千里山 武田信玄と呼ばれた男   作:yuzinn

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今回は時間かかりました~(汗)


変幻自在と進化した型

亮、薫、一樹の三名は一年間の成果を見せた。後は副将の良介と大将の陣の力を示すだけである。

 

控室

 

「行ってくる」

 

「おう、叩き潰してこい!」

 

副将戦開始

 

「良介の相手は去年、陣が叩き潰した宇崎か…あれだけやられたのにまだレギュラーやってのかよ」

 

「だか、大将からは引きずり下ろされたようだ」

 

「本人としてはリベンジしたかったでしょうね」「そこんとこどうなんだ叩き潰した張本人さん?」

 

「向かってくるなら潰すけど、特に対局したい相手じゃないな」

 

特に興味はないらしい。

 

「パイプを見る限り変化は見られないが去年のままと言うことはないのだろう?陣」

 

「おそらく力を隠してるな。まあ、見てれはわかる」

 

そう言ってテレビに視線を向けた。

試合が開始から短時間で良介は宇崎に直撃をくらわされた。

 

「良介が直撃を食らった!?どういうことだ!」

 

「………」

 

驚愕している一樹逹。陣は無言で画面を見ていた。

 

東二局では宇崎は良介の動きを読んで邪魔をした。

 

「…なるほど、そういうことか…松山側もやるな」

 

無言だった陣は何かに気づいたようだ。

 

「何かわかってんですか!陣君?」

 

「ああ、宇崎は対良介の秘密兵器だ」

 

「秘密兵器?」

 

「去年の俺と対局したときもそうだったが宇崎は俺の動きを何度か読んだことがあ

ったんだ」

 

「陣君の動きを!?」

 

「ならなんで宇崎はあそこまでボコボコにされたんだ?」

 

「一樹の言う通りだ。本当に動きを読んだのならもう少し善戦できたと思うんだが…」

 

「去年のあいつは自分の力に溺れたし、あの時点の実力じゃ、読めたところで俺は止められなかったからな」

 

「でも…今年は違うってことですか?」

 

「慢心を捨てて、自分の長所を磨いた宇崎は去年とは比べ物にならないくらい強くなっているな」

 

「その磨いた実力であの良介の天性の動きを読んでいるってことか?」

 

「そうだ」

 

「…厄介ですね。」

 

良介も直撃をくらってからは天性の打ち筋より捨て牌読みにに集中して直撃を避けている、しかし少し打ちづらそう見える。

 

そこでテレビが一気に騒がしくなった。

 

「良介が動き変わった」

 

「心配させやがって良介の奴!」

 

「これで一安心ですね」

 

薫、一樹、亮は動き出したので安堵した。

 

良介が動きが変わる=勝つ姿勢が整ったとなっているからである。

 

「良介、強くなったのはなにも宇崎だけじゃないことを見せてやれ」

 

陣はテレビ向かって呟きその後、テレビがより一噌騒がしくなった。

良介は攻めの麻雀をし始めた。

 

「こうやって見てても良介の打ち筋が読めね~」

 

「あの変幻自在の打ち筋は私でも理解できないな」

薫ですら理解見極めることはできないほど良介は変幻自在の動きをしている。

 

「良介君の天性の打ち筋を応用したあの攻めの動きを理解し、防ぐのは至難の技ですからね」

 

今までの良介の麻雀は天性の打ち筋で相手を惑わし相手が動いたところを攻める待ちの麻雀だった。今回の麻雀は自分から攻撃を仕掛け点を取っていくスタイルである。

 

変幻自在であり、相手の上がる役も捨て牌により読んでいるので捨て身並の攻めができるのがこのスタイルの利点である。

 

相手にしてみれば駄々でさえ変幻自在で読みづらいのに怒濤の勢いで攻められるので堪ったものではないだろう。

 

「例え、宇崎が良介の動きを少しくらい読めても そこに怒濤の攻めが加わった時点で止めるのは無理だろうなな」

 

陣の予想通り、宇崎を含む他家は良介の攻めを止められずに終局までいった。

 

副将戦終了

 

「…ただいま」

 

「お疲れ、良くやったな。満足したか?」

 

「…宇崎…強くなってて…楽しかった」

 

陣の質問に満足げに答えた。

 

「出番ですね。陣君」

 

「陣の力のお披露目会だ!しっかり目に焼き付けておくぜ!」

 

「この対局を見ている全ての人達に見せてやってくれ。男子千里山の最強を」

 

「…まかせた…」

 

陣は軽く笑って言い放った。

 

「了解、刻んでくるよ。お前らの大将の力をな」

 

陣は控室を出た。

 

「全力の四つの型、見れますかね?」

 

「こればかりは相手しだいだな」

 

「できれば見たいもんだぜ」

 

「…最近…見れてない」

 

竜華逹やここにいるメンバーですら、現在の陣の全力を見ることはめったにない。

 

「陣の成長速度は私達の中で飛び抜けているからな」

 

「陣君は一局、一局から人の数倍のことを学びとります」

 

麻雀は経験が重要である。だがいくら経験が豊富でも一局から学びとる量が少なければそれは経験が少ないのと対しては変わらなくなる。

 

「特に竜華さんと恋人になってからは急激に強くなりましからね」

 

竜華と付き合い始めてからの陣は前に無かった柔らかさを得た。その柔らかさが陣の実力をさらに上昇させることになった。

 

「今じゃ俺達でも一局の間に陣に全ての型を出させることが滅多にできなくなったからな」

 

「…今回は…見れる?」

 

観戦室

 

竜華逹は見やすい席に座っていた。

 

「陣の出番やな」

 

「そっそうやね」

 

「陣のカッコイイとこが見れるのはわかっとるから少しは落ち着き」

 

そわそわして落ち着かない竜華を怜が諌める。

 

「それにしても観戦室、込んできたな~」

 

セーラの言う通り、副将戦終了間近から観戦室が急に込み始めた。

 

「大将戦となれは無理もないやろ」

 

「あ!陣君や」

 

スクリーンに陣の姿が写された。

 

「どうや、愛しの彼氏のスクリーン越しに見た感想は?」

 

セーラはニヤニヤした顔で聞いてくる。

 

「かっこええよ。でもそれ以上にはよ対局が見たいわ」

 

しかし竜華は意外に平然と答えた。

 

「なんやつまらん反応やな」

 

「今、竜華は陣を彼女としてはなく、一人の打ち手として見てるんやないか?」

 

画面を見つめる竜華の目は真剣だった。

 

「なら、うちらも竜華を見習って対局に集中しようや」

 

「そやね」

対局室

 

陣はひと足早く席に座り目を閉じていた。

 

「(懐かしいな。去年はここで敗退したんだよな。だか今年は仲間に苦汁を舐めさせるつもりはない。最初から飛ばしていく)」

 

対局開始のブザーと同時に目を開いた。

 

大将戦開始

 

陣は小さく呟いた。

 

「(始めは)吹き荒れること暴風の如し」

 

呟きが聞こえた土宮は風林火山とキーワードが違うことに少し驚いていた。

 

呟いてからの陣は凄まじい勢いで上がって行き、他の随従を許さなかった。まるでもの凄い速度で暴風が周りを巻き込みながら つき進むように

 

「焦土とすること白炎の如し」

 

二つ目のキーワードを発動

今度は先程と違い。早く上がることはなくなったがその代わりに高得点の役を上がるようになった。まるで白き炎が蹂躙し全てを焦土とするかのように。

陣が高得点の役を狙っているのがわかっているのに誰も止められなかった。その他に不動の守りで控室

 

「やっぱり誰も止められませんね」

 

「しょうがないだろ、相手はあの陣だからな」

 

「…風の発展系の暴風、…火の発展系の白炎」

 

「その他に陣は守りの型の〈不動であること、大地の如し〉と静止及び分析型の〈感じ取ること、音波の如し〉を持っている。一つでも強力なのにそれが4つあり、切り替えも適格とくる」

 

「陣も怪物の上位の域に入ったな~あれを止められるのは同じ怪物の上位にいるものだけだろうな~

 

」自分逹の大将の力を再認識した仲間逹であった。

 

観戦室

 

観戦室はあまりにも一方的な展開に静まり返っていた。

 

「静まり返っとるな~まあ無理もないことやけど」

 

「準決勝でこの一方的な展開やからな」

 

「竜華の彼氏は恐ろしいな」

 

「強いのは知ってましたけど予想以上でしたわ」

 

船久保が現れた。

 

「船Qも会場にきとったんか?」

 

「はい、会場で見たほうが分析できると思うたんで」

 

「で、分析はどうや?」

 

「使われて二つの方は分析できとります。でもあれはわかっていてもそう簡単に止められるものではないと思います」

 

「普段対局しとる私らでもそう思うやその考え間違ってへんで船Q」

 

怜は船Qに意見を経験談から肯定していた。

 

竜華とセーラは試合に目を戻したようだ。

 

陣はこのあとも白炎と暴風のみで戦い70000点差を100000点まで広げ大差で決勝進出を決めた。

 

 

 

 

 

陣の残りの二つ型

 

〈不動であること大陸の如し〉

山の発展系、絶大な防御力を誇り、決して動かぬ大地のようにあらゆる攻撃を防ぐ

 

 

〈感じ取ること音波の如し〉

林の発展系

静かに相手が動きなどを分析する型。音の振動を感知するように相手の動きを感じ取り分析する。

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