真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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久しぶりの更新です。駄文ですみません


アイドル会場での騒動

「君って‥‥もしかして張角?」

 

「へ?」

 

俺がぶつかったのは俺たちが夕方見るライブに出るはずの張3姉妹の長女張角こと天和だった

すると・・・・・

 

「おいおい姉ちゃん!もう逃げられないぜ!」

 

と彼女の後から何やらいかつい男二人現れた。先ほどの張角は吹雪の後ろに隠れる

 

「あ、あの~あなたたちは・・・?」

 

状況が理解できず吹雪はうろたえる

 

「助けてください。あの人たちしつこくて」

 

天和は涙目でそう言う

 

「なんだよ~せっかく俺たちが遊びに誘ってるのによ~」

 

「そうだぜ!俺達と一緒に遊ぼうぜ胸のでかい姉ちゃんよう! 」

 

「ですからお断りします!」

 

吹雪は3人の会話を聞き大体の状況が分かったのだった。

 

「おい!そこの優男!そこをどきな!」

 

「そうだぜ!」

 

男二人はそう迫るが吹雪は動じない。

 

「断る。女の子を泣かせるやつにどく義理はない」

 

と、吹雪は男の前に立ちはだかる

 

「なんだとこのガキャ‼いい気になりやがって!」

 

そう言い男の一人は吹雪に拳を振り上げ襲い掛かるが・・・・吹雪はその攻撃を軽く避け男の上げめがけて足蹴りをした。

 

「ぐほっ!? 」

 

顎に強烈な蹴りを喰らい、倒れる。

 

「なっ!貴様よくも!!」

 

もう一人の男は小刀を取り出し、吹雪を斬りつけようとするが・・・・

 

「やめておけ・・・・・命が欲しければな・・・・」

 

吹雪は殺気を放ち、赤い目がらんらんと輝き、殺気をぶつけられた男は、あまりの恐ろしさに腰を抜かす。

 

「死にたくなければ・・・・そいつを連れてさっさと失せろ」

 

「ひっ!す、すみませんでした!!」

 

そう言い男は連れを担いで逃げて行った。

 

「大丈夫でしたか? 」

 

男達を倒した吹雪が天和に聞くと

 

「はいっ!ありがとうございます!/// 」

 

「(何で顔が赤いんだ?) そうかよかった」

 

どうやら吹雪の姿を見て惚れてしまったようだが鈍感な吹雪が気づくことはなかった。

 

「あの、よかったらお礼を… 」

 

「あ、いえ、お礼は要りませんよ。それじゃあ張角さん。俺はこれで・・・」

 

そう言い吹雪はその場を立ち去ったのだった。

吹雪が去った後

 

「あの人、かっこいいな ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして吹雪は集合場所である講演会の会場前に着きその数分後にみんなが揃った。

 

「よし、みんな揃ったな。じゃあ入るか」

 

そう言い4人は会場に入るのだった。見上げる程にでかいドーム状の建物。周りにはファンらしき人々が会場へと進んでいく。

 

「いろんなものが売ってますね・・・」

 

志乃が見たものは屋台に並ぶお土産とかだった。

 

「まるで祖国ローマの市場を見てるみたいだ」

 

アンチョビはその風景を自分の祖国であるローマと重ねていた。

 

「アンチョビさん。ローマの市場ってこんな風ににぎやかなんですか?」

 

「ああ、いつもお祭り騒ぎみたいで賑やかなんだぞ」

 

「へ~そんなんだ・・・・私も見てみたいな。お姉ちゃんの国に」

 

「俺も、少し興味あるな」

 

アンチョビさんは嬉しそうに言い、志乃と川内はアンチョビの故郷であるローマに興味を持つ

 

「いつか行こうな。アンチョビさんその時は道案内お願いします」

 

「ああ!任しとけ。」

 

そう言いアンチョビさんはニッと笑うのだった。

 

 

 

 

数え役満姉妹の控え室

 

「はぁ〜、さっきの人は誰なのかな〜? 」

 

天和はついさっき助けてもらった吹雪のことが気にしていた。

 

「ちょっと!姉さん何ぼんやりしてるのよ! 」

 

「そろそろ開演するから準備してください! 」

 

妹の二人が言うと

 

「わかってるよ〜! 」

 

すぐさま準備をする天和だった。

 

一方吹雪たちは観客席の方へと移動した。会場内は、二階建てとなっており、吹雪たちは中間の席に座っている。すると川内があることに気付く

 

「なあ、観客が持っているあれって市場に売っていた飴だよな」

 

川内の言う通り、黄色の法被らしきものを着ているファンのほとんどが、あのオレンジ色の飴を食べずに、手に持っている。

 

「そう言えばそうだな。この中は飲食禁止なのか?」

 

アンチョビもそう疑問に持つ。すると吹雪は隣にいる志乃に小声で声をかける

 

「・・・・・志乃あの連中って・・・・」

 

「はい・・・・黄巾党の連中です。もしかして黄巾党の首謀者は・・・・・」

 

「いや、まだ決断には早いよ。そう言えば黄巾党の連中がおとなしくなった時期は・・・・」

 

「半年前・・・・丁度、張三姉妹が流行り出した頃です」

 

そう、張三姉妹が歌でデビューしたころ黄巾党の奴らの動きが大人しくなったのだ。

志乃と吹雪が話しているとライトが照らされた。

 

「おっ!」

 

「そろそろ始まるみたいだな」

 

伴奏が鳴り、ライトが照らしている場所に、張三姉妹が現れた。

 

「「「みんな〜〜!いっくよ〜〜!!」」」

 

《ホワアアアアァァァァァ!!!》

 

三人の登場で、会場内は騒然となった。

 

「凄い歓声だな!?」

 

「なんか怖い位だな・・・」

 

アンチョビと川内は苦笑いしながら、舞台を見ている。

張三姉妹が歌を披露すると同時に、ファンの全員がオレンジのスティックを天に掲げ、ゆらりと左右に揺らしている。

 

「なるほど・・・あの飴はこういうためか・・・」

 

「(ライトスティックの代わりか・・・・)」

 

歌が一通り終わると天和が観客の人たちに声をかける

 

「みんな~!元気―!!それじゃあ、いつものいっくよー!みんな大好き!!」

 

『てんほうちゃ~~ん!!』

 

「みんなの妹~」

 

『ちいほ~ちゃ~~ん!!』

 

「とっても可愛い・・・」

 

『れんほ~ちゃ~~ん!!』

 

アイドルのコンサートならではのお決まりというものだ。

 

「ありがと〜〜!今日もバッチリ決まったね♪」

 

『ホワッホワッホワァァァァァッ!!』

 

伴奏が終わり、続いてトークコーナー。

 

「えぇ〜っと、今日は、その…………私何て言うつもりだったんだっけ?」

 

「知らないわよ!」

 

「天和姉さん、しっかりしてよ…」

 

観客席から笑いが聞こえる。しかし・・・・

 

「どけどけー!!」

 

観客から男が乱入し、天和を襲いかかり・・・・・

 

「きゃっ!離して!!」

 

天和につかみかかったのだ

 

「天和姉さん!? 」

 

「ちょっとあんたなんなのよ!♯ 」

 

地和怒りながらが聞くと

 

「天和ちゃんは俺のものだ!近づくんじゃねぇ! 」

 

この男はいま時で言う危ないファンである。男は手の持った小刀をブンブンと回し近寄れない雰囲気であった。

しかし・・・・

 

ダアァァーン!!

 

キンッ!

 

「うわっ!」

 

講演会中に銃声が鳴り響き、男の手に持っていた小刀は弾き飛ばされその衝撃で天和の腕を握っていた男の手の力が緩んだ。

 

「なんだかわからないけど今のうちに 」

 

天和はその隙に逃げ出そうとする。それを見た男が追いかけようとするが・・・

 

「動くな・・・・動いてその子に手を出そうものなら刺すか撃ち殺す。」

 

男の首筋に冷たいものが触れる。その正体は男の後ろで銃剣付きの九九式小銃を構えた吹雪がいた。吹雪の威圧に男は動けないでいる

 

「ひっ!・・・・・・な!なんだよお前は・・・・何者なんだよ!」

 

男は震えながら吹雪に訊く

 

「・・・・ただの旅人だ・・・・」

 

吹雪はさらに威圧し、その男は気絶する。それを見た吹雪は偶然天和と目線が合った。 天和は心配そうにこっちを見ていた。

すると吹雪は、もう大丈夫だと伝える為か、優しく微笑み、そして舞台から降り退場した。

その後会場が大騒ぎになったのは言うまでもない。

 

その後吹雪は志乃と合流し、旅の続きをしに出ようとした。その道中、アンチョビと川内はご機嫌に張3姉妹の歌を歌いながら道を歩く

 

「お姉ちゃん。すっかり張3姉妹の歌気に入っちゃったみたい」

 

「川内もな」

 

と二人は互いに微笑みながら言う。

 

(それにしても・・・・・・張3姉妹か・・・やはりあの3人があの乱を・・・・いや、分からない。きっと大丈夫だ。)

 

そう心で思い、吹雪は旅を続けるのだった。

 

 

「……」

 

「天和姉さん?天和姉さん!」

 

「ふぇっ!?な、なに?」

 

「どうしたの?顔赤いけど」

 

「な、何でもないよ?ちいちゃん、人和ちゃん!」

 

明らかに挙動不審な姉の姿を見て、二人の妹は顔を見合せ、頭を傾げるのであった。

「でもあの男に感謝しないとね。」

 

「そうね。でも彼の構えてたあの武器・・・・外は昼なのに雷みたいな轟音・・・・もしかしたら・・・」

 

(噂に聞く雷鳴を轟かす天の御使いかも・・・・)と人和は言いかけたがすぐにその言葉をひっこめるのだった。

 

一方天和は

 

「(あの人にまた会えるかな・・・・・・)」

 

と、考えていた。しかし、彼とは意外な形で再会することになるとは天和達はまだ知らなかったのだ・・・

 

 

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