まあ、多少はね?
物語は突然動き出す
どーも読者の皆さん、俺は東城 暁人(とうじょう あきと)って言う者だ
今しがた成人式を終え帰路の途中なのだ
「っと……ちょっと飲みすぎたか……」
調子乗って飲みすぎたせいかすっかり千鳥足状態である
「にしても英人も明菜もよく飲んでたな……」
黒川 英人(くろかわ ひでと)と結城 明菜(ゆうき あきな)は暁人と共に成人を迎えた親友の名前である
英人と明菜の最初のきっかけは恋姫夢想の話であった、俺は蜀、英人は魏、明菜は呉がそれぞれお気に入りである
「ま、俺もそのうち慣れるか……」
すっかり遅くなっちまった、母さん心配してるだろうなぁ……
この時、暁人は横断歩道に差し掛かった時の信号に気づいてなかった、そうとは知らず千鳥足の暁人であったが……
キキィー!!
「ごふっ……」
通り過ぎようとしたトラックに跳ね飛ばされてしまったのである
その様子を何処からともなく見ていた者がいた
「あらぁ?」
「ん、どうした貂蝉」
「現世で誰か死んじゃったようね」
「またか……」
「でもこの子、秘めたる野望は大きいわね」
「ほう、それはなんだ?」
「美少女ハーレム、ですって」
「ワッハッハ、良き野望を持つ男子じゃないか」
傍から見れば変態のオッサンが盛り上がってるだけである
「いや、お前達盛り上がってる場合じゃないだろ。どうするんだよアイツ」
するとそこへ白の制服を身にまとった青年が現れた
「あらぁご主人様いつの間に?」
「……予定より戻って来るのが遅いと思ったからだ、それでアイツはどうする?」
「恋姫の外史に行ってもらうわ」
「それはまた唐突だな……」
「まあ儂らと比べれば微弱な存在ではあるが……少なくともお主並の素質があると思うぞ」
「素質ねぇ……」
白の人物はかつての自分の姿と重ねていた
「決まりね?」
「うむ」
「いいだろう」
3人が合意した所で暁人の体が輝きだし、その瞬間から現世での暁人の存在は無くなった
「うっ……?」
あれ………俺は何を……?
「んぐっ!?……」
「まだ動いちゃダメよ、傷口が広がるから」
視界がハッキリしてきた所で、視界に入ってきた人物を見て暁人は驚いていた
「なっ……貂蝉!?」
「あらぁ死んでも尚記憶はバッチリあるのね」
さすがに忘れろ言う方がキツイだろっと内心思ったが言わないでおく
「そりゃ……さすがに忘れようにも……」
「忘れられない程美人ってことよね!」
いいえ、絶対違います。
「って、ここにいるってことは俺はもしかして……」
「残念ながら現世の貴方は既に死んでいるわ……」
そう貂蝉から告げられた内容を聞いて俺はまだやり残した事がいっぱい湧き上がった
「なんてこった……まさか何も成さないまま死んじまうなんて……」
「でも外史ならばやり直せる」
願ってもない申し出だった、もう一度人生やり直せるのなら
「さしあたって貴方は桃香ちゃんのサポートをしてもらいたいの」
「桃香……劉備のことか」
「そう、これから桃香ちゃんの兄として」
「桃香の兄……」
あの蜀を成した人物の兄か……面白い!
「いいのね?」
「ああ、今更天国って言うのはナシだ、どうせならトコトンやってみたい」
「分かったわ、さっそく転生先に送り込むわね」
暁人の体が輝きだした、そして……
「貴方に幸があらんことを」
その言葉を最後に意識が途切れるのであった
冒頭シーンはこんな感じで
ひとまずのんびり展開予定