竜華と陣が恋人になった次の日。二人はセーラ逹に呼び出された。
早朝、ある家のチャイムがなる。
「は~い。どちら様」竜華の母親だと思われる女性が出てきた。
「竜華さんと同じ学校に通う成瀬 陣と言います。竜華さんいますか?」
名前を言うと微笑んでくれた。
「あなたが成瀬くんね。 今、竜華を「もうおるで 」早いわね」
竜華は女性の後ろに立っている。
「迎えにきてくれてありがとうな、陣君」
「このくらいお安いごようだ」
「お母さん。行ってくるわ」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
「それでは失礼します」
「次からは待ち合わせ場所決めたほうがええな」
「確かに竜華のお母さん。俺を見て、すごく嬉しそうな顔してたからな」
「今度、陣君が家に来たら絶対からかわれるわ。学校が始まったりしたらいっそうや」
先程の反応を思い出し、二人は今後の待ち合わせ場所を決めることにした。
集合場所
「セーラの指定してきた待ち合わせは…」
「あの銅像の前やね」
予定より早めに着き、まっていると。
「じ~ん~」
襲いかかりそうな勢いで向かってくる男がいたので、鳩尾に拳を叩き込み鎮圧。
「亮、この地面に這いつくばったバカ(一樹)は何がしたかったんだ」
一樹を追ってきた亮に聞く。
「おそらく、《リア充抹殺!》がしたかったんだと思います」
「前は応援するって言ってなかったか?こいつ」
「陣君の右腕を見たとたん突撃して行きました」
「なるほど、実際に見て我慢できなくなったか」右腕は竜華と組んでいる。
「うちの性かな?」
「気にすることはないですよ。一樹くんの自業自得ですから」
「そや、気にすることないで竜華」
一樹の動きを考察していると後ろから声がかかる。
「セーラ!怜!」
「その様子やと、上手くいったようやな」
「おめでとう竜華」
「うん。アドバイスありがとうな」
「役に立ったなら何よりや。その代わりにいろいろ聞かせてもらうで」
「うちもお願いするわ」
二人は興味津々のようだ。
「…うん…呼び出された時点で覚悟はしとった」
あらかじめ予想していたが二人の勢いに竜華は引き気味であった。
二人を焚き付けたメンバーは揃ったので移動を開始する。
喫茶店個室あり
「なんで個室なん?」
「ここなら外に音が漏れんから。安心して聞けるんや」
この喫茶店は防音がしっかりしている。
「陣も逃がしはせんで」
「セーラ、別に逃げる気はないから。亮を入り口に配置する必要ないぞ」
亮はさりげなく入り口をふさいでいる。
「念のためや、ほな始まるで!」
男女に分けられ話しをする。
「陣には悪いけど竜華を借りるで」
「別にかまわないぞ」
陣はまるで揺らいでいない。
「なんや平然としてつまらんな~彼女と離されたんやで」
「離されたといっても、相手はセーラ逹だから問題ないな」
「どういう意味や?」
「確かに竜華は大切な彼女だ。しかし、俺は竜華にセーラや怜との友情も大切にして欲しいからな。
彼氏だからといってああしろ、こうしろと言って束縛する気はない。今回は女同士の友情に関わりそうだから、俺の関与するところじゃない」
大切と言う部分で竜華は僅かに赤くなった。
「ええな~その考え方。うちら今まで通り竜華と竜華とおれるし、その方が楽や。そんなら!バリバリ聞「ただし」なんや?」
「行き過ぎだ質問には介入するかもしれないな」
「わっわかっとる分別はしっかりするからその笑み止めて~な」
氷の笑みでの釘を刺され、セーラは冷や汗を流しながら頷いた。
質問タイム開始。
トーク&質問タイム(男子側)
「陣君、おめでとうございます」
「亮に言われると何か大げさに感じるな」
「僕にしてみればそれほどの問題ですから」
「どういう意味だ?」
「竜華さんは陣くんを支え、隣を歩いてくれます。それは僕達にはできないことですから」
陣は麻雀部部長として、様々な物を背負っいる。
亮逹にも手伝えるものはいいができないものもある。そういう意味で陣には僅かな危うさがあった。そんな陣を見ていた亮逹は、陣には隣を歩き、支え合って行ける人が必要だと考えていたのだ。
それに、今回は竜華と付きあうことになって陣は変わった。
「今の陣君には前にはなかった柔らかさがあります。それは更に陣君を高みに押し上げてくれると僕は思っているんです」
「亮……ありがとう。心配掛けていたようだな」
陣は自分を危うさを見てくれていた仲間に心から感謝した。
「一樹君もそれがわかっていたから、血の涙を流して応援していたんです」
「血の涙、流してのかよ」
ついツッコミを入れてしまった。
「今日の連絡がセーラさんから来てからは今までの妬みを晴らすように陣君に突撃していきましたからね」
「あの突撃にそうな意味があったのか…もっと手加減してやるべきだったか?」
未だに意識の戻らない一樹を見ながら考える。
「妬みであることには代わりにありませんから大丈夫でしょう」
「だか、一応、言っとくか…一樹、起きろ」
「ゴフッ!」
力ずくで起こす。
「ゲホッ!ゲホッ!もっと…優しく起こせ」
「突撃してきたお前の自業自得だ……だが」
「ぬ?」
一樹は目を丸くする。
「応援してくれてサンキューな。お前らがいなかったら、竜華と付き合うのはまだ先のことだったろうからな」
「…なら、俺に最大限の感謝の言葉を述べよ!」
「こりませんね~」
「調子に乗るな」
「グフッ!」
男子三人は楽しい掛け合いを続けた。
トーク&質問タイム(女子側)
「改めていうわおめでとう竜華」
「ようあの陣を一回のデートで落としたな」
「二人のおかげや、ほんまにありがとうな」
微笑んだ竜華の顔は同姓でも見とれるほど綺麗であった。
「なんや竜華、色気が出たな~」
「恋は人を変えるって言うけどほんまなんやね」
「そっそう?」
「「(コクン)」」
二人は頷く。
「それでどっちが告白したんや?」
「…陣君がしてくれたんや」
「意外やな、陣はまだ自分の気持ちに気づいてないて思ったんやけど」
「なっなっ、告白の内容は?」
「それは…うちと陣君だけの秘密や」
「そう言わんで教えて~な」
「諦めた方がええでセーラ。あんま、踏み込みすぎるのは無粋やで」
竜華の様子から聞くのが無理だと判断した怜はすぐに諦めた。
「う~わかった諦める。その代わり!デートの内容は聞かせてもらうで!」
「それならええよ」
女子三人はそのままガールズトークに花を咲かした。
トーク&質問タイム終了帰り道。
「二人の話も聞けたし大満足や♪」
「私も新鮮やったわ」
「僕も楽しかったです」
「俺は妬まし…参考になったぜ」
質問する側は満足したようだ。
「うちも話せて楽しかったわ」
「俺は意外なことが聞けたから嬉しかったな」
される側も大丈夫なようだ。
その日は解散となり、竜華を家まで送っている。
「みんなもうちらが付き合うんを祝福してくれて嬉しかったわ」
「そうだな。俺達はいい友達を持ったな」
「ほんとや…それにいい彼氏もおるしな」
竜華は抱きつながらそう言った。
「そう言ってくれると心から嬉しな…これからもよろしくな竜華」
「こちらこそ。よろしゅな」
二人は自然と唇を重ねた。
次か、その次の話で大会編に入ろうと思っています。