あの日、君を助けられなかった俺   作:名無しのトミー

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第3話

俺、西宮結弦は石田の母ちゃんのオムライスを食べたあと、約束通り石田と姉ちゃんの病院へ向かった。ってか石田の母ちゃんのご飯美味しすぎない?うちのババアより美味いんですけど…いや不満自体はないけどさ。

 

姉ちゃんは5年間病院で寝てる。うん。あの日からずっと。石田はずっと自分のせいにしてるんだけど…

あの時カメラ取りに行ってって言わなかったら、姉ちゃんを助けるのも遅れて死んじゃってたかもしれねぇし、むしろ感謝したいくらいなんだけどな…石田にはそこまで背負って欲しくない。アイツにはアイツの人生があるんだし、姉ちゃんの他にも好きな人を見つけて幸せになってもらいたい。

 

って石田の話はやめだやめ!俺は週に3回見舞いに来てる。姉ちゃんはずっと気持ちよさそうな、でも少し悲しそうな顔でずっと寝てる。俺たちの気も知らないで。起きてきたら怒ってやらなくちゃ。

 

そんなこんなしてると病院に着いた。道中会話ゼロだったな石田のやつ。いや俺が考え事してたから気を利かせてくれたのかもな。石田そういうとこあるし。

病院はデッカイ。総合病院ってやつかな?あんま知らないんだ。姉ちゃんは5階の奥の部屋にいる。もちろん一人部屋だ。

ドアを開ける前に石田が暗い顔してたから「姉ちゃんと会えなくて寂しかったか?」っと冗談混じりに聞いたら「うん。とっても。」って返ってきた。くぅぅぅ〜姉ちゃん愛されてるなぁ〜。その直後石田は恥ずかしいことを言ったのを自覚したのか顔面真っ赤にして「いやいやいやいや何突然!ってか俺なにいってんの!?」とあたふたしていた。1本漫才終えたところでドアを開ける。

窓が空いているのか涼しい風が入ってきてた。すぐ側で姉ちゃんが寝てる、太陽の光を浴びて幸せそうだ。

 

石田は姉ちゃんのそばに寄ってくっだらないことを姉ちゃんに話していく。てか姉ちゃん耳悪いんだから聞こえないってって思ってもたまに俺もやっちゃうんだよな。ババアがいる時にやっちゃったときは恥ずかしかった。

 

俺は病院に来る前に花を買っていたのでそばにおいてある萎れた花の入った花瓶を持って石田に「ちょっと花変えてくるから二人っきりにしてやるよ」っと言った。石田は「二人っきりになったからと言って何もしねぇよ、早く行ってこい」って言いやがった。俺はドアを開けて「んじゃあお幸せに〜」と言いドアを閉める。

すぐに部屋の中から泣き声が混じった「ごめんね。西宮。ごめんね。」と石田が言ってるのを聞こえたのでしばらく帰らないでおこうって思ったね。

10分くらいしてから帰ったら石田が「よう、遅かったな」って言ってきたから「ちょっと混んでたよ」って返す。やっぱ石田、目赤いな。

 

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