BanGDream!〜Side by Side〜 作:音の出るゴミ
鮮明に出てくる記憶。
俺が小学4年生の時にアンプに繋げた親父のギターを
ぶん投げて壊した事だ。
とてつもなく響いた破壊音
とてもじゃないけど耳を防ぎこんでしまいたくなるような爆音。
それでなにかが閃いたんだ。
閃いた内容は忘れてしまったがな。
そして
車に轢かれそうになった香澄を助けた時に轢かれた車に乗ってる親父だ。
ありふれた日常
子供の時の思い出と本当にトラウマな出来事の夢を見た時は必ず汗でベットが湿っているのも未だに謎だ。
現在4:52
俺は基本的に早起きだ。
怪我が原因でやめた陸上の朝練の賜物。
「よっと」
朝起きて最初にすることは
ギターを弾くこと
サポートのバンドの曲の譜読みもこの時間にしないと追いつかないし自分のやりたい曲の練習にも時間が避けない。
最初のゆっくりしたテンポの中のアルペジオ、ピックスクラッチで入るAメロから急激にテンポアップからのトレモロ。
「うん。難しい」
こればかりは弾けるこっちゃ弾けるけどかなり手元が狂ってテンポも通りに弾けない感じがする。
「もう学校行かなきゃ」
時刻は6:45になっていた。
高校一年生になってからはや1週間が過ぎようとしている頃。
自分は高校二年生になる年だけど事故って一年遅れてる。
ぶかぶかの制服に袖を通し、身支度を適当に済ませて、じいちゃんからもらったドラックスター400に跨る。
中型の免許は16歳から取れるから
金貯めといてよかったと我ながら思う。
江戸川を見ながら走る風景は最高に気持ちよく、サクラが散りそうで散らない風景が一番魅力的だなと思いながらバイクを転がしていくと
都立江戸川第二高校につく
偏差値は57
ちょっと頭がいい自称進学校である。
バイクから降りて学校に向かうと
「よお!龍太!」
「おはよう早雲」
同じ中学の部活の後輩でもあり、同じ高校の中間早雲。
種目が同じ長距離であり、駅伝のメンバーだから仲が良く。俺がサポートしてるバンドのギターボーカルだ。
「ライブっていつあるんだっけ?」
「今週の日曜日!」
「まじで?あの曲難しいからほんと無理だわ」
「何言ってんだよ!天下の染谷龍太があの曲弾けないはずがないだろ!お前のギターはほんとにすんごいから!」
「やめろやめろ照れくさいだろ」
「まあ今度飯とタバコ奢ってやるからさ!」
「タバコはもう吸わないって言ってるだろ。お前体壊すしバレたら大変だからな」
と一応忠告はする。
それでとばっちり喰らったらとんでもないからね。
「そう言えばさ、第1回キチキチ!クラスのモテ女王は君に決めた!に投票してるか?」
「やっべ!まだ投票してねえ!お前が投票してる人に投票するわ!」
「なら白金燐子さん一択だろ!」
白金さんはあのシリアスな感じで大人しくて人が良さそうな人か。
確かに顔もおっぱいもハイレベルで入れる価値はあるが、俺は明るい子が好きだからな。
「うーん入れる価値はあるけどもうちょっと明るめがいい」
「なら美竹蘭さん!」
「美竹さん明るくねえだろ」
美竹さんかぁ
ひまりのバンドメンバーの一員か。
同じ中学ぽいけど性格がキツイと言われがちだったようなね〜
しかもモカって子がいない時にサポートでセッションに入った時は怖かったんだよなぁ〜
「負けないから」って言われた時の恐怖感が怖かった。
「ひまりが同じクラスならひまりに入れてたんだけどなぁ」
「それは言えてる。なんせあのスイーツ(笑)ひまり様だからね」
「ちょっとそれどういう意味よ!」
「話してたらゴキブリが湧いてきたか…」
「どういう事じゃそれはー!」
上原ひまりは今どきの女の子って感じだ。
早雲の幼なじみで中学の時にあった子だ。
女子会などスイーツがどうのこうのってうるさいけど顔は普通に可愛くて性格も普通に良いからなにより唯一喋れる女友達って感じだ。
「ならさお前が大丈夫って思えるなら香澄ちゃんに入れたら?人気高いよあの子」
「そうよ!今のうちにもう笑って許しなさいよ」
二人ともそう言ってる
けど俺は決めている。
「確かに香澄は俺の特別な存在でもあるし何かあったら守る。つーか守ったから陸上はできなくなったけど、俺はあいつを影から見守ってる方がお互い一番気楽なんだよ」
そう笑いながら言うといつの間に教室についていた。
「もう過ぎたことだし時分を痛めすぎない方がいいよ」
と俺達のクラスを去っていきながら言ってくれるひまりと
「いつまでも過去の事引っ張ってると彼女ところか女友達もできなくなるぜ」とからかいながらも励ましてくれる早雲。
どっちがいいかなんて考えると謝ったほうがいいと高確率で思うけど、俺は香澄に一生傷つくことを言ったと思うし、取り返しのつかないことをしたからこそしゃべれないんだと自分で勝手に言いくるめてる。
そうだな、あれは確かに覚えてる。
去年の三月の終盤だったはず。
俺と香澄は付き合ってたんだ。