オルト「どうも、オルトロスのオルトです!」
政実「という事で、今回はオルトのAFTER STORYです」
オルト「そうだね。サブタイトルから察するに今回も今までのAFTER STORYみたいな話になるのかな?」
政実「それは読んでからのお楽しみという事で」
オルト「はーい。さてと……それじゃあそろそろ始めていこっか!」
政実「うん」
政実・オルト「それでは、FOURTH AFTER STORYをどうぞ」
『んぅ……ふわぁー……』
ある日の朝、僕は『絆の書』の居住空間にある屋敷の一室に作ってもらった寝床の中で目を覚まし、まだ少しぼんやりとする中で大きく欠伸をした。
そして、寝ぼけ眼のままで寝床から起き上がって、ゆっくりと体を出した後、目を覚ますために体をブルブルとさせていると、「んー……?」と近くの寝床で眠っていた
「……あー、オルトか。おはようさん……」
『うん、おはよう。今日も良い天気だね』
「んー……ああ、そうだな。つっても、この『居住空間』は基本的に天気が場所によって固定されてるって天斗の旦那が言ってたから、この屋敷のとこにおてんとさんが昇ってんのはいつもの事だけどな」
『へえー……それじゃあ、雨の中を駆け回りたかったら、雨が降ってるところに行くしか無いんだね?』
「まあ、そうなるな。だが、天斗の旦那辺りに頼みゃあ、この辺りも雨に出来るみてぇだし、頼んでみるのも手かもな」
『そっかぁ……うん、分かった。ありがとう、風之真兄ちゃん!』
「おう。さぁーてと、そいじゃあ俺も起きるとするかねぇ。このまま眠り直すよりは、俺もその辺を風の吹くまま気の向くままのんびりと飛んできた方が良いかもしれねぇからな」
その言葉を聞いた瞬間、自分のせいで風之真兄ちゃんを起こしてしまった事に気付き、僕は申し訳なさを感じながら風之真兄ちゃんに謝った。
『……なんだかゴメンね、風之真兄ちゃん……』
「へへっ、良いって良いって。早起きは三文の得、なんて言葉もあるからな。それなら、飛んでる内に三文以上の得を見つけられるかもしれねぇし、むしろ起こしてくれてありがとうって言いてぇぐれぇだ。まあ、おめぇは柚希の旦那との散歩を楽しんで来いよ。柚希の旦那もそろそろ起きて──」
その時、『オルト、そろそろ散歩に行くぞー』という声が上から聞こえ、僕達は揃って天井を見上げた。
「噂をすれば何とやら……だな」
『だね。はーい、起きてるからいつでも行けるよー』
『……ん、風之真も起きてるのか?』
「ああ、今朝はちょいと早起きなんだ。まあ、さっきオルトにも言ったが、早起きは三文の得なんて言葉もあっから、起きられたのは結構嬉しいと思ってるぜ?」
『ははっ、そうかもな。あ……それじゃあお前も一緒に来るか?』
「ん……良いのかぃ?」
『ああ。別に拒む理由も無いし、散歩も人が多い方が楽しいからな』
「へへっ、だな。んじゃあ、今回は付き合わしてもらうぜ、柚希の旦那」
『ああ。という事で、早速こっちに呼ぶぞ』
「おう」
『うん』
風之真兄ちゃんと一緒に返事をした瞬間、僕達の体が白い光に包まれだし、程なくして目の前は白い光でいっぱいになった。そして目の前が見えるようになったかと思った瞬間、いつもの散歩セットを傍に置きながらニコリと笑う柚希兄ちゃんの顔が目に入ってきた。
「よっ、お前達。今日も良い天気だから、絶好の散歩日和だぞ」
「おお、そいつぁ嬉しいねぇ。やっぱり、おてんとさんがニコニコと笑ってる空の方が、飛び甲斐もあるってぇもんだからな!」
『うん、晴れてる日の方が気持ち良く散歩できるし、僕も晴れてる日の方が良いかな』
「へへっ、だよな!」
晴れの日について僕と風之真兄ちゃんで話をしていると、柚希兄ちゃんは僕にリード付きの首輪を付けながら風之真兄ちゃんに話し掛けた。
「風之真、オルトはなんて言ってる?」
「ん? 晴れの日の方が気持ち良く散歩出来っから、晴れの日の方が良いって言ってるぜ?」
「ふふ、そっか。まあ、どちらかと言うなら俺も晴れの日の方が良いかな。雨の日も風情があって良いけど、突然降られた日にはたまったもんじゃないからな。服が濡れて体も冷えるし、湿気も大変だからさ」
「へへっ、違ぇねぇや。それにしても……オルトも大変だねぇ。仕方ねぇとはいえ、散歩の度にそんなのを付けなきゃねぇなんてなぁ……」
僕の両方の首に付けられた首輪を見ながら風之真兄ちゃんが言う中、僕は両方の首を傾げながらそれに答えた。
『うーん……たしかに最初は違和感もあったし、何となく嫌だったけど、こういうのを付けるのが人間にとって犬なんかを散歩させる時のルールだから我慢をしてくれって初日に頼まれたし、僕が他の人間から騒がれないように色々な工夫をしてもらってるし、このくらい平気だよ。それに、今ではすっかり慣れちゃったしね』
「……へへっ、そうかぃ。そんなら良いさ」
風之真兄ちゃんが少し安心したように笑った後、柚希兄ちゃんはニコリと笑いながら僕達に話し掛けてきた。
「さて……話の続きは散歩の時にして、早速出発しようぜ」
「おうよ!」
『うん!』
そして、柚希兄ちゃんの部屋を出て、そのまま一階へ降りると、リビングから柚希兄ちゃんの伯父さんの天斗さんが出て来た。
「おや……おはようございます、皆さん。今からお散歩でしたか?」
「はい」
「ふふ、そうですか。今日は良いお天気ですし、とても気持ち良くお散歩が出来そうですね」
「そうですね。それじゃあそろそろ行ってきます」
「はい、気をつけて行ってきて下さいね」
「はい、行ってきます」
「行ってくるぜ、天斗の旦那!」
『行ってきまーす!』
そして揃って家を出た後、僕達は晴れ渡った青空の下をゆっくりと歩き始めた。歩き始めてから数分後、カサカサと音を立てながら涼しい風に吹かれていく赤色や黄色の枯れ葉を眺めていた時、「ん、そういや……」と風之真兄ちゃんは何かを思い出したように声を上げた。
「なあ、柚希の旦那」
「ん、何だ?」
「オルトには俺達と違って二つの頭があって、いっつも同時に動いてるが、バラバラに動く事は無いのかぃ?」
「いや……兄のケルベロスみたいにオルトロスの二つの頭にはそれぞれに意志があるとは思うんだけど、もしかしたらもう少し成長したらバラバラに動くようになるかもな」
「なるほどなぁ……因みに、オルト自身はそんな兆しみてぇなのは感じねぇのかぃ?」
『うーん……特には無いかな。でも、バラバラに動くようになって、話せるようにもなったらスゴく楽しそうだと思うし、お父さんとお母さんも喜んでくれると思うんだ』
「ははっ、そうかもな。それなら、柚希の旦那達と一緒に頑張って修行していくしかねぇな」
『うん!』
ニッと笑う風之真兄ちゃんに対して大きく頷きながら答えた後、僕は喜ぶお父さん達の姿を想像しながら柚希兄ちゃん達のところへ来る事になった
今から2週間くらい前の事、いつも遊び相手になってくれていたケルベロス兄ちゃんがいなくなってスゴく退屈になっていた時、お父さんとお母さんが僕にある場所へ一緒に行こうと言ってきた。その時はその場所がどんなところかはわからなかったけれど、何だか面白そうな予感がした事から、僕はお父さん達についていき、天斗さんが働く天上へとやって来た。
そして、いつもとは違う物珍しさ漂う天上の景色に目を奪われながらお父さん達の後に続いて歩き、とても大きな白い建物へ入っていき、しばらく歩いた後、僕達はある一つの部屋へと入り、そこで柚希兄ちゃんの伯父である天斗さんと出会った。
天斗さんは急に訪ねてきた僕達に少し驚いた様子を見せたものの、すぐに和やかな笑みを浮かべると、お父さん達に訪ねてきた理由を訊くと、お父さん達は少し不安そうに顔を見合わせてから訪ねてきた理由を口にした。僕達が天斗さんの元を訪ねた理由、それは僕を立派なオルトロスに育ててくれる魔道士がいないかを訊きに来たからだった。
もちろん、お父さん達は僕の事を育てたくないからそんな事を訊きに来たわけじゃないのは分かっていたし、僕もまだ見た事が無い人と出会えるのはとても嬉しいから、それには正直賛成で、天斗さんとお父さん達が話すのを聞きながらとてもワクワクしていた。
そして、天斗さんとお父さん達の話が終わり、一度天斗さんが僕の事を預かる事になった後、僕はお父さん達に別れを告げ、天斗さんと一緒に今お世話になっている遠野家へとやって来た。
しかし、ワクワク感が爆発した僕は早速探険をしようと天斗さんの手から離れ、家の中を走り回った。そして、玄関が開く音が聞こえ、どんな人が来たのかを見に行った時に出会い、結果として僕の事を育ててくれる事になったのが、柚希兄ちゃんなのだった。
それにしても、まさかこんなに楽しい人達と毎日を過ごせるなんて夢にも思わなかったなぁ……。柚希兄ちゃん風に言うなら、これも何かの縁なわけだし、みんなとこれからも楽しい毎日を過ごしながらここで得た知識や経験を何かに活かしていきたいんだけど、どんな風に活かしていくのが良いのかな?
『よし……後でみんなに訊いて回ってみよう』
歩きながらそう独り言ちた後、僕は柚希兄ちゃん達と一緒に晴れ渡る青空の下をゆっくりと歩いていった。
『さてと……それじゃあ早速訊いて回ってみよう』
みんなと一緒に朝御飯を食べ終えた後、僕が家の中を歩き始めようとしたその時、「オルト、ちょいと良いかぃ?」と机の上から風之真兄ちゃんが声を掛けてきた。
『風之真兄ちゃん、何?』
「んー……ちょいとお前さんの家の中巡り──いや、『調査』に同行させてもらえねぇかと思ってな」
その風之真兄ちゃんの言葉に僕が驚いていると、風之真兄ちゃんはニッと笑いながら机の上から飛び出し、そのまま僕の背中へと着地した。
「へへっ、何で分かったのかって面をしてるな」
『う、うん……』
「なーに、簡単な事だ。今朝の散歩の時、途中から何やら小難しい事を考えてる顔をしていたからな。おおよそ、どうやりゃあここで得た知識や経験をどうやったら活かせるかを皆に訊いて回ろうとしていたんだろ?」
『うん、大正解。お父さん達のおかげでこうしてみんなと一緒に暮らして、色々な事を学べているわけだから、何かに活かしたいと思ってるんだ。まあ、自分ではまだまったく思いついてないんだけどね』
「なるほどなぁ……まあ、そういう事なら尚更お前さんについてくぜ? 一人から訊いた意見でも二人で聞いたらまた新しい見方があるかもしれねぇしな」
『あ……たしかにそうだね』
「へへっ、だろ? という事で、早速行くとしようぜ、オルト。まだ朝っぱらだが、このままつっ立っていたら、足から根が生えちまうかもしれねぇしな」
『うん!』
風之真兄ちゃんの言葉に頷きながら返事をした後、僕は風之真兄ちゃんを背中に乗せたままでリビングを後にした。そして歩き始めようとしたその時、背中に乗っている風之真兄ちゃんは「さて……」と小さな声で独り言ちたかと思うと、背中の上から僕に話し掛けてきた。
「恐らく、義智の旦那や黒銀の旦那なら和室、こころとアンなら庭、柚希の旦那や天斗の旦那なら自分の部屋か書斎にいそうだが、まずは誰から話を聞きに行くんでぃ?」
『……うーん、そうだなぁ……』
そういえば、誰から話を聞きに行くかみたい順番を決めてなかったなぁ……でも、決めない事にはどうにもならないし……。
そんな事を思いながらリビングの扉の前で立ち止まっていたその時、「おや、どうかされましたか?」と声を掛けられ、そっちに視線を向けると、そこにはニコニコと笑う天斗さんの姿があった。
『あ、天斗さん』
「おっ、早速出会えるたぁ俺達も運が良い。ちょうど天斗の旦那や柚希の旦那に尋ねてぇ事があったんでぃ」
「私達に尋ねたい事……ですか?」
『はい、実は……』
そして僕が話をすると、天斗さんは「なるほど……」と言いながらニコニコと笑い、優しく僕の両方の頭を撫でてくれた。
『わふっ……』
「ふふ、ここで得た知識や経験を何かに活かしたいというのはとても良いと思いますし、そう思ってもらえるのはとても嬉しいです」
「へへ、だよな。それで……天斗の旦那の意見も聞かせてもらいてぇんだが、天斗の旦那ならどんな事に活かしたら良いと思うんでぃ?」
「そうですね……やはり周囲の人のために活かす方が良いとは思いますが、オルト君自身の更なる成長のために活かすのもありだと思います」
『僕自身の更なる成長……』
「はい、その通りです。オルト君、この先どのような存在になっていきたいかといったような目標はありますか?」
『えっと……まだちゃんとは決めてないですけど、お父さんやお母さんに誇れるようなオルトロスになりたいなとは思っています』
僕が答えると、天斗さんは嬉しそうな顔をしながら頷いた。
「なるほど……それならば、まずはその目標を達成するために知識や経験を活かしてみてはどうでしょうか?」
『え……でも……』
「オルト君、恐らくですが……柚希君や義智さん達に訊いても同じ回答が返ってくると思いますよ。何故なら、皆さんはオルト君が知識や経験を自分達のために使ってくれるよりもそれらを活かして無事に成長をしてくれる事の方が嬉しいからです」
『僕の成長の方が……嬉しい……』
「風之真さん、貴方も実は同じ気持ちですよね?」
ニコリと笑いながら天斗さんが訊くと、風之真兄ちゃんは小さく溜息をついてからそれに答えた。
「……気付いてたんだな、天斗の旦那」
「ふふ、もちろんです」
「……ははっ、やっぱ天斗の旦那には敵わねぇや」
風之真兄ちゃんは頭を横に軽く振りながら言うと、背中から僕を見下ろしながらニッと笑った。
「天斗の旦那の言う通り、俺もお前さんが得た知識や経験を自分自身の成長のために使ってくれた方が良いと思ってる。そうしてくれた方が、俺達にとって嬉しい事だからな」
『風之真兄ちゃん……でも、どうして……?』
「へへっ、そんなの決まってんだろ? 家族の成長を喜ばない奴なんていないからだよ!」
『家族の……成長……』
「そうだ。まあ、血の繋がりがあるのは天斗の旦那と柚希の旦那だけだが、俺達は血の繋がりが無くてももう家族も同然だ。なにせ、同じ釜の飯を食って、同じ家で毎日を過ごしているんだからな」
『風之真兄ちゃん……』
「さってと……とりあえず全員に話を聞きに行こうぜ? 天斗の旦那の言う通り、全員が同じ回答をするかもしれねぇが、話を聞いてみねぇ事にはわからねぇからな」
『あ、うん』
「という事で、天斗の旦那。早速全員に話を聞きに行ってくるぜ」
「ふふ……はい、行ってらっしゃい」
『……行ってきます』
そして、天斗さんに見送られながら僕は『絆の書』のみんなに話を聞きに行くため、風之真兄ちゃんを連れて家の中を歩き始めた。
「……というわけで、柚希の旦那以外の全員の話を聞き終わったわけだが……まあ、予想通りの結果だったな」
『うん、そうだったね』
数十分後、話を聞き終えた僕達は再びリビングへと戻ってきていた。風之真兄ちゃんが言うように他のみんなに話を聞いてみても、全員が得た知識や経験を僕の成長や目標のために使ってくれる事の方が嬉しいと答えていた。
そう言ってくれるのはとても嬉しいけれど、僕としてはやっぱりみんなのために使いたいというのが本音だった。
でも、そう言ってもらっているわけだし、やっぱり自分のために使うのが一番なのかな……。
ソファーの上で伏せながらそんな事を考えていた時、「おーい、お前達ー」とリビングのドアの方から声を掛けられ、僕達は揃って顔を向けた。すると、そこには柚希兄ちゃんの姿があった。
『柚希兄ちゃん?』
「おや……柚希の旦那、いってぇどうしたんでぃ?」
「いや、お前達がオルトの事について皆に話を聞いて回ってるって天斗伯父さんから聞いてさ。どんなもんかなと思って訊きに来たんだよ」
『ああ、なるほど』
「んー……まあ、予想通りの答えばかりが返ってきたかねぇ……」
「ははっ、やっぱりか」
「やっぱりって事は……柚希の旦那も俺らと同じ考えってぇ事かぃ?」
「ああ。オルトが得た知識や経験は、自分のために使って欲しいと思ってるよ。今のところはな」
『今のところ?』
「今のところってぇ事は、いつかは俺らのためにも使って欲しいってぇ事かぃ?」
風之真兄ちゃんからの問いかけに柚希兄ちゃんは顎に手を当てながら答えた。
「うーん……正しく言うなら、この先仲間になる奴のため……かな? ほら、これからだって俺達には仲間が増えていくかもしれないし、その仲間はその時のオルトの年下の可能性だってあるだろ?」
『たしかに……』
「その可能性は大いにありえるなぁ……」
「だから、もしそういう時が来たら、今度はオルトがその仲間に色々教えてやったら良いと思ってるんだ。今まで自分がそうしてきてもらったようにさ」
『柚希兄ちゃん……』
今まで自分がそうしてきてもらったように、か……。うん、そうだよね。まだここに来てから2週間くらいしか経ってないけど、柚希兄ちゃんや天斗さん、『絆の書』のみんなにはスゴくお世話になっている。
だからこそ、今度は僕が新しく加わった仲間達のために頑張る番になるんだ。そして、その上でお母さんやお父さんに誇れるような立派なオルトロスになるんだ……!
その熱い気持ちが胸の奥で燃え上がっていくのを感じていた時、風之真兄ちゃんがニヤリと笑った。
「どうやら、答えは決まったみてぇだな」
『うん! 僕、立派なオルトロスになる事を目指して、新しく仲間に加わった仲間達の事を支えながら、これからも色々な知識を取り入れたり、経験を積んだりしていくよ。そして、立派なオルトロスになれたその時は、その知識や経験を活かして柚希兄ちゃん達や風之真兄ちゃん達『絆の書』の仲間達だけじゃなく、この先出会う色々なモノ達を支えていく。それが僕の新しい目標だよ』
「ほー……良いじゃねぇか。それじゃあ俺は、そんなおめぇをこれからも支えていくとするかねぇ」
『風之真兄ちゃん……えへへ、ありがとう!』
「へへ、どういたしまして!」
そんな会話をした後、会話の内容を風之真兄ちゃんが柚希兄ちゃんに通訳するのを聞きながら僕はふと窓の外に視線を向けた。窓の向こうでは、色とりどりの落ち葉が舞うとても綺麗な光景が広がっており、その光景の綺麗さに僕の口許は自然に綻んでいった。
こんな良い光景をこの先もみんなで見られるようにこれからも精いっぱい頑張っていこう。
そんな想いを感じながら眺めていた時、「オルト」と柚希兄ちゃんから声を掛けられ、そっちに顔を向けると、柚希兄ちゃんはニコニコと笑いながら僕を見ていた。
「お互いにこれからも頑張ろうな」
『うん!』
落ち葉がはらはらと舞い落ちていく光景を背にしながら、僕は新たな目標を胸に柚希兄ちゃんの言葉に大きく返事をした。
政実「FOURTH AFTER STORY、いかがでしたでしょうか」
オルト「今回は僕が新しい目標を見つける回だったね」
政実「そうだね。最初はオルト視点の日常回みたいなのを書こうと思ってたけど、書いてる内にこういう形にした方が良いかなと思い始めて、今回の話にした感じかな」
オルト「なるほどね。そして最後に、今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしてますので、書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!」
政実「さて、それじゃあそろそろ締めていこうか」
オルト「うん!」
政実・オルト「それでは、また次回」