真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
「あ~やっと終わった~」
俺は部屋で山積みになった警邏や軍の訓練案、そして政務なんかの書類仕事を終え、背伸びしていた。ここ長安に来てから数日達がやっぱり書類仕事はつらい。たまに志乃や美佳や斗志たちが手伝ってくれるんだがそれでも結構きついのだ。そう思っていると
コンコン
と、ノックの音がした。誰だろう?
「開いているよ」
と、そう言うと
「お邪魔します吹雪さん」
「ゆ、月?」
と、そこに入って来たのはお茶を持った月であった。すると月は微笑んで
「仕事で疲れていると思ってお茶とお茶菓子を持ってきました」
「ああ、ありがとう月」
と、そう言うと月は茶を注ぐ。そして月は
「吹雪さん。大丈夫ですか仕事の方は?」
「ああ、最初は大変だったけど今はだんだんとなれてきたよ。それに大変なのは月も同じだろ?」
「はい。でも詠ちゃんやみなさんのおかげで太守としての役目や仕事を果たせることができています」
と、にこやかにそう言うが彼女の顔は少し疲れていた顔であった。
「月、本当に大丈夫か?あまり無理しないほうが・・・・」
「いえ、大丈夫です。それに今はこんなご時世ですので休むわけにはいきません」
と、彼女は太守としての責任感があるのか無理をして仕事をしているみたいだ。これは何とかしないと
「いいや、そうやって無理をするのはかえってよくないよ。たまには息抜きをしないと倒れちゃうぞ?」
と、そう言うと月は少し考え、
「・・・・そうだ。吹雪さん。明日は予定空いていますか?」
「・・・・・・・え?」
翌日の朝、
「あれ?月?月?どこにいるの?」
と、彼女の幼馴染であり親友である詠は書簡を手にし、月の部屋を覗くが誰もいない。そして詠はひたすら月を探すのだがどこにもいない。
「もう、月ったら、どこにいるのよ。それに吹雪の姿も見えないし。二人してどこに行ったのよまったく」
と、少し怒りながら廊下を歩くと
「あ、恋!?」
「・・・・・詠?」
そこで偶然、恋に会う
「どうか・・・したの?」
「月がいなくなって、それにあんたの息子も」
「月と吹雪が?・・・・・二人ならさっき街で見かけた」
「え!?ほんと!?」
と詠がそう言うと恋が頷くと詠は
「こうしちゃいられないわ・・・・恋、ちょっと月たちを探すの手伝ってくれる?」
「・・・・?いいよ」
と、そう言い二人は恋が月たちを目撃したという街へと向かうのであった。
そして、吹雪と月は長安の街中を歩いていた。吹雪はいつもの軍服を着ていたのだが九九式小銃は所持してはおらず、代わりに軍刀と護身の南部一四年式拳銃を持っていた。そして月はいつもの太守としての格好ではなくお忍びでいく村娘トントンの格好をしていた。
「いいのか月?俺が買い物の付き添いなんて?」
「はい。荷物が多くなるかもしれないので・・・・あの嫌でしたか?」
「いいや、別に問題ないさ」
そう今、俺は月の買い物の付き添いとして一緒にいる。なんでも日常品とかが足りなくなっているとか何とか・・・・・
「・・・・で、月。まずはどこの店に行く?」
「そうですね・・・・まずは服とか見てみたいですね。どこかいいお店知りませんか?」
「服屋か・・・・・そういう系が売っている場所というと南地区の歓楽街だな。あそこはいろんなのがあるから
「そうなんですか。じゃあ、そこに行ってみましょう吹雪さん」
「そうだな」
と、そう言い俺と月は南地区の服屋へと向かうのであった。そして南地区についてみると人であふれていた。
「結構、人が多いんですね吹雪さん」
「ああ、南地区は食べ物屋や日用品を売る店が多いからなそれに観光場でも有名だから人が多いんだよ」
と、そう話しながら俺と月は服屋へと向かうのだが人込みでなかなか前へ進めない。それどころか・・・・・
ドンッ!!
「きゃっ!?」
月は人混みに押された挙句、人にぶつかり転びそうになるが
「月、大丈夫か?」
「ふ、吹雪さん・・・・」
と、吹雪はそう言う。吹雪は月が倒れそうになるのを見て急いで彼女手を取り、月が転ぶのを防いだ。そしてその状態は吹雪が月を抱きかかえるようなるような感じで立っていた
「月、大丈夫。怪我はないか?」
「は・・・はい・・・ありがとうございます吹雪さん///」
「そうか・・・よかった」
吹雪はほっと胸を撫で下ろすと月は顔を赤くしそう答える。そして吹雪は月に手を差し伸べて
「ここだとまた人にぶつかって転ぶかもしれないから、手を繋いで歩こう月」
「は、はい///」
と、月は頷き吹雪の手を握る。そして吹雪と月はお互いはぐれないように手を繋いで歩くのであった。すると・・・・
「おや?吹雪殿に月ではないですか?」
「あれ?星に川内?」
と、そこへ偶然、星と川内に出会う。
「二人ともここで何をしているの?」
「その言葉そのままそっくり返すわよ吹雪。あなたこそこんなところで何をしているのよ?それになんでここに月がいるのよ?」
「ああ、それが・・・」
と、俺が説明しようとしたとき星が
「ふむ・・・・もしかして吹雪殿はいつものようにお忍びで街の視察に行く月の護衛をしておられるのかな?」
「は?」
と、少しいたずらっぽい笑みでそういう星に俺が一瞬きょとんとしたがやがて彼女の言いたいことがわかり
「ああ、そうなんだよ。な、月?」
「は、はい。そうなんです」
「なんだそうだったの。いや、てっきり二人とも仕事をさぼって逢引でもしているかと思ったわ♪」
「はう・・・あ、逢引///」
と、月は顔を赤くし恥ずかしそうにそう呟く。そして川内と星は
「さて二人の邪魔をするのはここまでにして私たちは警邏に戻るとするか川内」
「そうだね。じゃあ、吹雪、月。またね」
と、そう言い二人は去る。そして去り際に星が俺の耳元で
「吹雪殿。思う存分楽しんでくだされ」
小さく俺に囁き去っていく。存分に楽しむって何を楽しむだろうか?それはともかく俺と月は目的地である服屋につく。そしてその店にはありとあらゆる服が置いてあった。そして店からは店員さんが出てきて
「いらっしゃいませ。あら?これは沖田様。今日はどの言った御用で?あれ。そこの可愛い子は誰ですか?」
「ああ、知り合いの村娘の子だよ」
「そうなんですか・・・・もしかして本日来店した目的は?」
「ああ、実は連れが服を買いたくてな。彼女に似合う服はないかな?」
「はい。お任せください。うちの店はありとあらゆる国の服を取り寄せています!すぐに彼女さんに似合う服も見つかりますよ~ささっ!試着室へどうぞ!!」
「はう!?」
と、そう言い店員さんは目をキラキラさせ腕に大量の服を持ちながら月の手を引っ張り試着室へ連れて行く。月はその力に抗えるはずもなくそのまま試着室に入り。そして店員さんにいろんな服を勧められていた。そして俺は近くにある椅子に座る。そして俺は月が服をなんだろう誰かと服を買いに行くのって華琳と一緒に服屋に行って以来だな・・・・そんなことを考えてしばらく椅子に座ってい待って居ると・・・・・
「お待たせしました。」
と、先ほどの店員さんがやってきて
「では、お披露目です」
とそう言い試着室のカーテンを開けるとそこにはきれいなメイド服姿の月の姿があった。なんでこんなところにあるはずのないメルヘンチックなメイド服があるんだ?俺が不思議にそう思う中、月は
「あ・・・あの・・・吹雪さん・・・・どうですか?」
と、顔を赤くしもじもじしながらそう言うと俺は
「ああ、とっても似合うし可愛いよ月」
「そ、そうですか・・・・嬉しいです///」
と、そう言いい月は嬉しそうな笑みを見せる。これはお世辞ではなく本心だ。それほど月のメイド姿が似合っていてとても可愛いのだ。すると店員さんも
「そうでしょ?これは何でも徐州にいる白き天の御使いが制作したものなんですよ」
なるほど、このメイド服は北郷の仕業か。なんというか・・・・・・グッジョブだ。その後、月はその服が気に入ったのかメイド服を二着買い。そしてそのほかのおしゃれな服を数枚買うのであった。そしてその後は他の店とかで買い物をしてそして現在、
「奇麗な夕日ですね・・・・」
「そうだな・・・・」
俺と月は小高い丘の上、大きな桜の木の下に座り夕日に輝く長安の街を見ていた。この景色は俺と月の秘密の場所でありたまにここに来て夕日に輝く街を見るのが楽しみであった。そして月は
「吹雪さん。今日は私の為に買い物に付き合ってくれてありがとうございました」
「いいや、お礼を言われることはしてないよ。ちょうどいい気分転換になったしな。それよりも今回の買い物の付き添い本当に俺でよかったのか?詠でもよかったんじゃ?」
「詠ちゃんは忙しいそうだったから、邪魔をしちゃ悪いと思って・・・・・」
「そうか・・・・・それよりも今日はいい風が吹いて気持ちがいいな」
「そうですね・・・・」
と、寝っ転がりそう言う俺に月は微笑む。すると買い物の疲れが出たのか、はたまた風の気持ちよさなのか急に眠気が襲いうとうとし始めそして最後には俺は瞼を閉じて寝てしまうのであった。
「・・・・吹雪さん?」
月は吹雪の顔を覗き込むが、返事がない
「吹雪さん・・・・・寝ちゃったのですか?」
と、話しかけるが吹雪は吹雪な小さな寝息を立てて眠っていた。それを見た月はそっと吹雪の傍に近づきそして吹雪の頭をそっと持ちそして自分の膝の上に置く。そして月はそっと吹雪の頭を撫で、そして月はそっと吹雪の頬にキスをし顔を赤くし
「吹雪さん・・・・・・・好きです。愛しています・・・・」
と、そう呟くのであった。
「も~月に吹雪ったらどこにいるのよ!というよりここの地区の人混みが多くて前へ進めないわ・・・」
「・・・・・・ここ長安の街の中で一番賑やかな場所・・・・だから人が多い」
一方、吹雪と月を探している詠と恋の二人はしばらく街の中を捜索していたのだが人が多すぎてなかなか見つけられずに今、喫茶店らしき店で休憩をしていた。
「それにしてもあの二人ったら、本当にどこに行ったのよまったく・・・・住民の話によればそれらしき人物が楽しそうに買い物していたって聞いたけど・・・・まったく」
「詠。なんで・・・あの二人に拘るの?別に・・・・気にする必要はない・・・・」
「なんでって、それは月のことが心配だし、それに書簡の仕事をしているはずの吹雪が見当たらないし・・・・それに万が一街で月が危ない目に会ったら・・・・」
「書簡って・・・・言っても・・・すぐに提出するようなものじゃないし・・・・月は意外としっかり者。それに吹雪が一緒についている。だからあまり心配することはない。・・・・・でしょ詠?」
「それはそうだけど・・・・て、恋」
「・・・なに?」
「あなたの能弁な言葉を聞くとなんか違和感があるわ。なんていうか・・・・その・・・」
「年増みたい?」
「い、いや…そういうわけじゃ・・・・・」
恋がジト目でそう言うと詠は慌てて否定する。すると恋はふうと息をつき
「別にいい・・・・体は若いままだけど・・・・・実年齢をを数えたらそう言われてもおかしくないし。それに向こうの世界でいろんなこと知ったから・・・・・」
「向こうの世界って天の国のこと?」
と、そう言うと恋は頷く
「そう、あの世界で恋は、大切な人である総司にに出会い、そして吹雪という大切な宝物を授かった・・・・あの世界での5年の出来事は・・・恋にとって大切な思い出・・・・」
「そうなの・・・・「だけど・・・」だけど?」
「ただちょっと心残りがある」
「何よ心残りって?」
「吹雪のこと・・・・・」
「吹雪?」
「うん・・・・吹雪の成長したところを見れたのは恋は嬉しい。だけど、できれば子供のころから育てたかった・・・・吹雪の小学校の入学式やら参観日に参加したかったし、運動会なんかで吹雪の頑張りようビデオカメラで撮って、家で家族みんなで笑いながらその映像を見たかった・・・・吹雪の反抗期とか満喫したかった・・・・・それに・・・・」
「ちょっ、恋?」
と、そのまま語りだす恋に詠は苦笑を浮かべ、そして恋の愚痴が終わる夕暮れまで付き合わされるのであった。
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