〜sideリアス〜
ーー女の子には、笑顔が一番だよ。俺は君に笑ってほしいな。
懐かしいあの言葉。
あれは、私がまだ8歳の時。
グレモリー家のリアスとしてしか見られない現実に悲しみ、噴水のある公園で一人泣いていた。
どうして一人の女の子としてみてくれないんだろう。
グレモリーの名は誇りではあるけれど…。それに縛られるのは嫌!
ふと、隣に誰かが座った。
銀髪の私と同じぐらいの年の男の子。とても優しい目をしてる。
「一人で泣いてるけど、どうしたの?」
私の手を握りながら、聞いてきた。
悪魔のことは言えないけれど、少し相談するのはいいわよね。
「周りが、私のことを一人の女の子として見てくれないの」
男の子は少し考えて、口を開く。
「だったら、俺が一人の女の子としてみるよ。今日から友達な!」
「ーー!」
とてもシンプルな言葉だったけれど、どんな言葉より私の心に響いた。
「女の子には笑顔が一番だよ。俺は君に笑ってほしいな。
ほら、友達の印。君の髪はバラのように赤いから。」
男の子の手が光ると思うと、一輪のバラがあった。
指には、さっきまでなかったグリーンの指輪がついている。
一瞬驚いたが、なにより嬉しかった。
「あ、ありがとう」
「じゃあな!」
男の子は走っていってしまう。
せめて名前だけでも…。
「待って!名前教えて!また会える?」
男の子は爽やかな笑顔で言う。
「俺、リューガ。いつか会えるよ」
その時、胸がとても熱くなるのを感じた。
+ +
「これが私の初恋よ」
今、私は親友のソーナと恋ばなをしている。
「それで、その男の子とは会えたんですか?」
「いいえ。出会った公園の近くに住んでいると思ったのだけれど。一度も会えてないわ。」
そう、たった一度も会えてない。不思議なことに、一輪のバラだけが残っている。
「まぁ、私のことはおいて、次はソーナの番よ。」
「ええ。お話しますよ。ただ、少し気になったんですが、リアスの初恋の人と私の初恋の人、なんだかに似てるのよね。」
「うそっ!早く話して!」
「ふふっ。もし同じ相手だったら、私たちはライバルね。」
+ +
〜sideソーナ〜
あれは、人間界に旅行に来ていたとき暇だったため、山で修行していた。
修行といってもシトリー家に伝わる水の能力を操れるようにしていただけだ。
「ふぅ、水で攻撃するのはなかなか難しいわね」
その時、
ーーバキッ
「っ!何!」
「きしし。おまえ、シトリー家の者だな。高く売れそうだ!」
「あなた悪魔ですね。しかもはぐれ」
どうしようかしら。今の私の実力ではとてもではないけれど倒せない。
「さっさと捕まえるか。きしし」
はぐれ悪魔が攻撃しました。木々を倒しながら、私に突進してきます。
水で阻止しようとはぐれ悪魔に放ちますが、
「無駄無駄!そんなちっぽけな攻撃じゃ俺を倒せねぇよ。きしし」
あと、1メートルもありません。死を悟ったその時、私の目にキレイな銀髪がうつりました。
「おらぁ!」
ーーボコォン
「なんだてめぇ!」
「なに女の子を襲ってんだよ」
一人の男の子が私の前に立ち、はぐれ悪魔に水で攻撃します。
手にはきれいなブルーの指輪がついてます。
その攻撃は私の何倍もの威力を有してました。
「ちっ!ただの人間のくせに強いな!魔王が近づいてきたみたいだし、逃げさせてもらうぜ!きしし」
「おいっ!逃げんなよっ!」
しばらくして、
「そーたんっ、大丈夫?けがしてない?」
お姉様が駆けつけてきました。
「お姉様、大丈夫です。彼が助けてくれました」
「ソーナちゃんを助けてくれてありがとう☆感謝しちゃう☆」
「いえ、女の子が襲われているのを見過ごせないですよ。それに、あのままでは俺もやられてました。助けに来ていただいてありがとうございます。」
その男の子は丁寧にお礼を言う。
「ねっねっ。それよりその指についてるブルーの指輪はなにー?」
「おれの神器です。では、すいませんがこれで」
男の子が行ってしまいました。お礼を言えなかったです。
「かっこいい男の子だったね☆あれっ、ソーナちゃんどうしたの?お顔が真っ赤ですよー?」
えっ、赤かったでしょうか。でも、心がなんだかモヤモヤします。なぜでしょう。
「さっきの男の子に惚れちゃったの?お姉ちゃん、寂しー。まぁ、とりあえず帰ろう☆」
+ +
〜sideリアス〜
「リアス、終わりましたよ」
「その男の子、私の初恋のリューガに似てるわね」
銀髪、指輪……共通点が多いわ。
「あらっ?誰かに呼ばれているみたいね。少し行ってくるわ」
私が呼ばれるなんて珍しいわね。どんな依頼なのかしら。
転移して、驚きの光景を目にした。
大量に血を流して倒れている男子と、銀髪の優しい目を持った男子。
「あなたもしかして!!!」
さっきまで話していた初恋の相手。
「リューガ……?」
戦闘描写が難しいです……。