真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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吹雪、迷子と張角に会う

張済こと川内に仲間に加え、旅を続ける吹雪一行。

 

「いや~今日も天気いいな」

 

「ああ、吹雪の乗っていた陸王で旅するのも良かったけど、やっぱ旅は歩いて行かないとな」

 

今吹雪たちは歩いて旅をしている。なぜなら4人だと陸王は定員オーバーだし、アンチョビさんが「あれで旅をするのもいいが、やっぱり歩いて行かないか?」っと言われたためである。それから吹雪たちは歩いて旅をしているのだ。

 

「あ、街が見えてきましたよ」

 

志乃がそう言い、彼女の指をさす方向には街が見えてきた。

 

 

 

「♪~♪~♪」

 

街に着くと川内がご機嫌に歌う、どうやら初めての街に興奮しているようだ。

 

「川内さん。歌上手いんですね。」

 

「まあな、私、歌を歌うのが趣味だからよく暇なときは子供たちに歌とか歌ってたんだよ」

 

「へ~意外だな。」

 

「意外ってなんだよ吹雪!意外って!!」

 

「はは・・悪い悪い。謝るよ」

 

「よろしい!・・・・あれ?」

 

「どうしたんだ川内」

 

「あ、いやこれなんだけどさ」

 

川内は街の塀に貼ってある張り紙を指差す

 

「只今人気絶頂の張三姉妹、本日当地にて公演開催」

 

「(張?まさかこれって)」

 

「なんだ…この張三姉妹というのは?」

 

アンチョビは首をかしげて言う

 

「私、聞いたことがあります。今話題の歌って踊れる三人組の歌手で、能天気な笑顔が魅力の天和こと張角、ノリノリな盛り上げ役の地和こと張宝、眼鏡が知的な人和こと張梁の三姉妹で今けっこう人気なんですよ」

 

志乃がそう説明する

 

(なるほど、アイドルみたいなものか)

 

「志乃は何でも知ってるな~」

 

「はい。軍師たるもの、いろんな情報とかも知っとかないといけませんから」

 

因みに川内と志乃は旅をしている最中に真名を交換し合っている

 

「公演は今日の夕方か・・・・で、どうする見に行く?」

 

吹雪は3人に訊く

 

「ああ、せっかくだし見に行こうか。私も興味あるからな」

 

「そうですね」

 

「賛成~♪」

 

「そうか。じゃあ見に行くか・・・・って言ってもまだ明るいし時間もまだあるしな・・・・・」

 

「それじゃあ、時間になるまで各自、自由行動はどうでしょうか吹雪様」

 

「それはいいな。じゃあ、時間になったら、公演会場前に集合な」

 

ということで4人は張3姉妹の公演時間まで自由行動となったのだ。

 

 

 

 

 

 

「さて・・・・どこで時間潰そうかな。この時代ゲームセンターなんてないしな・・・・」

 

現代にいた時吹雪は時間を持て余した時にいつもゲームセンターに行っていたにだが、ここは三国志の時代、ゲームセンターどころかコンビニもない時代だ。

 

「そうだな・・・・・本屋に行くか。なんか面白そうなものありそうだし」

 

吹雪はこう見えて読書家でもあり学校にいた時は図書室の主と言われるほどである。吹雪近くに本屋がないか探すのだった。

 

「本屋は何処かな・・・・・・「うえ~ん!!」ん?どこかで子供の泣き声がするな・・・・・あっちか?」

 

吹雪が本屋を探しているとどこからか子供の泣き声が聞こえて吹雪はその方向へと向かう。するとそこには紫髪の少女が泣いていたのだ。吹雪はその少女に近づき彼女の目線まで腰を下げて

 

「どうしたの?なんで泣いているんだお母さんは?」

 

と、優しい声で少女に言う。すると少女は吹雪の顔を見て

 

「ぐすん・・・・お母さんとはぐれちゃったの」

 

と、少女は泣きながら言う。つまり迷子だ。

 

「そうか・・・・迷子か・・・」

 

「どうしよう‥…ぐすん」

 

そう呟き、その少女は不安そうに表情を歪める。

 

「よし!それじゃあ、一緒にお母さんを探そうか!」

 

「…‥ほんと?」

 

「ああ、そのままほっといたらどっかの馬鹿に誘拐されでもしたら大変だからな……………じゃあ、行こうか」

 

「うん♪」

 

そう言って、少女は先に歩き出し、吹雪は横に並んで歩いた。

 

「そう言えば君、お名前は?」

 

「璃々はね、璃々っていうの!」

 

「璃々ちゃんか。いい名前だね。俺は沖田吹雪っていうんだ。吹雪って呼んでくれ。よろしくな璃々ちゃん」

 

「うん♪よろしくね吹雪お兄ちゃん」

 

素直でいい子だな~っと吹雪はそう思い璃々という少女と共に街の中を歩く。璃々が言うには璃々のお母さんはどこかの城の城主で今日は家族旅行の為この街に来たのだが璃々ちゃんが街角で売っているヒヨコに目を奪われた時にお母さんとはぐれてしまったらしい。

 

「そうか・・・・そんなことがあったのか」

 

「お母さん。きっと心配してる‥‥ぐすん」

 

「大丈夫。必ず君のお母さんを見つけてあげるから。」

 

吹雪は璃々の頭を優しくなでる。

 

「えへへ♪」

 

璃々は無邪気に笑うのだった。その後吹雪は璃々と共に母親を探すのだったが

 

「人混みが結構多いな・・・・」

 

「吹雪おにいちゃん」

 

璃々は吹雪の服の袖をクイクイッっと引っ張る

 

「ん?なんだい璃々ちゃん」

 

「前が見えないよ~」

 

「そうか・・・じゃあ!」

 

「うわっ~高ーい♪」

 

吹雪は璃々を肩車した

 

「どうだ?これで見えるか?」

 

「うん!よく見える♪」

 

「そうか!よく見えるか。あははは!」

 

「あははは」

 

と吹雪と璃々は笑いあう、他の人が見れば親子みたいだ。しばらく肩車しながら歩いていると・・・・

 

「あ!お母さん」

 

と璃々がある方向を指さす。するとそこには役人と話をしている女性がいた。

 

「り、璃々!」

 

璃々の声が聞こえたのか、お母さんと呼ばれた女性は、役人との話を止めて璃々の方を向いた。

 

「お母さん!」

 

吹雪は璃々を降ろすと璃々は、そのまま女性に飛び込んだ。

 

「璃々!」

 

飛び込んできた璃々をその女性は受け止め、キツく抱きしめた。

 

「何処行ってたの璃々!心配かけて!」

 

そう言いつつも、その女性は璃々を抱き締めていた。

それから役人が璃々の母親に話しかけ、その迷子が娘さんなのかを確認している。

その様子を、すっかり蚊帳の外になってしまった吹雪は呆然と見ていたが、やがて、静かに微笑み、音を立てずに踵を返した。

 

「さて、あの子の母親も見つかったし、一件落着だな」

 

そう言い吹雪は帽子を深くかぶって顔を隠し、その場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

吹雪がその場を立ち去り、役人との話を終えた親子は、帰える準備をしていた。

璃々の母親、黄忠こと紫苑が、璃々と話している。

 

「それで璃々、いったいどこにいたの?」

 

「うん。あのね、ひよこさん見てたら迷子になっちゃって、泣いていたところに吹雪お兄ちゃんがね・・・あれ?」

 

璃々はは後ろを向いて、紫苑に吹雪を紹介しようとしたが、既に彼は居なくなっていた。

 

「あれ?お兄ちゃん。いなくなっちゃった・・・」

 

璃々はあたりを見渡すが吹雪の姿は見えなかった。すると紫苑は『吹雪』という名前に心当たりがあるのか、璃々を呼び寄せた。

 

「璃々、吹雪っていう人。もしかして沖田吹雪って名前?」

 

紫苑がそう言うと璃々が頷く

 

「そう・・・・あの御使いさんの一人の・・・・・彼には大きな借りができたわね。・・・・璃々もうそろそろ帰りましょうか」

 

「うん♪」

 

こうして親子二人はうちに帰るのだった。因みに帰り間、璃々は紫苑に吹雪と会った時の事や、紫苑を探すのを手伝ってもらっている時の話について嬉しそうに語っていたのだった。

 

 

一方吹雪は

 

「さて、まだ時間も少々あるし集合場所になんか喫茶店みたいなところがあったなそこに行くか」

 

吹雪がそう言ってその店に向かおうとすると

 

ドンっ!

 

「うわっ!」

 

「きゃっ!」

 

誰かにぶつかるのだった

 

「あっ!すみません」

 

「いったーい!なにするのよ!!」

 

ぶつかった相手は怒りながら吹雪にそう言う、しかし吹雪にはそのぶつかった相手に見覚えがあった。

 

「あれ?君は・・・・・・張角?」

 

「へ?」

 

吹雪がぶつかったのは夕方、吹雪たちが見るライブに出るはずの張3姉妹の長女張角だった・・・・・

 

 




次回も楽しみにしてくださいね。あと登場人物蘭に張済こと川内を書く予定です。
感想とかお待ちしております。

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