馬元義はオマケ、異論は認めん
出陣前……
戦においての鬼気迫る緊迫感が埋めく戦況……その頃暁人達は……
「よーしかかってこい呂欽!!」
「おっし、いくぜ大将!!」
「今度は変な方向に投げんなよ呂欽」
「うっさいぞ魏昴、お前に言われたかないっと言うか俺は副隊長だって言ってんだろ」
「おっとっとスマンスマン、つい癖で呼んでしまった」
また野球をしていた
「あ〜き〜と〜さ〜ま〜……」
うわやべえ愛紗に見つかった、速攻で逃げないと
「やっべぇ、お前ら急いで散開!!」
「「「うおーす!!」」」
逃げ足だけは自信があるのよ
まあ……逃走は出来てもだ
「暁兄、愛紗ちゃんがまた怒ってたよ」
「……スマン」
桃香には頭が上がらんのだ、なんだかなぁ……
兵の分配はそれぞれ直属兵50人、まあ割り切れる人数だったのもあるがな
んで、俺のさっきチラホラ名前が出たのは俺の直属の兵達だ、その中でも素質が高いのを選出した
呂欽は統率力があり皆からの人望が最も高い、ちょっとした時の相談相手にもなる、ノリがよいのもまたグッド、役職は副隊長
魏昴は武力型で歩兵・弓兵の才能が垣間見られた、今後の成長に期待したい。基本は暁人と同じでアホである
あとはあの場にはいなかったが、劉瑜と孫興って言うメンツがいる
劉瑜は見た目は美少女なのだがどうやら男だった模様、解せぬ……。武芸も卒なくこなし知略・政治にも心得がある。いわゆる万能ポジだ……彩華と組ませたら成果上がるか……?
孫興は隠密行動に長けており、奇襲、撹乱を得意としている、またその特徴を活かし情報収集も行っている。尚、美少女の情報は更新が早い
……コイツ実は孫家の人間じゃないだろうな?
等々……個性豊かなメンツ揃いの俺の兵である
で、だ。
劉瑜がいないのはまだ分かるとして孫興はどこにいった……また誰かにちょっかい出してないだろな?
「……お呼びと聞いて」
どこからとも無く孫興が現れる
「うわぁビックリした、急に出てくんじゃないよ!」
「……呼んだのはそっち……」
「ぬぅ……まあいい、それで成果のほどは?」
「……程遠志と鄧茂、どっちも真っ直ぐこっちの進路に向かってる、馬元義の陣からはかなり離れてる」
「なるほどな……」
先に程遠志と鄧茂を討ち取っておいてその勢いで馬元義の陣まで攻めこめばいいか
「……そして新情報……」
「何……?」
「こっちに黄巾賊の首魁の1人である張宝が向かってるとのこと」
「張宝だと!?」
主力の1角か……不味いな……
「……でもおかしい……」
「どういう事だ?」
「向かって来ている軍勢の中に張宝の氣が感じられない……旗は確かに張宝だった」
(つまり……この世界の事情通りって事だ……)
「分かった、気にはなるが今は眼前の戦に集中しよう。引き続き調査を頼む」
「御意」
そう言うと孫興の姿が一瞬で消えた
「人間離れだなぁ……今更か」
暁人は考える事を辞めた
「では先の軍議通りの方針で行く、出陣部隊は準備をしてくれ」
「はっ!」
「愛紗ちゃん、鈴々ちゃん」
出陣前、愛紗と鈴々に桃香が駆け寄る
「気を付けてね」
「はい、ありがとうございます桃香様」
「鈴々達が蹴散らして来るのだ」
愛紗と鈴々に言葉を掛けると桃香は俺の方にやって来た
「暁兄も気を付けてね?」
「ああ、これもお前の為だからな」
「う、うん……」
顔を赤らめモジモジし始める桃香である、はて、俺は何か間違えたのだろうか?
「桃香も素直じゃないねー」
「ですが、それがまた桃香様らしい」
「何言ってるんだ二人共?」
「……鈍感」
「……」
え、俺なんでそんな悲しい顔で見られてるの?ねえ?
「なんだかよく分からんが桃香の補佐を頼んだぞ」
「りょーかい、まかせなさい」
「はい、お任せ下さい暁人様」
「では……出陣!!」
戦場……
黄色い布を巻いた兵が埋め尽くしていた、この黄色い布がトレードマークとなり彼等は「黄巾賊」と呼ばれるようになったのだ
「さて……見渡す限り黄色い布だらけだが……どれだけいるんだろうな?」
「聞くとこによると5千はいるのだとか……先陣でこれ程までとなると本陣は如何程なのだろか……」
「全部蹴散らしてしまえば問題ないのだ」
お、おう……せやな……
「んじゃ事前の打ち合わせ通りだ、愛紗と鈴々が程遠志と鄧茂の相手を、俺が物資調達といこう」
「しかしこれでは暁人様の護衛が……」
「そいつは俺らにお任せ下さい関将軍」
来たか……俺の自慢の兵達(笑)よ……
「お主らは先の時の……」
「関将軍の懸念はこの呂欽と後ろの魏昴と劉瑜に任せてください」
愛紗は劉瑜を眼前に捉えていた
「あ、あの……関将軍?ボクになにか……?」
「愛紗……先に言っておくが……劉瑜は男だぞ……」
「んなっ!?」
あー……まあ、そうですよねー。俺だって予想外だっての
「す、すまぬ劉瑜殿。特に何も言う事はない……」
「(ガクガクブルブル)」
眼光だけでビビらせるとは……愛紗、恐ろしい子
「ゴ、ゴホン……では呂欽殿宜しく頼む、鈴々行くぞ」
「合点なのだ」
「んじゃま、俺らも行くとするか!」
「「「おう!!」」」
一方その頃、黄巾賊先陣部隊……
「程遠志様、官軍の先陣が現れました」
「ほう……?一体誰が来たんだ?」
「そ、それが……官軍の旗を掲げてますが武装が明らかに違います、どうみても農民の集まりです」
「何?官軍はついに農民まで駆り出したのか?コイツはとんだ笑いものだな」
ゲラゲラと笑いだし程遠志は部下に指示を飛ばした
「よしお前ら、戦も知らない農民共に俺達の恐ろしさを叩き込んでやれ!!」
「「「おおー!!」」」
「敵軍、打って出てきました!」
「来たか!愛紗、鈴々頼んだぞ!」
「はっ、お任せ下さい」
「任せるのだ」
「我こそは黄巾党の程遠志!誰ぞ戦えるものは名乗りを上げよ!」
「同じく副将の鄧茂!我々に打ち勝てる者がいるか!?」
「我こそは暁人様と桃香様の一の家臣、関雲長なり!世を乱す悪党共我が青龍偃月刀の錆となるがいい!」
「我こそは燕人張翼徳!悪党共成敗なのだ!」
互いに名乗りを上げ勝負が始まるが……
一撃のみ……愛紗は鄧茂を、鈴々は程遠志を討ち取り両者の体は真っ二つに切り裂かれた
「程遠志様と鄧茂様がやられた……?」
「に、逃げろ!俺たちじゃかなわねぇ!!」
「逃がさん!皆の者追撃するぞ!」
「追撃するのだ!」
関羽、張飛によって程遠志、鄧茂は討ち取られ黄巾賊の先陣部隊はあっという間に瓦解した
この知らせは後ろに控えていた馬元義にも知らされ馬元義は戦域から離脱した
「勝ち鬨を上げよ!我らの勝利だ!」
「「「うおおおおー!!!!」」」
「さすが……見事なものだ……」
俺は改めて関羽、張飛の頼もしさを実感するのであった
アイツらは斬られる運命だったのさ……
まあ馬元義さんは史実なら二人より先に死んでますがねw
次回は盧植先生当たりですかね