真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
翌朝、昨日より雨は弱まったものの、依然として雨は降り続いていた。
「雨止まないな・・・・・」
今俺は水鏡さんを探している。いままで世話になった恩返しをする為だ。武士の言葉に一宿一飯の恩義って言葉もあるし、それに泊めてもらっているのに何もしないというのも自分としてはとても居心地が悪い。そのため俺は塾内を探していると、程なくして見つけることができた。
「あ、水鏡さん、探しましたよ。」
「あら、沖田さん。どうかなさいましたか?」
「お世話になりましたので何かお礼をさせてほしいのですが?」
「いえ、お礼なんて・・・」
「いえ、ぜひお願いします」
「そうですか・・・・では1つお願いしたいのですが。」
「何なりと言ってください。」
「昨日料理を運んでくれた二人・・・・司馬懿とアンチョビさんなんですが、隣街まで使いに出したのですが。少し帰りが遅いので様子を見に行ってもらえませんか?寄り道するような子達ではないのですが、何より今このご時世ですし、様子を見に行ってもらえませんか?」
水鏡さんは心配そうに言う
「分かりました。」
俺は水鏡さんに街までの道を聞くといったん部屋に戻って支度をして、私塾を出た。そして陸王を走らせた。幸い外は雨が霧雨状態で問題はなかった。
私塾からは街までは約4キロ。生い茂った森を越えた先にある。寄り道するような人ではないのなら何かあったのならこの森だ。俺は森の中心で立ち止まり、
「この近くかな…‥ん?あれは・・・・)
俺はあたりを見ると奥の方にあの2人が何者かに囲まれている。
(・・・・見つけたけど、あの4人のやつらもしかして盗賊か。となるとやばい!!)
東で約300メートル程の距離で2人を発見した。しかし、嫌な予感がする。場所はそう遠くない急ぐか。俺は陸王で急行した。
「くっ・・・・」
「お姉ちゃん大丈夫!?」
「だ、大丈夫だ志乃・・・これぐらいかすり傷だ・・・」
私達は水鏡先生に言われ隣街まで使いに来ました。用事を済ませ、帰ろうとしたら賊の人達が突然襲いかかってきました。何とかスキをみて、逃げ出したのですが、囲まれてしまいお姉ちゃんが剣で応戦したんだけど多勢に無勢、アンチョビお姉ちゃんが右腕を切られて左手で腕を抑えている
「・・・・百人隊長である私の剣の腕も落ちたな・・・・こんな盗賊ごときに‥‥ぐッ!」
「お姉ちゃん!!」
お姉ちゃんの右腕から血がポタポタと落ちる…早く治療しないと・・・・
「どうする兄貴?楽しんでから殺るか?」
「はっ!そのガキに興味はねぇよ!でもそこの外国人はいい体してるな・・・・いや、やっぱり盗るもの盗ってさっさと殺っちまうぞ!」
そう言い賊たちは私たち目掛けて剣を振り下ろそうとした。すると・・・
ダアァァァーン!!
急に雷の音がした。私は目を開けると・・・・
「う・・・・がぁ・・・・」
先ほど剣を振り上げた盗賊は頭から血を流し倒れた。
すると・・・
「どうやら、間に合ったようだな・・・・」
「・・・・おき・・・た・・・・さま・・・」
俺は二人のもとに着いた時、一人の盗賊が怪我をした二人に向けて剣を振り下ろそうとしていた。
(まずいっ!!)
俺は九九式小銃に急いで7・7ミリ弾を装填し頭を狙って引き金を引いた。
ダアァァァン!!
弾は見事命中し盗賊の一人が絶命する。
「どうやら間に合ったようだな・・・・」
俺はすぐに彼女たちに駆け寄る
「大丈夫か?司馬懿さん。アンチョビさん」
「・・・・おき・・・た・・・・さま・・」
「沖田!すまない・・・私がいながら志乃を・・・」
「そんなことはない!それよりアンチョビさん腕の怪我・・・・」
「大丈夫だ。こんなのはかすり傷だ」
そう言うが、これはかすり傷ってほどの怪我じゃない。早く手当てしないと。
「おい!なに俺たちを無視してるんだ!!何だテメェは!」
俺は賊に振り返り九九式小銃を奴らに向けた。
「これから死ぬ奴に名乗ったて意味がねえなっ!!」
「なんだと!!」
「おいっ!やっちまえ!!!」
そう言い奴らは剣を持って突撃し始めた。しかし・・・
ダアァァァン!!
剣が届く前に九九式の7・7ミリ弾がもう一人の盗賊の喉を貫いた
「ぐぎゃぁっ!!」
そいつは口から血を噴き倒れる2人目の賊も果てた。
「なっ!」
「なんだあれ!!」
俺が近づくと賊も同じだけ退く。
「ガ、ガキだ!ガキを人質にとれ!」
「お、おう!」
賊の1人が司馬懿に振り返る。すかさず俺は奴の頭に向けて撃ち3人目の奴もばたりと倒れた。
「つくづく救えないやつらだな・・・・・」
残りの1人は腰を抜かして後退りしている。
「俺が悪かった!もう悪い事しないから許してくれ!」
命乞いをしてくる。
「悪いな‥‥人を苦しめそれを糧にする奴は許せない質でな。だが、お前が言った通りもうしないというのであればこの場は見逃す。気が変わらないうちにとっとと失せろ」
「へ、へい…ありがとうございます」
そう言い賊は俺にそう言い後を去ろうとして俺が後ろを振り向いた瞬間
「馬鹿め!後ろ振り向いたのが貴様の運の尽きだ!」
そう言い、隠してたナイフで襲い掛かろうとしただが・・・・
ダアァァァン!!
俺はそのことを先に読んでおり、小銃を奴の眉間に向けて撃った。弾は眉間に当り最後の賊も死んだのだった。
「言ったはずだろ。気が変わらないうちになって・・・・」
俺は九九式小銃のボルトを動かして空薬莢を出しそして背中にかけ、急いで二人のもとに向かった。
「司馬懿!アンチョビさん大丈夫か?」
「わ、私は大丈夫です。それよりもお姉ちゃんが!」
「分かった!説明は後にするからとりあえず俺の側車に乗ってくれ!」
「わ、分かりました!」
志乃は吹雪の言う側車の意味は分からなかったが今は急いで義姉の治療を優先するため指示に従った。アンチョビは側車の船に乗りその横に志乃が乗って(ちょうど二人がギリギリはいれるくらいだったから)私塾へと帰った。
その後に私塾まで2人を連れて帰り、事の顛末を聞いた水鏡さんが、
「志乃とアンチョビさんを救っていただき本当にありがとうございます。あなたがいなければ今頃どうなっていたかことか。」
と水鏡さんは深々と頭を下げた。幸い治療が早かったためアンチョビさんの腕は半日で治るそうだ。
本当に良かった。
「間に合ってよかったですよ。」
本当にギリギリだったもんな。もし遅れていたらアンチョビさんは失血死していただろう。
「あ、あの・・・・沖田さん・・・」
「ん?何、司馬懿さん」
「命を助けていただきありがとうございます。何かお礼をさせてください!」
「何、こっちとしては世話になった礼を返しただけだから気にしないでくれ。」
「いや、そうわけにもいかん」
アンチョビさんがやってきた。
「私や志乃は命を救われた。それを返さないのは私は納得できない。だから私からも頼む!」
そう言い、アンチョビさんは頭を下げる。ここまで言われ断るのはかえって失礼だな。
「そうか。ならありがたく受け取らせてもらうよ。」
さてどうしたものかな。あ、そうだ!
「そうだ。司馬懿さん読み書き出来るよね?俺にこの国の文字を教えてくれないか?」
一応、文字は母さんや詠に教わってはいるんだけどまだ片言なんだよな。今後もまだ旅は続くそのためにも字は読めるようにしたいからな。
「はい!喜んで!」
「ならよろしくお願いします司馬懿さん。」
「私のことは志乃でいいです。この真名あなたに預けます沖田さん」
「じゃあ、俺も吹雪でいいよ。志乃」
「はいっ!」
彼女は花が咲いたような笑みを浮かべて言った。その様子をアンチョビさんや水鏡先生が微笑んで見ていた。
それから三日後、雨はまだしとしと降っている。志乃に文字を習う吹雪、最初はミミズのような字だったが今では日常に必要なくらいの読み書きができるようになっていた。
字を教えていた志乃も嬉しそうで一生懸命な彼に彼女もまた一生懸命に教えていた。その時に彼女は彼に何かの感情が芽生えていたがその感情は何か彼女はまだ知らなかった。そして志乃は自室の中、吹雪のことを考えていた
「(吹雪さんは本当にすごい。あの鉄の車もそうだが、あの武器もすごかった。私は最初は最近巷で有名な曹操さんに仕えようと考えてたが、吹雪さんと出会ってなんだか、どっちに仕えようか迷ってしまっていた。吹雪さんが嫌いなわけではない。むしろいい人だ。けど・・・・・・さっきから感じるこの感情は何かしら?)」
そう思っていると、彼女の部屋から戸を叩く音が聞こえる。
「志乃…‥いるか?」
この声は・・・・
「お姉ちゃん?開いてますよ」
そういうと、お姉ちゃんが入って来た。
「お姉ちゃん。どうしたの?もう右腕は大丈夫?」
「ああ、この通り大丈夫だよだよ。それより志乃・・・・・」
「? 何お姉ちゃん?」
「お前・・・悩んでるだろ」
「!?」
お姉ちゃんは真剣な顔でそう言う図星をつかれた私は目を見開いた。
「やっぱり・・・・ほら、お姉ちゃんに話してみな」
「うん。実は・・・・・」
私は悩んでいることを話した。
「なるほどな~・・・・で志乃はどうしたいんだ?」
「わからないの・・・どうすればいいのか・・・曹操さんに仕えたい司馬懿としての私と吹雪さんが好きな志乃としての私…あ、もちろん友達としてだよ!」
「分かってる。分かってるって。で、その二人がどうしたんだ?」
お姉ちゃんは真剣に聞いてくれる
「うん。どっちの私も喧嘩してなかなか決着がつかないの・・・・」
「ん~じゃぁ、”ただの志乃”はどうしたいんだ?」
「”ただの私”?」
「そうだ。曹操さんに仕えたい司馬懿でも吹雪を慕う志乃でもない。ただの一人の女の子である志乃はどうしたいんだ?」
ただの私・・・・・そうか、簡単な答えだ・・・・
「・・・どうやら決めたようだな志乃」
「うん。お姉ちゃんありがとう相談に乗ってくれて」
「まぁ、かわいい妹分のためだ。じゃあ私は行くな」
そう言いお姉ちゃんは私の頭を撫でた
「うん。おやすみなさいお姉ちゃん」
そう言い、お姉ちゃんは部屋を出た。
・・・・明日、吹雪さんと話してみて決めよう。
翌日
まだ雨が上がらない・・・・・すると志乃に出会う
「あ、志乃」
「あ、あの吹雪さん・・・・」
「ん?なに?志乃」
すると志乃は真剣な顔をする
「あなたは董卓さんとともにこの国で何をするおつもりですか?」
真剣な目で、そう聞かれた。
「月はなこの乱世を終わらせ、民が戦に怯えることのない世界を創りたいそういう理想を持っている。もちろん、その平和な世が来るまで大量に人を死なすことになるだろう。それでもこの国に住む民の為、そして未来に生きる民が安心して暮らせるため月は戦っている。俺も月と同じ気持ちさ。だから俺はそんな月を支えたいそう思っているんだよ」
「ですが、それだと反感を生むものも現れるではないですか?」
「その時は俺たちみんなで何とかすればいい話だよ。俺たちみんなで協力し合って月を守り、そして輝かせる。それが俺の信念だ」
「吹雪さん。あなたの言葉には矛盾があります。まるで子供の言い草ですよ?」
「いいんだよ。実際に俺はまだ子供だ。もし、大人になるのが、人生で何かを斬り捨て諦めるのなら俺はまだ子供でいい。それに俺はな、何事も諦めが悪い方なんだよ」
俺は真剣に答えた。実際に俺はまだ16。大人になるため大切な何かを天秤にかけ大切なものを切り捨てるのが大人なら俺は子供でいい。
すると志乃は何か決意した顔になり、俺の前に膝をついて自分の両手を握る
「どうしたの?」
俺が首をかしげて言うと
「我が名は司馬懿、字は仲達。我が才、我が知力をすべてあなたに捧げます。わが主、我が殿。この身をもってあなたをお支えます・・・」
彼女がそう言う、銀色の髪がキラキラと輝き、まるでその光景は天使が舞い降りたかのように奇麗で清らかな感じがした。
「分かった。それとそう堅苦しいのはいらないよいつもの感じでいいよ。これからよろしくな志乃」
「わかりました。これからよろしくお願いします!吹雪様!」
「吹雪様か・・・・ちょっと照れるな」
こうして歴史に名高い名軍師、司馬懿こと志乃が吹雪の理想に触れ、新たに仲間になった瞬間だった。
アンチョビさんは吹雪と共に旅をするかどうか悩んでいます。
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