になり雪菜たちと同じ目線で丁寧に挨拶&自己紹介をした。
「えっと、わた...」
「知ってるよ。雪菜ちゃんと雪音ちゃんだね。光から聞いてるよ。自慢の妹(娘)だと五月蝿いくらい言ってたから」
葵の自慢話を思い出し、あまりのシスコンっぶりに少し苦笑いをしていた。
おとうさんがそんな事を言ってたんだ。嬉しいな~♪って子供扱いされてる!。一人の女性として見て欲しい・・・・・
パパがそんなことを・・・・・もっとアピールしていずれは♪・・・・・
その話を聞いたふたりはそれぞれの想いを抱え、頬を紅潮させた。
「花ねえちゃんは、何か用でもあるの?」
雪音は雪菜の前に出て、花に近づいた。
「光に少し用事があるんだけど居るかな?」
「お兄ちゃんならバイトに行きましたよ」
雪菜の答えを聞いて、冷静な顔が葵に対して少し苛立ちに変わった。
休日に生き別れの妹を残してバイトに行ってるとか有り得ない...
腕を組んで右手で頭を抱えて深く溜息をつき呆れた。
「じゃあ、お父さんかお母さん居る?」
「えっ...と、お母さんもお仕事で居ないです...」
ふたりはピクリっと体が不自然な反応してしまったが、雪菜が何とか誤魔化して落ち着いた。
「そう...ごめんね。お邪魔したね。今日は帰るから」
と言い残し、くるっと反転して背中を向けた花を雪音が呼び止めた。
「おねえちゃん、今日は時間空いてる?」
「えっ...まぁ...空いてるかな?たぶん...」
「じゃあさ、パ...おにいちゃんに用事があるなら、来るまで雪音たちと一緒に遊んでよ」
「何を言ってるの。無理に決まってるじゃない。高校生は大変なんだから、おにいちゃんも...」
腕の袖を掴み花に甘えた。その言葉を聞いた雪菜は雪音を呼び止めた。
「・・・・・別にいいよ。どうせ、暇だから一緒に遊ぼうか」
「やった~♪」
喜びのあまり花の腕を引っ張り家に無理矢理招いた。雪菜は自由、身勝手さに呆れて戻った。
1階のリビングとは違い、家具は一切置いておらず狭目で少し和風なリビング連れてこられた。
大人ふたり座れる黒いソファに座り、周りを見渡した。すると雪菜がおぼんにお茶とお菓子を運んできた。
「竹見さん、どうぞ...」
「さん付けは堅苦しいから、名前でいいよ。ありがとう。光とは大違いでしっかりしてるね。本当に兄弟かなって思っちゃうよ」
「分かりました。花お姉さん...」
血繋がってませんから、繋がってたら逆に困りますけどね...禁断の恋になってしまいますから...
光と同じで人と滅多に関わらない為、どう誤魔化したらいいのか分からない。いつもは光が誤魔化してくれるが、今は居ないから、取り合いず、作り笑顔で誤魔化した。
「花ねえちゃん、何して遊ぶ?」
雪音が竹見の隣に座り、光が来るまで何をするのか聞いてきた。同時におぼんを机に置いて雪菜もソファに座った。
「何があるの?」
尋ねると机の上にあるダンボール箱の中に色々と遊び道具があった。これは光が気を使って買ってきてくれたものだった。
「えっと~、トランプ、UNO、チェス、オセロ、将棋、あっ!、花札もある。花札やろう♪」
「へぇ〜、花札できるの?」
「昔からおねえちゃんと一緒にやってた。」
「ちなみにお互い275勝275敗31引き分けです。」
小説を読みながら今までの勝負の記録を答えた。その言葉を聞いて花は驚愕した。
「すっ...凄いね...」
「今度こそ決着つける。勝負だ!。おねえちゃん!!」
「そうだね。雪音、そろそろ終止符つけようか」
ふたりの間にジリジリと電気が走った。花は場違いなのではないかと思ってしまった。
花札を始めて数時間過ぎ、今現在の状況は・・・・・
「もう1回勝負だ」
「そうです。もう一回お願いします」
「花ねえちゃん!!」
「花お姉さん!!」
声を合わせて綺麗な瞳を向けて花に勝負を再び申し込んだ。
ふたりとも凄い負けず嫌いなんだな...。それにしてもこれで何回目なんだろう。
これまでの61ゲームやった記録は・・・・・
雪音・・・・・2勝59敗
雪菜・・・・・2勝59敗
竹見花・・・・・59勝4敗
ちなみにふたりの2勝は花が初心者だった為であり、ルールを理解した時には、圧倒的の差で勝ち越ししていた。
「ふたりとも休もうか。もう昼ごはんの時間だよ....」
「花ねえちゃん、勝ち逃げはダメだよ!」
「そうです。逆に手を抜くのもダメです!」
ふたりは一回でも勝ちたいという一心で申し込んだ。花は“早く、光が帰ってこないかな”と救いを求めていた。
すると〝ガチャッ〟と玄関の鍵を開ける音が聞こえた。どうやら、救いが来たようだ。〝トン、トン〟と階段を駆け上がり、〝シャーー〟とスライド式のドアを開けた。
「ふたりとも上にいたのかって、何で花いるの?」
気だるそうな顔で、花がいる事に反応する気力が無いくらい疲れた様子で帰ってきた葵光だった。
「おかえり。パパ~♪」
「おかえりなさい。お父さん」
ふたりはいつものように接してきた。何故か、花がピクリと反応した。
「ハッキリと光の事をパパ、お父さんって読んでなかった。何か隠してない?」
3人は花の一言に再びフリーズした。
・・・・・やっぱ、花ってディスニーのアニとエリザの雪の女王のアニじゃね....部屋が寒く感じる...
「ごめんなさい。お父さん」ボソッ
「ごめん。パパ」ボソッ
「いいよ。俺に任せろ。ふたりも協力してくれ」ボソッ
花にはバレないように耳打ちをして、葵は雪の女王に立ち向かった。
「実はな、パパって呼ばれている理由がな。俺のニックネームなんだよ。」
「パパみたいにしっかりしているから、ニックネームはパパに決定したのです」
「だけど、外では恥ずかしいからってお父さんが言ってたから、じゃあ、おにいちゃんでいいかな~って思って....」
葵に引き続き雪音が話に合わせ、後に雪菜も合わせた。特に様子が変わらず、特に葵光をじーっと見つめていた。
なんでそんなに見てるの...。そんな可憐な瞳で見つめられると、ジバリ作品の天空城のサングラスをかけたオッサンみたいになっちゃうから...目が浄化されちゃう...
「そうなんだ。外でパパって呼んでも良いと思うよ」
「やった~♪」
「分かりました。そうします」
「えっ、本当に大丈夫かよ...」
「私はてっきり、光が誘拐したのかなって思っちゃって、そんなわけ無いか」
表情が柔らかくなり肩の力を抜いた。
あながち間違っていないような気がする...無理矢理ではないから大丈夫だよな...たぶん...。
非汗をかいて将来的に世間に生きていけない人がここに居た。
「ふたりともお腹空いたか?」
「お腹減った~」
「はい」
「下で昼ごはん作るから、待っててくれ。ついでに花も一緒に食べるか?」
後ろ向きなことを考えてしまったが、今はどうでもいいと切り替えて誘った。
「お言葉に甘えさせていただきます。少し、心配だから私も手伝うね」
「おいっ、俺の腕を信じろ!」
「あっ、忘れてた。折角の休みに生き別れの妹を放ったらかしにして、バイトに行くなんて最低だよ。ていう事で一発、腹パンね」ニコッ
普通に話しかけられたと思ったら、階段降りている途中で、急に足を止めて後ろに振り向き、笑顔で拳をグーを作り出した。
「えっ...冗談ですよね・・・・・助っ!」
「えいっ!」
「ぐはぁ!......」
流石に...一瞬の拳にゼロ距離の腹パンは防げない......
可愛い掛け声と共に、一人、腹を抱えて階段に倒れた。
葵の助けを呼ぶ声はふたりの耳には聞こえなかったようだ。ふたりは二階で雪菜は葵光と竹見花のやり取りに嫉妬していた。
「おねえちゃん、顔に出てるよ。やっぱり、パパの事、好きなんだね」
「別に違うから!」
ツンデレだな。私もパパの事、大好きだから取られないように頑張ろう!
「それにしてもおねえちゃん。花ねえちゃんとパパお似合いだったね」
傷口に塩をかけるようなことを雪菜の前で躊躇なく口に出した。怒ると思いきや寧ろ冷静になった。
「・・・・・そうだよね。たぶん、お父さんは分からないけど、花お姉さんはお父さんの事好きだと思う...」
「何でそう思うの?」
「見てて分かる...」
だけど、負けない。お父さんを振り向かせて見せる!
私も負けてられないね。パパは私のモノにして見せる!
お互い強く決意を固めて、葵に呼ばれたのでふたりは一階のリビングに向かった。
読んで下さりありがとうございます。
あいも変わらず表現が下手くそですいません。
少し、でもまともにしようと努力する所存です。