魔法科高校の鋼の錬金術師   作:Gussan0

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どうも(゜▽゜*)

七夕終わったね。

皆さんは何か願い事を書きましたか?

僕はなんも願ってないぜ!!

最近、努力せねばいくら願っても叶わないと思い知らされたのでorz

では、どうぞ( *・ω・)ノ


第六話 錬金術師初めての戦闘

「こんなもんか…」

 

 

エドは自宅にある()()()にて機械鎧(オートメイル)型CADの調整を行っていた。

 

驚いたことに地下室には、CADを調整する設備が備わっていたのだ。

 

機械鎧(オートメイル)型CADを作るための工具やパーツの数々、実験室のような部屋、大きなパソコン、数々のモニターなどがあったのだ。その中には機械鎧(オートメイル)を組み立てる設計図まである始末だ。

 

モニターには家の周りの映像が映っていた。どうやら監視カメラの映像のようだ。

 

真理の餞別(せんべつ)の中にはこれらの大規模な設備も入っていた。

 

どうやって用意したのか果てしなく気になったエドだが……少なくとも真理は常識では図り知れぬ存在であるため、誠に不本意ながら…気にしないことにした(だが、いつか力づくで聞くつもりである)。

 

エドがこの地下室に気付いた経緯は偶然であった。

 

ある日掃除をしている最中、廊下の壁に不自然に小さな(くぼ)みを発見したエド。

 

不審に思ったエドが壁をいじると、突然壁が機械鎧(オートメイル)に反応し、自動ドアのように開き、地下室への階段が出現したのだ。

 

突然のことに驚いたエドであったが、気を引き締めて階段を降りていくと、地下室の大規模な設備を発見したのだ。

 

 

「よし…じゃあさっそく使ってみるか」

 

 

そしてエドは新たに調整した機械鎧(オートメイル)型CADを自分でつけ始めた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

エドが初めて魔法を使った日から丁度一ヶ月の時が過ぎた。

 

あのときエドが硬化魔法を使い、身体が動かなくなったのは想子(サイオン)を想定以上に注ぎ込んだために、()()()()()()()動けなくなったためだ。

 

そしてエドが転生してきた日は……四月の初めであったため、現在の季節は春から夏の代わり始めになったところである。

 

この一ヶ月で、機械の操作、機械鎧(オートメイル)の調整、CADへの魔法式の入力など、彼はそれなりにできるようになっていた。

 

最初は少し苦戦していたエドだが、そこは天才的な頭脳を持つ元国家錬金術師。

 

一週間もすればコツをつかみ始めていた。

 

『真理の扉』によって最低限の知識は得ていたエド。

 

そこから部屋にある魔法の教本や、CADについての専門書を読み漁ることで魔法やCADについての知識を徐々に深めていった。

 

 

魔法の中にもいくつか種類がある。

 

 

ここで軽く説明するが、現代魔法は認知されてから、約一世紀の時間をかけて理論化されている。

 

その中でも物質的な事象改変を起こすものが四系統八種に分類されており、系統魔法と呼ばれている。

 

 

〔加速・加重〕

〔移動・振動〕

〔収束・発散〕

〔吸収・放出〕

 

 

この八種類の系統魔法が、更に正負の作用で16に分類される。

 

加速:慣性系の加速/減速

 

加重:重力や慣性質量の増加/減少

 

移動:座標系の移動/停止

 

振動:物体や波の振動および分子運動の増幅/減衰

 

収束:密度や分布の収束/拡散

 

発散:三態の相転移における第四相への転移/第一相への転移

 

吸収:化学反応などにおける異物同士の結合/分離

 

放出:素粒子と複合粒子における運動や相互作用する力の強化/中和

 

(Wikipediaより参照)

 

 

エドがCADに入れた魔法の種類は基礎的な起動式……4系統8種のものを幾つか入れて試した結果……特に不得意とよべるものはなかった。

 

だがその中でエド自身、最も得意としつつある魔法が加速系魔法と硬化魔法の二つであることが分かった。

 

エドもその自覚があるのか…まずはこの二つを重点的に練習している。

 

中には『分解魔法』というものがあった。収束、発散、吸収、放出の複合魔法である。

 

だが修得するには最高難易度であるため、今のエドには厳しすぎるのが現状だ。

 

構造情報への直接干渉の魔法は錬金術の『分解』に通じるものがあるからか、彼の目についたのだが……修得するにはまだまだ時間が必要である。

 

まだCADを使った戦闘に慣れていないエドは、錬金術を使った戦闘を主に視野に入れている。彼にとってCADは今のところ補助としてしか考えていない。

 

そして新しく機械鎧(オートメイル)型CADをつけたエドは、地下の実験室にてさっそく魔法を発動させていた。

 

左足のCADに想子(サイオン)を少し注入し、自己加速術式を発動させる。

 

金色の丸い魔法陣がエドを覆った。

 

 

 

ヒュン!!

 

 

 

高速で部屋の中を動き回るエド。

 

壁と壁の間をトントンと跳んでいく。

 

彼の身体全体のスピードが速まっているため、少し離れた位置からでも一歩か二歩程度で跳び移れている。

 

 

 

パン!

 

 

 

そしてエドは手を合わせ錬金術を発動させる。

 

すると突然、空中に小さな氷が現れる。

 

彼はそれを()()にしてさらに跳躍した。

 

 

 

パン!

 

 

 

そして再び、錬金術を発動させる。

 

さらに彼の周りに()()()()()()()ができあがる。

 

エドは高速跳躍で()()()()()()()

 

そしてある程度動いて満足したのか、魔法の発動を終わらせ、地面へと着地した。

 

さらにエドは右手のCADを発動させ、硬化魔法を使う。

 

するとエドの身体を金色の魔法陣が包んだ。

 

それと同時にエドは左足のCADを発動させる。

 

すると複数の空気の圧縮弾魔法『エア・ブリット』が正面に現れ、エドに放たれる。

 

 

 

ズドドドドドド!!!!!!

 

 

 

エドはクロスガードして、エア・ブリットに耐える。

 

そしてその衝撃によって少しずつ後方に押されていくが、やがて全て耐えきった。

 

 

「いって~硬化魔法かけた状態でこれかよ…エア・ブリットって意外と効くな…。でも…()()()()は思った以上に使える……それに()()()()もだ」

 

 

彼は自身のCADに二つのことを求めた。

 

それが【防御能力の強化】と【敏捷力の強化】である。

 

エドはまだまだCADの扱いに関しては初心者も同然だ。だからこそ右腕と左足のCADには()()()()()()()()()()()()()()()

 

だからこそ彼は、まずは徹底的に魔法に慣れることにした。方向性を決めることで自分の得意な魔法というものを見極め、身体に慣れさせることにしたのだ。

 

彼が行った訓練は極めて単純。

 

加速魔法と硬化魔法の実施訓練、遠隔錬成の仕上がり具合、そして()()()()()()()()()()()()()()を確かめるものであった。

 

加速魔法と硬化魔法の効果は言わずもがな…遠隔錬成とCAD同時行使がうまくいったのはエドにとって収穫は大きい。

 

遠隔錬成に関しては、周囲の水分を凝固させ冷気に変えることで足場に利用し…

 

CADの同時行使に関しては、普通であれば複数の魔法行使の混信による干渉波が起こり、失敗するのだが()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

硬化魔法とエア・ブリットは共に収束系魔法のため、混信による干渉は起こらなかったのだ。

 

 

(まあひとまずはこんなもんか?最初に比べれば大分慣れてきたし…及第点ってとこか)

 

 

そしてエドは錬金術で実験室を綺麗にした後、地下室を後にした。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

エドはいつもの黒い上下の服装を着ると、東京の商店街を歩く。金髪金目のエドはその容姿もあって、かなり目立つのだが一ヶ月もすればすっかりと馴染んでいた。

 

 

「よおエド!今日はなんか買ってかねえのか!?」

 

 

「あ、おっちゃん。今日は外食したい気分なんだよ」

 

 

「おいおい…野菜もしっかり食べねえといつまでたっても豆粒のままだぞ?」

 

 

「豆粒言うな!!」

 

 

今ではすっかりと顔馴染みである八百屋のおっちゃん。エドは一人暮らしのため自炊も行っている。

 

必然的に商店街にはよく買い物に来るために、顔見知りができるのは当然であった。

 

しかもそこは余裕で精神年齢百歳を越える男エドワード・エルリック。

 

人生経験豊富なためどんな年代の人とも気軽に話せるようになっていた。

 

まぁ、その割りには精神が身体に引きずられている気もするが。

 

 

「じゃあオレもう行くわおっちゃん」

 

 

「おう。好き嫌いすんなよ!」

 

 

「ガキじゃねえんだからしねぇよ!!」

 

 

エドは少し悪態をつきながらも手を振って八百屋を後にする。

 

その後も商店街の面々に声をかけられるエド。

 

商店街には高齢者が多いため、商店街で頻繁に見かけるエドはいつの間にか孫のように可愛がられていた。

 

 

(はぁ…。気晴らしのために当てもなく出てきたが…目立つよなやっぱり)

 

 

商店街の面々からの好意的な視線には慣れているエドだが、物珍しそうな視線には未だに少し辟易としている。

 

しかも午後を過ぎた辺りから、学生も増えてくるためその視線はさらに増える。

 

彼の出身世界であったアメストリス国には、様々な人種の人間が住んでいたためエドの金髪金目の外見もそこまで目立たなかった。

 

だがここは日本であるため、基本的には黒髪黒目のアジア系統の顔の人しかいない。そのため、エドの外見はかなり目立つ。

 

少し気になりつつも平常心で道を歩いていくエド。

 

 

(自転車でも買うか?そしたら少し遠出もできるし)

 

 

視線の多さにそんなことを考えていると、エドはいつの間にか路地裏のようなところに来ていた。

 

 

(うん?こんな所に路地裏なんてあったのか…知らなかった…)

 

 

興味津々といった感じで路地裏を進んでいくエド。

 

彼はかつて弟と共に国中を旅していた。

 

その名残が残っているのか、どんどんと進んでいく。

 

 

すると……

 

 

 

 

 

 

「いい加減にしてください!!!」

 

 

 

 

 

 

女性の声らしきものが聴こえてきた。

 

 

「なんだ?」

 

 

エドは様子を窺いながら、壁際からコソッと様子を見る。

 

 

「私達をこんなところに連れてきて一体どういうつもりなんですか!?」

 

 

そこには数人の男女がいた。

 

制服を着た小柄な女性二人と、五人の不良のような男性達がいた。

 

だがどうみても双方共に友好的な雰囲気ではなさそうだった。

 

五人の男が二人の女の子を取り囲んでいたのだから…。

 

 

(おいおい……今のご時世にナンパなんてしてるやつがまだいるのかよ…)

 

 

エドは様子を見る。

 

 

「どうもこうもないでしょー。君達俺達についてきたってことはそういうことなんでしょー??」

 

 

一人の茶髪男が声をあげていた女の子に近付いていく。

 

 

「ひっ……」

 

 

女の子は怯えながら一歩ずつ下がっていく。

 

すると、もう一人の無表情な少女が庇うように前へと出た。

 

 

「ほのかに近付かないで」

 

 

(しずく)…」

 

 

(しずく)と呼ばれた少女は男達に囲まれながらも毅然とした態度でいるように見えた。

 

だがエドは気付いていた。

 

彼女の身体が()()()()()()()()()()()…。

 

 

(気に入らねぇな)

 

 

エドの脳裏にある少女の姿がよぎる。

 

 

(ノーア……)

 

 

その少女は、約170年前エドが知り合った少女。

 

帰るべき祖国や故郷を持たず、各地を放浪していた少女。

 

異端とされた人々「ロマ」の少女。

 

千里眼という能力で、他人の心を読める能力を持っていたために、仲間たちによって売られかけていた少女の悲しげな姿が……目の前の少女達の姿と被ってしまった。

 

 

「強気になっちゃてカワイイー」

 

 

「ハハハハ。ふるえてるぜこの子達ー」

 

 

「美しい友情ありがとう。あとは俺達と楽しい友情を育もうぜ~ギャハハハハハ!!!!」

 

 

「どうするこの場で襲うか?アハハハハハハ!!!!!」

 

 

(ち……ゲス野郎が)

 

 

見ていられなくなったエドはその場に出ていく。

 

 

「あ?」

 

 

すると男の内の五人の一人がエドに気付く。

 

 

「なんだテメェ?」

 

 

男の言葉にその場にいた男達の視線がエドへと向く。

 

女の子二人も驚き、エドの方を向く。

 

その視線にエドは怯むことなくズンズンと進んでいく。

 

 

「お兄さん達さー、女の子二人に五人でよってたかって恥ずかしくないわけ?」

 

 

「なんだと?あんまり嘗めた口聞いてるとボコボコにしちゃうぞボクチャン?」

 

 

「ボ……ボクチャン……へぇ~言うねぇ。少なくとも、か弱い女の子二人に野郎五人で迫るクソ野郎共なんぞに…負ける気なんてさらさらねぇがな」

 

 

不良の言葉にキレかけたエドだが、そこは超大人な男エドワード・エルリック。

 

なんとかこらえた。

 

だが……不良が放ったある言葉によりエドの理性は弾け飛ぶことになる。

 

 

「ごちゃごちゃうっせーんだよ!!このチビ!!

 

 

 

 

 

 

チビ……

 

 

 

 

 

 

チビ……………

 

 

 

 

 

 

チビ……………………

 

 

 

 

 

 

チビ……………………………………………

 

 

 

 

 

 

エドの脳内でチビと言う単語が反芻(はんすう)される。

 

 

 

 

 

 

そして………

 

 

 

 

 

 

ブチィ!!

 

 

 

 

 

 

エドの脳内から()()()()()()()()()()が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

そして………

 

 

 

 

 

 

「だあぁ……れえぇ…が──」

 

 

 

 

 

 

エドは助走をつけて走り出し………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウルトラハイパー……ドチビだクラアアアアアアァァァァァッッッッ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メショッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

チビといった不良男に顔面跳び膝蹴りをお見舞いした。

 

 

 

 

 

 

「「「「「「エエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッッッッッッーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

そこにいた全員が金髪の少年の行動に驚いていた。

 

 

 

 

 

 

唯一、左足でなかったのが彼に残った優しさだったのかもしれない。

 

 

「て、テメェらやっちまぇ!!!!」

 

 

再起動した集団のリーダーと思われる茶髪男が指示を出す。

 

 

「「「おう!!!」」」

 

 

すると不良集団は懐から何か機械らしきものを取り出すと一斉に操作し始めた。

 

 

「CAD!?」

 

 

雫と呼ばれた少女が声をあげる。

 

 

「逃げて下さい!!」

 

 

ほのかと呼ばれた少女はエドに声をかける。

 

 

 

だがエドは冷静に対処する。

 

仮にも百何年前とはいえ…『国家錬金術師』として幾度もの戦いを乗り越えてきたエドワード。

 

 

たかだか十数年生きた不良ごときに後れを取る訳がなかった。

 

 

 

パン!

 

 

 

バチィ!!

 

 

 

即座に両手を合わせ、地面へとつく。

 

 

すると地面から出たいくつもの拳が不良集団の顔面を打ち抜いた。

 

 

「「「「がっ!?」」」」

 

 

不良集団は呆気なく倒され、少女二人は唖然とした様子でエドワードを見つめるのだった。

 




うん(゜-゜)(。_。)

まずは言い訳をさせてください。

違うんや。
違うんや。
エドの機械鎧(オートメイル)型のCADとかの設備、しばらく考えてたんだけど……いくら考えてもいい考えが思い浮かばなかったんだ。そして苦肉の策として真理が既に用意してたっていう((((;゜Д゜)))

そして、エドの使用魔法はしばらく『加速魔法』と『硬化魔法』中心でいこうと思います。出してくれた意見は一応全部出すことを目指しますぜ!!

あと原作キャラを出したのは作者が速く絡むところを見たかっただけなんだ……。

とりあえず見切り発車ですがどうぞよろしくお願いします( `・ω・´)ノ ヨロシクー

では、また(・∀・)ノ

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