「ミソラちゃ~~ん……ご飯出来たよ!」
キッチンからエプロンを脱いで現れるスバルにミソラは面倒くさそうに返事を返した。
「あ~~い、わかった~~……」
「ミソラちゃん、だらしない!」
「ほへぇ?」
高級感ある黒ソファーで横になっていたミソラは読んでいた本をずらした。
「休みの日にだらけるなと言わないけど、もっと慎みを持ちなさい!」
「慎みねぇ……」
ソファーから起き上がった。
「だって、スバル君がご飯作ってくれるの遅いんだもん!」
「君がワガママ言って、時間のかかるもの作らせるからでしょう!」
思わず怒鳴ってしまった。
「まぁまぁ……でも、スバル君、この本、面白いよ!」
「うん……?」
ミソラの持っている本のタイトルを読んだ。
「ちょっとエッチな心理テスト……か?」
また、女の子が好きそうな本を読んでるなとスバルは苦笑いした。
「女の子用だけど男の子でも大丈夫そうだからちょっと付き合ってよ!」
「はいはい……」
脱いだエプロンをたたみ、ソファーの前のテーブルに置いた。
「じゃあ、イクよ!」
ビシッと指さされた。
※参考サイト ちょっとエッチな深層心理テスト【明日にも使える!】http://matome.naver.jp/odai/2133475765585346501
『薬』
人のいいなりになってしまう薬を食事に入れられてしまいました。貴方はそれに気付きません。
薬が入っていたのはどれ?
A:デザート
B:スープ
C:水
D:肉
スバルは少し考えた。
「B……かな?」
「Bね……?」
ミソラは思い出したようにスバルを見た。
「そういえば、私たちのBも性交してないね?」
「黙って、答えを言え!」
「はいはい……えっと、Bは……?」
ページをめくった。
○この心理テストでは、あなたが恋をするとどうなるかがわかります。
B.スープ
あなたは人と付き合っても冷静を装うタイプです。しかし、心の中ではいつもウキウキ。
自分ではそれを抑え切れてる気でいますが、傍目から見ると本心が丸わかりなのでご注意ください。
「当たってる!」
「当たってないよ!」
顔を真っ赤にして否定するスバルにミソラはさらにページをめくった。
「次ね♪」
「まだやるの?」
「当然!」
めくったページを止めた。
『鬼の忘れもの』
一寸法師のお話を覚えていますか?
小さな一寸法師は、都で暴れている鬼を退治して打ち出のこづちで人の大きさになるのですが、実は鬼が落としていったのは、打ち出のこづちのほかにもう一つ落としていきました。
さてそれはなんでしょう?
A.巨大なこん棒
B.金銀財宝が入った袋
C.腕につけていた数珠
D.特大サイズのぞうり
「D……かな?」
「Dね……D~~はっと……!」
ペラペラとめくった。
「あ、あった!」
○もし選べるなら、あなたはどんな女性とHをしたいでしょうか?
このテストは、エッチに関する男性の本音を知ることが出来ます。
鬼の忘れ物は、男性がエッチの相手にひそかに望んでいるものの象徴です。
D.特大サイズのぞうり
ぞうりのように裏と表がはっきりとしているものは二面性の象徴。
望む女性は、昼は淑女で、夜になると娼婦のように乱れる女性かも。
「……」
今度はミソラが真っ赤になった。
「ス、スバル君が望むなら……」
「ち、違う!」
必死に否定するがミソラはなにやら目が虚ろになり口を妙な大きさでポッカリあけ、舌をレロレロと上下させていた。
「つ、次! 次いって!」
「あ、う、うん!」
慌ててページをめくった。
「わ、私、君のためなら努力するよ?」
「しなくっていい!」
「ぶぅ~~……」
ページを止めた。
『秘密の部屋』
あなたはある屋敷に招かれましたが、執事に「この部屋だけは絶対に入ってはいけません。」とひとつの部屋を指差しました。
でも、入るなと言われると入りたくなるのが人のさが。
あなたは夜にこっそりその部屋の前にいき、ドアノブをまわしてみましたが、なんと鍵がかかっていませんでした。
おそるおそるドアを開けてみると、部屋の中は・・・?
A.屋敷の主人が棺おけの中で眠っている
B.とらえられた客が大勢鎖につながれている
C.恐ろしい拷問の道具がたくさんある
D.執事の男が女性とベットでもつれ合っている
「なんか、急にホラーになったなぁ?」
「スバル君、こういうの嫌いだもんね♪」
楽しそうに笑うミソラにスバルは少し考えた。
(まぁ、ただの遊びだし、直感でいくか?)
頭の中で一番、恐ろしいもの考えた。
「B……かな?」
「B……ね♪」
笑顔のまま、ページをめくった。
○怖いけどのぞいて見たいという欲望が抑えられない開かずの間はあなたがエッチをしてみたいと密かに思っている場所です。
診断は「どんな場所でのエッチなら燃える?」というものでした。
B.とらえられた客が大勢鎖につながれている
大勢の人が閉じ込められている部屋をイメージしたあなたが燃えるのは、オフィスや学校。場違いな空間が、興奮と快感をあなたにもたらしてくれるはずです。
「……」
「……」
奇妙な沈黙が訪れた。
「スバル君がムッツリだってことがドンドン証明されていくね?」
「されてない!」
必死に否定するも間違ってないんじゃないかと思い始め、スバルは自分が情けなくなった。
「じゃあ、最後の質問ね?」
エヘッと笑った。
『シャボン玉に乗ってお散歩』
質問①
今は地面から何メートルくらいの高さに浮いてますか?
A:地面すれすれ
B:1、2メートル
C:5メートルくらい
D:10メートル以上
質問②
気持ちよく浮かんでいたら、だんだん膜が薄くなってきて、今にもはじけそうになりました。
思わずどんな言葉が口から出ますか?
「二つあるんだ?」
「まずは質問①のほうね♪」
「あいよ……」
さんざんな目にあってきたからか、ここは慎重に行こうとスバルは考えた。
(普通なら1、2メートル……でも、前が前だからなぁ……よし、ここは大胆に!)
意を決した。
「Dでいくよ!」
「強気な選択だね?」
ページをめくった。
○この診断の結果で【あなたのファーストキスの思い出】がわかります。
質問①
D.10メートル以上
10メートル以上と答えた人は、思い出すたびにデレデレになってしまう人。
恋愛間が変わるほどのキスを体験したのでは?
初めてキスをした秋祭りの夜を思い出し、二人は今までにないほど、真っ赤になった。
「つ、次……シャボン玉が弾けそうになったときの言葉ね!」
「え、えっと……」
ロクな答えが返らないとわかっていても答えた。
「もう割れちゃうのか……」
「も、もう割れちゃうのかわね……!」
②の質問では、【唇と唇が触れそうになった時の、あなたの正直な思いが言葉に表れています】
「これは……もしかして?」
ニヤニヤと笑った。
「スバル君、もっと私とキスしたかったの?」
「う、うるさい!」
「もう、テレ屋さんなんだから♪」
ゆっくり、スバルの頬に手を添えるように近づき、キスをした。
「……ッ!?」
「……ぷはぁ」
唇を離すとミソラは色っぽいしぐさでスバルの下唇を自分の人差指で撫でた。
「こういうのがお好み?」
「……」
「スバル君、可愛い♪」
「いいから、ご飯を食べるよ!」
「はぁ~~い♪」
スバルの腕に抱き付きながらミソラは彼氏が作ってくれた食事を食べようと部屋を出ていった。
また違う本を買おうかなと思った。