転生先は桃香の兄   作:Pasukayuri

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失踪だけはしない様にしたい

この物語で一刀は本編外史の物語には出ません、ただ全員と過ごした記憶を持ってるループ経験者+管理者の立場になっているだけです


分岐ルート
フリーダムロリ軍師沮授、渦巻く郭図の思惑


とある次元の狭間にて……

 

管理者である貂蝉と卑弥呼、そしてあの北郷一刀と一人の青年と一人の女性がいた

 

「さて……この状況を説明してもらえるかしら御三方?」

 

女性が貂蝉達にこう尋ねる

 

「お察しの通りよ、あなた達にも外史の世界に向かってもらうことになるわ」

 

それに対し居合わせた男性がこう答える

 

「まあ……尋ねるだけ野暮かも知れんが……俺たちに協力してほしいとの事なんだろ?」

 

「そう言う事よ、話が早くて助かるわ」

 

余談だが、この言わせた男女2人は貂蝉、卑弥呼の姿を見ても特に触れることはしなかった。何せ現世において「プレイ済み」なのである、そして北郷一刀が言葉を続ける

 

「それで2人の所属なのだけれど……英人には魏のみんなのとこへ、明菜は呉のみんなの元へ向かってもらうことにした」

 

「既に決められてるのね……ま、私は好きな国だから構わないけど」

 

「俺も構わないぜ」

 

「快諾に感謝する、すぐに向かってもらうがいいだろうか?」

 

「着の身着のまま何だから聞くだけ野暮だぜ」

 

「ああ、すまない。それじゃ貂蝉、卑弥呼お願いする」

 

そう一刀が言うとむんっ!と息を鳴らす2人

 

「ご主人様の言葉よ!張り切ってやるわよ!」

 

「うむ!」

 

「いや……普通にお願いする……」

 

英人も明菜もうんうん、と頷くのであった。やがて2人の体が光に包まれる

 

「英人、向こうであった時は宜しくね」

 

「明菜も元気でな」

 

そうして2人は外史の世界に旅立つのであった。無論、この出来事は暁人が知ることもなかったが後に思わぬ形で再会するのはまた別のお話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜冀州〜 ー平原ー

 

その頃、平原を治める暁人の元を尋ねる人物がいた

 

「お目にかかり恐縮です、本日は我が主君、韓馥の名代で参りました」

 

「遠路はるばるお越しいただき感謝する、辛評殿」

 

暁人を尋ねていたのは韓馥軍所属の辛評であった。暁人が平原を治めるになった際、真っ先に友誼を結びに来たのである

 

「こちらが贈呈品の目録となります、ご確認ください」

 

「いつも気を遣わせて申し訳ない、これらの品々は有効に活用させて頂く」

 

せっかくご贔屓にしてもらってるのだ、失礼が無いようにしないとな

 

「そう言えば沮授殿はご壮健であらせられるか?」

 

「沮授殿ですか?ええ、元気でございましたよ。私が使者に赴くとなった際に私の懐へ紛れ込もうとしておりましたな」

 

そう苦笑い気味に話す辛評であった、ここで沮授という人物において話しておこうと思う。

 

史実に置いて名が見られるのは韓馥軍の折にてである、後に袁紹の冀州強奪の際に韓馥は妻子を捨てて張邈の元へ身を寄せることとなり韓馥自体はそれ以降登場しない。だが沮授や使者で来ている辛評、辛毗兄弟等の韓馥配下の多くは袁紹の元へ残るのであった。辛兄弟については割愛させて頂く、沮授は田豊と同じく袁紹に忠義を尽くし「官渡の戦い」において袁紹が敗れたのち曹操に降ることをせず才を惜しまれ処刑された人物である。歴史家の孫盛は田豊、沮授の才能は前漢の張良、陳平に匹敵すると評価している。高名な軍師が多々いる為に埋もれ勝ちではあるが進言の数々は袁紹軍全盛期の役に立っていたのだ

 

……そしてこの世界での沮授なのだが……初めて見た時の俺も驚きを隠せなかった、どうみても軍師としてはどうであろう発言の数々、自由奔放に行動したり、たまに贈呈品や使者の懐へ潜り突然現れたりとフリーダムな人物なのである。それに加えて容姿である、明らかな西洋被れのまるでお人形ような見た目、肌は白く背丈はかなり小さめで巷の子供らと変わらないほどであった。その際、初めて沮授との対面の時にて

 

「これからよろしくね、お兄ちゃん♪」

 

何て言い残して去って行ったのは今でもよく覚えている、単純明快なのはいい事なのだが居合わせた重臣を始め百官の連中もポカーンの状態であった

 

「沮授殿のフリーダm……自由奔放な一面は群を抜いておりますな」

 

苦笑いを加え俺も辛評にそう答えるのであった

 

 

 

その頃、南皮の袁紹の所では……

 

「それで郭図さん、お話と言うのは何ですの?」

 

袁紹がそう答えると郭図と呼ばれた男はこう話し始めた

 

「はい袁紹様、この乱世の置いて天下に相応しいのは袁紹様でございます。名門を輩出され続けたお家の栄光もまた素晴らしい物です」

 

「嬉しいことを言ってくれますね郭図さん」

 

世辞であろうが何であろうが家について褒められてるとなると袁紹もうれしくなったのである

 

「その為の力を更に伸ばすために、まずはこの冀州を傘化に治めようと言うご相談でございます」

 

「冀州をですか……?ですが大義名分はどうするのです?鄴には韓馥、平原にも確か人が入ったと聞いたような気がしたのですけど……」

 

悲しきかな、袁紹は暁人達の事はすっぽりぬけていたのである

 

「平原には劉騎と言う者が入ったと聞きます、何でも先の黄巾の乱に置いて功績を上げたのだとか……」

 

「まあいいですわ、それで?」

 

「韓馥は元々臆病な小心者と聞いております、我が圧倒的な軍勢を見せつければ早々に降りましょう。無論、これは平原の劉騎にも同じです、そうしておいて幽州の公孫瓚の元へ使者を出します」

 

「白蓮さんに?」

 

「冀州を分割で治めようではないかと、その為にまずは共に韓馥を説得しようと……おそらく公孫瓚はこの話に乗ることでしょう」

 

劉虞と仲が悪い公孫瓚だが何故かこの世界では韓馥とも悪いらしい、どこで歴史のターニングがズレたか知らないがこれを利用しない手はないと郭図は考えたのである

 

「その際、公孫瓚は使者を韓馥に派遣するでしょう。その者を暗殺し韓馥軍の仕業に見せるのです。さすれば怒りで我を忘れ公孫瓚は韓馥を攻めることでしょう。そして韓馥軍の援軍には平原の軍勢も加わると思われます、そこを付き我々も公孫瓚に協力する素振りを見せ冀州を頂く寸断でございます」

 

「……」

 

袁紹はしばらく考えた、一見聞いていれば名門には不相応な戦い方であるのだが自身の誇りである家柄を尊重する郭図の提案を無下にすることも出来ない

 

「……分かりましたわ、早速実行することに致しましょう」

 

「ははっ、お聞き入れくださりありがとうございます!」

 

してやったり、と郭図は微笑んでいた

 

こうして袁紹は郭図の提案にのり重臣の田豊や顔良の反対をも押し退け実行したのであった。そして郭図の目論見通り公孫瓚は公孫越を使者に派遣した。郭図の手勢は夜陰に紛れ公孫越を暗殺しそれを韓馥軍の仕業に仕立て上げたのだった。そして予想通り公孫瓚は韓馥討伐の軍をさしむけたのである

 

「出陣準備は出来たか?越の仇を取りに行くぞ!」

 

「お待ちください伯佳殿」

 

公孫瓚を止めたのは星であった

 

「此度の戦は私怨に囚われております、確かに公孫越殿を失われたのは悲しき事にございますが私は裏があると思っております、どうかお考え直しを……」

 

そう言って公孫瓚を止めようとする星であったが……

 

「……すまない星、分かってはいても止めることは出来ない。越の仇はこの手で取らなきゃ気が済まないんだ」

 

「伯佳殿……」

 

確かに身内を失う悲しみは痛いほどわかる、星もまた兄を失い喪に服していた期間もあった。

だが、私怨に囚われてはならないと誓っていたのだ

 

「……出陣する、星も加勢してくれると助かる」

 

そう言い残し公孫瓚は進軍を開始するのであった

 

「これ以上の長居は無用か……」

 

この日、星は公孫瓚の元を去り劉騎の元へ向かう事を決めるのであった

 

 

 

 

時を同じくして平原の暁人達、公孫瓚軍が鄴の韓馥に向けて軍勢を向けたと聞いて主だった物を集めて軍議を行っていたのだった

 

「さて……招集した理由は先に述べた通りだ……公孫瓚が韓馥に向けて軍勢を向けたとの事だ。名目は公孫越の仇討ちであろう」

 

だが腑に落ちない点は沢山ある、招集されたメンバーはだいたい察していた、鈴々を除き……

 

「皆も察している通り、この点には不可解な内容が沢山ある。この際だからハッキリ言うが大方袁紹の仕業だろう、配下の顔良や田豊はいい話を聞くのだがそれ以外は滅法聞かん」

 

そう言って次に言葉を切り出したのは彩華であった

 

「人を遣わせて調べたよ、この策の提案の仕方……郭図に違いないね」

 

あの郭図か……くっそめんどい事しやがって……

 

「その為に皆の意見を聞きたい、我らは双方面識がある為に表沙汰に動けば片方からは敵認定されてしまう」

 

軍議の場に意見が飛び交う、あれやこれやと話し合うが決定打に欠けてしまうのが現状である

 

「……何とか仲裁出来ないかな?」

 

そう発言したのは桃香であった

 

「桃香……?」

 

「だってこれは勘違いでしょ?韓馥軍の方とは何度か会ったけれどそんな手を使う人には見えなかったし……」

 

そう言って話しながら自身の袁紹の認識を話し始める

 

「……それに袁紹軍の話は余りいい話を聞いていなくて……あまり好きな感じがしないの」

 

桃香がここまで言うのも珍しいと思った一同であった。

 

「ですが暁人様、私も桃香様の思っておられる通りです。袁紹にはいい感じが見受けられませぬ」

 

桃香に続き愛紗もそれに同調した、鈴々もうんうんと頷いている

 

「問題は兵力差……ですね」

 

そう……袁紹軍は多大なる軍勢を持っており俺達平原軍と鄴の軍勢を合わせても倍以上を誇るのである

 

「あの金持ちめ……全くこれだからダ名族は……」

 

彩華がブツブツ文句言うのも無理はないだろう、美優の懸念通り兵力差がある為にまともに張り合うとこちらが壊滅する恐れがあるのだ

 

俺の中に秘めてる策が無い訳では無い、ただこれらはこの平原を捨て益州に逃げ込むか荊州に逃げ込むかである。これに加え現状はさらに韓馥軍の主だったメンツを助けないと行けないと言うのが加わるのである、この事は桃香のみと相談していた

 

 

 

 

「(この選択は俺達の未来を左右する選択になるかも知れん……)」

 

 

 

 

その時の俺はそんな予感をしていたのだった




はい、という訳でルート分岐です

益州ルートと荊州ルートの二つとなります。両方の展開は考えておりますのでご要望あれば感想にお願いします

アンチ的な表現がありましたが演出の為です、お許しください
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