休日
朝の日課の鍛練を終えて朝ごはんを師範と食べるていると、携帯がなった。
送信者、清水谷竜華
「もしもし」
「陣君、竜華や」
「何か用か?」
「いきなりで悪いんやけど今日、空いてへんか?
「特に用事はないから空いてるぞ」
カレンダーを確認してから答える。
「ほんまに!なら今から○○駅の改札前に来てくれへん?」
「いいよ。今からだと30分くらいかかるけど大丈夫か?」
「全然大丈夫や、ほな後でな」
「了解」
さて準備しないとな。
「師範、出掛けてくる」
「うむ、心配はないと思うが気をつけてな」
「はい。行ってきます」
○○駅改札前に到着したので竜華を探していると。
「竜華達は「ここや!陣君」あそこか」
声の方を向くと竜華と園城寺、それに知らない女子がいた。
「待たせて悪かったな」
「気にせんでええ!いきなり呼び出したのはこっちなんやからな」
竜華と話をしていると園城寺が前に出てきた。
「お久しぶりや成瀬君。その説はお世話になりました」
「園城寺も久しぶりだ。元気そうでなによりだ」
「怜でええよ。でもあんまり元気でもないかもしれん。私、病弱やし」
「怜、そのアピールやめい」
二人の漫才もどきに少し笑ったあと、本題に聞く
「それで、何で俺を呼んだんだ?怜と早く、再会させるためか?」
「それもあるんやけど「ちょっとまちい!ええかげん、うちにも喋らせて~な」…ごめんセーラ、忘れてたわ」
「酷!…まあええわ!」
「立ち直りはやいな~(ボソッ)by怜」
この人、テンション高いな。それに一樹と同じで立ち直りが早い。
「初めましてやな成瀬!うちは江口 セーラ、竜華と怜の親友や、呼び方もセーラでええよ!うちも陣って呼ぶから」
「了解、セーラ」
「今日は陣に頼みがあって竜華に無理いって呼んでもらったんや」
「頼み?内容によるな」
「その前に一つ聞きたいやけど」
「なんだ?」
「男子麻雀部の練習メニューを成瀬が考えてるってほんまか?」
ああ、そのことか
「本当だ、けど練習メニューといっても、こう意識して打つとか、こうした方が打ちやすいしとかを中心に書いたものでそんな大層なものじゃないぞ」
「謙遜はええ!うちらの部長が認めるくらいの出来や♪」
「そこまで、いってくれるのは俺としても嬉しいが、で、それがどうかしたのか?」
セーラが急に真面目な顔になった
「まどろっこしい嫌いやから、単刀直入に言うわ。うちのも作ってくれへん?
「な!なに言うとんのセーラ」
驚いている所をみると、竜華は要件を聞かされていなかったようだ。
「止めんといて竜華!うちは麻雀でもっと強くなりたい。けど、ただ打っで強くなるには時間がかかる。早く強くなるには教えをこうことも必要なんや!」
「なら私の分も頼みたいわ」
「怜まで!」
「竜華、私も本気で強くなりたい。その気持ちはあんたにもわかるやろ?それとも今のままでええんか?」
二人の目は真剣そのものだった。
「そ、そらうちも強くなりたい。でも…自分の部員達だけでも大変な陣に更に負担をかけるのは…」 「お願いや成瀬!」
「考えはわかった。しかし、俺もそんなに余裕がある訳じゃないからな」
「うちのできることはなんでもする!」
「私もや」
流石にこの頼まれごとは予想外だな。おまけに二人ともかなり真剣ときた。さてどうするか。
「陣君、うちからも頼めへんかな?うちも二人と一緒に強くなりたい」
竜華もか、う~ん、試験で試してから決めるか。
「……俺と麻雀を打て、それで俺を納得させてみな。そしたら作ったやるよ」
「「「(うなずく)」」」
「さてそうなると問題はどこで打つかだな、心当たりはあるか?」
「そや、今日は休日やからどこも混んどるやろうし」
「うちも思いつかんな」
「私もちょっと」
竜華、セーラ、怜もなしか。麻雀卓があり、なおかつ、時間を気にする必要のない場所がそんな場所…あるじゃん
「あるぞ麻雀卓があり、時間を気にする必要のない場所」
「ど、どこ?」
「俺の家」
「あ、あるの麻雀卓?」
「最新式のがな」
師範がいつのまにか、買ってきてるだよな~
「確かに成瀬の家に麻雀卓があるなら全て解決やほな行こう!」」
「お~」
竜華達を連れて帰宅する。
「ただいま戻りました」
「お帰り早かったのう。 これはかわいいお客さんだの」
「お邪魔します。清水谷竜華です」
「園城寺怜です」
「江口セーラです」
「これはご丁寧に、陣の祖父の成瀬源三と申す。まあ堅苦しいのも大変じゃろうて、中でゆっくりしいきなさい」
師範の柔らかい雰囲気に三人の緊張もほぐれる。
「「「お邪魔します」」」
「師範、麻雀卓使うから」
「好きにしなさい」
居間に三人を連れて行き、俺は台所に向かう。
「そこでくつろいでてくれ。飲み物もってくるから」
「ありがとな~」怜
「喉がかわいたわ」 セーラ
「あっうちも手伝う」竜華
「麦茶とこれも出すか」
冷蔵庫から茶色い物体を取り出す。
「陣君、なんやそれ?」
「今は亡き、我が祖母直伝の和菓子だ」
「へ~美味しそうやな」
「持ってて食べるぞ」
「うん♪」
「この和菓子うまいな~」
「本当やこんなん初めましてや」
「うちは毎日でもたべたいわ~」
食べた感想は良いようだ。
「竜華、流石に毎日は太るやろ」
「そうでもないぞ。それはカロリーと甘さを控え目にしてるから、四つや五つ食べても体重に影響ないらしい」
「らしい?」
「和菓子好きの祖母が自分のために試行錯誤して 作ったものだからな、作り方は伝授されているけど良く解らないだ」
試しに10個食べてみたけど本当に体重が変化しなかったからな。謎が多いけど我が祖母の研究の成果は素晴らしい。
「なるほどな~」
「食べ終わったら、始めるぞ。卓に着いてくれ」
結果は陣の圧勝で終局を迎える。
「(うちらは善戦できた所もあれば叩き伏せられたところも、それぞれにあった。でもこれじゃあ納得させられへんよ})」
竜華がダメもとで陣の方を見ると。
「カリカリ」
何かを書いていた。
「あとは・・・」
「何してるん?」
「三人の練習メニュー作り」
簡潔に答える。
「「「え?」」」
目を丸くする三人。
「なんでうちらは負けたやないか?」竜華
「俺が確かめたかったのは食らいついてこれるかだからな」
「どういうことや?」怜
「俺は今回、かなりの力で打ったんだ。それこそ、最後までやる気が保てないくらい」
まさか全員やる気を失わないとは思わなかったけどな。
「うちらは食らいついたから合格ってことかいな。でも食らいつくだけなら、他の人できるとうちは思うけどな」セーラ
「先程の力で麻雀を打って食らいついてきたのは男子麻雀部のメンバーと竜華達意外だと三人だけだな」
ほとんどの奴が終局間際になると、勝つことを諦めてる。
「多いのか少ないのかわからんな~竜華?」怜
「ちなみに大人入りで542人に使ってな」
「それなら少ないわ」怜
「どんなメニューを作っても最後までやり遂げられないなら意味ない、そんな奴に作りたくはないしな」
途中で投げ出した奴を見るほどイラつくことはない。
「そらそうや」
「ほら、簡易版だけど、書き終わったから見てみるといい」
三人に書いた紙を渡す。
「うちの麻雀にこんな穴があったんか!」セーラ
「なるほど、こんな改善法があったんやな」竜華
「うわ、このメニューキツそうや」怜
「一通り目を通したら、もう一局打つぞ。それは簡易版だからな」
「今度は負けへん」
「了解や」
「うん」
その日は暗くなるまで打った。
「なあ、陣?」
「なんだセーラ?」
「何で千里山で男子麻雀部を作ったんや?」
「あいつらとの夢と俺の夢の為だ」
「夢?」
「俺達はは男子麻雀部で全国優勝をして頂点の一つを見る。そして俺は世界一の麻雀の教師になる」
「なるほど、でっかい夢やな」セーラ
「なら、うちもそのメンバーに加えてくれへんか?」竜華
「本気か竜華?」
「本気や男女の麻雀部の違いはあるけど、うちらも全国を優勝を目指しとる。なら同じ夢を持つ陣君達と一緒に目指したいたいんや」
「ずるいで竜華、うちらも加えて~や。なあ怜」
「そうや、仲間外れにせんといて」
「仲間外れにする気はないで二人とも。それで陣君どうや?うちらも加えてくれへんか?」
「俺としては三人の決意は知っているから大歓迎だ。よろしくたのむ」
「よっしゃ!目指すで全国優勝!」
本気で夢を追う仲間が増えた。それだけ竜華達と再会できてよかった。
セーラと怜を家まで送った、後は竜華だな。
「今日はありがとうな、呼び出した上に練習メニュー作ってもらって 最後は送ってもらってしもうて」
「麻雀関連は俺も楽しかったから、気にすんな。 夜に女子を送っていくのも当たり前のことだと教育されてるからな。師範に」
「確かに厳しそうな人やったな。でも優しくそうでもあったで」
「尊敬できる自慢の祖父ではあるな」
「あ!うちの家はあそこや、ここでええよ」
「了解。じゅあな」
「うん。送ってくれておおきに、月曜日、学校でな~」
作者の中での三人はこんなキャラです。