千里山 武田信玄と呼ばれた男   作:yuzinn

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題名つけるの忘れてました(汗)


水族館と互いの思い

電話から2日が経ち、陣と竜華がデートする日。

 

陣は出かける用意を済ませ、待ち合わせ場所の駅前に向かう。

 

駅前

 

集合場所に一時間に着き竜華を待った。

 

20分後

 

「陣君!」

 

「竜華、早いな」

 

「そういう陣君はもういるやん」

 

「誘ったのは俺だからな先にいるのが礼儀だと思ってな」

 

「そんなに気を使わんでええのに…」

 

「俺がかってにやったことだから気にしないでくれ、それより会えたから行こうぜ」

 

「そやね」

 

二人は電車に乗って水族館のある駅を目指した。

 

電車内

 

二人は無言だった。

 

「(いつもみたいに話せない)」

 

「(うちはいつも、どうやって陣君と話てたんや?)」

 

二人とも相手を意識しすぎていつもみたいに話せない。

 

無言のまま目的の駅に到着することになる。

 

「ここが白木水族館か、予想より大きい場所だな」

 

「これなら1日中楽しめそうやな」

 

「それじゃあ入るか」

 

「うん」

 

先程より緊張が解けたのか普通に話せるようになった。

 

水族館中

 

水族館の中には青い幻想的な光景が広がっていた。

 

「うわ~綺麗やね陣君?」

 

「確かにこれは綺麗だ」

 

幻想的な光景を見ていると竜華が誰かとぶつかった。

 

「きゃ!」

とっさに竜華を引き寄せる。

 

「大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫や…!」

 

ここで気づいたが今、二人の体は密着状態にある

 

「わっ悪い」

 

慌て離れようとした陣の腕を竜華は掴んだ。

 

「はぐれたら大変やから 掴んでええ?」

 

顔を赤くして上目遣いのその言葉は陣にかなりのダメージになった。

 

「確かにはぐれる面倒そうだな。わかった。掴んでてくれ」

 

冷静に話しているが内心はドキドキしまくりであった。

 

予想外の展開だが先程より二人の距離は確実に近くなった。

 

 

「でかいなあの魚」

「口が見当たらんけど、どうやって食べとるやろ?」

 

「説明によると見えづらいけど口はあるらしい。 それでプランクトンとかを食べるそうだ」

 

「へえ~」

 

二人は水族館を堪能している。

 

数時間後

 

「半分くらい見たから休憩しないか?」

 

「賛成~、うちも疲れたわ」

 

二人は休憩エリアで一休みすることにした。

 

「ふぅ~けっこう人いるな」

 

「そうやね。でも、ええとこやからしゃないわ」

 

人の多さ少し疲れたようだ。

 

陣は自身のつけている腕時計で時間を確認する。

 

「時間的にいいし昼ご飯にしようと思うんだがいいか?」

 

「うちもお腹減ってきたし、そうしよう」

 

「どの店に「待って!」どうした?」

 

「うっうちな…」

 

竜華は急にもじもじし始めた。

 

「お弁当…作ってきたんや!」

 

手に持っていた。袋からお弁当を取り出して見せる。

 

「…俺にか?」

 

「うん」

 

「ありがとう竜華、本当に嬉しいよ」

 

陣はすごく嬉しそうな笑みを見せた。

 

「うちが勝手に作ってきただけやけから、気にせんといて(今のうちに陣君の笑みは効きすぎるわ)」

 

竜華がお弁当を作ってきたのは2日前の怜との会話が影響している。

 

回想

 

「ええか竜華!陣は同感やないけど、さといわけやない。落としたいんなら積極的に攻めて攻めて攻めまくるのがええで」

 

「そらわかったけど、具体的にどうするばええの?」

 

怜は少し考えすえ

 

「お弁当を作っていったらどうや?竜華、料理できるやろ?」

 

「そらできるけど…「陣を取られてもええんか」 うち、作るわ」

 

回想終了 

 

竜華は怜のアドバイスを受け、朝早くからお弁当作りに励んだのだ。

 

「ほな、食べよう」

 

お弁当箱のなかには色とりどりのお弁当定番メニューが入っていた。

 

「改めて思うな。竜華、料理上手だよな」

 

合宿のときなど竜華は料理を手伝っていたのでわかっていたが竜華は料理上手である。

 

「喜んでくれてよかったわ。たべよう」

 

「「いただきます」」

 

「どっどうや?」

 

「ありふれたセリフだけどうまい!」

 

「よかった。どんどん食べてえな」

 

食事終了

 

「ごちそうさまでした」

 

「お粗末様や」

 

「うまかったよ」

 

「ありがとうな。少し休み取る?」

 

「頼む」

 

少し休憩を挟み、また周り始める。

 

それか少しして何故か竜華が黙りだした。

 

「竜華?」

 

黙り込んでいた竜華は覚悟を決めたように行動を起こす。

 

「えい!」

 

竜華は陣の腕に抱きつき抱えこんだ。

 

「竜華!?」 

 

竜華の予想外の行動に陣の顔を少し赤くなる。

 

「ダメ?」

 

竜華は上目遣いに聞く。

 

「だめじゃないが…胸があたってる」

 

「…陣くんなら別にええ 」

 

「う!」

 

本日何度目かわからない驚き。今日ばかりは陣も冷静さを保てない。

 

「はよ、行こう!」

 

その後は竜華に引っ張られて周りを水族館を回った。

 

水族館を回り終えて、夕食を食べた帰り道。

 

「水族館もよかったし、夕食も美味しかったし大満足や♪」

 

竜華は大満足で陣の横を歩く。陣の腕を抱えたまま。

 

「なあ、竜華」

 

「なんや?」

 

「公園、入らなかいか」

 

「うっうんええよ」

 

公園内にあるベンチに座っている。

 

「今日は連れてきてくれてありがとうな」

 

「竜華がいいなら、また誘わせてもらうよ」

 

「許可します」

 

竜華の仰々しい言い方に二人で笑った。

 

「(1日、二人でいたからこそわかる。俺は竜華のことが)竜華」

 

「なに?」

 

陣は竜華を初めて自分で抱き締めた。

 

「え?」

 

「竜華が好きだ。友達としてではなく、一人の異性として」

 

「うそ…」

 

「俺とつきあってくれないか?」

 

竜華を離して答えを待とうとしたが、離れる前に体に重みがかかった。

 

「…本当にうちでええの?」

 

問いかける竜華をもう一度抱き締め

「竜華がじゃないと駄目なんだ」再度気持ちとぶつける。

 

竜華は確かめるように陣に触れた。

 

「…夢やない」と呟いたあと、息を吸い込み

 

「うちで良ければよろしくお願いします」

 

花のような笑みを浮かべそう答えてくれた。

 

こうして陣に彼女が竜華には彼氏ができた。

 

帰り道

 

「なあ陣君」

 

「どうした竜華?」

 

「いつから、うちのこと意識してくれてたん?」

 

「・・・好きだと完全に自覚したのは今日だけど、意識してたのはもっと前…去年の夏くらいかな。一樹逹にも竜華に対しては反応が違うって言われたからな」

 

「そっか♪(前からうちのこと、見てくれてたんやな)」

 

かなり前から陣が自分を意識してくれてたのが嬉しいようだ。

 

「着いた。送ってくれてありがとうな」

 

「いつも言ってるけど気にするな。それに」

 

「それに?」

 

「自分の彼女を送ってると思うと、俺的にも気分がいいからな」

 

「っ!」

 

不意打ち気味のセリフに竜華は赤くなるが、その後何か思いついたように近づいてきた。

 

「なら、彼女としてお礼せんとな」

 

陣の頬に柔らかい感触がした。

 

「……」

 

陣は不意の唇の感触に呆然としていると、竜華は顔が赤いまま可愛く舌をだし、

 

「ちゃんとお礼したで」

 

そのまま自宅に走っていった。

 

立ち直った陣は

「やられた。俺も竜華の前では形無しだな」

 

肩をすくめて言っているがその顔はどこか嬉しそうだった。

 

 

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