コードギアス 皇国の再興 作:俺だよ俺
皇歴2018年10月12日 エリア25オーストリア
自分の父親を殺したのがルルーシュだということを思い出し、一体何が本当のことなのかと苦悩するシャーリー。すべてを思い出したシャーリーは道行く人が仮面をついているように見え、それに怯えることに・・・。
数日間の間怯え続け憔悴したシャーリーはスザクを呼び出して、すべてを知っているスザクに相談しようとしたが、待ち合わせ場所にルルーシュが来て、事態は思わぬ方向に進む。
3人はお互いを疑う。
ルルーシュ・スザクを前にシャーリーはどうしていいか分からず悩み。そんな中、2人の仮面が外れるビジョンを見て、シャーリーは動転。そしてビルの屋上で、
「来ないで!うそつき!みんな偽物のくせに!」
と、2人に脅しをかけ、下がりすぎたシャーリーはそこから転落しそうになってしまった。ここをルルーシュがシャーリーを、スザクがルルーシュを掴みどうにか間一髪で危機を脱し、最初助けを拒んでいたシャーリーだが、ルルーシュの、
「だめだ!離さない!俺はもう、俺はもう、失いたくないんだ・・・!」
何一つ失いたくない・・・シャーリー」
という言葉で、またルルーシュを信じることに。そうしてシャーリーは無事引き上げられ、その後3人はアーサーを追いかけて同じ状況になった時のことを思い出して思わず笑いがこぼれた。
が、スザクはその時、
(何笑ってる・・・?ルルーシュはユフィを――)
と、ルルーシュが自分の仇だということを思い出し、顔を強張らせた。これを見たシャーリーもまたここで、
(違う。一人なんだ・・・ルルは)
と、スザクも今はルルーシュの味方でないことを察し、心が揺れた。
その頃、学園にはジェレミアが襲来。これに気付いた咲世子・ロロがジェレミアの対処へ向かったが、咲世子はジェレミアの機械の体を前に苦戦。武器がまったく効かず。そこにロロもギアスで助太刀しするが、ジェレミアにギアス効果をキャンセルされ、なすすべなし・・・。
そんな中ヴィレッタが現れます。ヴィレッタの登場にジェレミアは驚き、ヴィレッタはルルーシュはゴールドコーストの駅ビルにいると言い、
「お願いです、ジェレミア卿。私を解放して下さい」
「引き受けた」
とジェレミアに言ってジェレミアはすぐルルーシュを追いに街へ向かって行った。このヴィレッタの行動を咎めるロロだが、何にしろ助かったのは確かであり取り敢えずは不問とするのであった。
皇歴2018年10月12日 中華連邦北洋軍閥支配地域某所 喬団施設
コーネリアはその頃V.V.と対面。V.V.を警戒し、すぐに頭にナイフを投げ、V.V.を殺そうとした。
しかし、C.C.同様V.V.も不死身。すぐに蘇り、それに驚くコーネリア。
「無駄なことはやめたまえ。皇女殿下。喬主様は死を超越された御方だ。」
V.V.の横に控えたギニアス・サハリン第三帝国技術少将の姿を見て、
(喬団にはナチスも噛んでいたかっ)
そんなコーネリアにV.V.は、笑みを浮かべながら自分がコーネリアの伯父だと言い、
「僕らは誓ったんだ。
人々を争わせるような神なら、殺してしまおうって」
皇歴2018年10月12日昼 エリア25オーストリア ゴールドコーストステーションビル
ルルーシュはあの後ロロの連絡を受け、ジェレミアがこちらへ向かっていることを知り、上手くその場を抜け出そうとするが、スザクはそんなルルーシュを怪しみ…。
が、ここで何となく事情を察したシャーリーが機転を利かせ、スザクを連れ出してくれるのだった。
これにルルーシュは迷いつつもスザクに任せておけばと、納得してジェレミアとの戦いに挑む。ジェレミアの近くまできたルルーシュはそこでジェレミアがギアスをキャンセルするところを見て、見てジェレミアを警戒。ここでルルーシュがこれを知ったことが勝機に繋がる。
そしてある作戦を実行することに・・・ルルーシュはジェレミアを、
「さあ、上がってこい。オレンジ」
と、挑発して誘導するのだった。
一方でスザクを連れ出したシャーリーはスザクに問いかける。それにスザクは、
「私はルルが好き。スザク君は嫌い?」
「僕は・・・好きだった」
すると、答えは過去形。それにシャーリーは今の2人のギクシャクしたような関係に一つの結論を導き出す。それでシャーリーは何故こうなったのかと聞きだすと、スザクは「許せないんだ」と一言。でもシャーリーはそれに、
「許せないことなんてないよ。それはきっとスザク君が許さないだけ。許したくないの、きっと」
「あっ・・・」
「私はもう、とっくに許したわ」
「シャーリー、君は・・・」
シャーリー自身もこれまでの必死なルルーシュの姿を見て、自身が想像した様な悪い考えで動いているわけじゃないと何となくわかってきたような気がしていた。
スザクと分かれた後のシャーリー。シャーリーはスザクの指示で安全な場所へ避難しようとしていたが、シャーリーはこれを振り切り、
「待ってて。ルル。一人っきりになんて、させないからっ」
と決意し、ルルーシュの元へ向かうのだった。
皇歴2018年10月12日14:28 エリア25オーストリア ゴールドコースト空港
エリア25と言うブリタニア管轄区であり、ティターンズのお膝元であるシドニーにも遠くないこの地域でのテロと言う事で、太平洋大管区のエリア25を実質的に支配するティターンズもこれに迅速に反応した。
と、言うよりも僅かながらも本国から送られてきたヴィレッタと言う存在やギアス喬団の知識を持つジャミトフ・ルィ・ハイマンとしては過剰に反応するのも当然と言えた。
ジャミトフはバスク・オム中将を介してゴールドコーストのテロリストの鎮圧を命じた。
ゴールドコースト空港に停泊していたアレキサンドリア級浮遊重巡洋艦ハリオ艦長のテッド・アヤチ少佐はKMF隊や陸戦隊含む麾下の兵力をハリオに搭載して、ゴールドコーストステーションへ向かうのだった。
皇歴2018年10月12日14:46 エリア25オーストリア ゴールドコーストステーション6番線ホーム
ルルーシュはわざとジェレミアに姿を見せて、ジェレミアをおびき出そうとしていた。しかし、ジェレミアは余裕の様子でルルーシュを追い、そうしてルルーシュはジェレミアを列車近くまでおびき寄せた。ジェレミアはルルーシュを追い詰めたと思い、ルルーシュの近くへ迫る。
「機械の体・・・ギアスキャンセラー。執念は一流だな。オレンジ君」
「執念ではない。これは忠義」
ジェレミアはそれを真に受けず平然とし、そんなジェレミアにルルーシュは、
「気にいらないな。あの皇帝のどこに、忠節をつくす価値がある?」
と聞き、ここでルルーシュは手元のスィッチを押して仕掛けを作動させ、オレンジの動きを止めた。これによりジェレミアは苦しそうにその場にしゃがみ込んだのだった。
それはジェレミアの体の源がサクラダイトだったため、ゲフィオン・ディスターバーというサクラダイトの力を封じるこの装置の力は絶大だった。
これによりルルーシュは形勢逆転、ルルーシュは嚮団の位置を吐かせようとしたが、ジェレミアは口を割らなかった。その代わり、ジェレミアはルルーシュに、
「私には、理由がある。忠義を貫く覚悟が・・・。確かめなければならぬ真実が・・・」
と動くのが困難な中、必死にジェレミアは抗い。ルルーシュも「バカな!動けるはずがない!」と驚きを隠せずにいた。そんな中、ジェレミアはある問いをルルーシュに問いかる。
「ルルーシュよ。お前は何故ゼロを演じる?祖国ブリタニアを・・・実の父親を敵にまわす?」
ルルーシュが何故戦っているのかということ。ジェレミアは何か見定めようとしていた。その真剣なジェレミアの問いに、ルルーシュは本心で答えた。
「俺が、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだからだ。俺の父ブリタニア皇帝は、母さんを見殺しにした。そのためにナナリーは目と足を奪われ、俺たちの未来まで・・・・・・」
このルルーシュの答えにジェレミアは動揺しつつも、
「知っています。私もあそこにおりましたから」
「母さんの!?」
「初任務でした。敬愛するマリアンヌ皇妃の護衛。しかし、守れなかった。忠義を果たせなかったのです・・・」
と、過去を語った。ルルーシュはそのジュレミアの話から「それで純血派を」と、何故ジェレミアが純血派を率いていたのかを知り、ジェレミアもまたルルーシュの目的を知り、納得した。
「ルルーシュ様。あなたがゼロとなったのは、やはりマリアンヌ様の為であったのですね」
「おまえは、俺を殺しに来たのではなく・・・」
「私の主君は、V.V.ではなく・・・マリアンヌ様・・・」
ここでジェレミアにも限界が・・・ジェレミアは、
「これで思い残すことは――」
「ジェレミア卿!」
と、ゲフィオン・ディスターバーの力に屈し、死を迎えようとしていた。
が、ここでルルーシュは稼動を停止させ、ジェレミアの元へ駆け寄る。ルルーシュも自分の母親を…敬愛していた人を失いたくなかったと言う思いがあったのだろうか。皇子らしい振る舞いでジェレミアへ訴えかけた。
「ジェレミア・ゴットバルトよ。貴公の忠節はまだ終わっていないはず。そうだな?」
そしてジェレミアはルルーシュの言葉で生きる気力を取り戻し、
「イエス・ユア・マジェスティ」
と笑みを浮かべ、ルルーシュに忠誠を誓うのだった。
ジェレミアはルルーシュの味方となり、ルルーシュは頼もしい味方を得たのであった。
皇歴2018年10月12日14:47 エリア25オーストラリア ゴールドコーストステーション
「ティターンズ陸戦隊!第1から5小隊は正面ゲートより、第6及び第7小隊は東ゲート、第9及び第10小隊は西ゲート!第8小隊は南通用門より突入しろ!」
アレキサンドリア級浮遊重巡洋艦ハリオが上空に展開しKMFマラサイが周辺に展開し、その場の指揮権を枢木スザクから取り上げた。大総督府のジャミトフやキャスタール、パラックス両皇子の名前を出されてはラウンズとて引き下がらざるを得なかった。
ティターンズの歩兵将校が拡声器を手に歩兵小隊に突入命令を下し、歩兵達が一斉にゴールドコーストステーションへ雪崩込んでいった。
皇歴2018年10月12日14:50 エリア25オーストラリア ゴールドコーストステーション連絡通路中央スペース
一方ルルーシュを助けるために銃を手にその元へ向かうシャーリー。と、ここでロロと出くわす。シャーリーはそこでロロに「あなたは、ルルが好き?」と問いかける。
それからシャーリーは、
「私は、ルルが好き。あなたはどう?」
と、ルルーシュへの確かな想いをロロに伝えた。それにロロもルルーシュが好きだと言います。それを聞くとシャーリーは嬉しそうな様子を見せて、
「私も仲間に入れて!私もルルを守りたいの!取り戻してあげたいの!ルルの幸せを!!
妹のナナちゃんだって、一緒に!!」
と、一緒にルルーシュを救おうとロロに言いますが、ロロはこのシャーリーの言葉に怯えて、ギアスを発動させる。ただ、この時運命の女神は・・・。
「全隊!進め!要救助者の捜索及びテロリストを鎮圧せよ!」
「隊長!学生らしき2名を確認!」
ティターンズの陸戦隊がすぐそこまで迫って来ていた。
ロロは、予期せぬ事態にギアスを解除した。
すると、当然ながらシャーリーは少しばかり混乱してはいたもののロロの方へ寄り兵士達に銃を構えた。
「な!?銃!?テロリストか!!」
先行していた兵士の1人に見つかってしまう。
兵士はそのまま小銃を撃ってきたので二人は物陰に身を隠す。
「え?!引き金が引けない!?」
「安全装置が掛けっぱなしなんですよ!」
「あ!そうか!」
そんな掛け合いをしているとルルーシュから通信が入る。
『どうだ?そちらの方は?』
「あ、兄さん!」
「ルル!?」
『な!?シャーリー!?どういうことだ!!ロロ!!』
ロロ自身も飲み込め切れていない現状であり、ルルーシュからしても何故どうしての状況である。
ロロは勿論、ルルーシュも相当困惑していた。
「ご、ごめんなさい!兄さん!」
「ルル!ロロを怒らないであげて、私が彼に頼んだの!」
『本当にどういうことなんだ!?えぇい!とにかく、ジェレミアをそちらに先に向かわせている!障害は彼に排除させる!間違えて撃つなよ!もう味方だからな!』
しかし、ルルーシュとジェレミアが到着する前に、ティターンズの陸戦隊が使用した手榴弾が二人を襲った。
すでに、シャーリーがこちら側とルルーシュが認識している事もあり不本意ながらもロロは彼女を守ろうとした。だが、無意識下に手を抜いたとでもいえばいいのだろうか?
シャーリーはティターンズの凶弾に倒れるのであった。
皇歴2018年10月12日夕方 エリア25オーストリア アシュフォード学園地下施設
定められた運命を完全に退けることは出来なかった。
幸いにも怪我は致命傷ではなく意識はないものの命に別条はなかったが、手榴弾の破片による怪我が原因で日常生活に支障はないが、激しい運動は出来ないだろうと医務官に告げられた。
(シャーリー、すまない。俺は・・・また君を巻き込んでしまった。)
「ジェレミア卿、嚮団の位置は間違いないか。」
「はい、間違いなく。そこにあります。」
ルルーシュはジェレミアから齎された情報を聞いて嚮団の殲滅を決断する。
C.C.は消極的ながら反対したが、大高を介して日本の諜報組織から齎された情報によってルルーシュは喬団殲滅を決断した。
太平洋においてブリタニアに勝利を重ね、ブリタニアを抑え込んだ日本政府はその警戒対象をブリタニアからナチス第三帝国に移していた。
それが功を奏する形で、ナチス第三帝国のオカルト省庁であるアーネンエルベとギアス喬団の繋がりを察知し、ナチスよりアーネンエルベを介して多くの援助があり喬団による軍事技術の開発の形跡を確認したのであった。
ナチス第三帝国と神聖ブリタニア帝国。枢軸の二大勢力の援助を受けた喬団という存在を黒の騎士団のゼロとしても、連合の暫定盟主国の首相たる大高弥三郎も見逃すことは出来なかった。
ルルーシュは大高との会談を思い出す。
「貴殿の方でもブリタニアのオカルト研究施設の情報を掴んでいましたか。」
「あぁ、確か超能力や不老不死の研究をしているだけの存在と聞いている。大凡の場所は把握しているつもりだ。だが、ブリタニア各所に影響力がありこちらも警戒している。一部では皇族並みの権限を有しているらしい。」
ルルーシュの喬団に関する情報は自身の諜報網よりはC.C.個人から齎された情報が多く些か古いものであった。ルルーシュの言葉を聞いた大高は少し考えこむ素振りを見せたから、秘書の女性に画面を操作してもらい幾つのデータを表示した。
「喬団に強い警戒感を抱いている貴方だからお話ししましょう。我が国の東機関の調査によれば、ギアス喬団はナチス第三帝国のオカルト局アーネンエルベを通じて軍事研究を進めているようなのです。」
「ほぉ、それは・・・。」
ルルーシュは動揺を悟られない様に平静を装う。横にいたC.C.の方も僅かだが自分の良くも悪くも思い入れのある喬団の変貌を示す証拠を見せられ付き合いの長いルルーシュだからこそ気付ける程度であるが動揺していた。
「この写真に写るのはギニアス・サハリン技術少将。ナチスの特殊兵器の数々を研究開発を主導した人物です。このサハリン氏が中華連邦で喬団の工作員と接触し消息が確認できていません。我々は喬団施設で何らかの兵器を開発しているものと推測しています。」
「そのサハリンが喬団で研究開発をすると言う事の意味。大高閣下はどうお考えで?」
「サハリン氏はナチスの開発局に於ける主導的人物です。その彼がはオカルトな施設に派遣される。通常で考えるならオカルト施設を隠れ蓑にした研究開発。」
「では、最悪は?」
ルルーシュはゼロとして大高にその先を促す。
「オカルト的な兵器がある程度開発できる確証があるが故の派遣。つまり、オカルトの様な性能の兵器が開発され実証段階に近いのではないかと考えております。」
「で、大高閣下は・・・このゼロに何を望むのですか?」
「私としては討伐軍を差し向けたい。しかし、現実味のないオカルト部局の陰謀では国家の軍を動かすには建前が整わない。しかし、黒の騎士団と言うゼロの私戦力であれば多少の無理は通せるのではないでしょうか?インドや中央アジアの枢軸に対処する必要がありますが、我が国や当事国である中華連邦も後詰程度の兵力はお出ししましょう。どうでしょう?ゼロ。ここはひとつ、我が国の要請を引き受けていただけないでしょうか?」
「いいでしょう!貴国や中華連邦の援軍は不要です。元々、喬団は警戒対象だった。討伐も考える程度には・・・、ここは私の黒の騎士団がお引き受けしよう!」
シャリー生存ルート!
ただし、彼女が活躍する予定はありません。すまんね・・・