「はい、お昼ごはんが出来たよ!」
「おお、フライドポテト……」
テーブルに置かれたフライドポテトの山にミソラは感動した顔をしながらもアハハと笑った。
「カ、カロリー高そう……」
「たまにはこんなものもいいでしょう」
フライドポテトを口に入れ、スバルは満足げに微笑んだ。
「スバル君、フライドポテト好きなの?」
「こういう塩辛いものがどうしても愛おしい時ってあるでしょう?」
「まぁ……ねぇ」
スバルが揚げたフライドポテトを一本手に取り口に入れた。
「あ、美味しい」
「バター風味にしたからコッテリしていいでしょう!」
「ますますカロリーが心配になってきた……」
食べるのが微妙な顔をし、ミソラは細い腹をさすった。
「一日くらいいでしょう」
「いや、アイドルなのに太りやすいものっていうのは……」
「文句があるなら食べなくってもいいんだよ!」
フライドポテトを下げられ、慌てて取り返した。
「お、怒らないでよ、スバル君!」
フライ度ポテトを食べた。
「おいしいねぇ本当に……」
程よくカリカリ感もあるフライドポテトにミソラはリスのような顔をした。
「でも……」
フライドポテトを飲み込みスバルを見た。
「スバル君もすっかり主夫が板についたね」
「家のことはボクの仕事だからね……」
自嘲気味に笑いスバルもフライドポテトを口に入れた。
「今年ももうそろそろ終わりだし今度の休みにでも大掃除でもしようか……?」
「大掃除かぁ……」
ミソラの顔が嫌そうに歪んだ。
「なにか文句でもあるの?」
「面倒臭い……」
「普段からボクが掃除してるからたいしたことないよ」
「……」
またフライドポテトを食べた。
「ねぇ、来年の冬にしない、大掃除?」
「それじゃ意味ないでしょう!」
額を小突いた。
「今年の汚れは今年のうちっていうでしょう! もちろん来年の今も同じこと言うけど……」
「……」
不満そうにフライドポテトを三本口に入れた。
「まったく……」
スバルは可愛い物を見るように呆れたため息を吐いた。
「ご褒美あげるから」
「約束だよ!」
ミソラは上目遣いでスバルを見た。
「約束!」
右手の小指を出した。
「破ったら本当に小指切っちゃうからね!」
スバルの小指に自分の小指を絡めた。
「嘘ついたら」
「ハリセンボンの~ます!」
「指切った!」
小指を離した。
「じゃ、フライドポテト食べようか?」
「うん……!」
気を取り直し、ミソも笑顔を浮かべフライドポテトを食べた。
(単純なんだから……)
スバルも心がほっこりした顔でフライドポテトを食べた。