真・恋姫†夢想~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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今日は北郷が少しだけ出てきます。


黄巾の乱  再会と白き御使いとの出会い

星が正式に董卓軍の将となった翌日、俺たちは討伐軍集合地点へと向かう。その後俺たちの部隊は何度も黄巾党軍の攻撃を受けたがなんとかそれを撃退しながら、ようやく集合地点へとたどり着いた。

 

「最初は、手間取ったけど何とかついたな。それにしてもいろんな旗があるな・・・」

 

「そうですね。でも、華雄様や霞様の部隊は到着していないみたいですね」

 

志乃がそう言うと俺は周りを見る。確かに橘花や霞の旗が上がってない。恐らく俺たちが董卓軍で1番乗りしたんだろう。他に上がっている旗は『曹』『孫』『公孫』『馬』の旗が上がっていた。恐らく『曹』は華琳。『孫』は雪蓮。『公』は・・・・・わからない。だがっその旗の中でこの時代にないはずのマークをした旗があったそれは・・・

 

「・・・・島津丸十字・・・」

 

そう、4つの旗の他にもう一つ旗があった。それはこの時代にないそう、俺の国である日本の戦国時代九州最強と言われた島津家の家紋である丸十字の旗だった。

 

「吹雪様・・・・どうかされたんですか?」

 

「え?いや何でもないよ。それより早く行こうか」

 

「はい」

 

(・・・・なんであの旗があるんだ)

 

その頃その旗があるところでは一人の人物が援軍に来た吹雪隊の旗や軍隊の服装を見て驚いていた。

 

「ご主人様、どうかしたの?」

 

「いや・・・・何でもないよ」

 

「変なご主人様」

 

 

 

その後、吹雪たちは陣と天幕をはった30分後、とある人物が訪ねてきた。

 

「邪魔するわよ。‥‥久しぶりね。」

 

「な、あなた誰ですか!」

 

斗志はいきなり入って来た人物に警戒した声で言う

 

「いいんだよ斗志。久しぶりだな。華琳」

 

吹雪は斗志をなだめる。そう、入って来た人物は曹操軍大将にしてこの討伐隊総指揮官である曹操こと、華琳だった。

 

「ええ、久しぶりね。『笑う棺桶』討伐戦以来だったかしら?」

 

「ああ、春蘭や秋蘭たちは元気にしてるか?」

 

「ええ、春蘭なら・・・・」

 

と、華琳が言いかけた時だった。

 

「沖田~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」

 

「げぇ!春蘭」

 

なつかしい声が聞こえ、振り向くと剣を振りかざした春蘭がいた。が、

 

ガキンツ!

 

春蘭の一撃を斗志が剣の鍔で受け止めた。

 

「な、何をするんだ!」

 

「それはこっちのセリフだ!あなたいきなり入っていて、わが軍の隊長に何をするか!!」

 

「何を!これは私と沖田の問題だ!お前には関係ないことだ!」

 

と、斗志と春蘭はお互いに睨み合い火花がバチバチと光る。

 

「落ち着け斗志。それと剣をしまえ」

 

「春蘭あなたもよ」

 

「ですが隊長!」

 

「華琳様!」

 

「私は剣を引けと言ったのよ春蘭」

 

「分かりました・・・・」

 

華琳にそう言われ春蘭はしぶしぶ剣をしまうのだった。

 

「斗志もだ。それにこれは春蘭にとってはあいさつ程度だよ。なあ、春蘭」

 

「そうだ!これは挨拶みたいなもんだ」

 

そう、もし春蘭が本気で剣を振りかざしていたなら斗志の剣は折られている。それに殺気がなく、なんというか久しぶりに会えて、はしゃぐ子供みたいな目をしていたからな。

 

「分かりました・・・・」

 

斗志は納得してない顔だがしぶしぶ剣をしまうのだった。

 

「やれやれ、姉者。いくらなんでも早すぎるぞ。まあ久しぶりに沖田に会えてうれしいのはわかるがな・・・・」

 

「しゅ、秋蘭!わ、私は別に///」

 

春蘭が顔を赤くしその顔を見て秋蘭は「ふふ・・・姉者はかわいいな」という。

 

「久しぶり秋蘭」

 

「沖田も久しぶりだな。で、今どういう状況なんだ?」

 

秋蘭はさっき斗志と春蘭が一触即発しそうな雰囲気だったのかを訊く

 

「ああ、それはな・・・・」

 

「なるほど。姉者、いくら何でもいきなり斬りかかるのは問題があるぞ。」

 

「しゅ、秋蘭~」

 

妹である秋蘭に注意され春蘭は項垂れてしまう

 

「そう言えば、吹雪。その子は誰?」

 

「ああ、華琳紹介するよ。この子は李傕。俺の副将を務めている」

 

「初めまして曹操殿。私は李傕、沖田隊の副将を務めております」

 

「そう・・・あなたがあの『鬼の副長』の李傕ね。噂は聞いているわ。」

 

「どうも・・・・」

 

斗志は華琳にそう言われると少し嬉しそうに言う。

 

「そう言えば華琳。凪たちは元気にしているか?」

 

「ええ、いまあの3人は新兵の訓練で今回は参加していないわ」

 

「そうか。まあ元気ならいいけど」

 

「そう言えば、吹雪。その髪型。そのままなのね」

 

華琳が言う”その髪型”とは前に吹雪が陳留にいた時、長い髪形だった吹雪を華琳が吹雪の髪を纏めポニーテールにしたのだ。

 

「ああ、華琳が結ってくれた髪型だからな。それにこの髪型結構気に入っているんだ」

 

「そう・・・ならいいわ///」

 

俺と華琳が話し合っていると・・・・・

 

「隊長!ただいま戻ったす!」

 

「華琳姉ぇ。ここにいたっすか~」

 

と、外から桜花と見知らぬ金髪でサイドツインドリルをした少女が入って来た。

 

「桜花・・・・その子は?」

 

「吹雪、紹介するわ」

 

桜花の代わりに華琳が答える。もしかして華琳のところの子かな?

 

「彼女は私の従妹で名前は曹仁っていうのよ」

 

「初めまして。沖田さん!私の名は曹仁。真名は華侖っす!」

 

元気いっぱいに両腕を広げて陽気に言った。

 

「あの、それって真名だけどいいの?」

 

「いいす!華琳姉ぇも真名預けてるなら私もこの真名預けるっす!よろしくっす!」

 

「ああ、じゃあ、よろしく華侖。俺のことも吹雪でいいっすから」

 

二人は名乗り合い握手する。

 

「なんか、桜花がもう一人いる気分ね・・・・桜花。彼女とどこで知り合ったの?」

 

「ついさっきっす!その辺歩いてたら偶然会って。同じ武器、同じ口調からすっかり気が合っちゃって。ねぇ~華侖♪」

 

「そうよね~桜花♪」

 

と、斗志と華侖はお互いを向き合って楽しそうに言う。いつの間に真名を交換したんだ?

 

「それっじゃ、吹雪。私は自分の天幕に戻るわ。行くわよ春蘭、秋蘭、華侖」

 

「「「はッ!!」」」

 

「じゃあ、吹雪。また会いましょう」

 

そう言い、華琳たちは去った。

 

「あれが、曹操か・・・・、侮れぬ奴だ」

 

「本当に、変わらんな華琳は」

 

「星、あなた、いつの間にいたの?」

 

「いや、ついさっきだ。斗志」

 

「それにしても、いきなり隊長に斬りかかるなんて、夏侯惇め・・・・」

 

「まあまあ。さっきも言った通り春蘭にとってあれは挨拶みたいなものだから。」

 

吹雪にそう言われ斗志は納得いかないような顔をするが

 

「分かりました。隊長がそう言うなら」

 

「ですけど、春蘭も変わっていませんね。吹雪様」

 

「ああ、そうだな。」

 

そんな話をしてると、一人の兵士がやってくる。

 

「なんだ。お前たちは」

 

桜花が訪ねる。

 

「失礼します。私たちは義勇軍のものです」

 

「義勇軍の一兵卒がいったい何の用だ?」

 

「実は・・・・・」

 

使者の話では義勇軍の大将が俺と話がしたいから来てくれとのことだ。

 

「なっ!あなた舐めてるのか!たかが義勇軍の大将が官軍の将である吹雪を呼びつけるとはどう了件よ!」

 

「そうだ。用があるなら貴殿たちの大将が来るのが筋ではないか?」

 

川内が怒り星が指摘する。周りを見ると斗志たちも不機嫌そうな顔をする。 まあ、無名の義勇兵が仮にも官職に就いている俺を相手にする態度が気に食わないんだろう

 

「まあ、待ってくれみんな。・・・・・で、お宅の大将に呼び出した内容は聞いているのか?」

 

「えっ・・・・あ、いや。私はただ呼んでくれとしか・・・・」

 

使者の人は困ったような顔をする。まったく・・・・その義勇軍の大将はどんな奴だよ。鼻っから俺を呼ぶことしか頭にないようだな。

 

「あい分かった。すぐに行こう。因みにお前たち義勇軍の大将の名は?」

 

「吹雪様。いいのですか?」

 

「ああ、俺も義勇軍の大将の顔を見たくなってきた・・・・・で、さっきの質問だが答えてもらおうか?」

 

「あ、はい!劉備様と北郷様です!」

 

劉備って・・・あの劉備か!?あの蜀の王の。それにしても北郷か・・・・・この前アンチョビさんの言っていた白き御使いか・・・・・名前からして日本人みたいだし会ってみるか。

ということでということで俺は、アンチョビさん、星、川内、志乃を連れて義勇軍のいる陣へと向かった。斗志と桜花は天幕に残って、兵員を整理している。夕張は、ある物の準備をしているのでいない。

 

「そう言えば志乃。今から行く義勇軍にはお前の妹弟子がいたんだよな」

 

「はい。孔明と龐統です。あの子たち元気にしてるかな」

 

志乃は嬉しそうに言う。久しぶりに妹分に会うんだ嬉しくないはずはない。しばらく歩くと義勇軍の天幕が見える。その周りには兵士がたむろしていた。そして一人の軍人が

 

「止まれ!貴様ら何者だ!」

 

と、声を上げる。恐らくこの兵は俺が義勇軍の大将に呼ばれたのを知らないのだろうか?。

 

「董卓軍第3軍師団長。沖田吹雪だ。貴殿の大将に呼ばれて来たのだが?間違いだったら帰るが?」

 

因みに今の俺は、董卓軍の1個師団の師団長になっている。

 

「し、失礼しました!こちらです」

 

どうやら知っていたようだ。その男は慌てて、案内するのだった。周りを見てみると義勇軍の兵はなんか士気がまあまあいいが、食料とか少ないせいなのかなんか兵の元気もないし、なんかやつれていた。

普通なら集積場所を大きくする必要が出るくらい食料や資材を用意するのが基本だ。恐らく、短期決戦だと思っていてそんなに蓄えてきてないのか、もしくは単に準備時間がなく用意出来なかったか、まあ、たぶん後者だろう。

それにしても、俺と同じ御使いと呼ばれている北郷一刀ってどんな奴だ?それにしても北郷という名に島津丸十字・・・・島津分家の北郷家ゆかりのものか?因みに俺の先祖は幕末の時代幕府側の人間で京都の治安を守る武装警察隊の幹部だったらしい。それがどうしたかというと、特に何でもない。

そんなことを考えるうちに俺たちは義勇軍の幹部が集まる場所に案内された。その場に居たのは6人。一人は黒い長髪をし、青竜偃月刀を持った少女、小柄な女の子3人。そして桃色髪の少女に、そして一人の若い男性(おそらく年上)の人たちが机においてある地図を見ながら何やら作戦会議みたいなのをしていた。そこにさっきの黒髪の人がこっちに気が付き俺は軽く手を振った。

 

「なっ!貴様何者だ!!」

 

と、武器をこっちに突き付けて怒鳴る。この人いきなり武器を突き付けるのはちょっとまずいんじゃないか?

 

「呼んだのは君たちの方じゃないか。それと紹介が遅れたな。俺は董卓軍第3軍師団長の沖田吹雪だ。義勇軍大将に呼ばれて来たんだが、用がないようなら俺たちは戻るぞ」

 

俺は帰ろうとしたが。

 

「ま、待ってくれ!」

 

と、呼び止めたのは先ほどの男性。格好は白い学ランを着ている。あれは・・・浅草の聖フランチェスカ学園の格好だな。となるとこいつが北郷一刀か・・・因みに俺の母校は聖フランチェスカ学園の近所にある私立高校である。

 

「ん?なんですか?」

 

「沖田。なんで董卓軍がその服を着てるんだ。それに君は俺と同じ日本から来たのか?」

 

服?ああ、明治時代の日本陸軍の格好をしているからか・・・・もしかして、それだけのことで呼んだのか?もしそうなら少し腹が立つ。

 

「ええ、機動力を重視するためにね。それがどうかしたんですか?」

 

「い、いやそうじゃないんだ。ただ気になったから………」

 

「なら別に問題ないし、構わないでしょう」

 

「なッ!? 御主人様に対して何という聞き方だッ!!」

 

黒髪の少女、関羽が怒鳴る、怒る理由がわからない。

 

「あなたは何を言っているんですか関羽殿。吹雪様は普通に返答していただけです。それと北郷殿。挨拶も無しに用件を告げるのは感心しませんね」

 

志乃が二人に注意する。

 

「はわわ。愛紗さん。今のは志乃お姉ちゃんの言う通りですよ。それにご主人様も名乗らず用件だけしか言わないのは相手に失礼ですよ」

 

「うっ・・済まない沖田。」

 

「・・・・」

 

北郷は謝るけど、関羽は何か納得いかない表情をしていた。北郷に対しての忠誠はいいがこうも度が過ぎると危険だな‥‥いずれヤンデレ化するんじゃないか?

 

「沖田。いきなりこんなことになってすまない。呼び出したのはお前が俺と同じ日本人なのか気になったんだ」

 

北郷に悪気はないと思うが、後ろを見ると川内と、アンチョビさん星が少し不機嫌そうな顔をする。川内にいたっては、関羽がとびかかった瞬間いつでもすぐに斬りかかれるれるような構えをしている。もしかしてこいつ他の国の将相手にも同じ感じで話しているのか?だとすると腹が立つ。例え「天の御使い」って呼ばれても、時と場合があるだろう。俺は軽いため息をし

 

「確かに俺は日本人だ。」

 

「やっぱりか。その服、旧日本陸軍の服だったからもしかしたらと・・・」

 

「先に言っとくが俺は太平洋戦争の時代じゃなく、平成の人間だからな。この服はこの世界に来た時から着ていたものだ・・・・・・で、用件はそれだけか?」

 

「え?・・・・ああ。それだけだよ。」

 

予測してたように、けろっとそう言う北郷に俺はだんだん腹が立ってきた。それはその場に居るみんなもそう思った。こういっちゃなんだがあまりにも無礼だ。

 

「・・・・・わかった。それじゃあ、戻るか、みんな」

 

「はい。・・・・朱里、雛里。あなたたちの元気な顔を見れて安心したわ。今度の軍議でゆっくり話しましょうね」

 

「はい!」

 

「志乃お姉ちゃん。また会おうね」

 

志乃と、妹弟子二人はそう話し合い、天幕を後にした。吹雪が陣営に戻って、10分後、霞・橘花の部隊が到着し、その数分後、第一回黄巾党討伐軍義が始まるのだった。

 

 

 

 




今日はこの辺であたし恋姫革命とかやったことないんで曹仁とかの口調がおかしくても笑わないでください。
では次回もお楽しみに

この小説は面白いか?またはリメイクの必要ありか?

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  • 面白くない・リメイクの必要あり
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  • 面白くないがリメイクの必要もなし
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