ニートから脱却したので更新頻度がどうなるやらです
役満姉妹確保、暗躍する影
波才こと春藺の話を聞き俺はその勢いで盧植将軍の元へ向かった
「張角の居場所が分かったのですか!?」
暁人から告げられ盧植はすぐに詳細を伺った
「はい、先の戦いにて波才が我が部隊に降りました。その際に俺に話してくれました」
「では直ぐに軍勢を……」
と言いかけた言葉を俺は被せる様に妨げる
「それについてはお待ちを、実はその後も波才に話を伺いましたが出回っている人相書きと実際の容姿が一致していないとの事なのです」
「……どういう事でしょう?」
「彼……いえ、張角は女性との事なのです」
「えぇ!?」
驚くのも無理はない、それならば目撃情報がなくて当然であろう
「ですので乱が収束出来ずにいるのではないかと……」
「うーん……となると朝廷は私達に嘘をついてたことになるわね」
「お気持ちはお察しします、それでご相談と提案なのですが……」
その計こそ朝廷の威信を削がず尚且つ被害を抑えられる代物である
内容はこうだ
まずは人相書きの通りの人選を行いその首を朝廷に報告する。
とうの「張角達」そのものは我が部隊が保護すると言うもの
これなら朝廷も目はつけないであろう、この活躍の手柄を盧植の物とする、皇甫嵩・朱儁も相応に手柄を立ててるだろうしな。元々重用されてる人間が手柄を立てるのだから朝廷の威信が削がれることはなくなる、そして俺らは波才の頼み通り張角達を助けれるって計算だ
「って訳で、張角達のとこに行こうかと思う」
そんなこんなで盧植の元で提案した事と波才の話を交える
「暁兄の提案がぶっ飛んでるのは今更だけど、張角が女だったなんてねぇ……」
「どーいう意味だ彩華、遠回しに俺が馬鹿だと言いたいようにしか聞こえんぞ」
「馬鹿に馬鹿と言って何が悪いのさ?」
「んだとゴラァ!」
あんにゃろうめ、あとで覚えてろ
「まあまあ……それで暁人様、張角さん達はどこにおられるのですか?」
愛華に窘められつつ俺は話を続ける
「居場所については波才から教えて貰った、彼女達は冀州の楽陵にいるとの事だそうだ」
「楽陵と言えば南皮の近くでしたね、あの場所には特別な何かは見当たりませんでしたが……」
「灯台もと暗し……意外と近くに潜んでるって訳だ。南下し過ぎたら見過ごしてたかもな」
「んで、誰が張角の所に行くの?暁兄と波才は確定として」
「桃香と護衛に彩華ってとこだろうな、桃香は人に好かれやすいだろうし」
「私でいいの暁兄?」
「ああ、いけるだろう」
「うん、分かった」
「私も出番が多いねぇ……暁兄もしかして私に懸想してる?」
「ば……馬鹿な事を言うんじゃない、お前のようなg」
「ふんすっ!!」
「ぶべらっ!」
「……鈍感」
この時の彩華の顔は真っ赤であったのは周りも気付いていた、ぶっ飛んだ暁人自身は見ていないが……
「いってぇ……何故殴られなければならんのだ……」
「「「(なぜ気付かない……)」」」
「んじゃ私は準備してくるよ、そんじゃあねぇー」
とその場を立ち去る彩華であった
「……何だったんだ?」
殴られた部分を擦りつつ張角の元へ赴く準備に取り掛かるのであった……
翌日、楽陵へと進路を定めた俺達4人。道中何も出くわすことなく波才の指示方向通りに進んで行った
「まさかこんな場所にいるなんてね……」
来る途中に「楽陵城」の文字がチラッと見えたあたり廃城された場所なのであろう
「ここに張角様がいる、私が先行して話をしてくる」
「ああ、任せた春藺」
「ん……」
そう言って春藺は廃城内に先行した
「……にしても私らの周り女性多いねぇ……(独占できないじゃないか……)」
「アハハ……(何だろな……このモヤモヤ感……)」
現代人の我々の業界ではご褒美なのです、はい
しばらく待っていると春藺が戻ってきた
「許可が降りた、案内するからついてきて」
「ああ、分かった」
春藺の案内を受け俺らは中へ入るのであった
「貴方が春藺の言ってた方々ですか? 」
中へ入った俺達が見たものは3人の女の子であった、やはり人相書き通りではないようだ
「ああ、俺達は春藺の頼みでここへやって来た。君達を助けるようにな」
「天和姉さん……この人達なら問題なさそう……」
眼鏡をかけた女の子が俺たちを見てそう呟いた
「自己紹介がまだだったわね、私は三女の張梁です。それでこっちが……」
「私が次女の張宝よ」
と水色の髪をした女の子が話す
「私が長女の張角です」
桃香と同じ桃色髪の女の子
(特に相違は見当たらないな……)
「あとは春藺に話した通りなのだが……受け入れて貰えるか?」
「はい……私達姉妹はこの名前を捨てまた1から旅芸人をやろうと思います。……あなたの元で……」
「快諾に感謝する、共に頑張っていこう」
「はい、よろしくお願いします」
こうして三姉妹を保護し俺らは戻ろうとしたのだが……
「ん?そういや張宝、その本みたいなのは何だ?」
「これのこと?これは……」
そう言いかけた矢先である
「やれやれ……こうも邪魔が入るとは思わなかったのですが……」
何もない空間に聞き覚えのない男の声が響き渡った
「誰だ!?」
暁人が叫ぶと空間が割れて1人の男が現れた
「あー!コイツ!」
張宝が思い出したかの様に叫んだ
「どうしたんだ張宝?」
「コイツが私たちの前に現れてからおかしくなったのよ!」
「随分ひどい言われ様ですね……やったのは貴女達でしょうに……」
「くっ……」
「これ以上の問答は不要です、「アレ」は返してもらいますよ」
アレだと……?……まさか!?
「張宝!ソレを手放せ!!」
「えっ!?」
「遅い!!」
「キャア!?」
「張宝!!」
「ちぃちゃん!」
「ちい姉さん!」
「ふむ……まあ溜まった方ではあるでしょう……まだ不完全では有りますが…」
「キサマ……!!」
「貴方に構っている暇はありません、転生者「東城暁人」」
「なっ……!?」
コイツ……何故俺の名を知っている?
「このぉ……言わせておけば好き勝手言いやがって……!!」
彩華が得物を取り出し切りかかろうとするが……
「よせ彩華!!下手に手を出すな!!」
「フッ……!」
「うわあああ!?」
「彩華!!」
「これ以上手を煩わせないで貰いたいものです……」
「くっ……」
だめだ……闇雲にやって勝てる者じゃない……
「では、失礼します」
そう言うと男は姿をその場から消えるのであった、張宝が持っていた「本」と共に……
「ごめんなさい暁兄……また飛び出しちゃった……」
弱々しく彩華は話し出した
「今は無理をするな、桃香、彩華を頼む……」
「うん、任せて」
「ごめんね桃香……」
そういうと彩華は意識を失った、張宝は威力が手加減されてたのか……
(于吉……俺の妹に怪我させた罪は万死に値する!必ずやキサマを殺してやる!!)
新たな決意を胸に秘め彩華の治療を行う為に応急処置を済ませた後に張三姉妹を伴い帰路を急ぐのであった
おかしいなぁ……書いてるうちに彩華ルートみたいな展開に見えて仕方ないやw
まあ絡ませやすいタイプなもんでシカタナイネ
尚、ヒロインは補正で死なない模様