あの日、君を助けられなかった俺   作:名無しのトミー

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第1話

初作品。稚拙ですが

 

 

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俺は夏が嫌いだ

 

後悔の日々を思い出す。

 

母さんも姉貴も親友も励まし続けてくれている、しかし、一番いて欲しい君がいない。

 

なぜ俺に相談してくれなかったのか、あの日なぜ嘘をついたのか。

 

 

花火大会があったあの夏の夜、西宮は勉強をするからと言って帰ってしまった。君にまたね、と手話で伝えるが君はありがとうと返してくれた。その直後、結弦にカメラを取りに帰って欲しいと言われて、八重子さんに頼むと言われ帰る。

玄関は開いていた。西宮は既に帰っているはずだ。びっくりさせてしまわないようにゆっくりと玄関を開ける。

 

暗いな…将也はそう思っていたがリビングから光源がある。花火だった。すぐにカメラをみつけた。いろいろな写真と共にカメラがあった。西宮の自室からでも花火が見えるのだろうか…勉強してるのだろう西宮のことを考えながらカメラを手に取る。

ふとリビングに目を戻す、ベランダに西宮の姿を見つけた、乗り出そうとしてる、何をしている、俺は困惑しながらベランダへと向かう。靴を脱ぎ、急いで

何故、何故、そんな考えが思考を支配し足を運ばせる

慌てている俺は、椅子に足を取られ、転げた。

硝子はベランダの手すりに立っていた。声が聞こえないのに、いや、 だから俺は叫ぶ。硝子!硝子!硝子!

急いで立ち、君を止めるために足を再び動かす。風が吹きカーテンが揺れる。

 

 

西宮は飛び降りた。俺は君の手を………………掴めなかった。

 

君の顔が見えた。君は俺の顔を見てびっくりしているような、悲しんでいるような、色々な表情が見て取れた。君は口を動かす。

 

 

ごめんなさい

 

 

あと数メートル近くに、数秒早ければ救えたかもしれない。

君は川に落下した。俺はすぐに階段を駆け下りた。川の中の君を探す。

服が重い、しかしそんなことは頭に無かった。君を探し出して体を持ち上げ川からあがる。西宮は意識を失っていた。怪我をしているのか腹部から血を流している。

すぐに救急車を呼ぼうとして携帯を取り出すが防水では無いためつかなかった。

周りの人に助けを求めた。幸い昔の友人、広瀬と島田が呼んでくれた。

ありがとう。俺はそう言ったが彼らは言葉を紡がない。

 

すぐに救急車が来た。俺は同乗して君を見守る。

まだ俺は当時のことを謝ってすらいない、君に許されてもいない気がする。

 

死ぬな。死ぬな。

 

まだ君と話したい事がたくさんある。まだ君と共有したいことがある。結弦と、西宮と、長束くんと一緒にいたい。

 

 

しかしまだ君は目を覚まさない。

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