それではどうぞだよ!!
レオーネ「ジャッカル…デーモン……!」
アカメ「それが…あの人の名前……!!」
ロンネク『うふふふふふ!覚悟なさいジャッカル…私の従順な手下と
ジャ「(仲間?まだ誰か居るのか?全く、厄介な仕事になったったが……)」
タツミ「ひっ、ぐ、うぐ、?」
ジャ「(あいつを見捨てたら一生後悔するぜ!)安心しろ、絶対に助けるぜ!時間は掛かるけどな」
ジャッカルは困った事になったと冷や汗をタラリと流すも、苦痛で悲鳴を上げそうになっているタツミの方を見るとサムズアップをして安心するよう声を掛けた。
レオーネ「それは良いけどよ、どうするんだよ一体!?」
アカメ「斬っちゃダメなんでしょう?」
そんなジャッカルに助言を求めるレオーネとアカメ、ジャッカルは二人を見るとフッと笑い、天井に指を向けて答えた。
ジャ「どんな技や道具にも出来る事と出来ない事が存在する、だが俺は一度決めた事は何年かかろうと有言実行するのさ。そして、時間を掛けてでも解決する為の最初の行動は!!!」
「「行動は?」」
ロンネク『行動わぁ?』
ジャ「戦略的撤退=堂々と身を隠す!!」
「「えぇ!?」」
ジャッカルはあり得ない発言に驚く二人を抱えるとそそくさと逃げ出した、と思いきやすぐに引き返してきた。
ジャ「オイコラ、死にたくなかったらそのガキを殺さないでおく事だな…人質は居た方がいいぜ?お互いの為にな?」
そう言ってジャッカルはまた彼方へと消えて言った。
ロンネク『あらら、もしかして私の
そう言ってロンネクは不敵な笑みを浮かべた。
***
一方、ジャッカル達はとある藪の中で身を潜めて居た。周りには動く骸骨達が徘徊して居る。
レオーネ「オイ!何で逃げたんだよ!!」
ジャ「今のロンネクは液体型生命体だ、普通の攻撃じゃ倒せん。引き剥がすには通常寄生先を消すか、核を破壊するかだが…ロンネクも馬鹿じゃない。核はあのアリアとか言うチビの体内に入っているだろうな」
アカメ「…私達の帝具じゃ核の破壊は不可能」
レオーネ「チッ!!」
アカメは自分の刀を見つめ、レオーネは木に拳をぶつけて悔しそうにする。ジャッカルはそんな二人に人差し指をピンと立てて言う。
ジャ「だが、お前らに出来ないことが無いわけじゃない。あの姿になるには最低でも二人と二つの『共鳴リンク』が必要なんだ」
アカメ「共鳴リンク…?」
ジャ「『共鳴リンク』は生き物を媒介にする『生命リンク』と道具を媒介にする『象徴リンク』を合わせた物だ。つまり、共鳴リンクを解くには生命リンクを持つ生き物、ロンネクが言った仲間を生死問わず再起不能にし、必ず象徴リンクを持つ物体を粉々にぶっ壊すことだ」
レオーネ「つまり…私らはそのクソ野郎共を倒せばイイって訳ね……」
アカメ「でも、その間動いてる死体と骸骨達はどうするの?私の帝具は“一斬必殺”の『村雨』、レオーネの帝具は“百獣王化”の『ライオネル』、相性が悪いと思う」
ニヤリと笑って拳を握るレオーネに、ちょっと待ってと言って質問をするアカメにジャッカルはフッと笑い答える。
ジャ「その点は安心しろ、奴らは簡単な命令しか受け付けん用になっている。いいか?よーーーく聴けよ?まずお前はだな………」
ジャッカルが作戦を伝えた後、アカメとレオーネは二手に別れ行動に出た。
***
〜レオーネ地点・噴水広場〜
レオーネが向かったその先には一人の老人を取り囲むように円陣を組み、何かを唱えている集団だった。
「カジット様、前を…」
老人「んん…?」
レオーネ「 (はい、馬鹿決定♪)」
(回想)
ジャ【この骸骨はロンネクとは違う奴が操っている、ロンネクは変なこだわりがあってな…必ず肉体がある死体を操るんだ。そして、骸骨を操っているのは恐らくカジット・デイル・バダンテールって爺さんだ。腐食魔法とかなんか暗い遠距離魔法ばっか使う枯れ木みたいな奴だが、奴の持っている『死の宝珠』は厄介だ。アレは人が周りで死ねば死ぬ程、力を蓄える特徴がある。多分アレが象徴リンクの対象だろうから、接近戦が得意なお前が破壊してくれ】
レオーネはジャッカルの助言通りにカジットが片方に大きな杖、もう片方にドス黒い光を発する宝珠を持っているのを確認した。カジットはそれに気づいたのか舌打ちを打って部下を睨み付ける。
カジット「チィッ!馬鹿者が…まぁいい、ワシらは元々貴様らナイトレイドを始末するように言われてきているのだ。遅かれ早かれの事だとは思っていたが…まさか小娘一人だけとはな。見くびられた物よのぉ……」
レオーネ「ふん、あんまり舐めんなよ。爺さん!!」
レオーネがそう言うとその場がひび割れカジットの手下がすべて吹っ飛ぶ、其処には脚を横に振り終えたレオーネの姿があり、カジットが慌てて骸骨の壁を召喚するとレオーネの拳が貫通して来た。
カジットはその拳を見てカジットは酸の魔法、『
遅れたが、知らない人の為に説明しよう。帝具とは、始皇帝と呼ばれる人間が危険な猛獣や貴重な鉱石などを掻き集め、最高の技術を持った者達に造らせた48個の道具である。
そして、レオーネが持っている“百獣王化”『ライオネル』は使用者を半獣化させ、身体能力と五感、さらに野生の本能(第六感?)を大幅に向上させる。
カジット「ワシの部下を瞬殺とは…だがな、今のでワシをやらなかったのは痛恨のミスだな。聴いているだろうがワシの『死の宝珠』は死を吸収し強くなる最強の道具だ。つまり、こう言う事が出来るのだ!!出でよ、『
カジットが宝珠を高く上げると、その宝珠から怪しい光が発せられ辺りを包み込む。そして、レオーネの足元から人骨の集合体のドラゴンが現れてレオーネを丸呑みにした。
カジット「フハハハハハハ!!ザマァ見ろ!!この死の宝珠は元々、ジャッカルが産み出した『邪道な七つ道具』シリーズの一つ“死者補充”『デッドドレイン』。死んでしまったお前に言ってもしょうがないが奴は『
《ドシャア!》
レオーネ「へぇ?何であんなに感情的になってたのか解んなかったけど、そういう事か。そうだよね〜自分だ造ったものこんな事に使われたらイラつくよね〜〜」
カジット「な、ブハァ!?」
何かを突き破る音がしたかと言うと、レオーネが『
カジット「な、何故、生きている…!?」
レオーネ「忘れたのか?わたしの『ライオネル』は身体能力を上げる事が帝具だ。野生の動物になった事で嗅覚や聴覚がダンチなのさ」
カジット「…わ、ワシとした事が。最後の最後で油断するとはな………だが、ジャッカルはロンネクには勝てん…人質がいる限り、絶対に負けんのだ」
レオーネ「あの人が負ける?ずっと見てたけどあの人なら、人質…あの少年を盾にされても負けはしないよ」
その言葉にカジットは『カハッカハッカハッ』と肺が潰れているにも関わらずに、血反吐を吐き散らしながら大声で大笑いをした。
カジット「本当に知らない様だな…まぁ、ワシも知った時は驚いたがなぁ。どうせワシは死ぬ、だから話してやろう。ヤツの最大の驚きを……!!」
レオーネ「勿体ぶらずに言え!」
カジット「ならば教えてやろう…!!奴はなぁ……
元々はタダの人間、ワシらと同じ種族なのだ!!!」
***
〜アカメ地点・屋根の上〜
アカメ「…元人間?」
「クヒヒヒ、わーらえるよねぇ。あんな化け物が私達とおんなじ生き物だったんだよぉ〜?マジウケるよね〜〜」
ケラケラ笑いながら女、クレマンティーヌがそう言う。
アカメ「詳しく話せ」
クレマンティーヌの持つ武器を踏みつけながら、村雨の刃を首元に突き付けてアカメは問い詰める。
クレ「あたしもカジっちゃんから聞いた話なんだけど…昔々とある国に汚い孤児のガキが居ました。そのガキは額にエメラルド色の水晶を付けていて首には絶対に外れない悪趣味なチョーカーを付けてたらしいよ?忘れたけど名前の関係もあって酷い扱いを受けてたから獣みたいな生活送ってたんだってさ…。でも、とある少女に救われて王国の騎士にまで昇格!更に更にぃ?魔王やら神様やらを千切っては投げ千切っては投げ!!英雄として讃えられたんだってさ?
でも、とある組織はこんな事を恐れていた。
『もしもまた神が我々を消そうとした時に彼は生きているのか?または戦えるのか?』そんな事考えた奴らはそいつの村を中心に夜襲を仕掛けたんだってサァ!!そんでもって目の前で彼女を殺して呪いを発動、そんでもってあいつは見事化け物に昇格ってワケェェ!!」
アカメ「何故、そんな事を?」
クレ「だーからよく知らないってばぁ…神に対抗するために怪人って言う兵器を作ろうとしたのは確かだけどぉ?結局全員返り討ちにあってるしぃ?ま、村も彼女も守れなかった奴に人質を守れるはずがな《ズシャァァッ!!》」
アカメ「もういい、喋るな(急がないと…やばいかも)」
クレマンティーヌの首を斬り落としたアカメは村雨をしまうと、踵を返しジャッカルの元へ急いだ。
***
〜ジャッカル地点・倉庫〜
ジャ「やはり、
ロンネク『うふふふふふ、当然でしょお?いくら腐っても貴方は正義の味方のヒーロー…人質を見殺すなんて事するはずが無いわ』
タツミ「あ、ぐ、がぁ」
ロンネクが操るゾンビ達を破壊しながらレオーネ達が任務を遂行するのを待っていたジャッカルは、考えたくもなかった予想が的中してしまった事に悪態を吐く。
前に説明した『共鳴リンク』最低2体以上の生物と2個以上の物体が必要な物なのだが、ジャッカルはその対象が何なのか分かっていた。
カジットは『デッドドレイン』で、クレマンティーヌは愛用の武器、そして最後はタツミとタツミの首に巻かれた首輪に掛けられた木像だ。この手の物は大抵フェイクを用意して置くか、強い者に守らせるかするのが普通なのだがロンネクは敢えてタツミを対象に選んだ。
勿論、ナイトレイドの連中に通じるとは思っていない。だが、ジャッカルには必ず通じると確信がロンネクにはあった。
ジャッカルは『
ロンネク『犠牲を出さず、手段は選ばないダークヒーロー…そんなのただの噂だとばかり思ってたけどね。まさか貴方のことだったなんてねぇ?かつて、この帝国で起きた大暴動を一滴の血も流さずに止めた英雄ならそれも可能よね』
ジャ「ッ!?、お前…どこまで知ってる?」
ロンネク『さぁねぇ?分かるのは貴方の頭蓋と心臓を同時に破壊するって事だけよ』
そう言ってロンネクは二体のゾンビを操り散らばっている拷問器具をジャッカルに向ける、そのゾンビはタツミの友であったイエヤスとサヨであった。二人共体がズタズタになっており、本来なら動く事すらままならないだろう。
ジャ「オイオイ、そんなボロい奴で俺を仕留める気か?お前あれか?偏差値低いのか?」
ロンネク『貴方が動かなければ壊れないわよ?それに私の目的は元々貴方を殺す事じゃ無いの』
ジャ「は?じゃあなんだ?」
ロンネクはクククと笑いながら人差し指を口元に持っていくとボソリと呟いた。
ロンネク『……八房』
ジャ「あの帝具か?お前にゃ無理だ」
ロンネク『いちいち煩いわね、もう話は終わり。あんた達、やっちゃいなさい』
ロンネクそう命令すると、イエヤスが巨大な刀をサヨが太い釘と槌を持って呻き声を上げながらジャッカルに近づく。
ジャ「(チッ、女の方は手足が無いし男の方はウイルス性の病気にかかってるから心配無いと思ってたんだがな…さてさて、どうする?)「こ、ろしてください」あ?」
タツミ「お願いします、俺も、サヨ達も殺して下さい。お願いします、どうか、どうか」
どう切り抜けるか思案中だったジャッカルにタツミがそう願いをいう、声を震わせ、涙を流し、微笑みながらそう懇願した。
タツミ「俺達は、元々帝国兵になる為に来たんだ。死ぬ覚悟くらい出来てる、だから気にせずやってくれ!」
そう叫んでいるが、タツミの目は明らかに怯えていた。だが、これ以上友が怪物として自分を救おうとしている人物を傷つけるのを見ていられないのだ。
ロンネク『(ウフフ、こんなに怯えちゃって…やっぱり可愛いわこの子…でも、あいつは見捨てない。自分のポリシーに反するし何より後味悪いものね、さぁ!くたばりなさいジャッカル!!)』
ジャ「悪いが、お前の言う事を聴くメリットが無い。だから、お前も殺さん」
そう言ったジャッカルはサヨ達の肩と脚と首をへし折り、タツミの背中から心臓部分に手を突き刺し抜き取ると、ロンネクの身体がアリアから完全に飛び出て実態を持ち始めた。
ロンネク『な!?こ、これはぁ!!?』
ジャ「馬鹿が、『共鳴リンク』の事を知っていたんだ。勿論リンクの解除方法も知ってるに決まってんだろ」
ロンネク『だからと言って、まさか、そんな!あり得ないわ!!」
完全に元の姿に戻ったロンネクに、ジャッカルはバキバキと指を鳴らしながら近づいた。
ジャ「“犠牲無くして勝利なし”…死ぬ覚悟も無い奴が人の命をどうこうしようとすんじゃねえよ!!」
ロンネク「まだよ!まだ終わら《スパァン》」
怒鳴ったジャッカルはまだ諦めない様子のロンネクの首を蹴り飛ばすとその崩れ落ちる身体を余す事なく蹴り潰した。
ジャ「首だけありゃ証拠になるんでな、あとは証拠も残さん。さてと…おい!ナイトレイドの奴等!隠れて見てたの分かってるぞ!!」
『『・・・・・・・』』
ジャ「…そうかー、みんな帰ったかー、なら残党狩りでもしようかなー、もしかしたら変装してっかもだから容赦無く皮を剥ぎ骨を折りそんで持って『『分かった分かった!!』』いるなら早く出て来いやタコ野郎」
ジャッカルに恐喝されてアカメやレオーネ、そして仲間のブラート、ラバック、マイン、シューレが現れた。
ジャ「ったく、早く来い殺人鬼ども。この二人を保護するぞ此奴らは被害者であって加害者じゃない。そこの眼鏡はアリアとか言う餓鬼を背負え、リーゼントはタツミをデッカい毛布か何かで包んで運べ、ゴーグルとツインテールは辺りを警戒しろ」
マイン「はぁ!?なんで私達がアンタの言う事を聴かなきゃ「そう言えば…タツミがこの屋敷に来た理由は金が無くなったからなんだよなぁ〜、確か?来たは良いものの兵舎を追い出された所に女が来てそいつに騙し取られたんだよなぁ〜?確か金髪で肌を露出してる奴だったなぁ〜?だよなぁレオーネさんよぉ?知らない?知らないの?知らないのかな?お前が腰に巻いているベルトを付けてたらしいけどどうなのかなぁ〜?もしお前だったらどうしようか?どうしましょうか?」「よし!早速連れて行こう!」ちょ、レオーネ!?もしかしてアンタ何かしたの!?ねぇ!答えなさい!」
そんな感じで騒がしく外に出るナイトレイドの一同を呆れたように溜息を吐きながら見ていると、ジャッカルの真横に剣が一振り落ちて来た。
その剣は禍々しいオーラを纏いながら鼓動のように光を発している、まるで何かを伝えようとしているようだ。
ジャ「…やれやれ、タツミの奴には何かプレゼントするつもりだったが、まさかコイツに気に入られるとはな。この先どうなる事やら…」
そう言いながらジャッカルは倉庫を出て、その剣も煙のようになって消えていった。
気になる方も居るだろうが、この先の話はまた別の機会に………ただ、一つ言えるのはタツミに大いなる運命が待ち受けて居ることだけである。
はい、次はサブ主人公の話です。
皆さん、待っててくださいね!!