君と夢見た甲子園   作:トップハムハット卿

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3話です!


#3 ご近所さん2

ピンポーン

 

入学式も終わり、今日から新入生テストや授業が始まる

 

そんな日の朝、桜井家ではインターホンが鳴っている

 

 

押した相手は……

 

「まだかしら……。桜井くん、授業開始の初日から遅刻なんてシャレにならないわ…」

 

"鈴木さん"こと、鈴木和香である

 

 

「朝礼まではあと30分あるけど、ここから早足で最低でも20分。一緒に登校する約束なんてしてないんだから、しかたないとしても、そろそろ出てこないとマズいんじゃないかしら…」

 

 

肝心の春之助はと言うと…

 

「Zzzzz……」

 

まだ夢の中だ

 

「ちょっと、さすがに遅れるわよ!何してるの桜井くん!

ピンポーン ピンポーン」

 

 

あまりにも応答が無いので、"試しに"とドアノブに手をかけてみる…

 

 

ガチャリ

 

 

「開いた……。鍵をかけないって、どれだけ不用心なのよ」

 

(これ、入って起こしに行ったほうがいいのかしら?

でも、不法侵入になる……のかしら?)

 

いろいろ思うところはあるが、意を決して……!

鈴木和香、桜井家に突入。

 

「お、おじゃましまーす

春之助くんのお友達の鈴木和香です。春之助くんいますかー?」

 

大きな声で呼びかけてみるが、反応はない

 

「どこにいるのよ…」

 

1階には人の気配が無いので、2階へ上がってみると…

 

「Zzzzz」

 

未だに爆睡中の春之助を発見。

 

「ちょっと、桜井くん!いつまで寝てるの!?」

 

「………ん?今日は休日だよ姉さん…」

 

「寝ぼけてないで起きて!ほら!」

 

半分夢の中の春之助の意識を覚醒させるために、肩を揺すってみる

 

「……あれ?鈴木さん?」

 

目の前にいる女の子が鈴木和香だと分かり、春之助の意識は急速に覚醒していく

 

「え!?なんで鈴木さんが!?」

「おはよう、桜井くん。勝手におじゃましてごめんなさい。

でも、今はそれよりも、早く準備しないと学校に遅刻するわよ?」

 

「え?」

"そんなわけない"と思い、時計を見ると……

 

 

8:15を示していた

 

 

「うわ!やっべぇ!

急いで着替えるわ!」

 

「それなら、私は玄関で待ってるわね」

 

 

 

この後、二人が間に合ったかどうかは………

察していただきたい。

 

 

☆☆☆

 

「まったく、授業開始日から寝坊なんて………。昨日と一昨日は寝坊していなかったじゃない…。今朝は両親は起こしてくれなかったの?」

 

「それが、1人でこっちに来たから、一人暮らしなんだよ。朝起きるのもだけど、弁当も自分で作らないといけないし……」

 

「一人暮らしだったのね……。だから起こしてくれる人がいないわけね」

 

 

そう言うと、鈴木さんは少し考えるような仕草を始めた

 

「目覚まし時計をセットしてるんだけど、どうしても朝は弱くて……」

 

「それなら……私が起こしに行ってあげましょうか?」

「……は?」

 

「"は?"じゃなくて、私が今日みたいに起こしに行きましょうか?って言ってるのよ」

 

「いや、それはさすがに申し訳ないよ」

「じゃあ、1人で起きられるのね?」

 

「う………、それは…」

「毎日のように遅刻することになるよりはマシだと思うわ。それに家も近いんだし、遠慮することは無いわよ」

 

「でも、そうすると鈴木さんの起きる時間が…」

 

はぁ…と大きなため息をついて、鈴木さんは言う

 

「私は起きるのが早いのよ。あなたを起こしに行くことになったところで、朝起きる時間は変わらないと思うわ」

 

「そうなの!?じゃぁ………お願いしてもいい?」

「いいけど、どうやって桜井くんの家に入ればいいのかしら?

今朝みたいに、毎日家の鍵を開けておくわけにもいかないでしょう?」

 

それもそうだ。

鍵を開けて寝るなんて、何が起こるか分かったもんじゃない

 

「あ、それなら大丈夫だよ。はい、これ」

 

そう言って、鍵を1つ手に取り、春之助は鈴木さんに渡す

 

「これは?」

「うちの合鍵だよ?」

受け取ったものが合鍵と知らされ、みるみる鈴木さんの顔が赤くなってゆく

 

「ま、まだそういうのは早いと思わない?」

「いや、そういうのも何も、それが無いと家に入る手段無いよ?」

 

「そんな……、裏口を開けておくとk「ない」」

 

「え?」

「いや、家に裏口なんて無いよ。玄関からしか入れない……」

 

「なんて不便な家なの……」

「不便とは失礼な!!」

 

でも、文句を垂らしつつも鈴木さんは春之助から合鍵を受け取ったのだった。

 

 

 

☆翌朝☆

 

 

「ほら、桜井くん!起きて!」

「だから、今日は休日だよ姉さん……zzz」

 

「だから、私はあなたのお姉さんじゃないの!

早く起きないとまた遅刻するわよ!?」

 

鈴木さんに肩を揺すられ、春之助は目覚める

そして、不思議そうな顔で鈴木さんを見つめ…

 

「………あれ?なん……あ、おはよう鈴木さん。」

 

昨日言った"起こしてもらう"ということを思い出したようだ

 

 

「おはよう桜井くん。早く着替えて降りてきてね」

 

 

そう言って、彼女は1階へ降りていった

 

 

 

春之助も急いで着替え、1階へ降りる

 

すると、

 

「何してるの?」

 

鈴木さんが台所に立っていた。しかも、料理をしている。

 

「見て分かるでしょ?朝ごはんを作ってるのよ。

桜井くん、昨日は朝ごはん食べてなかったでしょう?

朝ごはんは食べないとダメよ」

 

だそうです。

……天使か!この子!

 

「あと、お弁当は机の上に置いてあるから、忘れないでね」

 

お弁当まで作ってくれていた。

……天使か!(2回目)

 

「べ、弁当まで!?」

「そうよ。昨日のお昼は購買で買ってたでしょう?

毎日のお昼を購買で済ますとなると、食費が勿体ないわよ」

 

 

そんなに考えてくれてるなんて……!

朝食だけでなく、弁当まで作ってもらって、至れり尽くせりだ

 

 

「………………和香、結婚しよう!」

 

鈴木さんのあまりの優しさに春之助は、ついそんなことを言ってしまった

 

「ば、バカなこと言わないで!料理中だから!///」

 

真っ赤な顔をして鈴木さんが言い返す。

可愛い。

 

「あ、ごめん。鈴木さん。ちょっと言ってみたくなったんだ」

 

 

春之助の相手をしながらも手を動かす鈴木さん。

とても手際が良い

 

「はぁ…、出来たわよ」

 

朝食が出来上がったらしい。

鈴木さんが作ってくれたメニューはスクランブルエッグ

シンプルだけど、とても美味しそうだ

 

「うわ!めっちゃ美味そう!!

いただきます!」

 

 

(これが毎日続くなんて、最高だな………!)

 

鈴木さんが作ってくれた朝ごはんを食べながら、しみじみと感動する春之助であった。

 

 




どうだったでしょうか!?

和香ちゃんが少しキャラ崩壊気味ではありますが、このまま自由にやっていきたいと思いますw

感想・評価お待ちしてます!

(※不定期更新で申し訳ないです(m(_ _)m))
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