チートバグスクールD×D   作:koh

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なんだか次々と書きたくなるんですよね、発作みたいなもんですね。


ばしゃときれぼし!

俺は万火鉄(よろずび てつ)。

見た目はただの高校生だが、こう見えても転生者である。

所謂神様転生なのだが、前世で特に悪行をしたわけではないがこれといった善行もない俺は、世界レベルとしては同一の「ハイスクールD×D」の世界に転生させられた。ちなみに俺はこの世界は名前しか知らない。主人公の名前しか知らない。あとは知らん。

なお、悪行を積んでいたら「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの一撃を受けたディアボロ」に憑依転生し、永遠に死に続けなければならなかったとの事……怖すぎるだろ。

 

さて、転生といやお決まりの特典ではあるが俺の特典はズバリ「チート」を要求、因果律操作や現実改変といってもいいだろう。

 

だが、世の中はそううまくいかないもので……

 

「よう、おはようテツ」

「おはよう ダメージ」

 

家を出て学校に向かっていると、隣人でもあり友人でもあり、クラスメイトでもある原作主人公「兵藤一誠」が朝の挨拶をしてきた。

その瞬間、俺の身体に謎の「おはようダメージ」が襲いかかる。

特典で自由になることもできない……というより、特典がバグってこうなってしまっているようなのだ。

ダメージと言っても痛みは無いのだが、体の自由が効かなくなるので俺はその場で足を止めざるを得なかった。

 

そう、俺の特典は「チート」ではなくチートのせいで謎の現象が発生するようになる「チートバグ」。

しかも自分自身で任意に発動することが出来ない自動発動型。

とても面倒である。特典なしよりキツイんですけど。

 

「また発作か?」

「また発作だ、先に行ってくれ」

「大変だな、本当に……そんじゃ先に行ってるぞ」

「松田と元浜にはよろ……よろ……」

 

よろしく言っといてくれ、と言いたいのに言葉が続かない。

それどころか違う言葉が出てくる。

 

「よろし クラリーネ」

「ハイハイ」

 

もう毎度の事なので特にこれと言った反応を起こさないイッセー。

実は少し寂しいのだが、止める事も出来ないのでそのままイッセーの背を見送った。

しばらくの間、行き交う人々の好奇の視線を浴びながらバグが解除されるのを待機する。

……歩いている途中に止まったもんだから、パントマイムみたいになってしまうのだ。見世物だと勘違いされても仕方ない。

 

「あっ、動いた」

 

時間にして5分ぐらいだろうか……なんの前触れもなく解除されるからいつ解除されるのかわからない、解除される時間もまちまちだ。

 

「ま、いいや。ガッコーいこ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「終わったか……帰ってダクソして寝よ」

 

学校では特に何も起こらなかった。

サッカーの授業中にいきなり地面にめりこんだり、椅子に座ってたら椅子と机ごとぐるんぐるんと四方八方に回転したりもしたがいつもの事なので何も無い。クラスメイトも慣れたもので大体は平然としている。

なお、俺は部活には所属していない……バグのせいで何が起こるかわからないから、迂闊に所属することもできないのだ。

さて、帰ろう……と思った瞬間。

 

「万火鉄くんだったよね、君も付いて来てもらっていいかな?」

「うーん……いいぞ」

 

イッセーとともにイケメンこと木場裕斗に連れていかれた。

連れていかれた先は木造の旧校舎の中にある、オカルト研究部の部室。

 

「部長、二人を連れて来ました」

「ええ、入ってちょうだい」

 

中から聞こえた声は女の声、部長は女だろうか。そういやリアス先輩の使いとか言ってたし、リアス先輩が部長なんだろうな。

部室はオカルト研究部に恥じない構成をしている。

なんか魔法っぽい文字がビッシリ書かれており、デッカい魔法陣が中央にある。

設置されているソファーには小柄な女子生徒がちょこんと座っていた。

 

「こちら、兵藤一誠くんと万火鉄くん」

「あ、どうも」

「よろし クラリーネ」

 

どうしても「よろしく」が「よろし クラリーネ」になってしまう。

いくら直そうとしても無理なのでもう俺は諦めた。

 

「イッセー、知ってる?」

「一年生の塔城小猫ちゃんだよ」

「そうか」

 

女子生徒の事をイッセーから聞いてみると、水の流れる音がする。

シャワー完備か、すげーな……あっ。

 

「きをつけな おれのうごきは KGBに よまれてるぜ」

 

いきなり、天井から床下までの俺の移動が繰り返される。

止めようと思っても止められない。

 

「またか」

「びっくりしました」

「これが噂に聞く万火くんの動きなんだね……」

 

イッセーは慣れたようで特に驚いた様子もないが、塔城と木場のふたりはそうでもないようだ。

塔城の方は表情にはあまり出ていないが、手の動きが止まっているし、木場の方は目が大きく開かれている。

 

「ごめんなさい、昨夜シャワーを浴びていなかったから……あら?万火くんは?」

「そこで回転しながら上下移動しているのが万火くんです」

 

回転しながら高速でKGB現象を繰り返す俺を示しながら、木場がそういった。

 

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