魔法科高校の鋼の錬金術師   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

続きかけたで候。

でもテロリスト襲撃までいけなかったですorz

そしていつもに比べて短いっていう。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第二十二話 秘密

エドは早朝から放送室へと足を運んでいた。

 

 

「これでよし……ふわああぁ、ねみいなちくしょう」

 

 

昨日の立てこもりの一件で新たに錬成した放送室の扉を元に戻していたのだ。

 

あの後、解散したはいいものの、錬成したドアの処理を忘れていたエドは真由美から連絡を受けて元に戻しておくよう言われたのだ。

 

 

「購買で朝飯買って、適当に食ってからどこかで一眠りするか……」

 

 

そして作業を終えたエドは購買へと向かった。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

購買でパンや飲み物を購入したエドは校内をうろついていた。

 

 

「どこで食うか……あんまり人がいないところがいいんだけどな」

 

 

すると前から見知った顔がやってくる。

 

 

「げ……生徒会長」

 

 

生徒会長の真由美がエドの前からやってきたのだ。

 

 

「あら……エドワード君?」

 

 

彼女はエドに気付くと笑顔で駆け寄った。

 

 

「おはようエドワード君。今日は早いのね」

 

 

「おはようございます。早く来たのは放送室の扉の件ですよ」

 

 

「あら、それなら放課後でも良かったのに」

 

 

「……早目に直せって昨日電話で言いましたよね?」

 

 

「……()()()()早目にお願いねって言ったのよ?」

 

 

真由美の言葉を聞いたエドはガックリと項垂れる。

 

 

「そ、それならわざわざ早起きしてこなくても良かったじゃねえか……」

 

 

「……あははは。それなら生徒会室に寄っていかない?お茶くらい出すわよ?」

 

 

(行くとこねえし……寄らせてもらうか)

 

 

「行かせてもらいます」

 

 

「じゃあさっそく行きましょうか」

 

 

そして二人は生徒会室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

生徒会室にやってきた真由美とエド。

 

 

「好きなところに座ってて。今お茶入れるわね」

 

 

「……おかまいなく」

 

 

エドは適当な所に座ると袋からパンを取り出し、さっそくかじりつく。

 

そこへ紅茶を入れてきた真由美がやってくる。

 

そしてエドの対面へと座った。

 

 

「ダージリン、甘くて美味しいわよ」

 

 

「どうも」

 

 

エドはさっそく一口飲む。

 

 

「……うまい」

 

 

「そうでしょ?こう見えても紅茶には少し自信があるんだから」

 

 

普段はコーヒーを好んで飲むエドだが、この時ばかりは紅茶もいいなと思ったほどだ。

 

それほど真由美の入れた紅茶は美味しかった。

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

二人に沈黙が続く。

 

が、少し気まずくなったエドから話を始めた。

 

 

「そういえば昨日の件、どうなったんだ?……ですか?」

 

 

「敬語、相変わらず苦手なのね?」

 

 

真由美は苦笑しながら説明を始めた。

 

 

「彼らの要求は『一科生と二科生の平等な待遇』。でも何をどうしたいのか具体的なビジョンは全く持ってないみたい。むしろ具体的な案は生徒会で考えろって感じだったわ」

 

 

「放送室を不法占拠した割にはいい加減な奴らっすね」

 

 

「まあね。それで結局、押し問答みたいになってね?明日の放課後、公開討論会をすることになったの」

 

 

「公開討論会?」

 

 

「体育館で彼らとディベートをするの。生徒会からは私が出るわ」

 

 

「……それ、大丈夫なんっすか?」

 

 

エドはどこか胡散臭そうに目を向けるが、真由美は拗ねたように返す。

 

 

「その反応は失礼よエドワード君。仮にも私はこの学校の生徒会長です。なんの方針も決まっていない同盟との討論会に負けるつもりなんて微塵もありません。でも……」

 

 

「でも?」

 

 

「相手に私を言い負かしてくれるほどのしっかりとした根拠や理由があれば……別かもしれないけどね」

 

 

「……なるほどね」

 

 

エドはパンを食べ終わり、紅茶を飲みほす。

 

 

「会長紅茶ごちそうさま。美味しかった」

 

 

「お粗末様でした」

 

 

「とりあえずオレは教室に戻るよ」

 

 

「ええ、またね」

 

 

エドは挨拶をしてから生徒会室の扉を出る。

 

そのときチラリと真由美の顔を見るが、彼女の顔は心なしか少し嬉しそうであった。

 

そしてエドは自分の教室へと戻っていった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

放課後、風紀委員の活動を終えたエドは司波兄妹と共に帰路についていた。

 

明日の放課後の討論会のため、体育館で準備を行っていたのだ。

 

 

「学内差別撤廃のための討論会か」

 

 

エドがポツリと呟く。

 

その呟きを聞いた深雪がエドに質問した。

 

 

「エドワードさんは明日の討論会、どう思われますか?」

 

 

エドは答える。

 

 

「んなもん、やる価値もねぇよ」

 

 

「そ、即答ですね……」

 

 

「どんな人間も()()()()()()()を払って日々頑張ってんだ。オレから言わせりゃ、奴らの言う『平等な待遇』は、それを言い訳にした……ただの逃げだ」

 

 

「努力という対価……ですか?」

 

 

「ああ。まあこれはオレの持論つーか考え方なんだが、人生は等価交換で成り立っている」

 

 

「等価交換……前に言っていた錬金術を行使する際の法則ですね」

 

 

「ああ。錬金術師ってやつはよ、どうしても等価交換を基にした考え方で考えちまう。あいつらの言う『平等な待遇』ってやつは、その等価交換の法則を無視している。周りに認めてほしけりゃ、それ相応の結果を出すしかねえってのによ」

 

 

「そう……ですよね」

 

 

「ん?お前も何か思うところがあるのか?」

 

 

「はい。正直、あまり気が乗らないのです」

 

 

「どういうことだ?」

 

 

「明日の討論会にどうしても興味が持てなくて。主義主張のためなら何をやってもいいという人達のことなど、考えたくもありません」

 

 

「ああ、そういうことな。ちなみに深雪は同盟の主張についてはどう思う?」

 

 

「甘いと思います」

 

 

「……バッサリ言ったな」

 

 

「評価されたいなら実績を示すのが先だと思います。平等じゃないから評価をあげろというのは、努力して結果を残している人達の結果にぶら下がっているようで、あまりいい気はしません」

 

 

「要はお前もオレと同じ考えってことか」

 

 

するとここで二人の話を聞いていた達也が声をかける。

 

 

「二人ともヒートアップするのはいいが、明日は穏便に頼むぞ。特にエドワード」

 

 

「大丈夫ですお兄様。深雪はどんなときでも冷静を心掛けておりますので」

 

 

「わぁーってるよ。心配すんな」

 

 

そして三人が話していると、エドの家が見えてきた。

 

エドは家の前に着くと二人に振り向く。

 

 

「じゃあな二人とも。気をつけて帰れよ」

 

 

「ああ。またな」

 

 

「エドワードさん、ではまた明日」

 

 

「おう」

 

 

そして司波兄妹は駅に向かって歩き出す。

 

それを見送ったエドも家の中へと入っていった。

 

 

 

────────

──────

────

 

 

 

司波兄妹は家に帰った後、達也の師である九重八雲(ここのえやくも)の所へと向かった。

 

ある一人の生徒を調べるためだ。

 

二人が階段を上がると、一人の坊主が座禅を組んでいた。

 

坊主は二人に気付くと声をかける。

 

 

「やあ、こんばんわ。達也くんに、深雪くん」

 

 

二人はお辞儀をする。

 

 

「それにしても見事だね。君達兄妹の霊気は。(まばゆ)いばかりに輝いて尽きることのない深雪くんの霊気と、一滴も無駄にこぼしていない達也くんの霊気。そして()()()()()()……」

 

 

「先生」

 

 

そのとき達也が八雲の言葉を遮る。

 

 

「おっとすまない。これは禁句だったな」

 

 

「いえ、こちらこそ失礼を」

 

 

「ところで僕に聞きたいこととは?」

 

 

「第一高校二年の司甲(つかさきのえ)という生徒について何か知ってらっしゃいませんか?」

 

 

「風間大尉経緯で藤林のお嬢さんに頼んだ方が早そうだが?」

 

 

「……叔母がいい顔をしませんので」

 

 

「なるほど。君達も大変だね。じゃあ僕の知っていることを話そうか」

 

 

達也が調べている司甲(つかさきのえ)は、壬生紗耶香(みぶさやか)が所属する剣道部の主将であり、達也を襲撃した犯人でもある。

 

そしてエガリテに所属している。

 

八雲はアゴに手を添え、説明を始めた。

 

 

司甲(つかさきのえ)は旧姓・鴨野甲(かものきのえ)といい、彼の家は陰陽師の流れを汲む一族、加茂氏の傍系(ぼうけい)にあたる。目は一種の先祖返りをしていて霊子(りょうし)に敏感だ。達也くんのクラスメイトほどではないけどね」

 

 

「…………」

 

 

そのとき達也は美月の姿を思い浮かべた。

 

 

「先生、俺が司甲(つかさきのえ)について調査を依頼することが分かっていたんですか?」

 

 

「いいや?君の依頼とは関係なく、彼のことは知っていたよ。僕は坊主だけど同時に、いやそれ以前に忍だ。縁が結ばれた場所で問題になりそうな曰くを持つ人物のことは一通り調べておくことにしているんだよ」

 

 

()()()()()()……ですか?」

 

 

「調べようとしたけどねぇ、そのときは分からなかった。君達に対する情報操作は完璧だ。さすが……というべきだろうね」

 

 

二人の間に気まずい空気が流れるが、深雪がそれを断ち切るように話を切り出す。

 

 

「それで先生!司先輩とブランシュの関係は?」

 

 

「ああ、そうだったね。ここで重要なのは、母親の再婚相手の連れ子であり義理の兄である司一(つかさはじめ)の存在だ。(このえ)は彼の傀儡(かいらい)として第一高校へ入学させられている」

 

 

「…………」

 

 

「そしてこの司一(つかさはじめ)という男は表向きの代表だけじゃなく、非合法活動を始めとする裏の仕事の方も仕切っている正真正銘、ブランシュのリーダーだ」

 

 

「…………」

 

 

「明日の討論会は間違いなく……何か仕掛けてくるだろうね」

 

 

「…………」

 

 

「二人とも用心しておいたほうがいい」

 

 

司波兄妹は八雲にお礼を言う。

 

 

「情報提供感謝します、先生」

 

 

「ありがとうございました」

 

 

しばらく談笑したあと、二人は席をたつ。

 

そろそろ帰るようだ。

 

ある程度歩くと、達也は少し振り返る。

 

 

「先生あともう一つだけいいでしょうか?」

 

 

「君が()()()()()()()だけどね?面白いことが分かったよ」

 

 

「それは一体?」

 

 

「彼……エドワード君はドイツのリゼンブールというところにいたということになっているんだが、ドイツのどこを調べても()()()()()()()()()()()んだよ」

 

 

「ではエドワードが没落貴族という話も……」

 

 

「ああ。エルリックという貴族自体、まず存在しない」

 

 

「…………」

 

 

「で、ここからがさらに面白い情報なんだけどね、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……という記録が残っていたんだよ」

 

 

「それは一体どういう……?」

 

 

深雪が疑問の声をあげるが八雲は説明を続ける。

 

 

「さあね?あと、彼の右手と左足の機械鎧(オートメイル)はCADらしい。どうやらホクザングループ……北山家が彼のバックについているようだ」

 

 

その話を聞いた司波兄妹の目が見開く。

 

 

「まあこれは僕一個人としての意見なんだけどね、彼そんなに警戒しなくてもいいと思うよ」

 

 

「「…………」」

 

 

「彼が何者なのか、この僕を持ってしても分からないけど、少なくとも彼の人柄を見る限り君達に害する人物でないことは確かだと思うよ。まあそれは実際に接している君達が一番良く分かっていると思うけどね」

 

 

そして八雲は立ち上がり踵を返す。

 

 

「とりあえず僕から言えることはここまでだ。今日はもう遅い。二人とも気をつけて帰るんだよ」

 

 

「……はい。どうもありがとうございました」

 

 

「……ありがとうございました」

 

 

そして司波兄妹も家へと帰る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄様……エドワードさんは一体……」

 

 

「心配するな深雪。何があってもお前だけは俺が必ず守る」

 

 

二人は不安を払拭するように手を繋いで帰っていった。

 




次回こそテロリスト襲撃。

では、また(・∀・)ノ
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