ある道場の居間で老人と少年が朝食を食べていた。
「そろそろ時間だから、行って来るよ師範」
黒髪で意思の強そうな少年は鞄を持ちながら老人にいった。
「今日から中学だったの~、勉学も遊びも楽しんできなさい 陣」
老人、鳴瀬 源蔵(なるせ げんぞう)は厳しくも優しい声で孫である鳴瀬 陣(なるせ じん)を送りだした。
「了解 行ってきます」
日差しの強い中、少年は自宅である道場をあとにした。
陣サイド
「我が友よひさしぶりだな~」
俺がが歩いていると、後ろから騒がしい声と共に男子が近づいてきた。
「一樹か、朝からうるさい」
「それがおれだからな!」
こいつは遠山 一樹、俺とは小学生からの腐れ縁の男子だ。
「はぁ~まあいい、とっと学校行くぞ」
「おう!俺達の新生活の舞台へ!」
俺達は話しながら新たな中学、桜凛中(共学)に向かう。
桜凛中学、去年から共学化した学校で女学院としての長い伝統を持つ、女子麻雀部が強いことで有名な学校で男子麻雀部は存在すらしていない。
俺たちの新たな舞台はここから始まる。
新たな中学でのホームルームが終わり初日は終了、下校時間となる。
俺が荷物を片付けていると、一樹と同じで小学校からの付き合いある室山 亮(むろやま りょう)が話しかけて来た
「陣君 帰りましょう」
「そうだな」
俺達がが下校しようとしていると
「陣! 亮!カラオケ行こうぜ!」
こいつは相変わらずの勢いで提案くるな。
「いきなりだな」
「そうですね」
「行くのか?行かないのか?さあ答えは!?」
相変わらず暑苦しい行動だが、もう慣れたもんだな。
「いいぞ」
「いいですよ」
「よっしゃ~! いくぜ」
俺たち三人は学校を後にした。
カラオケ後
「ふう~楽しかった~ そう言えば陣 聞きたいんだが? 桜凛で麻雀部作るのか?」
こいつ、質問がすべていきなりだよな。
「唐突だな、まあいい、作る気はないな」
「なぜですか?陣君は麻雀強いのに?」
「お前らだってそれなりだろ」
「そらりゃー お前が指導してるからな」
「陣君教えるのうまいですからね」
俺は二人に麻雀を教えている。
「俺はお前らと打ったり、麻雀教室や老人ホームの人達と打つ方が好きだからな」
二週間に一度くらいの割合で俺は麻雀教室や老人ホームで対局している。昔からやっていることだが、良い対局経験になるので今も続けている。
「俺はためしてみたいな。お前らとチームを作ってどこまでいけるのか」
「ぼくもです」
一樹の言葉に亮が同意している。これは本腰いれて考えないとな。
「少し考えさせろ」
その日はそのまま解散となった