風之真「鎌鼬の風之真だ! んで、このAFTER STORYってぇのは、いってぇ何なんでぃ?」
政実「このAFTER STORYは、各話で仲間になったモノがメインになるちょっとした後日談みたいな物かな」
風之真「なるほどなぁ……だから、いつもなら柚希の旦那がやってる事を今回は俺がやってるってぇわけか」
政実「そういう事。さて……それじゃあそろそろ始めていこうか」
風之真「おうよ!」
政実・風之真「それでは、FIRST AFTER STORYを始めていきます」
「んぅ……」
まだ少し眠気が残る中、そんな声を上げながら昼飯後の日課となった昼寝から覚めると、その声に気づいた柚希の旦那が読んでいた本をパタリと本を閉じ、ニコリと笑いながら話し掛けてきた。
「おはよう、風之真。その様子だとよく眠れたようだな」
「……ん、まあな。ところで、柚希の旦那は何を読んでたんだ?」
「ん……ああ、色々な妖や神獣なんかが出てくる小説だよ。そういったモノ達の知識が全くない人間が、様々なモノ達と出会ったりふれ合ったりする事で、人間的にも成長をしながらどうやったら人間と人ならざるモノ達が良い関係になれるかを考えていくっていう話なんだ」
「へえ……それで、その話には
「ああ、出てくるよ。まあ、この話の鎌鼬も風之真と同じで、兄妹達と離れ離れになってるんだけどな……」
「……そうかぃ」
柚希の旦那のどこか哀しげな顔を見ながら、俺は故郷にいる兄妹達の姿とこの家に世話になる事になった経緯を想起した。
二週間くらい前、兄妹達が住み処で勉強に励む中、あまり勉強が好きじゃなかった俺は故郷の空を一人で気持ち良く飛んでいた。しかし、その途中で急に目の前が真っ暗になり、気付いたらこの近くへと来ていたのだった。
俺はいきなり知らない場所に来ていた事にパニックを起こし、その近くを飛び回っていたが、ちょうどそこに通り掛かった柚希の旦那を傷付けた事がきっかけで、転生者である柚希の旦那やその仲間である
そして、俺の話を聞いてもらったり、柚希の旦那を傷付けてしまった事を謝ったりした後、柚希の旦那が転生者である事や旦那の過去などを聞き、俺もクヨクヨせずに故郷の家族達と再会をする事を目標にしたは良いが、現時点では行く宛も無かったため、俺は柚希の旦那の申し入れを受け、旦那達の世話になる事にした。
その後、柚希の旦那達と一緒に家に帰り、昼飯を食べた後に天斗の旦那の発案で柚希の旦那と義智の旦那が同調をする事で使えるという能力を俺に使い、故郷がどこにあるのかを割り出す事にしたのだが、それによって誰もが驚く
「……柚希の旦那、義智の旦那との同調時の能力は、“この世界”のモノの情報なら何でも視る事が出来るんだよな?」
「ああ。だから、風之真の情報が視えなかった時は本当に驚いたよ……」
「だよなぁ……」
溜息をつきながら柚希の旦那の言葉に頷いた後、俺はその時の事を想起した。そう、あの時、俺の情報は
だが、恥ずかしい事に俺は自分の故郷や少し離れたところにある地域の事しか知らず、自分のいた世界がどんな名前なのかなどについて答えられなかったため、俺の故郷がある世界を割り出すまでには至らなかった。
……まったく、あの時ほど自分の知識不足を恨んだ事は無かったな。いつも兄貴達から本を読めだのもっと世界の事に目を向けろだの言われてたのに、それをしなかったせいで故郷に帰れるかもしれない機会を自分から失うなんて、笑い話にもなりゃしねぇ。
「……ほんと、俺は大馬鹿野郎だな」
俯きながら半ば自嘲的に呟いていたその時、「……いや、風之真は大馬鹿野郎ではないよ」と言う柚希の旦那の声が聞こえ、俺がゆっくりと顔を上げると、柚希の旦那はニコリと笑いながら静かに口を開いた。
「たしかに、世界に目を向けてなかった事で、自分の故郷に帰るチャンスを失ったかもしれない。けど、それをしっかりと失敗だと認められるだけ、風之真はまだ賢いさ。世の中には自分の失敗を認められず、他人のせいにしか出来ない奴だっているんだからな」
「柚希の旦那……だが、今回の件は俺が故郷がある世界の事を少しでも知っていりゃあ、済んだ話だったかもしれねぇだろ? だから、やっぱり自分の知識不足って奴がどうにも許せねぇし、スゴく悔しくて辛ぇんだよ……。それに……」
「それに……?」
「……いや、何でもねぇ。聞かなかった事にしてくれ」
不思議そうに訊いてきた柚希の旦那に対して俺は軽くそっぽを向きながら答えた後、口をついて出てきそうになった『ある思い』を急いで飲み込んだ。
……この思いに偽りはねぇが、こんなバカをやらかした今の俺が口に出して良いような物じゃねぇからな。
そう思いながらその思いを心の奥深くに追いやろうとしたその時、「……仕方ないか」と何かを考えるような仕草をしながら柚希の旦那が呟くのが聞こえたかと思うと、柚希の旦那は俺の目を真っ直ぐに見ながら静かな声で問い掛けてきた。
「……風之真、今からちょっと散歩に行かないか?」
「散歩……? それは別に構わねぇが、一体どうしたってんだぃ?」
「いや、少し気分転換をするのも良いかなと思った、それだけだよ」
「気分転換、ねぇ……」
……まあ、このままウジウジしてるのは性に合わねぇし、ここは柚希の旦那の提案に乗っといた方が良いかもしれねぇな。
そう考えた後、俺は柚希の旦那の目を真っ直ぐに見つめ返しながらニッと笑った。
「……そうだな。気分を変えりゃあ、何か故郷のある世界を見つけるための良い案も浮かぶかもしれねぇし、ここはちょっくら散歩に行ってみるか」
「ああ。それじゃあ早速行こうぜ、風之真」
「おうよ!」
そして、柚希の旦那が『絆の書』をショルダーバッグにしまい、肩に載せてもらった後、俺達は一緒に部屋を出た。すると、階段を下りたところで、居間から天斗の旦那が出てくるのが見え、柚希の旦那は天斗の旦那に声を掛けた。
「天斗伯父さん、今から風之真と一緒に散歩に行ってきますね」
「はい、分かりました。お二人とも気をつけて行って下さいね」
「はい」
「おうよ!」
そして、玄関のドアを開けて外に出て、昼下がりのポカポカとした陽気の中をゆっくりと歩き始めた後、俺は肩の上から柚希の旦那の旦那に声を掛けた。
「それで、どこまで行くつもりなんでぃ?」
「うーん……どこまでとかは特に無いかな。まあ、あくまでも気分転換だから、気持ちが切り替わったかなと思ったら、帰る事にしようかなと思ってるよ」
「……そうかぃ。にしても……今日も良い天気だなぁ、柚希の旦那」
「そうだな。遠くにも雨雲は無いみたいだし、今日一日は快晴のままかもな。まあ、俺的には雨が降ったとしても嬉しいけどさ」
「あー……そういや、柚希の旦那は雨も好きなんだったけな。けど、なんだってそんなに雨が好きなんでぃ? 雨が降っちまったら、体も濡れちまうしジメジメとしちまうじゃねぇか」
「たしかにジメジメとすると色々と困る事があるけど、傘や木の葉なんかに雨が当たる時の音に聴き入るのも結構乙なもんだぜ? まあ、ただの音だって言ってしまえばそれで終わりだけど、雨音ってよく聴いてみると何かのリズムを刻んでるようにも聞こえるんだよ。それに、雨音を聞きながらだと読書も勉強もそれなりに集中して出来るし、俺は雨の日は結構好きだな」
「なるほどなぁ……たしかにそう考えれば、雨の日も悪くねぇって気にはなるな」
「だろ? まあ、さっき言ったみたいに洗濯物が中々乾かないとか気をつけないとカビが生えるとか困る事も多いけど、暗い事ばかり考えるよりは明るい事を考えた方が気持ちも明るくなるし、ずっと楽しいだろうからさ」
「明るい事を考える、か……へへっ、確かにそうだ。どうせだったら、今俺らの上にあるあのおてんとさんみてぇに明るくいった方がずっと良いもんな」
「ああ」
そんな会話を交わしながら歩き続け、近所にある公園まで差し掛かったその時、ふととても気持ちの良い風が吹き、その瞬間に空を飛び回りたいという気持ちが沸々とわき上がってきた。
「……柚希の旦那、ちょいとだけその辺りを飛び回ってきても良いかぃ?」
「ああ、もちろん。それじゃあ俺は公園のベンチに座って待ってるから、満足したら戻って来いよ?」
「へへっ、もちろんでぃ!」
元気よく返事をした後、俺はちょうどよく吹いてきた風に乗って飛び始め、空へ向けて徐々に高度を上げていった。そして、それなりの高さまで上がったと感じた後、風向きに気をつけながら少しずつ体勢を俯せの形へと整えていった。
「……いよっし、こんなもんだろ。それにしても……飛び心地ってぇのはどこも変わらねぇもんだなぁ」
眼下に広がる街の光景やそこの住人達の姿を見ながら独り言ちた後、俺は故郷の光景や故郷にいる家族の姿を想起した。そして、今頃何をしているだろうと考えた瞬間、何も言わずにいなくなってしまった事への申し訳なさと家族が近くにいない寂しさから徐々に悲しさが高まっていき、程なくして目から涙がポロポロと溢れ始めた。
「ちくしょう……なんで俺はもっと世界の事に目を向けなかったんだ……! あんなに学べって言われてたのに、今頃その大切さに気付くなんて遅すぎるだろうよ……!」
学びを放棄していた事への罰、それがこれだとすればこれはあまりにも酷すぎるんじゃないか。そんな思いもあったが、それよりも自分を責める気持ちの方が強かった。ただただその辺りを飛び回る事だけを考え、それ以外にはあまり興味を向けなかったかつての自分がとても憎く、とても恨めしかった。
少しでも学ぶ気持ちがあれば、何か変わっていたと思えば思う程、自分のバカさ加減に嫌気が差し、そしてこれまでの自分はなんて情けない奴だったんだろうと思うと同時に、柚希の旦那の前で言う事が出来なかった『家族に会えない寂しさ』が込み上げ、目から涙が溢れ始めた。
「ちくしょう……会いてぇ、会いてぇよ……みんなぁ……!」
会いたいけど会えない。その辛さで胸の奥が締め付けられそうになっていたその時、涙で目の前が歪む中でふと公園のベンチに座りながら本を読む柚希の旦那の姿が見え、俺はいても立ってもいられなくなり、すぐに柚希の旦那の所へと飛んでいった。
そして、柚希の旦那のすぐ近くまで来た瞬間、柚希の旦那はスッと顔を上げ、何かを悟ったような表情を浮かべながら本を閉じると、本を傍らに置いていたショルダーバッグの上に置き、涙を浮かべながら飛んできた俺を優しい笑みを浮かべて受け止めてくれた。
「……やっぱり寂しくなっちゃったか」
「……ああ。だけどな、俺はそれ以上に
「……うん、たしかに学ぶ事は大切だし、今回の件に関しては自分の住む世界に目を向けなかった風之真にも非はあると思う。でもさ、これで風之真は学ぶ事の大切さを『学ぶ』事が出来た。だから、これからは色々な事を学んで、それを自分の糧にしていけば良いんだ。そして、自分が学んで得た物で他の人を助けていけば良いんだよ」
「……学んで得た物で、他の奴を……助ける……」
「そうだ。たぶんだけど、これからも色々な人ならざるモノ達が俺達の前に現れると思う。だから、もしソイツらが何か困っているようだったら、風之真がそれまでに学んで得た知識や経験を使って助けてやれ。困っている人っていうのは、今のお前のように心細さみたいなのを感じている物だからさ」
「…………」
「もちろん、学び方はお前がやりやすい方法で良い。本を読んだり小難しい話を聞いたりするのが難しかったら、それについて誰かに噛み砕いて説明してもらう事も出来るし、色々な所に行くのが好きで誰かと話す事が好きな性格を活かしてみても良い。どうせ勉強をするなら、やっぱり楽しい方が覚えるはずだからさ」
そう言いながらニッと笑って俺の頭を優しくゆっくりと撫でる柚希の旦那の顔を見ていた時、俺はそれに対してふと懐かしさのような物を覚えた。
この感じ……そうだ、俺がもっと小さかった頃、兄貴が撫でてくれたのに似ているんだ。ただ撫でられてるだけだけど、どこか温かくてホッとするこの感じ……へへ、やっぱり良いなぁ。
そんな事を思いながら胸の奥がポカポカとしてくるのを感じていたその時、さっきまで感じていた寂しさや悲しさといった気持ちが徐々に無くなっていくのを感じ、俺はその安心感から徐々に微睡みだし、ゆっくりと目を閉じた。そして、意識がスーッと落ちていく中、「……おやすみ、風之真」と言う柚希の旦那の声が聞こえたような気がした。
「ん……」
背中に何か柔らかい物を感じながらそんな声を上げつつゆっくりと目を開けると、最初に目に入ってきたのは穏やかな顔で読書をする柚希の旦那の姿だった。
「……柚希の、旦那……?」
「……ああ、起きたか。風之真、よく眠れたか?」
「あ、ああ……それはもうグッスリと……」
「そっか、それなら良かったよ。俺の膝の上じゃ流石に寝心地が悪いかと思ってたから、そう言ってもらえて安心したよ」
柚希の旦那はニコリと笑いながら言った後、読んでいた本をショルダーバッグにしまい、体を上にグーッと伸ばしてから軽く空を見上げた。
「……まあ、このくらい寝られればたしかにグッスリ寝たって言えるよな」
「え……?」
柚希の旦那の声に疑問を抱き、同じように空を見上げると、さっきまで青かった空はすっかり橙色に染まっており、その事から俺がかなりの時間を眠ってしまっていた事は明らかだった。
「柚希の旦那……俺はだいたいどのくらい寝てたんでぃ……?」
「うーん……家を出たのがたしか2時くらいで、さっき5時を報せるチャイムが鳴ってたから、だいたい3時間くらいかな?」
「3時間……俺って奴ぁ、そんなに寝ちまってたのかぃ……」
「まあな。あ……そういえば、さっき天斗伯父さんと義智が来て、夕飯の食材のお使いとお前への伝言を頼まれたんだった」
「俺への伝言……?」
「ああ。天斗伯父さんが『無限にある世界の中から風之真さんの故郷がある世界を見つけるには、恐らく気の遠くなるほどの時間が掛かってしまいますが、それでも部下達と共に絶対に見つけ出してみせますので、もう少しだけお待ち下さいね』で、義智が『風之真自身にも多少の非はあるとしても、まだ幼い中で家族と会えないというのは、流石に気の毒だと思っている。だが、これも一つの学びの機会と捉え、血縁者達と会えるまでの間、己を磨くのもよいかもしれぬぞ』だったかな」
「旦那方がそんな事を……」
天斗の旦那達の伝言に俺が少し驚くと同時に、再び心の奥がポカポカとしてくるのを感じていると、柚希の旦那はそんな俺の様子を見ながらクスリと笑った。
「天斗伯父さんはもちろんの事、義智も何だかんだで風之真の事を大切に思ってるんだよ。共に同じ家に住んでいる『仲間』であり『家族』としてな」
「『仲間』であり『家族』……」
「ああ。まあ、愛情の深さや絆の強さなんかは流石に本当の家族には負けるだろうけど、それでも俺達だって風之真の事は大切な存在だと思ってるよ。出会ってからまだ二週間くらいしか経ってないとしてもな」
「柚希の旦那……」
『仲間』であり『家族』か……へへっ、柚希の旦那達からそう思ってもらってるってんなら、俺もそれには応えていかねぇとだな。
そう思いながらニッと笑った後、俺は軽く体を上に伸ばしてから柚希の旦那に声を掛けた。
「よっし……そんじゃあ行こうぜ、柚希の旦那! 早く帰らねぇと、待ちくたびれすぎて天斗の旦那達の首がろくろっ首みてぇに長くなっちまうからな!」
「ふふ、そうだな。俺的にも目的は達成出来たし、そろそろ行った方が良いか」
「おう! ……って、目的?」
「ああ。お前を散歩に誘ったのは、実は気分転換のためじゃなく、お前自身の本当の気持ちを引き出させるためだったんだ」
「本当の気持ち……?」
「そう。家で話をしていた時、お前はどちらかと言えば自分が知識不足だったという後悔にばかり目が行っていた。
けれど、散歩という名目で外出をし、その外出中にどこかのタイミングで空を飛ばせてみれば、空からこの街やそこに住む人達の姿を見る事で、故郷の様子やそこに住む家族を含めた住人達を連想させられ、それがきっかけで今まで表に出して来なかった家族に会えない事への寂しさとか後悔以外の自分への思いみたいなのを引き出せるかなと思ってな」
「……なるほど、俺が飛んできた時に『やっぱり』なんて言ってたのは、そういう事だったのかぃ……。けど、なんだってそんな方法をとったんでぃ? 自分でも言うのもアレだが、気持ちを正直に話せなんて言われたら、たぶんすんなりと話していたと思うぜ?」
「……たしかに風之真は正直者だから、話してくれって言えば話してくれたかもしれないけど、俺の目的は話させる事だけじゃなく、それを話した上で少しでも感情を表に出し、スッキリとしてもらう事でもあったんだ。実際、実の家族が近くにいない寂しさや学んでこなかった自分への思いなんかを泣きながら話したら、なんだか気持ちが軽くなったような気がするだろ?」
「……あ、言われてみれば……」
柚希の旦那の言う通り、恥ずかしげも無く寂しさなどについてわんわんと大泣きしながら話したからか、家を出る前よりはなんだか気持ちが軽くなったような気がした。
……まあ、気持ちが軽くなった理由は、たぶんそれだけじゃなく、柚希の旦那が掛けてくれた言葉のおかげでもあるだろうけどな。
そんな事を思いながらクスリと笑った後、俺は柚希の旦那に対してコクリと頷いた。
「……まあ、たしかにそうかもしれねぇな」
「ふふ、なら良かったよ。まあ、天斗伯父さんが言うように、風之真の故郷がある世界を見つけるにはかなりの時間がかかるのは間違いない。けれど、こうして風之真と巡り会った以上、絶対に風之真を再び家族と会わせてやるさ。それがお前の『仲間』であり『家族』である俺の使命みたい物だからな」
「柚希の旦那……」
その瞬間、微笑む柚希の旦那の姿が故郷にいる兄貴の笑顔と重なったような気がし、俺はそれに安心感を覚えながらニッと笑った。
「……ああ、よろしく頼むぜ、柚希の旦那!」
「ああ、頼まれた。さて……それじゃあ今度こそ行こうぜ、風之真」
「おうよ!」
柚希の旦那の言葉に大きな声で返事をし、ショルダーバッグを背負った柚希の旦那に再び肩に載せてもらった後、天斗の旦那から頼まれたという夕飯の買い物をするべく、俺達は夕暮れに染まる公園を出た。そして、柚希の旦那が近くの店へ向けて歩き出そうとした時、「柚希の旦那」と声を掛けると、柚希の旦那は軽く首を傾げながら俺の方へ顔を向けた。
「どうした、風之真?」
「……これからもよろしくな、柚希の旦那」
「……ああ、こちらこそよろしくな、風之真」
そう言いながら笑い合った後、俺は
政実「FIRST AFTER STORY、いかがでしたでしょうか」
風之真「今回は俺視点での話だったわけだが、次回からもこんな感じでやっていくのかぃ?」
政実「そうだね。因みに、仲間入りした住人が複数いる時は、度々視点の変更をしながら話を進めていく予定だよ」
風之真「おう、分かったぜ。そして、今作品に対しての感想や意見、評価なんかも待ってるから、書いてくれるととても嬉しいぜ。よろしくな!」
政実「さてと……それじゃあそろそろ締めていこうか」
風之真「おうよ!」
政実・風之真「それでは、また次回」