真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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投稿遅くなって申し訳ございませんでした


白蓮の仕事

洛陽

 

「華琳様。たった今、北方にはなっていた細作が、つい先ほど戻ってまいりました」

 

「ふむ・・・・北方で何か動きがあったのかしら凛?」

 

「御意、袁紹が河北へと電発し、公孫瓚の領土を併呑したようです」

 

「な、なに!?」

 

凛の言葉に春蘭が驚くと秋蘭は

 

「袁紹が、公孫瓚を追い散らしたとなると・・・・・・」

 

「後顧の憂いが無くなるっということね。桂花。袁紹だったら次はどこを攻めるか想像はついているわよね?」

 

「はい。恐らく、西か南の両方を攻める可能性があります」

 

「あら?南はともかくなぜ、袁紹が西へ攻めるのかしら?権力の中枢を欲している袁紹がわざわざ回り道をし、私たちの領土を通って、西を攻める根拠でもあるのかしら?」

 

と、少しいたずらっぽい笑みを浮かべる華琳に、桂花はふっと笑い

 

「はい。恐らく袁紹は天の国の武器である銃を所持している長安へ攻める可能性があります。袁紹は知っての通りと欲深なところがあります。自分の天下を早く統一するにはあの馬鹿が持っている天の国の武器が必要になります。そして連中が攻める場所はその武器を唯一所持している西の長安つまり・・・・」

 

「仲華国ってわけね桂花?」

 

「御意」

 

「そう、確かにあの袁紹ならやりかねないわね・・・・・で、袁紹は他に何か動きを見せているのかしら?」

 

と、華琳がそう訊くと凛が

 

「はっ、細作の情報によれば袁紹は南の袁術と連合を組んで東にいる劉備の土地へと攻める準備をしているとのことです。恐らく近いうちに激突するでしょう・・・・・」

 

「東にも動きありか・・・・華琳様。我々はどう動きましょう?」

 

秋蘭が華琳に訊くと

 

「そうね。存念はあるけれど・・・・・凛。あなたの腹案を聞かせなさい」

 

「はっ。東方の動きに関しては、今のところ放置するのがいいでしょう」

 

「その根拠なんだ?」

 

凛の言葉に春蘭が首置かしげると、鈴は眼鏡をくいッと上げ

 

「袁術、袁紹軍は反董卓連合後、あの戦いで失った兵や糧食を増やし回復しかけてはいるが兵たちの士気は低く、また兵も十分な訓練がされておらず烏合の衆ばかり、さらに将となる人物が両陣営とも袁紹の張コウや軍師である田豊や郭図を除けば、やそろいもそろって愚人。兵は劣れど、一騎当千の将をそろえている劉備が負けるはずはないでしょう」

 

「それがどうして、放置しても良いということに繋るのだ?」

 

「劉備の性格です。外へ行かず。内へ内へと向かう傾向があります」

 

「なるほど。劉備からは長安の董卓同様、他国へ攻め入り領土を広げようとする野心は見えませんね」

 

「そう、ですから東方は放置してよいかと」

 

桂花が納得したように言頷き、凛もそう言うと華琳は

 

「なるほど・・・・・風の意見は?」

 

「ぐ~」

 

「おい、寝るな!!起きろ風!軍議の最中に寝る奴があるか!!」

 

「・・・おっ!!」

 

と、寝ていた風に春蘭が起こす。それを見た華琳は微笑み

 

「ふふ、相変わらずね。それよりも風。東方よりもさらに南にいる孫策の様子はどうなっているのかしら?」

 

「孫策さんですか?今は雌伏の時といったところでしょう。東方、北方が騒がしくなっていても、そうそう動かないと思います」

 

「その根拠はなんだ?」

 

「いくら大軍とはいえ、袁術の軍が健在なのが一点ですが、あとのことはわかりませんね~」

 

「おい、風。少しは真剣にそして、まじめに仕事をしてくれ」

 

「そうは言われましても、我らが主と同様の英傑の考えなど、凡人にはわからないものですよ~」

 

と、春蘭の言葉に風がそう言うと華琳が

 

「風も孫策を英傑と?」

 

「はい。だからこそ、今は外部に対して動くことはないかと、あるとすれば袁術よりの独立を画策するって感じでしょうね・・・・・それよりも風が一番気になるのは西の国にある国です」

 

「董卓のこと?」

 

「はい。董卓さんたちはこちらから攻撃をしなければ、相手の国を攻めてこないと思いますが、ないとも言えません。それにあの国は反董卓連合の時もそうですが天の国の武器を所有しています。万が一交戦になった時はこちらの勝利は低いです」

 

と、風がそう言うと華琳はふふっと笑い

 

「そう言うと思って、もう手は打ってあるわ・・・・・桂花!」

 

「はっ!」

 

「柳琳たちはもう長安へ着いているかしら?」

 

「はい。予定ではそろそろ着くころです。ですが本気ですか華琳様?董卓たちを魏の美食の会へ招待するのは?」

 

「ええ、かまわないわよ。董卓や吹雪にはいろいろと借りがあるからね。ここらで返さないといけないわ。それに董卓とはゆっくりと話したいことがあるしね」

 

と、華琳は意味を含めた笑みを見せるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

一方、場所は戻って長安では、月や詠の他、各師団、師団長が集まっていた。その理由は白蓮のこれからのことだ。白蓮は一応董卓軍所属になったのだが、どこの部署に入れるかはまだ決まってなく。これから白蓮と一緒に相談して決めることになったのだ。そして月が

 

「では、皆さん。白蓮さんのこれからについてですが・・・・・・吹雪さんどうします?」

 

「ああ、仲間になってくれたのなら、どんな仕事を任せればいいのかとか、そのあたり相談しないといけないからな。で、詠。白蓮は?」

 

「白蓮なら、斗志たちが呼んできているわよ。もうすぐ来ると思うけど?・・・・そう言えば星。あなた前に白蓮の客将をしていたって言っていたけど、彼女の実力ってどの位?」

 

「ふむ。私が白蓮の客将をしていたのは、ほんの数日ぐらいでしたからあまり胸を張っては言えないが、白蓮殿なら、軍事も内政も両方とも普通(・・)にこなしてくれるでしょうな」

 

「確かにそうだな、あれを見る限り普通(・・)に仕事をこなしそうだ」

 

「私も華雄に同意見です。あの正確なら普通(・・)にこなせるでしょう」

 

「うちもそう思うな。ふつ~に仕事してくれると思うで」

 

「普通は……大事」

 

と、星の言葉に華雄、夢華、霞、そして母さんがうんうんと頷く。すると

 

「ふ、普通普通って連呼しないでくれ・・・・・少しへこむじゃないか」

 

「ああ、白蓮。疲れているところ呼び出してごめんな」

 

斗志や桜さんに連れてこられた白蓮が苦笑してそう言う中、俺がそう言うと白蓮は

 

「いいって、いいって。構わないって。で、用ってなんだ?」

 

とそう訊くと詠が

 

「あんた私たちの仲間になってくれたのは嬉しいんだけど、働からずもの食うべからずってね。だから白蓮には何かの仕事についてもらいたいのよ」

 

「なるほど・・・・それは当然だな。で、私は何をすればいいんだ?」

 

「それなんだけださ。まず第一に来れはお願いなんだけど。白蓮が連れてきた兵士を董卓軍に組み込んでも構わないか?」

 

「ああ、それはかまわないよ沖田。兵たちには私から通達するよ」

 

「すまない。後これが本題なんだけど、白蓮って得意なものは何?」

 

「得意なもの?」

 

「得意?」

 

「ああ、例にすると詠や志乃たちは実務作業や内政が得意だし、華雄や母さんたちは軍事を担当してもらっているんだ」

 

「それで白蓮さんには、白蓮さんの得意な事を教えてもらい、その職に就いてもらおうかと思っているんです」

 

と俺と月の言葉に白蓮は少し考えこむ素振りを始め

 

「得意なことか・・・・・・内政に関しても軍事に関してもそこそこ得意だぞ?」

 

「そ、そこそこですか?」

 

と白蓮のそこそこという言葉に皆黙り込んでしまう。そこそこ、つまり普通って言うことだ。そのことにみんなが悩んでしまう。すると白蓮はみんなの気持ちに気付いたのか

 

「うっ・・・・・普通で悪かったな。どうせ私はそこら辺にいる普通の女だよ・・・・ふんっ」

 

と、少しいじけてしまうと星が

 

「いや、いや、それでこそ、愛しい伯珪殿だと、心底そう思うぞ。私は」

 

「せ、星・・・・そこまでまじめに慰められると、なんかとどめを刺された気分だぞ・・・私はどこまで行っても普通なのか・・・・」

 

と、ガックシ項垂れると

 

「そうか?俺はそれはそれでいいと思うぞ?」

 

「え?」

 

おれの言葉に白蓮は顔を上げる

 

「だってそうじゃないか?普通って言うのはなんもないと思うけど、本当はそれで幸せなんじゃないかなって?」

 

「幸せ?」

 

「ああ、普通に産まれて普通に育って普通に死ぬ。これは幸せな事だと思わないか?」

 

「・・・。」

「権力を得て、城を得て、官位を得る。これも幸せかもしれないが、大きなものを得ると人はそれ相応に苦労もするし、常に何かと戦わなければならないからな。それに俺だって、今は天の御使いだとか董卓軍の第三師団の師団長だとか言われているけど、元々はただのどこにでもいる普通の一般市民だぞ?」

 

「沖田が?」

 

「そう、そう。それにさ、仕事を普通にこなすって言うことはそれはそれでかなり優秀ってことなんだから別に気を落ち込ませるようなことじゃないじゃないか」

 

「お、沖田ぁ・・・・ありがとう」

 

と、俺がそう言うと白蓮は目を潤ませて俺の手を握りそう言うと周りは

 

「吹雪の奴、相手を慰めるの得意だな・・・・まあ、私もそれで慰められたが・・・・」

 

「はぁ・・・・吹雪ってなんでそう知らずのうち相手をたらすのかな・・・・・」

 

「はうう・・・・・」

 

「恋。母親としてあんたはどないに思う?」

 

「?別に?あれは口説いているとかそう言うのじゃなくて、吹雪はただ、白蓮のことを慰めてフォローしただけ・・・・母親として誇りに思う・・・・・」

 

と、皆がそう言う中、

 

「さて、問題は白蓮の仕事場だけど…どうするか・・・・」

 

と俺は皆が小声で話していることに気付かず考えていると、、

 

「吹雪~いるか?」

 

と、そこへアンチョビさんがやって来た。

 

「あ、アンチョビさん」

 

「ああ、すまない。なんか大切な話の最中だったか?」

 

「いや、別にそんな重要なことじゃ無いよ。で、なんか用?」

 

「ああ、前に頼んだ、私の隊の補佐の人の件なんだけど・・・・」

 

「ああ、そう言えばそうだったな。で、見つかったの?」

 

「いいや、みんな素直で自分の気持ちに正直なんだけど、補佐をしてくれる人材が一人もいなくてな・・・・」

 

と乾いた笑いをするアンチョビさん。そう言えばアンチョビさんの隊って、結構ヤンキーぽい子が多いんだよな・・・・アンチョビさんも大変だ。

 

「そうか・・・・で、アンチョビさん的にはどんな人が有望なんだ?」

 

「そうだな・・・・・私的にはあまり武とか政とか優秀すぎるのは勘弁だな。いろいろと大変だし、強いて言うなら両方の仕事ができてその仕事を普通にこなせる人物かな?」

 

「両方の仕事を普通にこなせる人物」

 

「そうだ」

 

と、そう言うとみんなの視線が白蓮に向く

 

「え?なに?」

 

どうやら白蓮の仕事が決まったみたいだ・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、長安の県境にある小さな宿屋では、袁紹軍の将軍である張コウが誰かと話していた

 

「あんたたちのおかげで無事に曹操のいる洛陽やらの面倒な国境を超えることができたわ~ありがとね」

 

「別にあんたにお礼を言われることはしてないよ。僕たちはただ、人が大勢通ってもばれない裏道を通ったに過ぎないんだから」

 

「そう、それよりも意外だわね。官軍嫌いのあんたが私に手を貸すなんてさ?」

 

「ああ、官軍は嫌いだし手を貸す気はないよ。ただ共通の敵が同じだけ。そうだよね、黒山衆のおちびちゃん?」

 

「チビ言うな!粛清するわよ!まったくもう・・・・雪波。飴」

 

「はい。どうぞ深雪様」

 

と長身の女性に肩車された小学生ぐらいの少女がそう言うと紫の長髪の少女が笑って

 

「ごめんごめん。でもまさか黒山衆の棟梁である君も張コウの部下になんてね」

 

「部下じゃないわよ!あくまで協力関係なだけなんだから!それに私はただ、面白そうなことに首を突っ込んでいるだけなの。それを言うならあなたもそうじゃないの周倉?」

 

「僕は先ほど言ったように共通の敵がいるだけ、袁紹なんて潰そうと思えばいくらでも潰すことができるしね」

 

「へ~麗羽様を潰すね~まあ、そんな戯言はいいわ。であんたが言う敵って誰のことかしら?」

 

と、張コウがそう言うと周倉はニヤッと笑い

 

「もちろん。あの枯草色の天の御使いの沖田吹雪に・・・・・決まっているじゃないか」

 

 

 

 

 

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