多分これが一番…   作:ひろっさん

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7/29 一般人から見るとこんな感じのようです。


祝、ツッコミ役

ガンマン風のヤサ男アーヴァイン・キニアスは、突然やってきた幼馴染に振り回されていた。

 

「遅ぇぞ」

「なんで列車より早く着いてるんだよ!?」

 

デリングシティのショッピングモールにて、サイファーに文句を言われて言い返す。

 

「あぁ、そういや普通は列車より速くは走れねえんだったな」

「バラムガーデンで使ってるGFって、そんな人外チックなことができるっけ?

ボク聞いたことないんだけど……」

「まあ、GFのチカラっちゃぁチカラだな。

新しい利用法が発見されたんだよ」

「えぇ……」

 

なんだか、納得がいかない。

 

「ともかく、魔女の情報を集める。なんかいい手はねえか?」

「寝起きのところを服と装備だけ持って正門に引っ張り出されて、学園長から魔女がどうのこうの言われて部屋に戻る時間も与えられずに列車に飛び乗らざるを得なかったボクのことについて、もうちょっと言葉があってもいいと思うんだ」

「悪かったよ」

「……!」

 

もっと言いたいことはあったが、なんとかそれを呑み込むアーヴァイン。

彼は目の前のガキ大将と違って大人なのだ。

 

「さすがにドールの件は伝わってきてたよ。

だから、デリングシティでママ先生について色々と情報を集める方法は練ってきた」

「ママ先生のままかどうかわからねえ」

「呼び方の問題さ。『魔女』と言えば誰もが反応するけど、『ママ先生』ならボク達しか知らない」

「おお、なるほど」

 

サイファーは頷く。

 

「それで?」

「まずは『魔女』という単語について軍幹部がどう反応するのか、それを調べてある。

ボク達だけじゃ、さすがに手が足りないからね。

っていうか、サイファーだけなの?セフィとかキスティは?」

「万が一ガルバディア全軍と正面衝突するってことになっても、俺1人でなんとかなる。

キスティスなんか一緒にいたら、下手すりゃ全滅だ」

「おっと、その返事は予想外だったかな。

ていうか、どんだけ人外チックになってんのさ、ボクの幼馴染達は?」

「この間のドール侵攻で、俺とゼルとスコールの3人で戦況引っ繰り返してきたぞ。到着から5分で」

「この間のドール侵攻って、ガルバディア軍負けたって言ってたけど、アレ、サイファー達の仕業だったんだ?

って、ええええええええええええええっ!?」

「おい、声」

 

サイファーは慌ててアーヴァインの口を塞いだ。

ここは街角、路上なのだ。

 

「軍幹部の反応を調べてあるって言ってたな。どうやってだ?」

「手紙さ。さすがに『スケルトン』の群れはドドンナ学園長も予想外だったらしくてね。

魔女の可能性についてちょっと煽ったら、すぐに協力してくれたよ」

「なんて?」

「ガルバディア政府の裏に魔女がいて、もし世界征服を狙っているとしたら、その拠点は浮遊移動機能のあるガルバディアガーデンにするんじゃないか?

って」

「相変わらず狡いやつだな」

「失敬な、ボクだって目立ってないだけで、必死に色々と考えてるんだよ?」

「ああ、悪かったよ」

 

言い合っていても始まらないので、サイファーは先を促す。

 

「それで、協力してくれそうな軍幹部は見つかったのか?」

「ああ。フューリィ・カーウェイ大佐さ。

デリング大統領の友人で、信頼の厚いガルバディア軍の重役」

「それは大丈夫なのか?」

「大丈夫も何も、魔女が存在するっていう確定情報をガルバディアガーデンにリークしてきた唯一の軍幹部さ。

パターンは2つ。魔女を危険視しているか、ガルバディアガーデンを試そうとしているか。

こればっかりは直接聞くしかない」

「よし、乗り込むか」

「いきなり手荒なことはやめてよ?味方になるかもしれないんだから」

「オーケー了解した、軍師どの」

「不安だなぁ」

 

アーヴァインはぼやく。

ともかく、今は信じるしかないのだ。

 

 

 

「とは言っても、アポが間に合ってるかどうかわからないんだよね。

なんせ急な話だったし」

 

カーウェイ邸前の警備兵に、ドドンナ学園長からの紹介状を渡す。

 

「……なるほど、急な話とは聞いておりましたが、テストをこちらで行うなら納得であります」

「テスト?」

 

サイファーは警備兵に聞き返した。

 

「つまり、あなた方の実力を示していただければ」

「ああ、その間にカーウェイ大佐の準備を済ませるんだね」

「まあ、それも含みますが」

 

警備兵はあっさり認める。

 

「そうですね。砂漠の魔物を3体狩ってきてください。

ドロップアイテムを見せていただければ結構です」

「砂漠の魔物を3体?きつくない?」

「往復時間も含め、半日程度を見ております」

「要は魔物を狩るついでに半日時間を潰してりゃいいんだろ?」

「ええ、そうとも言えますが……」

「なら問題ねえよ」

 

サイファーは特に文句も言わずに請け負った。

 

「探す時間も入るんだよ?」

「片っ端から擬似魔法撃ち込んで引っ張ってくればいい」

「それ、ボクら死なない?」

「お前が俺に誤射しなきゃ平気だろ」

「えぇ……」

 

サイファーは押し切った。

 

 

 

半日後。

非常に疲れた表情のアーヴァインと、平然とした顔のサイファーがカーウェイ邸前の警備兵に戦利品を提示する。

 

「あの、想定の50倍近い数でありますが……」

「そういや言ってなかったな。

俺の師匠から、森の中で30分で5体狩れって目標出されたことがあってよ。

今の俺の記録は19分19秒だ。

砂漠は視界が開けてるから、見つけやすかったぜ」

「1体見つけてから倒すのに2秒だよ。

ボクの銃が間に合わないって、どういうことなの……。

ていうか、途中で置いて行かれかけたし」

「お前、高速移動できねえんだからしょうがねえだろ。

二手に分かれた方が効率的だ」

「レベル3クラス以上しか出ない砂漠で独り置いて行かれたら、普通に死ぬよ!」

「相変わらずひ弱な奴だな」

「サイファーがおかしいんだって!ねえ、警備兵さん、そう思うよね!?」

「はいはい、わかりました、わかりました、合格でいいですから落ち着いてください」

 

ともかく、予想外のことも多かったが、カーウェイ大佐と直接情報交換ができることになった。




――――あとがき

こんばんは、毎度お馴染みのひろっさんです。
アービン初登場です。

やっと登場したツッコミ役、苦労人枠で常識人となります。
この二次小説では貴重ですね。
バラムガーデン生は大分テレサに毒されていますから。



――――設定

レベル3クラス:独自設定
カードから。雑魚には違いないがちょっと強いクラス。
GFの補助がないと単独では死ねるクラスではあるという設定。
魔物の強さを示すのに、他に指針がなかったため。
ただ、これが絶対の指針というわけでもない。ただの目安。

アーヴァイン・キニアス:アルティマニア情報、独自設定
ガルバディアガーデン所属の狙撃手。
ガンマン風のヤサ男で2枚目のチャラ男。
狙撃手は孤独とか言っているが、要はビビリ。

ゲーム中の性能は銃の攻撃モーションが短いのが優秀。
特殊技の『ショット』も、弾の消費を気にする必要はあるが、かなり扱いやすい。
RTA他、縛りプレイの主役。
頑張れば『クイックショット』で1度だけ50発以上叩き込める。
速射弾が100発以上持てればスコール以上のダメージソースになれただけに、システムの壁に阻まれたのは惜しいとしか言いようがない。
効率的には『ノーマルショット』か『フレイムショット』がオススメ。

この二次小説では、希少なツッコミ役にして軍師役。
キスティスもある意味軍師役だが、彼女は表ルート担当。
アーヴァインは裏ルート担当として活躍してもらう予定。
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