兄を追って、次元戦争へ   作:トーイ

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誰と勝負させようか悩み中。


1話 左右に揺れるペンデュラム

 

「美宇、僕は君の幸せを願ってる。だから、頑張って生きてね。」

そう言った途端、お兄ちゃんの姿は消えた。お兄ちゃんの机には大事なデッキがある。

私もお兄ちゃんの様に戦いたい。そして、強くなりたい。

貰ったばっかりのデュエルディスクを付け、私は外に出た。

 

「美宇さん、まだ寝てないと駄目です。病気は治りませんよ。」

医者の勧告も無視して、闇雲に走った。

 

私は生まれつき、身体が弱い。

(汝の祈願はなんだ。答えよ、そして我を楽しませろ。)

息切れを起こすとともに不思議な感覚とともに声が聞こえた。

 

「私の願いはお兄ちゃんといる事、そして病気を治したい。」

 

(承知した、其方の身体を質として取っておこう。)

そう声が聞こえた瞬間、不思議な空間へと引きづりこまれてしまった。

 

 

「起きなよ。どうしたんだ、そんなに汗だくで。」

目を覚ますと1人の少年が私を見ていた。少し顔が近いので恐らく、私の顔は真っ赤に火照ってるだろう。

 

「近い近い。此処はMAIAMI市じゃないの?」

私の住んでいた処よりもずっと建物は並んでいた。近くにある建物は何処かで見覚えあるが

思い出せなかった。

 

「そうだよ。君の住む場所はあるんでしょ。」

少年はそう言った。

 

「あると思う。」

私は立ち上がり、その場所へと向かった。其処へはたどり着いた筈なのに何も存在しない。

 

「此処はみんながデュエルする処だぜ。お前もデュエル出来んのか。」

こんなにMAIAMI市って、人多かったかな。

 

「一応、ルールは覚えていると思う。素良お兄ちゃんが教えてくれたから。」

心臓が再び、ヅキっと痛み出した。息切れを起こし、私は再び意識を失った。

 

 

 

「美宇、美宇ちゃん。どうして、君が此処にいるの?」

両方の目が2色になっている少女が呟いた。

「貴方は一体、誰?私の知っている友達ですか?」

その少年に見覚えはない。でも、素良お兄ちゃんの知り合いの誰かに姿が似ていた。

「ボクの名は葉月芽亜。覚えてないなら、いいけど。ボクの家に泊まっていくかい?」

 

「葉月ちゃん。それはいいよ、素良お兄ちゃんを見ませんでしたか?」

葉月さんは首を振った。

「まぁ、落ち着きなって。持病のせいで死んでしまったら意味ないでしょ。」

私は葉月さんの家に案内させてもらう事にした。

「君もボクと同じ痣があるの?」

 

「痣なんてない」

と言いかけたが、自分の手に小さく痣が出来ていた。

 

「貴方の知る素良は此処にいない。G・O・Dが貴方の傀儡として操っているだけよ。」

そう言うと芽亜は寂しく笑いを見せた。

 

 

次回予告

 

初デュエル

 

 

 




素良は3話に一度、出す予定です。

美宇は漫画版のみのキャラです。
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