コードギアス 皇国の再興   作:俺だよ俺

53 / 65
原作R2編
第49話 魔神が目覚める日


この頃までに起こったことを列挙していくこととする。

皇歴が2017年のうちにナチス第三帝国他枢軸は欧州のスコットランド共和国を除くほとんどをその手中に収めた。

欧州枢軸勢力の跳梁の先駆けとなったユーロ・ブリタニアの騒乱は一部重要地域を除くブリタニア本国の欧州撤退を決意させることとなる。

これとほぼ同時期に日本を中心とする南洋諸国はブリタニアより旧領を奪還。太平洋ブリタニア軍をオセアニアに押し込めることとなる。

ブリタニアもこれに手をこまねいた訳ではない。

第15皇子キャスタール・ルィ・ブリタニアを太平洋大総督に任じ、キャスタールの祖父であるジャミトフ・ルィ・ハイマンを摂政役として、対日本の布石とした。

ジャミトフは自身の私兵集団であるティターンズの武力と政治的支持母体ブルーコスモスの政治力を持って枢軸共同統治領の枢軸各国を纏め上げオセアニア内の反乱分子掃討を指揮した。

 

この動きにオセアニア各国の旧軍残党は壊滅的被害を受ける。しかし、ここで新たなる乱入者によって歯止めがかかる。黒の騎士団の参入であった、黒の騎士団は早期にオセアニアの旧軍やレジスタンスを吸収しある程度盛り返すこととなる。

 

しかし、この黒の騎士団も東京決戦以降ゼロを欠いた状態が続き追い詰められつつあるが・・・。

 

 

一方、ブリタニア、ドイツ、イタリア、スペインの統治するオセアニア枢軸共同統治領ではジャミトフ・ルィ・ハイマンが共同統治領内の主導権を握るために動いていたが、久しぶりの広大な植民地を得たイタリアやスペインは以外にも抵抗し、ジャミトフの主導権掌握は遅れ気味であった。また、欧州に派遣されていたティターンズは一部の正規軍を残して撤収を開始していた。

 

 

 

皇歴2018年9月 オーストリア エリア25シドニー エンパイアホテル

 

「これほどの規模のテロは久しぶりですね。」

「カラレスめ。案外と不甲斐ない・・・。」

 

煙の上るバベルタワーの映像を見つつジャミトフはアズラエルと語り合う。

 

「ジャミトフ閣下、この失態は少々まずいのでは?」

「問題ない。あれはヴィレッタ・ヌゥの密命関係であるし、オセアニアの統治の引継ぎはまだ途中だよ。儂はまだカラレス総督から引き継いでない。」

 

ジャミトフの言葉にアズラエルはくっくと笑いながら応じた。

 

「ックク、閣下もお人が悪い。カラレス総督も可哀そうに・・・クックック。」

「っふ、アズラエル君。儂は何もしておらんよ・・・ただカラレス総督の任期中に問題が起きてその失態のために次期総督を儂が決めねばならんと言うだけだよ。」

 

 

皇歴2018年9月 神聖ブリタニア帝国 ペンドラゴン 某所

 

王宮の秘匿区域でブリタニア皇帝シャルルはラウンズのスザクを連れて歩きながら話しかける。

 

「エリア25のエサに誰かが喰いついた様だな。」

「C.C.ですか。」

 

ドーム状の空間で靴の音や声が反響して聞こえる。まるで聖堂のようだがそれにしては暗い。

 

「まだわからぬ。枢木、ここに入れるのはラウンズでもお前が初めてだ。シュナイゼルたちも知らぬ場所よぉ。」

「光栄です陛下。しかし、どうして自分が?」

 

 

建物の中なのに霧が立ち込める異様な空間であるが、二人とも動じた様子はない。シャルルが立ち止まりスザクもそれに倣う。

 

「ラウンズの中でもお前だけが知っているゼロの正体とギアス。」

「ここは神殿?」

 

霧が晴れるとそこはまるで外の様な異様な空間であった。

スザクの困惑とも疑問ともとれる態度にシャルル振り返り答えた。

 

「違うなぁ。そう、これは神を滅ぼすための武器、アーカーシャの剣と言う。」

 

その視線は鋭利な感情を感じさせた。

 

 

 

皇歴2018年9月 オーストリア エリア25シドニー エンパイアホテル

 

ジャミトフとアズラエルの会話は続く。

 

「おや、カラレス総督の軍勢が攻勢をかけ始めましたね。おやおや、随分たくさんで・・・。」

「ふむ、カラレスが首の皮一枚で繋がるか否か・・・。いい見世物だな。」

 

テレビの映像に倒壊するバベルタワーが写される。そして、その映像にノイズが走ると画面が変わり漆黒の仮面、ゼロの姿が映し出される。

 

『私は・・・ゼロ。抗う者たちよ!私は帰ってきた!聞けブリタニアよ!刮目せよ!力を持つすべての者たちよ!私は悲しい、戦争と差別。振りかざされる強者の悪意、間違ったまま振りかざされる狂気と悲劇。世界は何一つ変わっていない・・・だから、私は復活しなければならなかった。強き者が弱きものを虐げ続ける限り、私は抗い続ける!私は愚かなるカラレス総督にたった今、天誅を下した。』

 

「ぜ、ゼロ!?」

動揺するアズラエルをよそに、ジャミトフは忌々し気に映像を睨みつける。

 

「キャスタールの騎士のくせにしくじりおったか。ヴィレッタ・ヌゥ・・・。」

 

『私は戦う、間違った力の使い方をするすべての者たちと!故に私はここに黒の騎士団を国家として建国することを宣言する。合衆国黒の騎士団、人種も主義も宗教も問わない。国民たる資格はただ一つ!正義を行う事だ。』

 

ジャミトフは映像を切るとアズラエルの方を向き尋ねる。

「カラレス総督が死んだな。次期総督は儂らの都合の良い傀儡を送ってくるだろう。さて、アズラエル理事、正規軍の取りまとめは誰が向いているかね。バスクはティターンズの指揮に充てるつもりだが・・・。」

 

「でしたらサザーランド大将辺りが適任かと。」

「では、そうしてくれアズラエル理事。儂は後始末に掛からねばならんのでな。」

 

ジャミトフは軽く口角を釣り上げて嗤った。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。