それではどうぞ
さて、賊討伐も終えてえっちらおっちら帰ってきました我等の新野城でございます
「お前達は各自で休息を取っておいてくれ」
「はっ」
率いていた部隊の副隊長に俺はそう伝えた
「さて、馮平、寇封」
「「はっ」」
「主だった将に2人を紹介する、そのままついてきてくれ」
場所は変わって新野城玉座の間
「みんな集まってるな?先の領内にて発生した賊討伐において協力してくれた人物が我が軍に加入した。馮平、寇封」
「「はっ!」」
名前呼ばれた2人は前に進み出た
「我が名は馮平、こちらに控えし寇封とは幼馴染でございます。まだまだ若輩の身でありますがどうぞよろしくお願いいたします」
「同じく先程馮平より名前を挙げられました寇封です、先輩方に遅れを取らぬよう精進を重ねて参ります、よろしくお願いします」
二人の紹介は見かけによらず丁寧な物となっていた、これも教育の賜物だろう
「以上の2名だ、今後とも仲良くして上げてくれ」
そしてその後の細かい方針も含め本日の招集は解散となった、新たに加わった馮平や寇封は質問攻めに合っているようだ
特に桃香は寇封を、愛紗は馮平が気になっているようだ、きっと容姿が自身と近いのもあるのだろう。俺も初見で見た時は子供が出来たらこんな感じですかね?なんて想像してたりな
「劉騎様、少々よろしいでしょうか?」
そう思いふけっていると文官が1人俺の元へやって来た
「ああ問題ない、何かあったか?」
そう尋ねると文官はこう答える
「劉表軍より使者が来ております」
「劉表からだと?」
はて、何の用じゃろ?特に揉めるのは面倒なんだが……
「いかがいたしましょう?」
「下手に追い返す訳にもいかないだろう、会ってみよう。別室に通しておいてくれ」
「かしこまりました」
そう言って文官はその場を退出した
「彩華、ちょっといいか?」
質問攻めに加わっていた彩華を俺の元へ呼ぶ
「んー?どったの暁兄?」
「劉表から使者が来てるらしいがなにか聞いてるか?」
「劉表から?んー……特に何も聞いてないけどなぁ……」
「彩華も聞いてないか……まあいいや、そのまま一緒に話を聞きに行こう」
「えー……そういう面倒なの好きじゃないのに……」
「仕方ないだろ、沮授は軍師から降りてるし後の候補は彩華ぐらいなんだからさ」
「ぐぬぬ……やはり沮授を稼働させねば……」
そう言ってその場を立ち去ろうとした彩華だが……
「おい、彩華どこへ行く?」
「決まってるでしょ、沮授のとこ!」
「沮授なら今部屋にはいないぞ?」
「ゑ?」
「韓馥と用があると言って街に出てるそうだ」
「うそーん……」
幼女2人で何処に行ったのでしょうね?勿論、警戒護衛に孫興がコッソリ向かっておりますがね
「って訳でよろしく(キリッ」
「はーい……」
そういう訳で彩華を伴って劉表の使者とやらと対面、来ていたのは蒯良であった。伊籍じゃないから、訴訟
もしくは伊籍はまだ仕えてないとか?確かに出身は兗州ではあるものの劉表とは同郷のはず……今は気にしても仕方ないか……
使者の趣きは同姓による誼をとの事であった、正直そこまで仲良くする気はあんまないのだが事を構えるのも面倒なので適当に話を合わせておく事にした
そんなこんなで暫く経過したある日のこと
「2人を養子に?」
桃香と愛紗が俺の元へやって来た、先において加入した馮平と寇封を2人は気に入り自分の養子にしたいとの事、確かに2人には子供はいないから跡継ぎを考えると分からなくもないが……養子と言えど子を持つ事に何のためらいもなく来たのは意外だったな
「うん、寇封ちゃんをすっかり気に入っちゃって……それでダメ元で頼んだら承諾してくれたの」
「私も桃香様とほぼ同じです、馮平はまだまだ荒削りですがしっかり鍛錬を積めば良き武将になれる才能があると思われます」
「なるほどな……」
まあ双方合意の上でなら俺が口出しするのも野暮であろう。っと言うかそうなると俺は伯父になるのか?(笑)
「分かった、互いに合意の上でなら問題ないだろう。俺達の絆はより強くなるな」
「ありがとう暁兄!」
「ありがとうございます暁人様」
こうして馮平と寇封は養子として一族に入る事となった、それに伴い姓名を与え馮平は愛紗の姓である「関」を寇封は俺と桃香の姓である「劉」の文字を与えた
馮平と寇封改め、関平と劉封の名前は軍全体に知れ渡るのであった
そうして暫くしたある日、ようやく空き時間が出来た俺は以前に周倉に聞いた「水鏡女学院」を目指し襄陽へと来ていた
一緒に伴っているのは先の話で俺の義理の姪となった劉封である
「そう言えば伯父上、これから行く水鏡女学院とやらは何なのです?」
そういや劉封と関平には詳しく話してなかったな
「劉封にはまだ伝えてなかったな、この女学院には色々な才を持つ才女が集まっているんだ。1度は尋ねておきたいと思ってな」
まあお目当てはダブルロリ軍師ですが……初期の対応はしっかりしておかないとな
そんなこんなで目的地に到着、学院なのだから事務室か何かは何処にあるんじゃい(現世脳)
「アカン分からん、あそこの人にでも聞いてみるか……」
闇雲に探しても埒が明かないので近場にいた人を捕まえて尋ねてみる事にした
「すみません、ちょっとお伺いしてもいいですか?」
「あ、はい。何でございましょう?」
声を掛けた人物がこちらに振り返る、文官帽子に白い眉が特徴な人だった
……ん?白い眉だと……?気にはなるがまずは水鏡先生が先だ
「水鏡先生を訪ねに参った者なのですが先生はいらっしゃるのでしょうか?」
「申し訳ございません、先生は今別件で席を外しておられます。もうすぐ戻られると思いますが……」
どうやら不在のようである、日を改め出直すか……
「いえいえ、また日を改め出直しますよ」
そう話し込んでいると中から別の人物の声が飛んできた
「季常さーん、幼常ちゃんがまた……あれ?こちらの方々は?」
中から現れたのはベレー帽の特徴な女の子であった、季常に幼常だと?まさか目の前で話してたのは「白眉最も良し」と言われたあの馬良なのか?
「その声は孔明さんでしたか。こちら方々は水鏡先生を訪ねに来られた方です。……幼常がまたやらかしたのですか……」
会話から察するに幼常とやらは問題児なのだろうか?でも、頭が良いのだからここにいるんだろうけども……
「い、いえ大した事じゃないのですが……」
孔明は季常に言い繕うが季常は止まらないようだ
「孔明さんは幼常に甘過ぎます、姉として少し懲らしめてきます」
そう言って怒気を含んで季常は中へと戻って行った、幼常とやら南無三……
その場に取り残されたのは俺と劉封と孔明の3人である、沈黙を破るかのように孔明が話を切り出して来た
「お越しになられたところお見苦しいところをお見せして申し訳ありません、もし宜しければお茶でもいかかでしょうか?」
特に問題もないために躊躇う事は無い
「せっかくのお誘いです、喜んで参りましょう」
「ありがとうございます、それではこちらへどうぞ」
俺と劉封は孔明の案内に従い学院内部に入って行った
案内された部屋は質素な作りでありながら綺麗に行き届いている場所であった、まるで寺子屋を体験してるような感じだがな
「先程ばバタバタしておりすみません、改めて自己紹介させていただきます。名は諸葛亮、字を孔明と言います」
「俺の名は劉騎、字は玄武と言う。こちらに控えるのは我が義姪の劉封だ」
「劉封です、よろしくお願いいたします」
それぞれの自己紹介が終わり改めて雑談とシャレ込む
「噂はかねがね聞いておりました、まさか貴方が劉騎殿とは思いませんでした」
「こちらこそ、かの学院主席と言われている諸葛孔明殿に会えて光栄です」
何だか下心丸見えなセリフのような気もしなくはないが本心なんだぞ……
「そう言えば先程出てきた方は?確か季常とか幼常とか聞こえましたが……」
「馬良さんと馬謖ちゃんですね、先程いらっしゃった方が馬良さんです」
やはり白眉だったのか、ウチに来てくれないかな?
「馬謖ちゃんは頭はいいのですが……ちょっと悪戯の頻度があるのが玉に瑕ですね……」
さすが登山家(笑)である、成長したら街亭に山頂布陣とかするのだろうか?
「うーん……やっと解放されたぁ……」
そこへ足取りをふらつかせながら魔女帽子が特徴の子がやって来た
「雛里ちゃん大丈夫?」
孔明は雛里と呼んだ女の子の元へ駆け寄った
「な、何とか……」
傍から見てもガクガクブルブル状態何ですが……ホントに大丈夫?
「あ、あの……大丈夫ですか……?」
「あ、はいすみません、えーと……どちら様でしょうか?」
「これはすみません、新野の劉騎と言います、こちらが義姪の劉封です」
「ほ、龐統士元です……よろしくお願いいたします……」
馬謖は龐統に一体何をしたのだろうか……
こうして孔明と龐統の2人と接触に成功した。雑談混じりではあるが時折には今の世について語ったりと色々な話を聞くことが出来たのだった
その後、互いの事情も有りそれぞれの時間が開く度に天下について語り合った。気が付けば日が落ちてることもあり二人との話は尽きないものであった
通いつめる事約三日……
その日、孔明と龐統は俺にとって嬉しい話を振ってきた
「俺の元へ仕官したいと?」
「はい、色々な話を聞き天下を想うその心は胸に響きました。是非とも私達2人を末席に加えてもらいたいと思います」
龐統も頷いていた
「……願ってもない話だ、その智謀存分に発揮してもらいたい」
「はい!よろしくお願いいたしましゅ……ふえぇ……」
どうやら噛んでしまったようである
俺はこの日を持って、伏竜と鳳雛を我が元に引き入れたのであった
原作に比べれば演義よりな性格とだけ言っておきます
かと言ってビームは出さんぞwww
次回は人物の整理も兼ねてまとめを上げておきますね(何時とは言ってない)