Fate/the weak〜黒髭に愛されし少女〜(一時凍結) 作:道成寺 安珍
「な! どうしましたか、マスター!?」
「これから来る女を足止めしてくれ! 見事に役目を果たす事を期待しているぞ!」
「────ッ! ハ、ハイ! お任せ下さい、マスター!」
「それじゃあたのんだぞ!」
「あーんーちーんー様ー!」
「────ッ! マスターの命により此処は通さん!」
「……フ、フフフフそうですか……私と安珍様の恋を邪魔すると言うなら……貴方を焼いて向かうとしましょう……」
エドワード船長さんの下で働いて数週間が経ちました。
最近、自身の起源が余りにも扱い辛くて虚しさを感じます。
と言うのも虚弱がね! まず同化の起源もあって試しに宝石魔術を試してみたんです。
まぁ海賊なので、宝石の入手は早く済みましたし、あれだけあるなら一個や二個はバレない。
と言う理由で試してみたら。
宝石が黒ずんで脆くなった……
うん、どうやら私の起源が原因で、〝虚弱〟が〝同化〟されてしまい、劣化しちゃう見たい何です。
いやあ、ある意味凶悪な力ではありますよ……凶悪では……ちなみに有機物の場合は腐食しました。
ですが、何故か自身の髪や爪は大丈夫見たいです。
これはいずれ役に立つかも知れないので、覚えておきましょう。
ですが……魔力を表面化しての戦い方は手だけに集中した方が良さそうです。
だって表面化した魔力で、衣服がボロボロになるのが目に見えてますから。
まぁとはいえ、見られても気にならない位に胸は無いし身長も子供な貧相な身体ですが……
いや一度、自分の顔がどうなってるのか知りたくて宝物庫にあった鏡でちらっと見てみたんですが。
イリヤだ、イリヤがおる……いやどう見ても瞳以外はイリヤスフィール・フォン・アインツベルンだったんですよ(白目)
まぁイリヤさんと違うのは光の加減で変化する7色の瞳位で、それ以外はアルトリア顔ならぬイリヤ顔ですよ……神様…あなたは私に何がしたかったんだ……。
まぁそんな感じで、今は何をしてるかと言いますと……熱出して寝込んでいます。
いやね……前世が社畜だったおかげで表情に出さずに働いてたツケが今きた見たいで……
流石に高熱から寒気、目眩に吐気や手足の震えに身体を上手く立たせられない状態は流石にバレましたわ。
「はぁお前なぁ……」
「ケホッケホッ……すみません」
私は隣で頭を抱えているエドワード船長さんにそう謝罪をします。
いや何でエドワード船長さんが隣にいるのか言いますと、実は……エドワード船長さんの目の前で見事にぶっ倒れました。
いや下手したら殺されても文句は言えないんですが…どういう訳か生かされてるんですよね………おまけにわざわざ船長室のベットに寝かされてるし……
とはいえこれ以上の迷惑はかけられませんし、起き上がるとしましょう。
「ちょっ! おま、なにやってんだ馬鹿野郎!?」
「いえ…大丈夫ですから………」
「馬鹿か! そんな状態で何が大丈夫なんだよ!」
まぁ確かに身体は未だに怠けに頭痛、目眩、吐気はありますが……先程よりは若干引いてますし、まぁ大丈夫だとは思うんですがねぇ……それに仕事がろくにできない能無しにはなりたくありませんし…………
「大丈夫ですよ。私はままたまだ働けますから…頑張りますから……だから………」
「────ッ!? あぁっクソッ!!」
その瞬間私はベットにそのまま押し倒されます。ちょっ顔が近いです!
「今日は良いから休め! これは船長命令だ。い・い・な」
「は、はい……」
余りの迫力に気圧され思わず了承してしまいました。
うん、余りの迫力に思わず心拍数が上がるし、ただでさえ高熱なのに余計に体温が上昇してるし、かなりやばいです。
多分顔も真っ赤だと思います。
「後、今日くれえは寝床を貸してやるから、明日までには体調をとっとと治せ! いいな!」
「ちょ、それは!」
私が言い切るより先にエドワード船長さんは、船長室を出て行きました……ど、どうしましょう……私はこめかみに指を当て考えますが、結局逆らった後が怖そうなので従う事にします。
別にエドワード船長さんがあそこまで心配してくれたのが嬉しかったからじゃない、本当ですよ? ワタシウソツカナイ。
まぁそれはそれとして、今日は休むとしましょう。