多分これが一番…   作:ひろっさん

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8/22 暑い。日中外に出て汗ダラダラかいて水分と塩分控えろなんてやってられん。


多分、これが一番最後だと思います。
人間卒業しました


――マダやるのか……?

 

……――。

 

――ナニ、神にだと……?

 

……――。

 

――チェーンソーでズタズタに切り裂いてやろうか!

 

――キサマは黙っておれい。

 

……――。

 

――確かに、ソコへ行く手段を作らねばナラヌ。

 

……――。

 

 

 

テレサが目覚めてから、しばらくリハビリだった。

 

1ヶ月もの昏睡は、彼女から技術の精度を奪っていたのだ。

かつて、未来の魔女アルティミシアがテレサの肉体を使って真似て、その要求精度の高さにより完全再現には至らなかった技術。

万分の1ミリという単位の精密動作を要求する、常人では達成不可能な領域。

 

それを再び取り戻すために。

 

幸いにして、技術の土台は既にあった。

後は肉体の動作精度をそこに合わせていくだけ。

 

しかし、壁もある。

テレサがこれから始めるのは、神への反逆にも等しい行為。

それも、ハインなどというエクスデスとそう変わらない存在ではなく、この物語を作り上げた作者への反逆だ。

 

ヒントはあった。

研究もした。

 

後は、人間を完全に辞める領域へと、足を踏み入れるだけ。

 

「『若者の深刻な人間離れ』」

 

1年後、人々が復興のその先へと足を進める中、彼女は人間の領域を逸脱、神の領域へと足を踏み入れた。

 

 

 

「ようこそ、『物語の外側』へ」

 

無限に続くように見せた部屋にて、伸びた黒髪の胸のない女性テレサと、いつか見たロリ巨乳少女が対峙する。

 

「まさか、ここまで踏み込んで来るとは思わなかったわ」

「バレてへんとか思うてたん?」

「アンタの行動は全部チェックしてたわよ」

「やったら、あたしに言わなアカンことあるんちゃう?」

「……」

 

剣呑な雰囲気に、ロリ巨乳は押し黙った。

しかし、それも長くは続かずに吐き出す。

 

「メンドクサッ。後始末押し付けただけでナニキレてんの?」

「詰みやで」

「何が詰み?

『物語の外側』に出たばっかのヒヨッコに、私が負けるとか希望抱いちゃってんの?

コソコソやってたようだけど、切り札なんてないでしょ。

負けるのはお前だ、バァカ!ゲラゲラゲラ!」

 

可笑しくてたまらないといった表情で、少女は嘲笑う。

 

「あたしは負ける」

「あら認めちゃうの?」

「そしたら、()()飛んでくるんやろ?

こんなとこでバトルとか、わからへん上司やったら、自分で(・・・)送り(・・)込んだ(・・・)転生者(・・・)の始末つけさしたりせえへんもんな」

「……」

 

ロリ巨乳少女の顔から、表情が抜け落ちた。

 

「アンタは、まともな実力なんか出せへん。

あたしと違うて、細かい調整なんか利かへんねんやろ?」

「……こ、この、クソガキどもがぁぁぁぁっ!!」

 

激昂するロリ巨乳に、テレサは遠慮なくフルパワーの力を使用した。

 

「“TASさんの敗北”『オープントレイ』

“『スロット』、『ジエンド』”『ムービーエンド』」

 

『魔改造バーサク』を調整し、物語の外側を経由しての干渉に踏み込み、自分にとっての勝利以外の結果を消してしまう、究極の『任意コード実行』。

それに使用する魔法の組み合わせに、相手の人生を強制終了させる、FF8における最強の即死魔法が含まれていたのは、何の皮肉だろうか。

 

もっとも、今まで猛威を振るってきたテレサの技術は、今回ばかりは通用しない。

このロリ巨乳が、そこに存在しないからである。

テレビ電話のような状態で話をしていたと言えば分かりやすいだろうか。

 

もちろん、盛大に空振るし、テレサとしてもそれでよかった。

これは殺意こそマシマシだったが、さらに上位の存在への合図となればよかったからである。

 

「チッ、せめてテメエだけでもっ――「ハァイトラブってるー?」

 

ロリ巨乳は上司が来る前に、腹癒せにテレサだけでも消そうと力を振るう。

それは使用すれば自分以外の世界そのものを破壊してしまう、確かに小回りの利かない力だった。

そうして破壊してから創世するのが彼女のスタイルなのだ。

 

しかし、ロリ巨乳が攻撃のためにテレビ電話状態での高みの見物から実体を露わした瞬間、肩に死神の手が置かれる。

彼女の肩が跳ねた。

 

「が、ガイア先輩……!

こ、コイツ、いきなり私達の管理体制潰すとか言い出――!」

 

言い訳を始めたロリ巨乳の頭を、金髪少女が良い笑顔を浮かべながら鷲掴みにする。

 

「アンタってやつは自分でなんかやらかしたら、いつも最初に言い訳するわよねえ、ガブリエル?」

「ヒッ……!」

 

他にも何かをやらかしてきた問題児だったらしい。

 

そこからは、ガイアと呼ばれた金髪少女が間に入っての調停となった。

 

 

 

「うわぁお、世界のバランスを崩壊させる力が『エニグマ』と『パラメータアップ』と『記憶保護』ねえ?」

 

ガイアは転生特典の内訳を聞いて、溜息を吐く。

 

「いや、十分ですよね?実際に実験した時はコレでどうにかなったし……」

「バカ。

『タブレット』と『呪い』を特典に入れたせいで、三位一体が崩れてボーナスレベルになってるじゃん。

特典は多けりゃいいってもんじゃない。

3つを残してボーナスに設定しないと、特典ゼロの状態で放り込むことになるから気を付けろっつったはずだけど。

しかも、『呪い』は明らかにテレサちゃんの妨害になっちゃってるし、『記憶保護』ってこの平行世界の性質調べなかったのか、このボケ」

「役には立ったみたいだからいいじゃーん!」

 

ガブリエルは喚いた。

 

「もっと深刻なのは情報不足でしょ。

なんでエクスデスが転生者だって教えなかった?」

「うぐ……」

 

ロリ巨乳ガブリエルは言葉に詰まりながら、それを口にする。

 

どうやら、元々がこのロリ巨乳の不始末で、そもそもバッツに転生させるつもりがエクスデスに転生させてしまい、転生者がそれにキレて、腹癒せに神が手を出す要件である、他の平行世界の無差別破壊を行うことで溜飲を下げるか、あわよくばガブリエルを呼び出す算段だったらしいのだ。

 

「コイツにはなんにも期待してなくてですね。

『呪い』のキャリアとして生き残っていれば、自動的にエクスデスを倒せるようにはしてたんです、はい。

だから、そもそもエクスデスの情報は必要なかったわけで……」

「エクスデスが5年前の時点から魔物送り込むていうのんは?」

「そ、それは……」

 

ガブリエルは口ごもる。

 

「極めつけ、『無』はホンマはFF5側とFF8側で共通やっちゅうことやで。

その嘘がなかったら、あたしはFF8側で『無』を習得して研究できたんや」

「ぐっ……!」

 

そして、ガイアのゲンコツが落ちた。

 

「いたぁっ!」

「『呪い』の内容が『エクスデスの人格書き換え』ってどういうこと?

しかもこれ、『無』をエネルギー源に世界の記憶から書き換える方式じゃん。

アンタ、まさか『クリスタルの欠片』を作用させて世界を再創造させようとしたわけ?

これじゃ、世界を維持する『無』が枯渇して、短期間で世界が崩壊するじゃない」

「……」

 

テレサはガブリエルに冷たい視線を送る。

 

「そもそも、両方の世界崩壊が前提なんやろ?

そんでなかったら、あたしをFF5側に転生させてたらおしまいやん」

「あ……」

「はい、有罪(ギルティ)

「ヒッ……!」

 

こうして、今回の騒動の元凶の元凶であるガブリエルが手を引いたことで、この世界は一時ガイアの管轄下となり、ガイアが不干渉を約束したために、世界の長い平和が約束された。




――――あとがき

こんばんは、毎度お馴染みのひろっさんです。

これで蛇足も終わり、次で一応の完結となります。
エクスデス戦と何度も言ってきましたが、真のラスボスはロリ巨乳神(邪神?)なので、ラスボス戦とは書きませんでした。

えっ、あらすじ?
予定は未定ということで…(ry



――――設定

『ジエンド』:『スロット』
色々な意味で謎の多いセルフィの特殊技『スロット』の中の最強魔法。
効果は耐性を無視しての即死。
『オメガウェポン』がこれで即死する風景がよく見られるが、ラスボスにも通じる。
ただし、ラスボスは1回で即クリアにはならない仕様のため、ラスボスを『ジエンド』だけで倒し切るには、10回近く当てる必要がある。
チートじみた性能だが、『スロット』で意図した魔法を意図したタイミングで使用するのは、乱数調整でも行わなければ不可能。
昔、『ジエンド縛り』という狂った縛りプレイについてのレポートが存在したが、アレを見て自分もやろうと思うのは余程の変態だけである。

『オープントレイ』:裏技
FF8では戦闘中にトレイを開けてディスクを取り出すと、戦闘中の時間の流れが停止する。(イベントタイマーは止まらない)
主に『スロット』で意図した魔法を使用するのに用いられる。
バグ技と異なりデバッグではどうにもできないため、プレイヤーが意図的にムービー中にするテクニックとも言える。
主に『ジエンド』を当てるまで『スロット』を回すのに用いられるが、元々『ジエンド』はなかなか出ないため、油断して送り過ぎてしまい、次の『ジエンド』が来るまで泣きながら回すまでが、FF8あるある。
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