真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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吹雪陳留に着く

俺は曹操さんに客将として陳留に連れてこられた。街の中を見るとそこはうちの天水と同じ明るい街だった。

 

「どう?御使いさん?この街を見て」

 

「吹雪でいいですよ曹操さん。そうですね。とても活気のある街だと思うよ」

 

「そう?漢王朝一住みやすい街天水の治安を守るあなたに言われると光栄だわ」

 

え?漢王朝一?どういうことだ?俺が不思議がっていると

 

「知らないんですか吹雪様。天水は「扉を開けたままでも眠れる」と言われるほど安全な街と言われているんですよ」

 

隣で志乃が言う。へ~そうだったんだ

 

「いや、別に俺だけの力じゃないよ。警邏隊のみんなや町の人が頑張ってくれたおかげだよ」

 

俺だけの力じゃできなかったからな。斗志や桜花や雪風が手伝ってくれたからだ。

あの3人今頃どうしてんのかな・・・・

 

その後俺たちは曹操さんの屋敷に入った。

 

 

「さて、吹雪。あなたには聞きたいことがあるわ」

 

「聞きたいこと?」

 

「とぼけないで秋蘭から聞いてるの。あの天の武器のことよ」

 

銃のことか・・・・仕方がない。

俺は肩に担いでいる九九式小銃を下し、安全装置をかけて曹操さんに渡す。曹操さんはおもしろそうに機関部をのぞいていた。

 

「それは銃って呼ばれる武器だよ」

 

「銃?」

 

「ええ、火薬を使って鉛の弾をものすごい速さで撃ちだし、相手を貫通させる武器だ。」

 

「へぇ、こんな風に?」

 

持っていた九九式小銃を俺に向けて、引き金に指を掛けた

 

「吹雪様!!」

 

「「華琳様いったい何を!!」」

 

志乃と秋蘭と春蘭が驚いた。因みに春蘭はあの攻防戦の時に真名を預け合っていた。まあ、彼女はしぶしぶだったが

 

「悪いけど、使い方は見させてもらったわ。」

 

そのまま指を引こうとする。俺は動かない

 

「・・・・避けないの?」

 

「殺気がない。それに曹操さんは絶対に引き金を引くことはできないからね。試しに引いてみたらどうだ?」

 

俺がそう言うと曹操さんは引き金を引くも・・・・

 

「・・・動かないわね。」

 

安全装置をかけているため引き金がロックされているのだ。

 

「それ自体だと何の意味もないよ。いわばそれは弩で言う本体だ。矢となるものがないと意味はない」

 

そう言い俺は九九式実包を1つ取り出し曹操さんに渡す。

 

「それがその銃の矢?」

 

「ああ、銃弾といってそいつは5発入れることができる。その一発だけでも、人を殺す力は十分にある。直で目にした曹操さんならわかるだろ。」

 

「ええ、それが銃と言う物なのね。...では次の質問、これは私の国で製造できるかしら。できたら教えてほしいんだけど」

 

「曹操さん。仮に製造方法を教えたとしてそれで何をするんだ?」

 

「決まってるわ、他国を侵略し、占領するのよ。」

 

俺は深いため息をついた。

 

「曹操さん。残念だけど今のあなたでは製造方法を教える気はないよ。俺の使う銃は身を守るためであって侵略をするために使われたくはない」

 

前にも詠に頼まれたことがあったが条件付きで製造方法を許した。一つは守りの為に使うこと。この条件は月が侵略行為はしないことは知っていたので問題なかった。もう一つは銃を使う人は俺の部隊のみという条件だった。これは他の連中が悪用しないためである。うちの部隊はそんなやましいことを考える奴はいない。いたら斗志が見つけていて懲罰房行になっているはずだ。

だけど今の曹操さんが重火器を保有すれば絶対に大量殺戮者になってしまう。この時代での銃はいわば核兵器と同じだ。

 

「そう、それは残念ね。それと吹雪さっきは銃を向けて悪かったわ。」

 

そう言い曹操さんは俺に九九式小銃を返したすると・・・・

 

「あんた何様のつもりよ!こっちは多くの兵と民を従えるお方なのよ!さっさとその武器の製造方法を教えなさい!!」

 

曹操さんのそばにいた猫耳フードを被った少女が怒鳴った。

 

「あ、あの・・・・曹操さん。この方は?」

 

「私の軍師で名は荀彧よ。それに桂花。別にいいのよ彼がそう決めたんだから 」

 

「しかし華琳様!」

 

その後なかなか引き下がらない荀彧さんを曹操さんが説得しこの話は終わった。

 

「さて、吹雪。今日は疲れたでしょ。仕事については明日頼むから今日は部屋でゆっくりと休みなさい。桂花。吹雪と司馬懿を部屋に案内しなさい」

 

因みに桂花とは荀彧さんの真名である。しかし・・・

 

「いくら華琳様の命令でも彼女はともかく汚い男を連れていくことなんてできませ… 」

 

「あなた!吹雪様を悪く言うと許しませんよ!!」

 

と志乃が怒って荀彧さんに迫る。頭についている狐耳もピーンと立っている。因みにあれはカチューシャなんだが感情の変化によって狐耳が塞ぎ込んだり、立ったり、たまにぴくっぴくっと動くことがある。時たま本当にカチューシャなのかと疑問に持つ。それにしても俺のことであんなに怒るもんなのかな・・・・そう言えば桜花の奴、俺のことを馬鹿にしたチンピラを見た時、思いっきり殴りかかってたな・・・・

 

「だって本当のことでしょ!」

 

「なんですって!!」

 

志乃と荀彧さんが睨み合いバチバチと火花が散る。

 

「志乃。落ち着いて俺は別に気にしていないから」

 

「しかし吹雪様!」

 

「志乃・・・・」

 

「わ、分かりました」

 

「桂花もやめなさい。それにあなた私の命令が聞けないって言うの?それに吹雪は私の客将よ失礼なことは許さないわ 」

 

その時、華琳のその小さな体のどこにあったのか分からない程の覇気が流れていた。

 

「失礼しました華琳様!案内します! 」

 

桂花の態度がさっきまでと変わった。 余程恐ろしかったのだろう。

 

「吹雪失礼したわね。桂花は男嫌いなのよ」

 

ああ・・なるほどそう言うわけか・・・

 

「別に気にしてませんよ曹操さん」

 

「華琳よ。」

 

「?」

 

「これからは私のことは華琳と呼びなさい。」

 

「いいのか?」

 

「いいわ。先ほどの銃を見せてくれた礼も兼ねているわ。」

 

「駄目ですよ華琳様!!華琳様が男なんかに真名を預けては真名が腐ってしまいます! 」

 

荀彧さんは猛反対する。その様子を見て・・・

 

「これは筋金入りの男嫌いだな志乃。」

 

「はい。私も噂には聞いていましたがまさかここまでとは・・・」

 

俺と志乃がこそこそ話していると

 

「桂花、いいから二人を部屋まで案内しなさい!」

 

「は、はい。早くついて来なさいよ!この全身精液男! 」

 

いくらなんでも酷い言われかただ。

 

「(吹雪様・・・・一度あの猫耳娘を懲らしめる必要があります。許可をください。私なら必ず・・・)」

 

「(落ち着けよ志乃。ここでもめ事起こすな。俺たち一様客人だぞ。少しは我慢しないと。それに俺は気にしてないから)」

 

「(・・・・わかりました)」

 

そうは言うも志乃は納得してないようだ。そう話してると一つの部屋に着いた

 

「ここが司馬懿殿の部屋です。精液男の部屋は隣よ」

 

「そうか。案内ありがとな荀彧さん」

 

「話しかけないでよ。私はただ華琳様の命令に従ったまでよ」

 

「それでもだ」

 

「ふんっ!」

 

そう言うと荀彧さんは向こうへと言ってしまった。

 

「さて、じゃあ志乃また明日。」

 

「はい。おやすみなさい吹雪様」

 

こうして俺たちは陳留での最初の1日を終える・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった・・・・

 

「・・・・眠れない・・・」

 

最初は眠れていたんだが急に目がさえてしまった。

 

「・・・・志乃は寝てるし・・・・「ぐるるる~」ん?なんの音だ?」

 

何か唸り声のような音が聞こえる。真夜中だから音がよく響く。

俺は部屋から出て音の鳴る方へと向かった。

 

「この部屋だな・・・・」

 

音のする方へ着くとそこには

 

『誰も開けるべからず』

 

と書かれていた。俺はノックをしたが返事がない。俺は部屋に入った。

 

「ぐるる~」

 

俺は音のする方へ見るとそこには・・・

 

「おなかすいたよ~」

 

そこには桃色の髪をツインテールみたいな髪型にまとめた少女がベットに倒れていた。

 

「どうしたんだ?」

 

俺がそう言うと、少女は顔をあげて涙目で言った。

 

「うん。おなかがすいて死にそうだよ・・・」

(グルルル~)

 

少女のおなかから音がする。さっきの音の正体はこれか。それにしても食べ物か・・・何かないかなってそうだ!俺は腰についている袋からあるものを取り出す。

 

「これ食べるか?」

 

俺はクッキーを取り出した。なぜクッキーなんかを持っているかというと。簡単に言えば非常食だ。そう言えばねねもクッキー大好きだったな。ねねも初めての買い物以来、前とは違い時々俺に甘えてくる様になったんだっけ。

クッキーを貰った許緒は一口かじる。すると…

 

「美味しい~」

 

どうやら気に入ってくれたみたいだ。彼女の名は許緒。華琳の親衛隊隊長なんだが、なんでこうなってるかというとどうやら、食糧庫の食糧をつまみ食いして華琳に叱られてごはん抜きにされたらしい。まあそれは許緒が悪いな。

 

「あれ?そういえば兄ちゃん誰?」

 

「ああ、そうだ自己紹介が遅れたね。俺は華琳の客将をしている。沖田吹雪っていうんだ」

 

「え!沖田吹雪って。兄ちゃんてあの2人の天の御使いの1人の?」

 

「うん。なんかそう言われている」

 

「兄ちゃんのことは知ってるよ。池田屋っていう宿屋で悪いことを企んでいた奴らをやっつけたんだよね」

 

「あれは俺だけの力じゃないよ。警邏隊のみんなが頑張ってくれたからな。許緒・・・・」

 

「兄ちゃん!これからはボクの真名の季衣って呼んでいいよ。よろしくね兄ちゃん♪ 」

 

すっかりなつかれてしまった。

 

「ああ、じゃあよろしくな季衣。」

 

「うんよろしくね兄ちゃん♪」

 

その後俺は軽く季衣と話をし、そして自分の部屋に戻った。

明日から忙しくなるぞ。

 

 




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