流星のメモリアル   作:スーサン

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【最終回】流星のメモアリル

 謎の赤い彗星の爆発から数日が経った。

 スバルはベッドから起き上がり、うんっと伸びをした。

「変な夢を見たな……」

 自分以外のロックマンと協力してかつて倒したクリムゾンドラゴンと融合する夢を見て、スバルは伸びをした。

「でも、なんかいい夢だった……」

≪おい、スバル……今日はあの女とデートじゃなかったか?≫

「あ、忘れてた!」

 慌ててベッドから飛び出し、スバルは服を着替えだした。

「うん……?」

 机に置いてある手紙いスバルは首を傾げた。

「なんだこれ?」

 手紙を手に取った。

『この世界の本物は君だ』

「……?」

 意味が分からず、スバルはギョッとした。

「って、遅刻する!」

 部屋を飛び出し、スバルは大好きな少女が待つ待ち合わせ場所へと向かった。

 本当に平和な世界で……

 

 

「……」

 世界の再構築され、そこで生まれた新しい自分にスバルは胸の中で眠っている昴を抱きしめた。

「クリムゾンドラゴンの力を使い、再構築の力に負荷をかけることで歪ながら違う世界へと作り変えた……そして、そこで生まれたのがもう一人のボクか」

 消え行く昴にスバルは優しく微笑んだ。

「君は本物を超えたよ……本物を超えて本物以上になった……」

 光となって消える昴にスバルは涙を流した。

「後のことはこの世界のボク達に任せよう……ボク達も帰ろう……ボク達を待っている人たちの元へ」

 スバルと昴の身体が光りとなって重なり違う世界へと消えていった。

 

 

「すぅ~~ばるくん♪」

「うん?」

 部屋で雑誌を読んでいたスバルはニコニコ顔で迫るミソラに顔を向けた。

「なに?」

「呼んでみただけ♪」

「ふぅ~~ん……」

 顔を見合わせ、スバルはうんっと伸びをした。

「あ、ミソラちゃん……どうせだからボクとデートしない?」

「え、スバル君が自分からデートのお誘い!?」

「う、うん……もうちょっとしっかりしたほうがいいかなと思って」

「ど、どうしたの、あの物臭なスバル君が珍しく積極的なんて、これは雨が降るよ!」

「デートしたくないの?」

「したい! したいです!」

 身を乗り出し顔を近づけるミソラにスバルはオデコをツンッと小突いた。

「じゃあ、準備してね」

「うん!」

 部屋へと戻るミソラを見送り、スバルは雑誌に書かれている文面に強い興味を覚えた。

「異星界再構築理論か」

 世界を再構築する持論、それはある特定のエネルギーと似たエネルギーが共鳴することで起きる世界の作り直し。

 あるかどうかもわからない世界でスバルはお茶を飲みながらふと思った。

「異星界再構築か……」

 スバルの中で宇宙と同じくらいに強い興味を異世界に向かっていた。

 そこには二度と逢えない友人の顔が霧がかりながらも薄らと思い出されていた。

 

 

 それから十余年の時が流れた。

「ほら、ゴン太、行くわよ!」

「は、はい、社長!」

 幼馴染で上司の白金ルナに怒鳴られながらゴン太はスーツ姿で会場へと入った。

「ふふっ……♪」

 少し遅れたがバージンロードを歩くミソラの後姿を認め、ルナは嬉しそうに笑った。

「幸せになりなさいよ……」

 誓いのキスをするミソラにルナはステンドグラスの窓を見た。

「おめでとう……二人とも」

 幸せに導かれる二人にルナは教会の席に座り、そっと二人を見つめた。

 いつまでもずっと……

 ずっと幸せな二人を眺めながら……

 二人のメモリアルをずっと願い続けて……

 

 

流星のメモリアル完

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