真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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今回は馬鈞こと夕張の話です。




閑話夕張の悩み

吹雪が陳留にいる頃・・・・

 

 

天水

 

どうも~初めまして。私は天水警邏隊技術開発部主任の馬鈞こと夕張で~す♪

今私は、吹雪からもらった天の国の設計図とにらめっこをしています。字の翻訳とかは吹雪が旅に出る前に翻訳してくれたんだけど・・・・

 

「すごいけど、構造が複雑ね~」

 

そう、構造が難しくてなかなかできないのだ。まあ、吹雪に見せてもらった拳銃や小銃についてはすでに開発中、拳銃は吹雪に見せてもらった奴の南部はできないけどあれを回転式にすれば簡単だったわ。それに今その試作が終わって、今私の腰に装着しているわ。

 

 

因みに夕張が腰に装着している拳銃はこちらでいるリボルバー拳銃である。見た目は二六年式拳銃であるが、しかし性能は二六年式よりも高性能で威力はコンバットマグナム級であった。因みにのちその拳銃は後に警邏隊の護身武器として使われるのだった。

 

「さて・・・・この設計図はいったん置いといて、少し気分転換しようかな」

 

そう言い私は背中を伸ばしては矢を出て、外に出ようと廊下を歩くすると・・・

 

「おっ!夕張どこに行くんすか?」

 

途中で桜花にあった。

 

「桜花?なんでここに?警邏は?」

 

「え?なぜって私、今日非番だからちょっと出かけようかなって。夕張は?」

 

「うん。ちょっと気分転換に出かけようかなって」

 

「そうすっか。じゃあ、一緒に出掛ける?いい店知ってるんすよ」

 

「うん。じゃあ、お願いしようかな♪」

 

そう言い夕張は桜花と一緒にお出かけすることになった。

 

 

 

 

 

「うわ~結構いろんな品とかあるね~。あそう言えば桜花、私まだここに入って日が浅いんだけどあそこの建物は何?」

 

「あぁ・・・あそこは市役所っすよ」

 

「市役所?」

 

「そうっす。あの施設は東西南北にあって、隊長が言うには『税収や労働者の働き口を探してあげる所で。店を出すときの許可証を発行してくれたり、子供が生まれたときに籍を作ったりもする、とても重要な機関』ッらしいすっよ。何でも隊長の故郷である天の国では当たり前にある機関だそうだよ」

 

「へ~そうなんだ。あ、そうだ桜花、この前、軍楽隊が凱旋行進したことは知ってる?」

 

「ああ、最近設立した隊っすか、まあ、やることは音楽ならして行進するという隊なんだけどね」

 

「でもさ、お祭りとかには賑わいそうだよ。だって軍楽隊の音楽ってなんかノリがよくて面白いじゃん」

 

「ああ、何でも天の国の音楽をならしているらしいっすよ。私はどちらかというと『警邏隊行進曲』が好きだな~だって警邏隊の隊歌を音楽にしたんだから」

 

「う~ん。それも好きだけど、私は『行進曲抜刀隊』が好きだわ。吹雪連隊の主力曲だし、なんたって吹雪が好きな曲だしね。」

 

桜花に言う『警邏隊行進曲』というのは日本軍軍歌「歩兵の本領」の歌詞を警邏隊隊風に改訳した歌を行進曲にしたもので、夕張の言う「行進曲抜刀隊」は日本の行進曲「陸軍分列行進曲」のことである。

なぜそれが吹雪隊の主力曲となったのは、吹雪が一番好きな行進曲でそれを前に仲間に教えたら警邏隊行進曲とおなじくらい気に入って以降、吹雪隊といえば「行進曲抜刀隊」となったのだ。

 

「そう言えば夕張、さっきはなんで頭を抱えながら歩いてたんだ?また銃のことか?」

 

「そうよ、桜花。隊長の持ってたらいふる銃っていう銃の設計は完成して今生産しているところなんだけど・・・」

 

「けど?」

 

「もっと連発できる銃ができないか悩んでいたのよ」

 

「連発って・・・まだ上を目指すんか?今でも十分すごいだろ?」

 

「ええ確かにそうなんだけど。なんかこの先すごい戦いが始まりそうな予感がするのよ。それも月様の運命を左右するような戦いが・・・だから防御のための連発銃を考えていたのよ」

 

そう、なんか胸騒ぎがする。私のそう言う感はよく当たる。両親が亡くなる前にも胸騒ぎがしたし、天水に行く前もその胸騒ぎがして天水に行かなくちゃっと思ってきてみれば吹雪に出会うことができた。だから次も何か起こるそのためには準備しなくてはいけない。そう夕張は思った。

 

「そうか・・・・で、何か案でも浮かんだっすか?」

 

「うん。大体はできてるんだけど致命的な欠陥が多すぎて・・・」

 

「致命的な欠陥?例えばどんな?」

 

「道中では言えないわ。あそこの店で話しましょう」

 

そう言い二人はすぐそばにあった喫茶店みたいなところに入った。中は少し洒落た感じで、風通しのいい奇麗な店だった。

 

「で、これなのよ」

 

そう言い夕張は設計図をコソリ桜花に見せる。その設計図を桜花は見た。

 

「なんすかこれ?これって隊長の持ってる銃に似てるけどなんか砲身が多いな・・・10個ぐらい束ねてるのか?」

 

「そう、これはね。引き金を引くと10発一斉に弾が飛び出す仕組みだ」

 

「すごいじゃないかよ!これなら密集した敵兵を一気に倒せるじゃないか!「けど・・・」・・・・けど?」

 

「けど、それ1発撃ったら装填に時間がかかってその間に敵に攻められてやられちゃうわ」

 

そう、それが問題であった。確かに1発撃てば弾が10発以上発射され、集団戦法が主流のこの時代では有効だろうが撃った後の装填に時間がかかってしまうのが難点であった。

夕張が書いたその設計図は前に書いた「火薬弓」の強化版を改造したものである。

見た目は江戸時代にあった三連発輪廻式火縄銃に似ている違いは三連発ではなく十連発である。

 

「そうか~それは残念っすね」

 

「えぇ・・・・吹雪ならいい助言とか、くれそうだけど今は旅にで出るからな~」

 

「そうっすね。隊長今頃何してるんすッかね。元気にしてるといいんだけど」

 

「ほんとね。月様も吹雪の母上である恋様も吹雪から手紙が来ないって心配しているし・・・・」

 

そう二人が話していると・・・・

 

「あ、あの・・・・お客様?ご注文は?」

 

そばで店員が苦笑いしながら二人に言う

 

「あっ!すみません。あの・・・私ゴマ団子」

 

「あ、私は、かき氷ね」

 

「かしこまりました。少々お待ちください」

 

そう言って店員は去った。

 

「桜花、かき氷って何なの?初めて聞くけど」

 

「この店でしか食べられない夏限定の食べ物で、氷を削ってその上に砂糖水をかけて食べるものっすよ。何でも天の国では定番らしいっす」

 

「氷!?夏なのに!それって高いんじゃ・・・・」

 

「だから限定商品なんだよ。ほら、あそこで氷を削ってるっすよ」

 

夕張が桜花の指をさす方へ見ると、店員がかき氷器で氷を削っている様子が見られる。店員はハンドルを回してドリルを動かす。すると氷が削れ下にあう器に盛られるその姿を見て夕張は、そのハンドルに目を見張る・・・

 

「・・・・これだわ・・・・・」

 

あの連発銃にその取手回しをつけて砲身を回せば・・・・重量は重くなりそうだけど、あれはあくまで防衛兵器。だから問題ないわ。こうしちゃいられないすぐに部署に戻ってやんないと!

 

「へ?何がだ夕張?」

 

「これよ!連発銃の解決策は!こうしちゃいられないわ!桜花。私のゴマ団子の代金ここに置くから、かき氷食べ終わったらゴマ団子送ってね!」

 

そう言い夕張は店から飛び出した。

 

「お、おい!夕張!!どこに行くんすか!!」

 

そう言うがもう夕張は見えない。

 

「やれやれ・・・・「はい、かき氷お待ちどうさん」おっ!きたきた。さて、かき氷の味を楽しみますか」

 

そう言い桜花はかき氷を堪能したが、その値段に桜花の財布が軽くなったのは言うまでもない。

 

 




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