コードギアス 皇国の再興   作:俺だよ俺

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61話 喬団壊滅作戦 前編

 

 

 

 

皇歴2018年10月19日 中華連邦北洋軍閥支配地域某所 喬団施設 

 

 

 

ウラル戦線、インド戦線、中央アジア戦線で枢軸軍との戦端が開かれた。

 

ルルーシュはゼロとして黒の騎士団を率いギアス喬団の殲滅に動く、C.C.も喬団の兵器開発の証拠を提示されてからは反対することは無くなり、依頼を受けいれた。

 

 

 

ゼロが率いる黒の騎士団は精鋭0番隊を含む黒の騎士団の本隊。エースの紅月カレンを欠いた状態とは言え、純軍事組織ではない喬団の戦力を無力化する程度造作もない兵力であった。

 

 

 

喬団で戦っている黒の騎士団のメンバーがギアス嚮団の子供のギアスにかかり味方を攻撃してしまうという事態が発生。これにはロロが対処した。ギアス喬団の子供たちの多くはロロを慕っている者が多く、彼の投降の呼びかけに応じたのであった。説得に応じなかったものは致し方なしの対応である。

 

この事を把握したルルーシュは大高からの援軍派遣を断り大高のギアスに関する知識が深まることが無くなったことに安堵した。また、ギアスユーザーの確保は黒の騎士団の戦力アップも期待できた。子供たちの事はロロにでも任せようかと思案していると・・・

 

 

 

「少しは、好きだったんだけどね、ルルーシュ。

 

 君はシャルルに似ているから」

 

 

 

 とV.V.が言い、ここでルルーシュを始末しようとした。が、ルルーシュを守る存在が2人。

 

 

 

「そこまでだ、V.V.」

 

「もう降伏して下さい」

 

 

 

 と、ジェレミアとロロ。この2人の裏切りにV.V.は

 

 

 

「何を言っているんだい?裏切り者たちが」

 

 

 

 と怒りを露わにし、V.V.とルルーシュ達の戦いが始まる。戦いの中、ジェレミアはジークフリートに乗ったV.V.に、

 

 

 

「それはわが忠義のためにある機体だ!」

 

 

 

と、苛立ちを見せた。

 

 

 

V.V.はそんなルルーシュに忠義を見せるジェレミアを揺さぶろうとするが、仕えるべき主を見出したジェレミアは揺らがない。

 

 

 

「ジェレミア、君はゼロを恨んでいたよね」

 

「然り。

 

 これで皇族への忠義も果たせなくなったと考えたからな。

 

 されど、仕えるべき主がゼロであったなら、

 

 マリアンヌ様のためにも!」

 

 

 

ジェレミアのこの言葉がV.V.を怒らせた。

 

 

 

「お前まで、その名を口にするか!」

 

 

 

完全に冷静さを失ったV.V.はジェレミアやロロ以外の黒の騎士団の攻撃も加わり、さらには

 

 

 

「V.V.といったか?この私を脆弱にして、惰弱と侮ったな」

 

 

 

と、コーネリアが加勢に入り、ジークフリートを攻撃した。

 

コーネリアはジークフリートの弱点を知っているようで大ダメージを与えた。

 

 この後はルルーシュ達、コーネリアの一斉攻撃で、

 

 

 

「ユフィの仇、そこで滅せよ」

 

「ギアスの」

 

「源!」

 

見事ジークフリートを撃墜した。

 

 

 

しかし、そこで戦いは終わらなかった。

 

 

 

 

 

這う這うの体でジークフリートから脱出したV.V.は致命傷に近い傷を再生させつつ、喬団施設の奥へ向かう。

 

 

 

最奥の研究棟の扉を開けると、ギニアス・サハリン第三帝国技術少将が出迎えた。

 

 

 

「喬主様、お待ちしておりました。」

 

「僕が相応のリスクを負って時間を稼いだんだよ。ギニアス・・・、例の物の調整は出来ているんだよねっ。」

 

 

 

眉一つ動かない、平坦な対応にV.V.は僅かに苛立たし気に尋ねる。

 

 

 

「はい先ほど、調整が完了しました。いつでも動かせます。」

 

「よくやってくれたね。ギニアス、じゃあすぐに出すんだ。シャルルの子供だからって大目に見ていたけどもう許さないよ。」

 

 

 

「喬主様、こちらへ。」

 

 

 

ギニアスはV.V.をメインコントロールルームに案内した。

 

 

 

「私はサブコントロールルームで補助させていただきます。」

 

 

 

 

 

皇歴2018年10月19日 中華連邦北洋軍閥支配地域某所 喬団施設外郭部

 

 

 

ルルーシュはC.C.やジェレミアらと一度、施設外郭まで下がり制圧作業と掃討戦の指揮をしていた。C.C.も自身のケジメをつけた様だった。

 

 

 

『喬主らしき姿は見つけられず!』

 

 

 

通信の言葉を耳にしたルルーシュはC.C.に確認する。

 

 

 

「脱出路は潰したんだろう?」

 

「もちろんだ。施設の構造上脱出路を増やせる作りじゃない。」

 

 

 

『その通りだよ。逃げるつもりはないよルルーシュ。僕が直々に君はここで殺す。』

 

 

 

施設が擬態の岩山諸共音を立てて崩れる。

 

騎士団の機体が即応して攻撃する。

 

 

 

「ギニアス、攻撃開始だよ。」

 

 

 

しかし、攻撃を開始する様子がない。

 

 

 

「どういうつもりだい?なぜ攻撃を開始しないんだい?」

 

 

 

「申し訳ありません。喬主様、この機体はまだ完成とは言えないのです。」

 

 

 

そうしている間にも機体は少しづつ傷ついていく。

 

 

 

「ですが、これで完成です。」

 

 

 

ギニアスは暗い笑みを浮かべ、スイッチを押す。

 

 

 

「メインコアに喬主様を取り込むことで、この機体は自己回復能力を得て完成するのです。フフ、フフフハハハハハハ!!」

 

 

 

「な!?なんだって!!や、やめろ!やめてくれ!?兄さん!誰か!?たすk!?うわぁああああ!?」

 

 

 

V.V.が案内された場所はメインコントロールではなくメインコアだった。

 

V.V.はコアから延ばされた触手に飲み込まれ吸収されてしまった。

 

 

 

「感謝しますよ。喬主様のお蔭で完成させることが出来ました!!この!!グロムリン・フォズィルが!!!」

 

 

 

 


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