トップハムハット卿です。
諸事情により、なかなか更新できませんでした……
今回は春之助の中学時代のチームメイトの紹介もあります
少し短めですが、4話です。どうぞ!
入学してから1週間が経ち、授業に慣れ始めてきたこの頃。
今日も今日とて、春之助は鈴木さんと一緒に登校していた
「そういえば桜井くん。今月の"月刊ベースボール"はもう読んだ?」
「いや、まだ読んでないよ」
「そう。私は読み終わったから、読ませてあげましょうか?」
「それはありがたい。内容はどんな事が書いてあったの?」
「"鉄壁の1年生二遊間、八戸に揃う!"
"
"全中三連覇のエース、
こんな感じで、あなたの元チームメイトの事が大々的に取り上げられていたわ」
「なるほどね」
今上がった選手の紹介をしていこう
まずは"
内野全般を守れ、さらに投手もできるという万能な選手。
メインポジションは二塁手。
華麗なグラブ捌きからなる巧みな守備と速い足。
そして抜群のミート力と絶妙な小技。
公式戦での打率はチームトップの.548
守備面でも打撃面でも相手を翻弄させる様なプレーをすることから、彼に付いた呼名は"魔術師"。
つぎに"
彼も菊池と同じく内野全般、そして投手もできる万能型。
メインポジションは遊撃手。
秋太ほどではないが、全国レベルの巧みな守備。
ミート力も高く小技もできるが、一番の武器は走力。
50m走を陸上部顔負けの5.8秒で走るという速さ。
盗塁の技術も高いことから、盗塁成功率は中学3年間の公式戦で驚異の100%。
絶対的な足の速さで相手を掻き乱す様から、ついた呼び名は"韋駄天"。
そして最後に"
先に言っておくと、彼についた呼び名は"怪物"だ。
彼も上の2人と同じく内野全般をそつなくこなし、投手もできる万能型。
メインポジションは投手。
針の穴を通すような正確無比なコントロールとMAX138km/hの直球。
変化量のそこそこ大きいスライダーとカーブ。
その二つしか変化球を持っていないが、正確無比のコントロールと"傀儡師"と呼ばれた春之助のリードのおかげで彼は試合に負けたことが無い。
練習試合も含めて全試合で。
そして彼は打撃面も並外れている。
中1の時から4番を務め、叩き出したHR数は中学通算で85本。
まさに"怪物"である。
春之助、夏樹、秋太、冬馬の4人は仲良しの幼なじみだったため、周りからは"春夏秋冬"と一括りにして呼ばれていた。
「私は、春夏秋冬の4人は同じ高校へ進学するんじゃないかと思っていたの。」
「保育園の時からの仲良し4人組だったからね。4人で同じ高校に行くって話をしたこともあったよ」
「別々になったのはあなたの怪我が理由?」
「まー、そんなとこかな。僕の怪我が無ければ4人揃って八戸に進学するつもりだったんだ」
「もしそうなってたら、甲子園春夏合わせて5連覇も夢じゃなかったわね…」
あくまで"おそらく"の話だが、この4人が怪我なく一つの高校に揃っていたら、3年間負けないレベルのチームが出来上がっていたことだろう。しかも公式戦や練習試合を含める全試合で。1度も。
「まぁ、過ぎたことさ。あいつらは野球をこれからも続ける。俺は花宮で新たな道を歩いていく。それだけだよ」
「そうね」
それから考える仕草をした後、和香が春之助に尋ねる
「ねぇ。桜井くん」
「ん?」
「ひとつお願いを聞いてくれない?」
「内容によるかな」
「……私に野球を教えてほしいの」
「…え?」
「だから、私に野球を教えてって言ってるのよ」
「それは全然良いんだけど、鈴木さん、野球のルールとかかなり詳しいじゃん?教える必要無いんじゃ……?」
「そうじゃなくて、私、野球をやろうと思うから、あなたに監督してほしいってこと!」
「野球やるの!?」
突然の和香からの発表に、驚きを隠せない様子の春之助。
「運動は得意な方じゃないけど、それでもやりたいの!精一杯努力するわ!…………だって、野球が好きだもの」
「……わかった。引き受けるよ。"鈴木さんの"監督を」
「本当!?ありがとう桜井くん!
それじゃあさっそく明日、グラウンドで教えてもらえる?」