魔法科高校の鋼の錬金術師   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

本編入るまで少し準備期間入ります。

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第四話 転生した錬金術師

エドが扉に入ってから……

 

真理は呟いた。

 

 

「『行ったか…』」

 

 

そして考え込むような仕草をしてからニヤリと笑った。

 

 

「『餞別(せんべつ)くらい送ってやるか』」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「んあ?」

 

 

エドはパチリと目を開ける。

 

そして起き上がりキョロキョロと辺りを見回す。

 

 

「この部屋は……」

 

 

そこは生前()()()()()()で母、父、弟の四人で住んでいたエルリック家の自分の部屋であった。

 

 

「転生ってやつが完了したのか?」

 

 

エドは自分の身体を見る。

 

右手には長年の相棒の鋼の義手があった。

 

 

(なんだか思ってたのと違うんだが…)

 

 

エドはてっきり生まれ変わるとばかり思っていたのだが…どうやらそんなこともなかったらしい。

 

 

(とりあえず…まずは家を見回ってみるか…)

 

 

そしてエドは家の中を探索し始めた。

 

 

 

 

 

 

(驚いた…前に住んでた家と全く同じじゃねえか)

 

 

エドは家の中を歩き回る。

 

少なくとも外観は同じであった。

 

そして台所やリビングなど色々見て回ったところ水道や電気、ガスなどは通っているようであった。

 

 

(それにしても……やけに軽いなこの機械鎧(オートメイル))

 

 

そして歩き回って気付いたのだが、右腕と左足の機械鎧(オートメイル)のデザインが変わっていたのだ。

 

 

(まぁ、真理の野郎が何かしたんだろうが…)

 

 

そして家を一通り見回ったエドはある部屋の前に着いた。

 

その部屋はエドにとって…色々思い深い部屋であった。

 

 

(オヤジの書斎か…)

 

 

エドの記憶に()()()()()()()()()

 

弟と共に、母親を蘇らせようと行った錬金術師最大の禁忌『人体錬成』を行った場所であり……全てを失い……全てを取り戻そうと決意した部屋でもあった。

 

エドはドアを開けて中へと入る。

 

中は机とイスがひとつあり、本棚がいくつもあった。

 

中には彼が幼少期に読んだことのある錬金術についての教本があった。

 

そしてエドは机の上にある一通の封筒と手紙に気付く。

 

 

「封筒と…手紙?」

 

 

封筒の中には何かの資料らしき物が入っていた。

 

さっそくエドは手紙を広げて読み始める。

 

手紙にはこう書かれていた。

 

 

『よぉ。これを読んでるってことは無事転生できたようだなエドワード・エルリック。今のお前の現状について軽く説明しといてやるよ。

 

先にいっとくが今のお前は十五歳に若返っている。一年後……ある高校で司波兄妹と関わりをもってもらうためにな。ちなみに拒否権はない。それがイレギュラー野郎に近付く唯一の道だからな。

 

そこでいくつかオレからお前に餞別(せんべつ)を送ってやる。大したことはできなかったが、お前の役に立つものばかりだ。ありがたく受けとれ。

 

説明はめんどくさいから後はそこに入っている資料を読め。

 

じゃあな。

 

期待してるぜ鋼の錬金術師』

 

 

エドはその手紙をクシャクシャと丸めるとゴミ箱へ捨てた。

 

 

「あいつ…現実世界にはそんなに干渉出来ないんじゃなかったのかよ…。バリバリ干渉してんじゃねぇか…」

 

 

そしてエドは封筒に入っている資料に目を通し始めた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

エドは約二時間程、真理から送られてきた資料に目を通していた。

 

そしてある程度、自分の現状について理解した。

 

まずこの世界はエドが亡くなってから約九十年ほど経っていること。

 

そして『魔法』が科学技術によって成り立っていること。

 

曰く、魔法は世界中に認知されており、『魔法師』と呼ばれる者達が第一線で活躍していることが書かれていた。

 

 

(要はオレの出身世界で言う『錬金術』が『魔法』で……『錬金術師』が『魔法師』ってことか)

 

 

エドは『真理の扉』の中で魔法や、魔法師についての知識は叩き込まれているので容易く理解することができた。

 

そしてさらに驚くことがあった。

 

 

「こいつがCAD……ねえ」

 

 

ここでCADの説明をしておこう。

 

CADとは術式補助演算機(Casting Assistant Device)の略称であり、要は魔法を使用するためのデバイスである。

 

CADの形状は主に携帯端末型、腕輪型、指輪型、拳銃型が使用されており、汎用型と特化型に分けられる。

 

汎用型CADの多くは起動式と呼ばれる魔法に必要な術式を、魔法系統を問わず、最大99種類インストールすることが可能である。主に携帯端末型、腕輪型、指輪型がこれに当たる。

 

特化型CADは同一系統の魔法のみを最大9種類インストール可能で魔法の発動速度に優れるタイプである。大抵は拳銃型や、グローブ型などが使用される。

 

要は汎用型は魔法を多く入れられ、特化型は速く発動できるのがメリットである。

 

 

そこでエドは()()()()()()()()()()()()()

 

 

『扉』の知識によると、エドがつけている機械鎧(オートメイル)は、主に北国で使用される寒冷地用のものらしい。並行世界のエドワードも最終決戦までずっと使用していた機械鎧(オートメイル)である。

 

 

そして……その機械鎧(オートメイル)が……この世界での()()()()()()でもあった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

とりあえず…ある程度現状を理解したエドはここである実験を試すことにした。

 

すなわち……

 

()()()()使()()()()()()()()()()

 

彼は錬金術師だ。

 

それも天才と呼ばれる類いの。

 

彼は出身世界……アメストリス国にて史上最年少の十二歳で国家錬金術師の資格を得た。

 

つまり錬金術は彼の得意分野なのだ。

 

だが……彼が『真理の門』を通ってきた当初はこの世界では()()()()使()()()()()()()()()()()()()

 

()()()()()()

 

エドは『扉』の中で得た()()()の知識から錬金術を使おうとしていた。

 

 

(()()()……こいつでおそらく…いけるはずだ)

 

 

錬丹術

 

 

並行世界にいたエドワードの仲間の内の一人、錬丹術師メイ・チャンが使用していたシン国で医療方面に特化した錬金術である。

 

シン国とはアメストリスの東側に位置する国であり、砂漠を越えなければならないほどの大国だ。

 

もともと錬金術と錬丹術は、同一の基礎理論から成り立っており、同じく等価交換の原則や錬成陣を必要とするため、基本的には同じである。

 

ただし、錬成の際に使うエネルギーが違う。

 

錬金術はアメストリス国で使用する場合、大陸の地殻変動のエネルギーを利用している。

 

だが錬丹術を使用する場合、必要なエネルギー源は、()()()()()()()()()()()()()()『龍脈』を利用している。

 

この龍脈を利用することで、アメストリスにはなかった()()()()も可能としていた。

 

ただしこれには一つ注意が必要である。

 

気の流れが絶たれている場所では錬丹術を使用することは不可能なのだ。

 

だがこの世界もとい、地球全体には気の流れが存在しているので……実際には使えないといったことはないのである。

 

 

エドは目を閉じて集中する。

 

 

『扉』で得た知識と経験により、龍脈の存在を意識する。

 

 

(これが気ってやつなのか?)

 

 

まるで地球全体が脈動しているような静かな鼓動が聞こえる。

 

 

 

ドクン……

 

 

 

ドクン……

 

 

 

気の流れを感じながら……エドは精神を集中させる。

 

 

 

そして目をカッと開き、両手を合わせた。

 

 

 

パン!

 

 

 

バチィ!!

 

 

 

そして勢いよく両手を地面につき、一本の槍を錬成した。

 

 

「成功……した…」

 

 

エドは槍を軽くブンブンと振り回す。

 

 

少し違和感を感じた。

 

 

「鈍ってるなあ。鍛え直さねえと」

 

 

エドは少し苦笑いしながら槍をもう一度分解した。

 

 

そして右腕を確認しながら軽くグルグルと回す。

 

 

「とりあえず……あれだな。まずは飯にするか…。コンビニくらいあるだろ」

 

 

そしてエドは赤いコートを着て、白い手袋をはめ、封筒の中に入っている財布を手に外へと出ていく。

 

 

その顔は少し嬉しそうな表情であった。

 




とりあえずエドのCADは機械鎧(オートメイル)にしました。義手と義足両方。

だって鋼の錬金術師やし!!

レオもよく似たようなCAD使ってるし別にいいよね!!

ちなみに『真理の扉』、マジで便利ですね。

話の展開に使いやすいザマス(゜▽゜*)

あーはやくギャグかきたい。

では、また(・∀・)ノ

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