真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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新たな出発と再会

翌日の朝、俺と志乃は全ての準備と引き継ぎが終わり、旅立ちを目の前にしている。

因みに警邏隊の次期隊長は凪となり沙和、真桜はその補佐となっている。

 

「じゃあ、みんないろいろと世話になったな」

 

「お世話になりました」

 

そう言い俺と志乃はみんなに頭を下げる

 

「吹雪、次こそは決着をつけるからな」

 

「その時は俺が勝つよ春蘭」

 

実は俺と春蘭は何度も模擬戦をしていた。結果は100試合中46勝25敗29引き分けっとなっている。

 

「お前がいなくては私1人で姉者を面倒みなければならないのだがな。」

 

「悪いな。でもそれも悪くないだろ?」

 

「ふふっ、それもそうだな。」

 

「兄ちゃん、ボクのこと忘れないでね?また一緒にご飯食べようね?」

 

「あぁ、もちろんだ。季衣」

 

「ふん!ようやく出ていくのね。せいせいするわ。でも怪我はしないようにね」

 

「・・桂花。」

 

「・・ふん//・・・・・それと志乃、次の象棋は私が勝つからね」

 

「ふふ・・・桂花。その時を楽しみにしてるわ」

 

因みに志乃と桂花は象棋仲間となっていて暇なときはいつもしていた。

 

「隊長、今までありがとうございます。」

 

「凪もありがとうな。それと警備隊の方も頼むな。真桜と沙和だけじゃ心配だ。」

 

「はい!おまかせください!」

 

「隊長ひどいで~。」

 

「ひどいの~。」

 

「日頃の行いだ。2人も元気でな。凪にあまり迷惑かけるなよ。」

 

「分かっとるわ。」

 

「任せてなの~。」

 

少し不安だが大丈夫だろ。さてと・・

 

「華琳・・・・君には本当に世話になったな。」

 

「こちらも部下が同じだけ世話になったのだからお互い様よ吹雪。」

 

「そう言ってくれると助かるよ。」

 

「あと1つ言っておくけど・・。」

 

「?」

 

「私はあなたを諦めたわけではないわ。いつか必ずあなたを手に入れてみせるわ。」

 

「ははっ、楽しみにしてるよ。・・・さてと、そろそろ行くな?」

 

「分かったわ。」

 

「それじゃ、皆、またな!」

 

「「またな。」」

 

「兄ちゃん、またねー!」

 

「早く行きなさいよ!」

 

「隊長、お元気で!(またな~)(なの~)。」

 

「じゃあ、志乃行くか」

 

「はい。」

 

そう言い俺と志乃は陸王に乗りエンジンをかけた。

 

「じゃあ、またな」

 

「お世話になりました」

 

そう言い俺たちはバイクを発進させた。

 

「行ってしまったわね」

 

「はい・・・・・また会えるでしょうか・・・」

 

「会えるよきっと・・・」

 

「そうだな・・・・・ん?どうした姉者」

 

「うん。沖田はあの呂布の息子なんだよな」

 

「そう言えばそうね。ということは呂布も天の国の人かしら」

 

「それもそうなんですが華琳様。あの呂布って今いくつなんでしょう?」

 

「「「「あっ」」」」

 

そう、昨日会った呂布の見た目は17歳ぐらいの少女、その息子である吹雪は16歳。吹雪を産んだとしても三十路は越えているはずなのだ・・・・

そんなことを不思議に思う魏の武人たちだった・・・・・・

 

 

 

 

 

「で、吹雪様。次はどこに行きましょう」

 

「そうだな・・・・一周する感じで回るか。・・・なあ志乃、長江とか見てみたくないか?」

 

「長江っていうと呉ですか・・・・いいですね。私も一度は見てみたいと思っていましたし」

 

「よし、じゃあ、決まりだな」

 

こうして俺たちは呉に向かうことにした。

しばらく陸王を走らせていると・・・・・

 

「吹雪様あそこで何か倒れてます」

 

「ん?あ、本当だ。誰だろう‥‥ってあれ!?」

 

俺と志乃は道に倒れている人を見つけた。しかもそれは見知った人だった。

 

「あれって・・・・・アンチョビさん!?」

 

「お姉ちゃん!!なんであんなところに?」

 

そう、幽州に向かったはずのアンチョビさんだった。

俺は陸王を止めて、倒れているアンチョビさんの元に向かった。

 

「お姉ちゃん!お姉ちゃんしっかり!どうしたの!?」

 

「アンチョビさん!しっかり、チョビ子さん?」

 

「うっ・・・・チョビ子じゃないアンチョビだ・・・・」

 

アンチョビが目を覚ました

 

「お姉ちゃん。目が覚めたんだね!よかった~」

 

「アンチョビさん。どうしたんですかこんな道端で幽州に行っていたはずじゃ」

 

「ああ・・・・吹雪、志乃・・・・・久しぶりだな。実はな・・・・」

 

アンチョビさんはこれまでのことを説明した。アンチョビさんは俺たちと別れた後、無事幽州に着き妹分である孔明たちに会うことができ、しばらく滞在していたんだが、その幽州にいる天の御使いや孔明に「義勇軍に入らないか?」と勧誘されたらしいが・・・アンチョビさんはその申し出を丁重断り、再び旅に出たのだが・・・・途中で路銀が尽き、食料も尽きて倒れたらしい。

その後、俺たちはアンチョビさんを陸王に乗せて近くの街にある料亭に入った。

アンチョビさんは料理を食べたためか元気を取り戻した。

 

「はぁ~生き返った~ありがとな吹雪、志乃」

 

「いえ、アンチョビさんが元気になってよかったです」

 

「あ、そう言えばお姉ちゃん。朱里や雛里は元気にしていた?」

 

「ああ、二人とも元気にしてたぞ「志乃姉さんによろしく」って言ってたぞ」

 

「そう・・・・よかった」

 

「あ、そうだ吹雪。お前の他にいる天の御使いにあったぞ」

 

「本当ですかアンチョビさん。で、どんな奴だ?」

 

「う~ん・・・・・お前と同じ男性で名は北郷一刀。白い服を着ていて性格は悪くないんだけどな~なんか甘ちゃんで信用できない感じかな?」

 

甘ちゃんって・・・・どんな奴なんだよ・・・・というより北郷一刀か・・・・俺と同じ日本人か?

 

「そうか・・・・」

 

「で、アンチョビさんはこれからどうするんですか?」

 

「そうだな・・・・最初天水に行こうとしたんだけど、私も一緒に吹雪たちと一緒に行くよ」

 

「本当?お姉ちゃん」

 

「ああ。てっ、ことでいいかな吹雪」

 

「ああ、喜んで。よろしくアンチョビさん」

 

「こちらこそな」

 

こうして、吹雪たちはアンチョビと再会し、アンチョビは二人の旅に同行することになったのだった。

 

 

 




今回は短めです。さて次の目的地は呉です。吹雪たちがどんな活躍をするか楽しみにしてくださいね

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