いやぁ、センバツ高校野球も3回戦に入り、熱い試合が続いてますね!
野球ファンの自分としては、毎試合が楽しみで仕方ないです。
監督の皆さん、ウィング杯お疲れ様でした!
僕は800位代という結果で、何気に過去最高順位を更新しました!
トップランカーの方達は、1位が90人以上もいるというカオスな結果でしたねw
4/1からは新イベントが始まりますね!
そう言えば、皆さんは神宮寺さんをお迎えされたでしょうか…?
お迎えされた方、おめでとうございます!
自分は残念ながらまだです…。
それは置いておいて、第10話です!どうぞ!
「次はボール1つね! 行くよ!サード!」
「は、はい!よろしくお願いします!」
今日も今日とて、練習中の花宮高校女子野球部(仮)は、只今ノックの真っ最中である。
緊張した面持ちで、春之助からのノックをちょうど今受けようとしているのは、先日新たに入部した初瀬麻里安。
ちなみに、『ボール1つ』というのは、ノックでは『捕球したら、ファーストへ送球しろ』という意味だ。
2つはセカンド、3つはサード、4つはバックホーム といった感じ。
「きゃっ!」
優しい打球だったが、初瀬は捕球ミスをしてしまう。
「ご、ごめんなさい!」
「ドンマイ!初瀬さん! グローブの出し方を教えた通りに意識して次はやってみようか!」
これは初心者あるあるだけど、優しい打球でも捕球するのはマジで難しい。
ゴロを捕球する時の足の運び方やグローブの出し方など、いろいろとやることがあって、初めのうちはなかなか上手く捕球できない。
「外野、ボール4つ!中継プレーがしっかりできるように、カットに入る人はしっかりとキャッチャーの指示を聞いて!」
『はい!』
初心者が多いチームではあるが、慣れてきたメンバーも増え、今ではノックも様になってきている。
「よし、グランド整備を入れてから休憩! みんな、しっかりと水分補給してね!」
『はい!』
翼の指示にみんなが応える。
グランド整備を終え、休憩に入る部員達。
「初瀬さん、野球をやってみて、どう?」
「桜井くん…。えっと、体がイメージした通りに動かなくて…。
ミスばかりしてチームに迷惑をかけてますよね…?」
「そんなことないさ。みんなだって最初から上手にできたわけじゃない。それに、みんなもまだまだミスが多いからね。初瀬さんもみんなと一緒に成長していこう」
春之助の言葉を聞き、ハッとした様子で初瀬が春之助を呼びかける。
「あ、あの!桜井くん!」
「どうしたの?」
「その……私を……特訓してもらえないでしょうか!」
「特訓?」
「はい…。私は皆さんから、少し後れをとっています。少しでも早く皆さんに追いつきたいんです。ダメでしょうか……?」
少し考える素振りをする春之助。
「よし、分かった。さっそく今日の練習が終わったら少し残って練習しよっか」
「はい!よ、よろしくお願いします!」
(あの小説の女の子だって、初心者だったけど、特訓をしてたよね!
私も桜井くんに特訓をしてもらえば、あんなふうになれるかも…!)
かつて読んだ小説のヒロインのようになりたい。それこそが初瀬が野球に惹かれた理由でもあった。
「よーし、今日の練習は終わり!みんな、整備したら軽くランニングとストレッチをして上がろうね!」
『はい!』
翼の指示で練習が終わる。
整備、ランニング、ストレッチを済ませ、部員達はそれぞれに部室へと向かう。
そんな中、初瀬と春之助はグランドに残っていた。
「よし、初瀬さん。バッティング練習と守備練習どっちがいい?」
「…守備練習でお願いします」
「分かった。それじゃあノックをしようか」
「よ、よろしくお願いします」
ノックバットとボールケースを持ち、春之助はホームベースへ。初瀬はサードのポジションへと向かう。
「まずは緩いゴロから。足の運びとグローブの出し方を意識してやってみようか」
「は、はい!」
緩やかなゴロを初瀬向かって打つ。
「あっ…」
余計な力が入っているのか、初瀬は捕球ミスをしてしまう。
「んー、よし」
ノックバットを置き、初瀬の元へ近寄る春之助。
「初瀬さん。もう1回、一緒に足の運びとグローブの出し方を練習しよう。初瀬さんは頭ではイメージできているんだろうけど、まだ体が動きに慣れていないっぽいからね。 そういう時は、体が覚えるまでやるのが1番だよ」
「分かりました…」
自分のイメージと体の動きが違ったのを理解し、少し落ち込む初瀬。
「まずはこの体勢。やってみて」
ゴロの捕球時の体勢を初瀬にさせる。
「ボールを転がすから、グローブを出して捕ってみようか」
コロコロコロ…
今度はしっかりと捕球できた。
「そうそう!ちゃんと出来てるよ! もう1回ね」
コロコロコロ…
今度も初瀬はしっかりと捕球できた。
「上手だね初瀬さん!」
「あ、ありがとうございます」
褒められて、初瀬はなんだか照れくさそうだ。
「実際のゴロ捕球の時みたいに足も動かしてみよう」
コロコロコロ…
実際のゴロ捕球のように、初瀬は捕球を試みる。
「と、捕れた!」
「今の良かったよ!もう1回行くよ」
コロコロコロ…
2度目もしっかりと捕球をする。
「上手いね初瀬さん!その調子!」
その後も何度か同じ動きを繰り返し、初瀬は最初に比べてかなり自然にゴロが捕球できるようになっていた。
「よし、それじゃあノックの打球を捕ってみよう」
「は、はい!」
春之助は最初のように、緩いゴロを初瀬に打つ。
(さっき桜井くんとやったように…!)
パシッ
「やった、捕れた!」
まだぎこちなさはあるが、しっかりと捕球できている。
「いい感じだよ! それじゃあ、少し打球の速さを上げるね」
さっきよりは少し速い打球を初瀬へと打つ。
「え、えい!」
パシッ
今度も初瀬は捕球に成功する。
「初瀬さん、センスあるかもね。凄く良い感じだよ!」
初瀬の成長に驚き、同時に"もう少し難しくしてみようか"と考える春之助。
「よし、今度は少し左右にふるよ」
左右に打球をふるようになって、ミスは少しするが初瀬はそれでも半分以上は捕球に成功していた。
「そろそろかな…」
そう呟くと、春之助は初瀬に向かって言った。
「初瀬さん、あと5球捕れたら、今日は終わろうか」
「わ、分かりました!」
疲れが見えてきていた初瀬だが、ここでまた気合いを入れ直す。
「ナイスキャッチ!ラスト1球、行くよ!」
カキーン
そこそこの速さの打球が飛ぶ。
「きゃっ…!」
捕球の直前でボールがイレギュラーしてしまい、初瀬の顔にボールが直撃する。
「は、初瀬さん!大丈夫!?」
慌てて駆け寄る春之助。
「だ、大丈夫です…。」
「ごめんね…。今日はもう辞めようか…」
グランドの状況や初瀬の状態を見て、終わりを促す。
(イレギュラーボールが顔に当たってトラウマになってないといいんだけど…。後で氷で冷やしてあげないと…)
「ま、まだできます!」
初瀬の返答に戸惑う春之助。
「でも…」
「あと1球、捕ってみせますから!」
「わ、分かったよ」
(小説のあの子だって、ミスはしてたけど途中で辞めたりしなかった。
それなら、私だって最後まで!
確かあの子は、気合いを入れるために何か叫んでいたはず…。
私も真似してみよう!えっと、確か………)
「行くよ!初瀬さん!」
「さ、さあ来い!ヘボノッカー!」
初瀬からの突然の罵倒に、春之助は思わず苦笑する。
「どこでそんな言葉覚えたんだか……」
カキーン
パシッ
見事に初瀬は捕球に成功した。
帰り道…
「初瀬さん、かなり上達してるね」
「ありがとうございます。桜井くんや有原さんたちのおかげですね」
「初瀬さんの頑張りのおかげだよ」
謙虚な初瀬に微笑む春之助。
話しながら歩いているうちに、初瀬の乗る駅に着いた。
「帰ったら、また頬を氷で冷やしてね? しっかり冷やさないと、可愛い顔が腫れちゃうよ」
「分かりました……。えっ、可愛い?」
「それじゃあ僕は、こっちだから。じゃあね初瀬さん」
ばいばいと手を振って駅を離れていく春之助。
「桜井くん、いま可愛いって……。社交辞令だよね…」
"本気で言ってくれたわけじゃない"と自分に言い聞かせながらも、頬を赤らめる。
(よし……明日も頑張ろう!)
かつて読んだ小説のヒロインみたいになるため、"頑張ろう"と意気込む初瀬だった。
はせまり特訓回でした!
個人的に、はせまりめっちゃ好きなんですよ!
(ちなみに推しは、すずわかと夕姫です)
みなさん、主人公は女たらしじゃないですからね!笑
恋愛経験が無いので、誰にでも『可愛い』とか言っちゃう系の男子なんです…。
一応、野球がメインの小説なので、ラブコメ要素はあんまり入れないつもりですが……
作者がラブコメ大好きなので、多少は許してください。
☆☆☆
高評価新たに頂きました!
☆9 wakuronさん
ありがとうございます!!
感想、高評価、お気に入り登録、良ければよろしくお願いします!
特に『感想』!
ハチナイ好きの監督さんたちと、もっと語り合いたいです!
これからも『八月のシンデレラナイン』を盛り上げていきましょう!
それではまた次回〜