千里山 武田信玄と呼ばれた男   作:yuzinn

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今までよりかなり分量が多くなりました。
オリキャラが複数登場すると使い分けが難しい(汗)
あと、男子麻雀部の部長は陣です。


俺達の麻雀部と最初の騒動

ある道場の一角で、運動と呼ぶには少し激しい動きをしている。少年がいた。

 

「精がでるの~陣」

 

鍛錬をしていると源三がやってきた。

 

「今日が俺達の夢の始まりの日だからね。気持ちがかなり高ぶってね」

「鍛錬で発散か?やり過ぎないようにの」

「わかった」

 

陣はこれから一時間程鍛錬を行なった。

 

出る時間が近づいてきたので準備をしていると。

 

「ピーンポーン」

 

玄関を開けると見慣れた顔が二つ並んでいる。

 

「一緒に行こうぜ陣!」

「一緒に行きましょう陣君!」

「人のこと言えた口じゃないが、お前らテンション高いな…まあいい、行くか」

「おう!」「はい」

 

陣達は千里山高校を目指して歩きたした。

 

 

中学時代からの腐れ縁はまだ続くようで二人とはまた同じクラスだった。

 

ホームルームの終了後、陣達はすぐに職員室の前についた。そこで…

 

「考えることは皆同じということだな」「・・久しぶり」

「よ~薫、良介!」

「一樹、声がでかい!職員室前だ」

「…いつものこと…」

 

薫が一樹を注意して良介が眠そうに眺める。うん見慣れた光景だ。

 

さて本題に入るか

 

「そろそろ行くぞ、担任に部活申請書を貰いに」

「「「「おう」」」」

 

「失礼します一年A組の成瀬です」

「どうした成瀬?それに他の四人も?」

 

流行る心臓を押さえて俺は口にした。

 

「部活の申請書を頂きたいのです。先生」

「ほーお1日目からか…それで何部だ?」

「男子麻雀部です」

 

その言葉に松下先生のみならず声の聞こえた全ての教師の動きが停止した。

 

「……本気か?」

「本気です。俺達はそのために千里山に入学したんです」

 

部活申請の管理者でもある松下先生は

 

「人数はそろっているようだな…部活申請書だ。 必要事項を書いて持ってこい。しかし受理されるかはわからんぞ」

「千里山の女子麻雀部に長い伝統があるのは百も承知です。校長にお伝えください、俺達が大会で予選負けするようなら、 即廃部でかまいませんと」

「…伝えよう」

 

松下先生がそういったので職員室を後にした。

 

 

「良いのかあんな約束して?」薫

「いいんだ薫、あーでも言わなかったら許可されないからな。それに俺達が予選で負けるようなら皆の夢である全国優勝なんなか夢のまた夢だからな」

 

陣の言葉に 。

 

「そうだぜ薫。俺達は負けない! 俺達は強い!」「そうです。」「(頷く良介)」

「そうだな……陣、バカなことを言ってすまない 私達は負けはしない!」

「なら、その勝利を確実にするなために、地獄の特訓メニューで更にに強くなってもらうぞ(ニヤリ)」

 

俺の笑みに顔を引きつらせる4人。

 

「陣君の目がギラついてますね。やっぱり人を鍛えるのが好きなんですね」亮

「…陣のメニューは強くなってるのを自覚できるから楽しい…でも辛い…」良介

 

 

2日後、部活申請は受理され、小さいながら部室も与えられた。校長が俺達の決意の言葉に感動したらしく全自動麻雀卓を一つ部室にプレゼントしてくれた。

しかし、この全自動麻雀卓が俺達男子麻雀部の初めての騒動を引き起こす事となる。

 

 

麻雀部設立から2日が過ぎたある日

 

放課後、陣は当番で掃除をしていると、

 

「陣!すぐに女子麻雀部の部室にきてくれ!」

「は?慌てようから面倒事なのは、解るけど何で女子麻雀部の部室なんだ?」

「いいから早くしてくれ」

 

女子麻雀部部室前

 

薫に引きずられて部室前に到着。状況が呑み込めないまま部室に入る。

 

「失礼します」    

「私らは納得できないって言うとるや!何で歴史もない男子麻雀部に新しい卓が支給されるんや? あんたらなんかお古の卓で十分や」

「そっちの意見なんて関係ねー。あの卓は校長が俺達男子麻雀部に用意してくれた物だ。女子麻雀部が長い伝統を持っているのは知っているが新しい卓を譲る理由にはならねー!」 

 

一樹と先輩と思われる女子のセリフ聞いて、俺は一発で状況を理解した。

要は俺達に新しい卓を支給されることにあの先輩が文句をつけ、一樹がそれに猛反発、売り言葉に買い言葉をしているうちにこうなったということだろう。

言い争いは終わりそうもないし、このままでは埒が明かないので手を叩いて俺に注目してもらうことにした。

 

 

うちは清水谷 竜華、千里山女子麻雀部に所属している。

 

部室に入ると2年生の溝口先輩が知らない男子と言い争いをしてた。

状況がわからないので近くにいたセーラに聞いてみる。

 

「なあセーラ、この状況うちに説明してくれへんか?」

「おお竜華、今説明したる。何でも新しくできた男子麻雀部に新しく卓が支給のされたのが気に入らんらしいんよ。それでかれこれ20分近くに言い合ってるんよ」

 

「(せっかく男子麻雀部ができたのだから新しく卓の一つくらいええやろ)」

「呆れとるな竜華」

「そないなことで、あない言い争ってたらそら呆れるわ。それで誰が止めんの?」

 

周りを見るが誰も止めようとしない。

 

「うちらの部長が来るが遅れとるからな~、でも大丈夫大丈夫や♪、騒ぎを聞きつけた

男子麻雀部の人が彼等の部長呼びに走っていったから、直ぐに収まるやろ」

 

セーラが言い終わったと同時にノックと男子の声が聞こえ、扉か開かれた」

 

「そこまでです。先輩、落ち着いてください。一樹も冷静になれ」

「陣!なぜここに?」

「誰やあんた?」

 

一応、言い争いは止まった。周りの視線もついでに集まる。

 

「男子麻雀部長の成瀬 陣です。よろしくお願いします。あと一樹、俺がここにいるのは、騒ぎを聞きつけた薫が俺を読んだからだ」

 

前半は先輩に後半は一樹に向けられた言葉だ。

 

「ではその部長さんに聞きます。私の主張は間違ってるんか?」

「そんなの間違ってるに決まってるだ「落ち着け一樹」すまん」

 

一樹を静め、先輩に向き直る。

 

「俺はどちらが正しいと言う気はありません」

「どうゆうことや?」

「どちらが正しいかなんてことは見る人によって違いますから、一概に言えません。ですから俺の仕事はそちらの部長さんと話し合って、出来るだけ後腐れのない方法を模索することです」

 

「そういうこと。だから下がりなさい溝口!」

 

紫色の髪で長身の女性が 前に出てきた。

 

「貴方が女子麻雀部の部長さんでよろしいですか?」

「ええそうです。千里山女子麻雀部の部長、春先 杏といいます。よろしく」

「ご丁寧にどうも男子麻雀部長の成瀬 陣です。早速ですが、このいざこざはどうしますか?」

 

春先先輩は少し考えてたのちに意見を出した。

 

「男女の麻雀部の問題ですから、麻雀で決着させるのでいいと思います。どうですか成瀬君?」

「それで構いません」

 

それが一番いいだろ

 

「両部から二人の部員を出して勝利した方が新しい卓の所有権を持つと言うことでいいですか成瀬さん?」

 

誰もがこれが落とし所だと考えるだろう。しかしこれを俺は否定する。

 

「……いいえ、その条件なのでしたらお断りします」

「「「「「!」」」」」

 

円満に進んでいる様に見えたのに、いきなり異議を唱えたのだ。周囲もわけがわからないといった雰囲気である。

 

「何か問題でも?」

「はい。今の条件ではこちらのみがマイナスを受けるからです」

「…マイナス?」

 

「そうです。俺達が負ければ支給された麻雀卓を失うというマイナスがあります。しかしそちらが負けても新しい麻雀卓が手に入らないだけです。つまりプラスがなくなるだけでマイナスはありません。これではそちらが有利過ぎるので提案をお断りさせて頂きました」

 

説明すると周りからも納得した声がいくつか上がった。

 

「確かにそうですね。私としたことが配慮が足りなかったようですね。謝罪させて頂きます。ではどうすれば対等の条件となりますか?そちらの提案をお聞きしたいです」

「わかりました。俺達が勝利したならば、先生方に便宜を計って頂きたい。」

「便宜ですか?」

「そうです。女子麻雀部の名門である、ここ千里山で男子麻雀部を設立するとなると、それをよく思わない教師の方達も複数おられます。実際、部活申請書を提出しに職員室に行ったら何人かの冷たい視線にさらされましたから、視線はどうでもいいですが、実際に嫌がらせをされると質が悪そうですから」

 

「確かに相手が教師だと大変ですからね。わかりました。その条件で勝負を受けます」

「ありがとうございます。今すぐ始めますか?」

「いえ、一時間後にしましょう。遅れている部員にも対局をみてもらいたいですから」

「わかりました。では一時間後に」

 

そういって陣達は女子麻雀部の部室をあとにした。

 

一時間後、仲間全員を連れて女子麻雀部の部室に訪れる陣。

 

「話は聞かせてもらいました。立会人は私が行います!両部の選手を出してください」

 

立会人は女子麻雀部の顧問、愛宕 雅枝が行う

 

「男子麻雀からは遠山 一樹と阿倍 亮を出します」

「女子麻雀からは補欠の溝口 美春と現レギュラーの村田 洋子を出します」

 

四人が配置に着き試合が始まる。

 

東場

 

東場でいきなりの激戦が繰り広げられた。しかし特に点の奪い合いが酷かったのは意外にも一樹と亮だった。

 

「解ってはいたが助け合う気はゼロだな」

「陣…当たり前のこと…卓に着いたらそこにいるのは全員敵…利害が一致しない限りはあの二人は手を組むことはない…」良介

 

その言葉に思わず笑ってしまう。

 

「くっくっく…確かにな。さてお手並み拝見」

 

陣はメモ帳を出して練習メニュー作りに必要な対局の情報を記入し始めた。

 

 

 

 

「(遠山君も阿倍君も本気で戦っている。遠山君は堅い守りタイプみたいや。上がる役は点数的には低いものが多く、ごくごく稀に中堅の役も上がるくらい 。

阿倍君は滅多に上がらないけど、上がるときは来る牌が解っているかように高い役を上がってる。

二人ともうちがあまりに見たことのない、変わった打ち方をする。でも、どちらもかなり強い)」

 

「あ~うちもあの二人と打ちたいわ~」

「(セーラのその気持ち、うちも解るわ)」

 

        

 

対局終了

 

終わって見ると一位は阿倍、二位は村田、三位は遠山、四位は溝口となった。しかし全体の点差は微々たるものであった。一樹と亮がお互いを狙いあっていなかったら全体的に点数の差がもっと広がっていたかもしれない。

 

 

「この結果を持ちまして男子麻雀部の勝利とします!負けた方が勝った方との約束を実行するように以上解散!」

 

こうして陣達は最初の騒動に勝利した。

 

 

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