真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
ここに来てから1週間過ぎた。
「兄ちゃんこっちこっち!こっちに美味しい店があるんだよ!」
「おい、季衣そんなに引っ張るなよ店は逃げないよ」
俺は季衣に引っ張られている。今日は俺は非番だ。そのことを聞いた季衣は一緒にお昼を食べようようと言い俺は今季衣と一緒に街を歩いている。
咳はあの時以来1度もない。最初咳をした時まさか結核かと思ったが冷静に考えてそれはないと思った。なぜなら俺は赤ん坊の頃抗結核ワクチンを注射されている。ほら腕についているあの点々の跡のことだ。かといって癌とかの症状でもない。本当に謎だ。
歩いてるとどうやら季衣の言っていた店に着いたようだ。
「あ、兄ちゃんここだよ。僕の言ってた店は」
季衣が言う店は路地の狭い場所にある小さな店だった
「兄ちゃん入ろ」
「え、あゝうん」
俺は季衣に言われるがまま店に入った。すると・・・・
「あ、吹雪様。季衣。」
志乃がいた。
「あれぇ?志乃ちゃんなんでここにいるの?」
「なぜって・・・・・私は昼はいつもここって決めているんです」
どうやらここは志乃のお気に入りの店なようだ。俺たちは志乃と同じ席に座った。もちろん志乃の許可を取って。
「で、吹雪様たちもですか・・・ここの料理は絶品なんですよ」
「志乃ちゃんの言うとおりだよ兄ちゃん。ここの出す料理って絶品なんだよ!」
へ~そんなにうまいのか・・・すると店の奥から亭主が出てくる
「お~嬢ちゃんたちまた来たのか!いつもありがとな!で注文はいつもの奴かい?」
「はい。」
「うん♪」
「で、そっちの兄ちゃんは何にするんだ?」
「そうだな・・・・じゃあ、拉麺で麵大盛りで」
「あいよ!」
そういうと店主は厨房に戻り料理を作り始めた。
「そう言えば吹雪様。例の賊団のことですが・・・」
志乃が小声で話す
「ん?例の黄巾党のことか?」
「いいえ。この頃黄巾党の活動はとてもおとなしいです。黄巾党とは別の・・・」
「・・・・・『笑う棺桶』のことか・・・・」
『笑う棺桶』とは盗賊集団の一つで黄巾党とは違い一応少人数だがとても危険な集団だ。
黄巾党の連中は大抵、盗みとか国を変えようとかそう言う考えの連中だ。しかし奴らは違う。奴らはただ殺しを楽しむ快楽殺人集団だ。俺も天水にいた時、奴らに一員と交戦したことがあるが、連中の大半は他の盗賊と違い殺人者や凶悪犯や元兵士などいろいろと手ごわい。
「はい、近々華琳さまはそいつらを討伐する予定です」
「…アジトが見つかったのか志乃」
「いえ、まだ探索中です。」
「そうか・・・・」
「ん?兄ちゃん。志乃ちゃん。なんお話をしてるの?」
「ん?あ、悪い悪い。ちょっと警邏の仕事の話をな」
「そうなんだ~」
すると・・・
「はいお待ちね」
すると亭主が料理を持ってくる。へ~志乃はチャーハンと餃子か・・・・・って!季衣のそれは何?
「あの…季衣それは・・・」
「ん?これ?炒飯大盛二つと、麻婆豆腐と麻婆茄子、」
「いや…それはわかるんだけど多すぎない?」
「大丈夫だよ兄ちゃん。金はあるから」
「そういう問題じゃないけど…いや、それも確かに問題だけど」
その後、季衣はそこにある料理をフードファイターも真っ青になるくらいあっという間に食べた。それでもまたお代わりをする季衣の姿に志乃も俺も驚いた。どんな胃袋をしてるんだ季衣は。そう思いながら俺は拉麺をすする。うん季衣の言うとうり美味いな。スープはあっさりして深みがあり、麺も弾力がありスープと相性がいい。俺たち3人はその後食事を楽しみ、食後は街へと買い物に出かけた。因みに季衣は口直しがしたいからって団子屋に行ってしまった。まだ食べるのかよ季衣・・・・・
季衣と別れて俺と志乃は街の市場に着いた。
「結構にぎわってますね」
「そうだな志乃。あ、この髪飾りなんてどうだ?志乃に似合いそうだけど」
俺が手にしたのは菊の形をした髪飾りであった。
「そ、そんな・・・・私なんて・・・・」
「いいからつけてみろよ。志乃なら絶対に似合うよ」
「はい分かりました。」
そう言い志乃は髪飾りをつけてみる。
「あ、あの・・・・・どうでしょうか」
「うん!とっても似合ってるよ。気に入った?」
「はい」
「そうか・・・・よしっ!おじさんこれくれ」
「あいよ」
俺は髪飾りの代金を払い志乃にプレゼントした。
「ありがとうございます吹雪様。これ大切にしますね♪」
頬を赤く染め志乃は嬉しそうに言う。よかった気に入ってくれたみたいだ。
「あ、そう言えば私、ま、まだ書いている途中の書がありました。吹雪様。申し分けございませんが、私はここで」
「ああ、別に構わないよ。志乃も仕事頑張ってね」
「はい。それと髪飾りありがとうございました」
そう言い志乃は屋敷の方へと走った。さて・・・・どうするか。
「おい、そこの若いの・・・・」
声の方へと顔を向けるとそこにはフードを被った少女がいた。
「若いのって・・・・お前の方が俺より年下じゃん・・・しかも俺より小さいし」
「わしの気にしていることを言うな粛清するぞ!それにな。これでもお前よりは年上じゃ」
え?嘘マジで・・・・どう見たって小学生ぐらいにしか見えんぞ
「身体の神秘ってやつかな?で、あんたは占い師かなんかか?」
「まあ、そうゆうみたいなもんじゃな」
「・・・で、占い師のお姉さん。俺になんか用か?」
俺は警戒しながら訊く
「ふふ・・・・そう警戒するな。呂布奉先の息子、沖田吹雪よ・・・・」
「っ!?なぜおれの名や親の名を知っている。お前・・・いったい何者だ」
「ここではなんだ。あっちで話そう」
俺が少女に連れてこられたのは人気のない薄暗い小道だった。
「さて・・・・まずお前はわしが何者だという質問に答えよう。わしはなお前を外史に送り込んだ管理者の一人だ」
「外史?なんだよ外史って」
「ふむ・・・外史とはおぬしの世界で簡単に言うとパラレルワールドのようなものでな・・・・・」
その後、俺は少女から外史について説明を聞いた。だがたとえパラレルワールドの呂布でも母さんは母さんだ。
「・・・・で、なんで俺を送り込んだ。ただ母さんと再会させるために送り込んだわけじゃないだろ?それとも俺がここに来るように、母さんをわざと俺の世界に転移させたのか・・・えーと」
「そう言えばまだ名乗ってなかったな。わしの名は呂 洞賓という。お前の母についてはあれは事故だ。左慈 の馬鹿が誤って外史に異次元ワームホール発生装置のスイッチを押してしまってな。それでもとに世界に戻すまで時間がかかってしまったというわけじゃ。まあそれはさておきお前をここに呼んだのは他でもない。ある運命を変えてほしいのじゃ」
「運命?俺が?」
「そうじゃ。お前にしかできん事じゃ。しかし・・・」
「しかし?」
「しかし。その分、体にも大きな負担がかかる。だから、あまり大局には逆らうな、待ち受けるのは身の破滅……」
「そうか・・・わかった」
「わしが言いたいのはこれだけじゃ。くれぐれも気を付けることじゃ」
「ありがとな。それじゃあな」
そう言って立ち去ろうとするが・・・
「待て・・・一つ言い忘れたことがある」
「言い忘れたこと?」
「そうじゃ、お前の持つ九九式小銃や軽機関銃、拳銃は一応弾は無限にしているだがあまり使いすぎるなよ。」
「分かってる。俺が銃を使うのは侵略の為じゃない。護るために使うっていうのが俺のきまりだ。」
「そうか・・・それを聞いて安心した。しかし沖田すまぬのう。こんなことになってしまって」
「大丈夫だよ。おかげで母さんにも会えたしな。そんじゃな」
そう言い俺はその場を後にした。
「あの二人を救ってあげなさい。あなたなら出来る」
と少女はフードを下げてそう言い姿を消した。
「外史ね・・・・ま、どんな世界だろうが俺は俺のやり方でやるしかないな。」
そう呟き俺は華琳の屋敷に向かった。むろんお土産も買ってな。
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